JIS Z 8401:2019 数値の丸め方

JIS Z 8401:2019 規格概要

この規格 Z8401は、鉱工業において用いる十進法の数値の丸め方について規定。

JISZ8401 規格全文情報

規格番号
JIS Z8401 
規格名称
数値の丸め方
規格名称英語訳
Rounding of numbers
制定年月日
1954年5月22日
最新改正日
2019年7月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

01.060
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021, 非鉄 2021, プラスチック II(材料) 2021, 接着 2021, 紙・パルプ 2021, 電気計測 2021, 化学分析 2021, 国際標準化 2021, 標準化 2021
改訂:履歴
1954-05-22 制定日, 1956-03-20 改正日, 1958-01-31 改正日, 1961-01-01 改正日, 1964-01-01 確認日, 1967-01-01 確認日, 1969-10-01 確認日, 1975-11-01 確認日, 1978-12-01 確認日, 1984-02-01 確認日, 1989-02-01 確認日, 1994-02-01 確認日, 1999-05-20 改正日, 2005-03-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-07-22 改正
ページ
JIS Z 8401:2019 PDF [4]
                                                                                   Z 8401 : 2019

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 数値の丸め方・・・・[1]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS Z 8401 pdf 1] ―――――

Z 8401 : 2019

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本計量振興協会(JAMP)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業
規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業
規格である。これによって,JIS Z 8401:1999は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
注記 工業標準化法に基づき行われた申出,日本工業標準調査会の審議等の手続は,不正競争防止法
等の一部を改正する法律附則第9条により,産業標準化法第12条第1項の申出,日本産業標準
調査会の審議等の手続を経たものとみなされる。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS Z 8401 pdf 2] ―――――

                                       日本産業規格                             JIS
Z 8401 : 2019

数値の丸め方

Rounding of numbers

1 適用範囲

  この規格は,鉱工業において用いる十進法の数値の丸め方について規定する。

2 数値の丸め方

  丸めるとは,与えられた数値を,ある一定の丸めの幅の整数倍がつくる系列の中から選んだ数値に置き
換えることである。この置き換えた数値を“丸めた数値”と呼ぶ。
例1 丸めの幅 : 0.1
整数倍の系列の例 : 12.1,12.2,12.3,12.4,···
例2 丸めの幅 : 10
整数倍の系列の例 : 1 210,1 220,1 230,1 240,···
数値の丸め方は,次による。
a) 与えられた数値に最も近い整数倍が一つしかない場合には,それを丸めた数値とする。
例3 丸めの幅 : 0.1
与えられた数値 丸めた数値
12.223 12.2
12.251 12.3
12.275 12.3
例4 丸めの幅 : 10
与えられた数値 丸めた数値
1 222.3 1 220
1 225.1 1 230
1 227.5 1 230
b) 与えられた数値に等しく近い,二つの隣り合う整数倍がある場合には,次のいずれかの規則を用いる。
1) 規則A 丸めた数値として丸めの幅の偶数倍の方を選ぶ。
例5 丸めの幅 : 0.1
与えられた数値 丸めた数値
12.25 12.2
12.35 12.4
例6 丸めの幅 : 10
与えられた数値 丸めた数値
1 225.0 1 220
1 235.0 1 240

――――― [JIS Z 8401 pdf 3] ―――――

2
Z 8401 : 2019
2) 規則B 丸めた数値として大きい整数倍の方を選ぶ。ただし,負の数値を対象とする場合は,その
絶対値に適用する。
例7 丸めの幅 : 0.1
与えられた数値 丸めた数値
12.25 12.3
12.35 12.4
−12.25 −12.3
−12.35 −12.4
例8 丸めの幅 : 10
与えられた数値 丸めた数値
1225.0 1230
1235.0 1240
−1225.0 −1230
−1235.0 −1240
注記1 規則Aは,例えば,一連の測定値をこの方法で処理するとき,丸めによる誤差が最小にな
るという利点があるので,一般に推奨されている。
注記2 規則Bは,計算機による処理において用いられることがある。
注記3 丸めの幅をd×10k(d,kは整数,ただし,1≦d≦9)とすれば,有効数字は丸めた数値の
10k以上の位の数字列として表す。例えば,丸めの幅を10−2=0.01とすれば,10−2以上の
位,すなわち,小数点以下2位までの数字列が有効数字となる。
注記4 丸めの幅を10k(kは整数)とすれば,規則Bはいわゆる四捨五入である。
なお,丸めの幅を5×10k(kは整数)とした二捨三入・七捨八入も特定の分野で用いら
れている。
c) 規則A及び規則Bを2回以上使って丸めることは,誤差の原因となる。したがって,丸めは,常に1
段階で行わなければならない。
例9 12.251は,12.3と丸めなければならず,まず12.25とし,次いで12.2としてはならない。
d) 規則A及び規則Bは,丸めた数値の選び方について何の考慮すべき基準もない場合にだけ適用するの
がよい。安全性の要求又は一定の制限を考慮しなければならないときは,例えば,常に一定方向へ丸
めるほうがよいことがある。
e) 数値を示す場合,常に丸めの幅を示すことが望ましい。
参考文献
ISO 80000-1,Quantities and units−Part 1: General

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