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B 0130 : 2019
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
1120 石炭ガス化複合 IGCC
石炭をガス化し利用して発電するコンバインドサイ integrated coal
発電所 クル発電プラント。 gasification
combined cycle
power plant
1121 石炭ガス化燃料 IGFC
石炭をガス化して利用し,燃料電池,ガスタービン及 integrated coal
電池複合発電 び蒸気タービンの3種類の発電を組み合わせたコンバ gasification fuel
所 インドサイクル発電プラント。 cell combined
cycle power plant
1122 超臨界圧火力発 臨界圧力(22.1 MPa)を超える超臨界圧蒸気で発電す supercritical pressure
電所 る火力発電所。 steam power plant
1123 超々臨界圧火力 超臨界圧火力発電所の中で,蒸気圧力及び蒸気温度が ultra-supercritical
発電所 特に高い火力発電所。 pressure steam
注記 一般的には蒸気温度が593 ℃(1 100 °F)以上 power plant
のものをいう。
1124 亜臨界圧火力発 亜臨界圧蒸気,すなわち,蒸気圧力が臨界圧以下であ subcritical pressure
電所 って,比較的これに近い圧力の蒸気で発電する火力発 steam power
電所。 plant
1125 山元火力発電所 石炭の産地に設置された火力発電所。 mine-mouth power
(やまもとかり plant
ょくはつでん
しょ)
1126 内陸火力発電所 内陸部に設置された火力発電所。 inland thermal
power plant
1127 臨海火力発電所 海に接して設置された火力発電所。 seaside thermal
power plant
1128 ユニット方式 タービン1台とボイラ1缶とを組み合わせる方式。 unit system
1129 ヘッダ方式 タービン1台に対して複数のボイラを組み合わせる方 header system
式。
注記 タービンが複数の場合もある。
1130 サイドバンカ方 石炭燃焼ボイラを用いる場合に,石炭バンカをボイラ side bunker system
式 の側面に設ける方式。
1131 フロントバンカ 石炭燃焼ボイラを用いる場合に,石炭バンカをボイラ front bunker system
方式 の前面に設ける方式。
1132 事業用火力発電 電気事業者が設置する火力発電所。 electric utility
所 thermal power
plant
1133 共同火力発電所 電気事業者と他の企業体とで,又は企業体間で共同で joint thermal power
設置する火力発電所。 plant
1134 自家用火力発電 自家消費を目的として設置する火力発電所。 industry-owned
所 thermal power
plant
1135 熱併給火力発電 蒸気タービンで発電を行うとともに抽気又は排気蒸 steam supply and
所 気で,産業用又は民生用の熱供給を行う火力発電所。 power generating
(ねつへいきゅ plant,
うかりょくは district heating
つでんしょ) power plant,
combined heat and
power generation
plant
――――― [JIS B 0130 pdf 6] ―――――
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B 0130 : 2019
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
1136 コージェネレー ガスタービン,ディーゼル機関,ガス機関などを用い cogeneration power
ション発電所 て発電を行うとともに,排ガス及び冷却水の排熱で産 plant
業用又は民生用の熱供給を行う発電所(広義には,熱
併給火力発電所も含む。)。
1137 局地火力発電所 局地系統に連系して発電所に比較的近い地域に電力 local thermal power
供給を行う火力発電所。 plant
1138 系統火力発電所 主要送電系統に連系して電力供給を行う火力発電所。 system thermal
power plant
1139 バイナリー発電 バイナリーサイクルで発電する発電所。 binary cycle power
所 注記 地熱(温泉の熱水含む。),エンジンの排熱など generation
を用いた発電所がある。
2) 熱サイクル
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
1201 熱(力学)サイ 燃料の燃焼で発生した熱エネルギーによって作動流 thermo dynamic
クル 体が,始めの状態から,別の状態を経由して変化し, cycle,
元の状態に戻る周期的な一連の過程で,持続的に熱エ heat cycle
ネルギーの一部を機械エネルギーに変換するサイク
ル。
1202 再生サイクル 1) 汽力発電の場合には,ランキンサイクルの膨張過 regenerative cycle
程において蒸気の一部をタービンから抽出し,給
水の予熱に利用することによって,熱効率の向上
を図った熱力学的サイクル。
2) ガスタービン発電の場合には,タービンでの膨張
後に作動流体が保有している熱量(排ガスの熱
量)の一部を再生用熱交換器を通して圧縮機出口
の作動流体に伝え,燃焼器での入熱量を減少させ
熱効率を向上させる熱力学的サイクル。
注記 JIS B 8040を参考に定義した。
1203 再熱サイクル 1) 汽力発電の場合には,ランキンサイクルの膨張過 reheat cycle
程の中間で蒸気の再加熱を行うことによって,熱
効率の向上及びタービン低圧段落の蒸気湿り度
の低減を図った熱力学的サイクル。
2) ガスタービン発電の場合には,タービンでの膨張
過程において,作動流体を再度加熱し,出力増加
及び排ガス熱量を増加させる熱力学的サイクル。
注記1 汽力発電の場合には,一段再熱,二段再熱な
どがある。
注記2 JIS B 8040を参考に定義した。
――――― [JIS B 0130 pdf 7] ―――――
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B 0130 : 2019
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
1204 コンバインドサ ガスタービンなど内燃機関のサイクルと蒸気サイク combined cycle
イクル, ルとを結合させて,熱効率の向上を図った熱力学的サ
複合サイクル イクル(JIS B 8040参照)。
注記1 1基以上のガスタービンなど内燃機関(トッ
ピングサイクル)と蒸気タービン(ボトミン
グサイクル)とで構成される装置であり,ト
ッピングサイクルで電力又は動力を供給す
る。さらに,プロセスヒートを供給すること
もある。
注記2 慣用的には,ガスタービンと蒸気タービンと
を組み合わせて,共に発電機を駆動する場合
を,狭義にコンバインドサイクルという。
1205 排熱回収サイク ガスタービンの排気を排熱回収ボイラで熱回収し蒸 exhaust heat
ル 気タービンに使用するコンバインドサイクル。 recovery cycle
1206 バイナリーサイ 加熱源の媒体のサイクルと作動流体の媒体のサイク
二流体サイ binary cycle
クル クル
ルとの二つの熱サイクルをもち,作動流体の媒体の沸
点より温度が高い加熱源の媒体によって沸点の比較
的低い作動流体の媒体を加熱・蒸発させるサイクル。
注記1 加熱源の媒体には蒸気,熱水などが,作動流
体の媒体には代替フロン,ペンタン,アンモ
ニア・水混合液などがある。
注記2 作動流体の媒体のサイクルにはオーガニック
ランキンサイクルが用いられることが多い。
1207 オーガニックラ 水を使った蒸気タービンのサイクルであるランキン
低沸点媒体 organic rankine
ンキンサイク サイクル
サイクルに対し,水の代わりに沸点の低い有機媒体を cycle
ル 用いたランキンサイクル。
b) 環境
1) 大気
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
2101 大気汚染 大気が有害物質など人為的要因によって汚染され,人 air pollution
の健康,生活環境,動植物などに悪影響が生じる現象
(JIS K 0216参照)。
2102 広域汚染 汚染物質による広い地域にわたる汚染。 regional pollution
2103 局地汚染 汚染物質による限られた地域の汚染。 local pollution
2104 ばい煙 燃焼などで発生するばいじん,硫黄酸化物等の総称。 soot and smoke
2105 含じんガス ばいじんなどの固体粒子を含むガス又は空気(JIS B dirty gas
0126参照)。
2106 煙道ガス 煙道中を流れている排ガス。 flue gas
2107 ばいじん 燃料の燃焼過程で生じるすす・灰などの,燃焼ガス中 particulate matter
に含まれる固体の粒状物質(JIS B 8040参照)。
2108 硫黄酸化物 SOx
燃料中の硫黄が,燃焼反応において生成する硫黄酸化 sulfur oxides
物の総称(JIS B 0126参照)。
注記 主として,二酸化硫黄(SO2)及び三酸化硫黄
(SO3)である。
2109 アシッドスマッ 重油(又は原油)燃焼ボイラから排出される硫黄分を acid smut
ト 含んだすす。
――――― [JIS B 0130 pdf 8] ―――――
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番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
2110 すす 燃料の燃焼過程で生成する遊離炭素。 soot
2111 エアロゾル 気体中に比較的安定して浮遊する固体又は液体の微 aerosol
粒子(JIS K 0216参照)。
注記 ダスト,ミスト及びヒュームを含む。
2112 スモッグ 大気汚染によって生じた霧のような状態,又は煙が混 smog
じった霧。
2113 降下ばいじん 大気中のばいじんのうち,比較的粒径が大きく重いた dust fall
め浮遊できず落下(降下)するもの,又は降水に取り
込まれて降下するもの。
注記 JIS K 0216の定義を一部変更している。
2114 浮遊粒子状物質 SPM
大気中に浮遊する粒子状物質(JIS K 0216参照)。 suspended
注記 大気汚染防止法では,空気動力学的粒子径が10 particulate matter
μm以下の浮遊粒子状物質として定められてい
る。
2115 窒素酸化物 NOx
燃焼反応において生成する窒素酸化物(NOx)の総称 nitrogen oxides
(JIS B 0126及びJIS B 8040参照)。
注記 主として,一酸化窒素(NO)及び二酸化窒素
(NO2)である。
2116 オキシダント 過酸化物質の総称。 oxidant
注記 光化学スモッグの場合,オキシダントはオゾン
が主で,ほかにアルデヒド,パーオキシアセチ
ルナイトレート(PAN)などのような刺激性の
有害物質も含まれている。
2117 光化学スモッグ 大気中の窒素酸化物,炭化水素化合物などが光化学反 photochemical smog
応で光化学オキシダント及びエアロゾルを生成する
現象,又はこれらの物質からできたスモッグ状態(JIS
K 0216参照)。
2118 環境基準 環境基本法に基づいて,政府が定める環境保全行政上 environmental
の目標で,人の健康を保護し,生活環境を保全する上 quality standards,
で維持されることが望ましい基準(JIS K 0216参照)。 environmental
criteria
2119 排出基準 汚染物質の排出の許容限度を決める基準。 emission standards
注記 JIS K 0216を参考に定義した。
2120 K値規制 硫黄酸化物の規制方式の一種で,煙突から排出できる K-value regulation
硫黄酸化物の量を,煙突の有効高さ及び地域ごとに定
めた補正係数K値によって定めるもの。
注記 K値が低いほど規制は厳しい。
2121 総量規制 汚染度の高い地域に対して適用されるもので,汚染物 total pollutant load
質の地域許容総量を定め,各工場などに割当てを行う control
規制方式。
注記 大煙源ほど厳しい規制となる。
2122 環境影響評価 開発行為などが環境に与える影響の予測評価。 環境アセス environment
メント assessment
2123 大気拡散 大気中でガスなどが時間とともに広がり,希薄になっ atmospheric
ていく現象。 diffusion
2124 ばい煙濃度 煙突などから排出されるばい煙の濃度。 smoke density
注記 大気汚染防止法では,ばいじん又は有害物質の
濃度。
――――― [JIS B 0130 pdf 9] ―――――
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B 0130 : 2019
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
2125 ばい煙量 煙突などから排出されるばい煙の量。 (smoke volume)
注記 大気汚染防止法では,硫黄酸化物又は特定有害
物質の量。
2126 大気安定度 大気拡散が,上層と下層との温度差によって影響を受 stability of
ける状態の程度。 atmosphere
注記 高度上昇に伴う“気温の減率”が断熱膨張によ
る1 ℃/100 mより大きい場合は不安定となり,
逆に高度上昇とともに気温の上昇する“逆転時”
には安定となる。
2127 逆転層 大気中で高度が増すほど,気温が高くなっている大気 inversion layer
の層。
2128 接地逆転 地表面に接する層間で気温が上空ほど高くなってい ground inversion
る状態。
2129 ダウンウォッシ 風が吹いている場合,煙突の背面で気圧差によって煙 down wash
ュ が巻き込まれ,浮力が低下し大気拡散が悪くなる現
象。
2130 ダウンドラフト 風が吹いている場合,建物・山の背面で気圧差で煙が down draft
引き込まれ,浮力が低下し大気拡散が悪くなる現象。
2131 サットンの拡散 サットンが考案した,煙突から排出されるガスなどの Suttons equation
式 大気中における拡散を計算するための式。
2132 煙突の有効高さ 煙突から吐出される煙が,慣性力と浮力とによって上 effective stack
昇する地上からの高さ。 height
2133 視程 大気の混濁の程度を表す尺度。 visibility
注記 通常は肉眼で物体の見える水平距離。
2134 風配図 一定期間の風の風向別分布を示した図。 wind rose
(ふうはいず)
2135 風洞試験 風洞を用いて大気拡散などの状態を調べる模型試験。 wind tunnel test
2136 硫酸ミスト 霧状の硫酸で有害な大気汚染物の一つ。 sulfuric acid mist
注記 亜硫酸ガスが大気中の水分で亜硫酸となり,オ
キシダントが存在すると酸化されて硫酸ミスト
となるといわれている。
2137 酸性雨 二酸化硫黄(SO2),窒素酸化物(NOx)などを起源と acid rain
する酸性物質が雨・雪・霧などに溶け込み,通常より
強い酸性を示す現象。
注記 JIS K 0216を参考に定義した。
2138 粉じん 物の破砕,選別,その他の機械的処理,又は堆積物の dust
飛散に伴い発生する粒子状物質。
注記1 ダストともいう。
注記2 JIS K 0216の定義を一部変更している。
2139 オゾン層の破壊 クロロフルオロカーボン(CFC),ハロンなどが大気 ozone layer
中に放出されると成層圏にまで達し,そこで強い紫外 depletion
線を浴びて塩素を放出してオゾン層を破壊する現象。
注記1 生態系への悪影響を防ぐため,フロン,ハロ
ンなどの放出を規制している。
注記2 JIS K 0216を参考に定義した。
2140 地球温暖化 二酸化炭素,メタン,亜酸化窒素などの温室効果ガス global warming
の大気中の濃度が増加し,地表面の温度が上昇する現
象。
注記 JIS K 0216を参考に定義した。
――――― [JIS B 0130 pdf 10] ―――――
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JIS B 0130:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.100 : 発電所一般
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.27 : エネルギー及び熱伝達工学(用語集)