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B 0060-9 : 2021
表1−数値を丸めた例
種類 設計モデルから 丸めた数値 指示例
取得した数値
理論的に正確な寸法(長さ) 88.4100000·88.4
理論的に正確な寸法(角度) 28.5918273·28.6
7.50000000· 7.5
長さに関わるサイズ 又は 又は
7.0000000· 7.0
長さに関わるサイズ及び
45.7000000· 45.7 φ45.7h7
サイズ公差(軸)
長さに関わるサイズ及び
19.6666666· 19.67
サイズ公差
長さに関わるサイズ及び
3.2000000· 3.2
サイズ公差(半径)
角度に関わるサイズ及び
28.5918273· 28.6
サイズ公差
注記 “長さに関わるサイズ”の指示例は,上及び下の許容サイズの指示である。“長さに関わるサイズ
及びサイズ公差”及び“角度に関わるサイズ及びサイズ公差”の指示例は,上及び下の許容差の指
示である。
e) 製品形状に対する要求事項の指示は,設計モデルに表示要求事項及び/又は非表示要求事項のいずれ
かで指示しなければならない。表示要求事項及び非表示要求事項による指示方法は,それぞれJIS B
0060-4,JIS B 0060-6及びJIS B 0060-8による。
例えば,歯車,軸受,ねじ,スプライン及びローレット目のように,特定規格がある製品形状(ね
じ部,歯車の歯など)は,その特定製図の規格(JIS B 0002-1,JIS B 0003など)及び/又は諸元の指
示を行うことによって,設計モデルによる正確な形状を表さなくてもよい(図2及び図3参照)。
a) 3D指示例1 b) 3D指示例2
注記 b)は,実物に近似させたねじ部の形状を表現している。
図2−ねじの仕様を表示要求事項で指示する例
――――― [JIS B 0060-9 pdf 6] ―――――
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B 0060-9 : 2021
a) 3D指示例 b) 非表示要求事項で指示した要目表の表示例
注記 a)は,実物に近似させた歯形の形状を表現している。
図3−歯車の諸元を非表示要求事項で指示する例
f) 3DAモデルを,他のデータへ変換して用いる場合,製品の定義が変わるような情報の欠落及び変質が
ないように注意をする。3DAモデルのデータを変換して用いる場合の注意は,附属書Cを参照すると
よい。
5.2 3DAモデルのデータ構成
3DAモデルのタイプ別のデータ構成は,JIS B 0060-2によるほか,次による。
a) タイプ2を構成する二次元図面は,二次元図面で指示すべき範囲が含まれていればよい。この二次元
図面と設計モデルとは,要求事項の指示に重複及び不整合があってはならない。
b) 3DAモデルには,必要に応じて保存ビューを含めてもよい。
5.3 モデル管理情報
モデル管理情報は,4.2によるほか,次による。
a) モデル管理情報は,3DAモデルのデータ構成ごとにもたなければならない。
なお,モデル管理情報に指示すべき主な情報は,JIS B 0060-1の表B.1を参照するとよい。
b) モデル管理情報は,表示要求事項又は非表示要求事項で表してもよい(図4参照)。表示要求事項及び
非表示要求事項による表し方は,それぞれJIS B 0060-4及びJIS B 0060-8による。企業ごとの都合に
よっては,3D CAD(三次元CAD)以外のデータ形式を用いてモデル管理情報の指示をしてもよい。
c) モデル管理情報は,3DAモデルの回転とは無関係に,常にコンピュータモニタなどの正面,すなわち,
常に視線に垂直に表示することが望ましい(図4参照)。
5.4 表題欄,変更履歴欄,注記及び部品欄の情報
3DAモデルにおける表題欄,変更履歴欄,注記及び部品欄の表し方は,次による。
注記 3DAモデルの版(リビジョン)は,変更履歴ともいう。
a) 3DAモデルのタイプ1又はタイプ3の場合には,モデル管理情報で表す(図4参照)。
b) 3DAモデルのタイプ2の場合には,二次元図面で表してもよい。
――――― [JIS B 0060-9 pdf 7] ―――――
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B 0060-9 : 2021
表題欄 注記
3DAモデル
部品欄
及び照合番号
注記 この図は,非表示要求事項で指示したモデル管理情報を,コンピュータモニタに表示した例を示している。
図4−モデル管理情報の表示例
――――― [JIS B 0060-9 pdf 8] ―――――
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B 0060-9 : 2021
附属書A
(参考)
デジタル製品技術文書情報(DTPD)スコープマトリックス
A.1 規格及びその利用についての情報
この規格は,デジタル製品技術文書情報(DTPD)及び3DAモデルの作成における,一般事項を示して
いる。
A.2 デジタル製品技術文書情報(DTPD)スコープマトリックスにおける位置付け
この規格は,表A.1に示すデジタル製品技術文書情報(DTPD)の作成に関わる基本規格であり,全て
の工程に関わる。
なお,3DAモデルの中で示さなければならない当該工程との関係,又は当該工程への指示事項がある場
合についても,表A.1では丸印を付けている。
表A.1−この規格の関連範囲[デジタル製品技術文書情報(DTPD)スコープマトリックス]
分類 工程
開発·設計 生産準備 加工 組立 検査 サービス
三次元製品情報付加 モデル管理情報 ○ ○ ○ ○ ○ ○
モデル 設計モデル ○ ○ ○ ○ ○ ○
製品特性 ○ ○ ○ ○ ○ ○
二次元図面 ○ ○ ○ ○ ○ ○
デジタル製品技術文書情報(DTPD)
○ ○ ○ ○ ○ ○
管理情報
三次元製品情報付加モ DMUデータ ○ ○ ○ ○ ○ ○
デルに付加,又は連携 解析データ ○ ○ ○ ○ ○ ○
させるデータ 試験データ ○ ○ ○ ○ ○ ○
製造データ ○ ○ ○ ○ ○ ○
品質データ ○ ○ ○ ○ ○ ○
サービスデータ ○ ○ ○ ○ ○ ○
――――― [JIS B 0060-9 pdf 9] ―――――
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B 0060-9 : 2021
附属書B
(参考)
製品ライフサイクルにおけるDTPDのデータ構成の管理
DTPDを製品の開発,製造,販売に活用するためには,製品ライフサイクルにおいて(図B.1参照),図
B.2のような時間とともに更新されるDTPDのデータ構成を管理する仕組みが必要である。
図B.1は,製品ライフサイクルの一般的なイメージを表したものである。時点1は開発初期段階のある
時点を表し,時点2は量産段階のある時点を表したものである。
図B.2は,開発初期段階(時点1)及び量産段階(時点2)でのDTPDを構成するデータの連携を表し
たものである。
図B.1−製品ライフサイクルの一般的なイメージ
――――― [JIS B 0060-9 pdf 10] ―――――
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JIS B 0060-9:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.110 : 工業製品の文書化
JIS B 0060-9:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0060-1:2015
- デジタル製品技術文書情報―第1部:総則
- JISB0060-2:2015
- デジタル製品技術文書情報―第2部:用語
- JISB0060-4:2017
- デジタル製品技術文書情報―第4部:3DAモデルにおける表示要求事項の指示方法―寸法及び公差
- JISB0060-6:2020
- デジタル製品技術文書情報―第6部:3DAモデルにおける溶接の指示方法
- JISB0060-8:2021
- デジタル製品技術文書情報―第8部:3DAモデルにおける非表示要求事項の指示方法
- JISZ8313-5:2000
- 製図―文字―第5部:CAD用文字,数字及び記号
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方