JIS B 0130:2019 火力発電用語―一般 | ページ 8

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B 0130 : 2019
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
5115 工事用基準面 港湾又は海岸工事の高さの基準となる水面。 datum plane for
注記 港湾区域内では基本水準面と一致させる。 construction
5116 設計潮位 構造物の設計上の最高及び最低の潮位。 seawater level for
design
5117 東京湾平均海面 東京湾の海面を明治6年から明治12年までの間,東TP mean sea level of
京湾霊岸島で測定した結果から定めた中等潮位で,我 Tokyo Bay
が国の水準測量の基準面。
2) 工程
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
5201 工事期間 着工から営業運転開始までの期間。 工期 construction period
5202 工事計画 電気工作物の設置又は変更に要する工事についての construction plan
計画。
5203 着工 工事に着手する時期。 construction work
注記 通常,現地の土木工事着手をいう。 starting
5204 くい打ち 上部構造物の荷重を支える木ぐい,コンクリートくい piling
などを地盤の支持層まで打ち込む作業。
5205 立柱 ボイラ据付け工事上の工程で,建屋,ボイラなどの柱 column setting up
を立てる時期。
5206 ドラム揚げ ボイラ据付け工事上の工程で,ボイラドラムをボイラ drum lifting
鉄骨上につり揚げ,据え付ける時期。
5207 ヘッダ揚げ ボイラ据付け工事上の工程で,ボイラヘッダをボイラ header lifting
鉄骨上につり揚げ,据え付ける時期。
5208 タービンオンべ タービン据付け工事上の工程で,タービンを基礎上に
タービンオ turbine on base
ース 据え付ける時期。 ンベッド
5209 溶接検査 溶接作業が良好な条件の下で行われ,その結果が良好 welding inspection
であり,使用しても保安上支障がないかどうかを確認
するための検査。
5210 (建設)受電 建設工事上の工程で,補機試運転に必要な電力を他の initial power
電源系統から初めて受ける時期。 receiving,
initial back-feed
5211 漏えい試験 圧力容器などの漏えいの有無について,水圧,空気圧
リークテス leak test
などによって行う試験。 ト
5212 耐電圧試験 電力用機器に対して,定められた電圧を加えて絶縁物 (site) ower
が破壊しないことを確かめる試験。 frequency
withstand test,
high potential test
5213 火入れ ボイラ据付け中の工程で,最初に火炉内で燃料を点火 initial firing
燃焼させる時期。
5214 (ガスタービ ガスタービン据付け中の工程で,最初に燃料を点火燃
(ガスター ignition
ン)点火 焼させる時期。 ビン)着火
注記 JIS B 8040を参考に定義した。
5215 初通気 通気
タービン据付け中の工程で,最初にタービンケーシン first steaming to
グ内に蒸気を入れる時期。 turbine,
(initial roll)
5216 試験使用 使用前自主検査の完了前に外部系統に並列して行う trial operation
運転。

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5217 運転開始 発電設備の営業運転開始。 運開 commencement of
commercial
operation
3) 据付け
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慣用語 対応英語
5301 輸送限界 鉄道及び道路の輸送物に対して質量,高さ,幅などに transportation limit
ついて決められた一定の制限値。
5302 据付け荷重 据付け時の機器の荷重。 installed load
5303 つり上げ荷重 つり上げ対象機器及びその運搬用器具を含めた質量。 lifting load
5304 アンカフレーム 基礎ボルトなどの設定位置を固定するためのコンク anchor frame
リート内に埋め込まれる鋼製枠。
5305 パッカ設定 機器据付け基礎面の微小調整を行う作業。 packer setting
注記 調整後,基礎板及び/又は共通床板の下にモル
タルを詰める。
5306 テンプレート 機器の基礎ボルトの正確な位置を設定するために設 template
けられた鋼製の形板又は形枠。
5307 グラウト 据付け機器の基礎と基礎板,共通床板などとの間の隙 grout
間をなくすように流し込む軟らかいモルタル。
5308 芯合せ, 2台以上の回転機器を組み合わせるとき,軸のたわみ,
アラインメ alignment
心合せ ント,
熱膨張,軸受荷重の適正な配分などを考慮しながら相
アライメン
互の回転中心線が一致するように機器を配列する作
業。 ト
5309 芯出し, 2台の回転機器を結合するとき,軸継手面の平行及び
センタリン centering
心出し 偏心を調整する作業。 グ
5310 ギャップ調整 タービン,発電機,補機などの回転機器で,静止部と gap adjustment
回転体との隙間を適切な値にする調整作業。
f) 土木・建築
1) 建物
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慣用語 対応英語
6101 本館 ボイラ,タービン,発電機などの主要機器を収容した main station
建物。 building
6102 サービスビル 発電所内の管理部門を収容した建物。 service building,
administration
building
6103 ボイラ室 本館内で,ボイラ及びボイラ補機を収容した部分。 boiler room
6104 タービン室 本館内で,タービン,発電機及びその補機を収容した turbine room
部分。
6105 中央制御室 発電用の諸機械を集中管理制御する室。 中央操作室 main control room

――――― [JIS B 0130 pdf 37] ―――――

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2) 基礎
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慣用語 対応英語
6201 くい基礎 くいを打設して作った基礎。 pile foundation
注記 木ぐい,鉄筋コンクリートぐい,鋼ぐいなどに
よる既製くい基礎と,現場でその位置に削孔し
てコンクリートを打ち込むことによって作られ
る場所打ちコンクリートぐい基礎とがある。
6202 ケーソン基礎 地盤を掘削しながら中空の筒を支持層まで沈めて作 caisson foundation
った基礎。
注記 空気ケーソン基礎,井筒基礎などがある。
6203 フーチング基礎 上部構造の荷重をフーチングによって地盤,くいなど footing foundation
に伝える基礎。
注記 独立,複合及び連続したものがある。
6204 べた基礎 上部構造の広範囲な面積内の荷重を,単一の基礎スラ mat foundation
ブで地盤,くいなどに伝える基礎。
6205 地盤改良 地盤の支持力の増大,沈下の抑制を目的とした,土の soil improvement,
締固め,脱水,固結,置換などの処置。 soil stabilization
注記 砂ぐい工法,注入工法,置換工法などがある。
6206 標準貫入試験 質量63.5 kgの標準ハンマを75 cmの高さから自由落 standard penetration
下させ,標準貫入試験用サンプラを30 cm打ち込むの test
に要する打撃数を測定し,土層の硬軟を調べる試験。
6207 不等沈下 構造物の基礎面下の地盤沈下量が,場所によって差が differential
あるような沈下。 settlement,
uneven settlement
6208 直接基礎 上部構造物の荷重を,くい・ケーソンを用いないで, spread foundation
構造物底面によって直接地盤に伝える基礎。
3) 港湾設備
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慣用語 対応英語
6301 岸壁 船舶が接岸係留して,荷役を行うふ頭。 quay wall
注記 揚油岸壁,揚炭岸壁及び荷揚岸壁がある。
6302 桟橋 水中に立てられた支柱上にはり(梁)と桁とを渡し, pier
その上に床を張って設置された係船用施設。
注記 揚油桟橋,揚炭桟橋及びLNGバースがある。
6303 シーバース 沖合の水深の大きい場所に設置された係船用施設。 sea berth
6304 ドルフィン 船舶の係留及び回転操作用としてふ頭に設置される dolphin
構造物。
注記 構造形式は,可とう形と剛体形との二つに大別
される。
6305 ブイ 航路標識用及び係船用に用いる水面に浮かぶ構造物。 buoy
注記 1点係留ブイ,多点係留ブイなどがある。
6306 係船柱 船舶の係留用引綱を支持する柱。 mooring post
6307 護岸 河岸又は堤防を流水による浸食から保護するために, revetment,
それらの法面及び/又は脚部の表面に施す工作物。 bulkhead
6308 防砂堤 沿岸漂砂の堆積を阻止する砂止めの機能をもつ堤防。 groin
注記 防波堤を兼用することもある。
6309 導流堤 火力発電所の温排水を,海・河川などに放流する場合, guide wall
水流を誘導する堤防。

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6310 防潮堤 高潮の浸入を防止し,堤内沿岸の地域を防護する堤 tide wall
防。
6311 防波堤 外海の波から港を遮蔽する堤防。 breakwater
g) 諸設備
1) クレーン及び空気圧縮機
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
7101 天井クレーン 走行サドルによって軌道に直接支持された橋桁ガー bridge crane,
ダをもつクレーン(JIS B 0146-1参照)。 overhead traveling
crane
7102 橋形クレーン 軌道上の脚の上側に支持されたガーダをもつクレー portal bridge crane,
ン(JIS B 0146-1参照)。 gantry crane
7103 ジブクレーン ジブ又はジブに沿って走るトロリからつり下げられ jib crane
たつり具をもつクレーンのうち,移動式クレーン,タ
ワークレーン,鉄道クレーン,浮きクレーン及びオフ
ショアクレーンを除くクレーン(JIS B 0146-1参照)。
注記1 腕は水平片持ばりのもの,傾斜して取り付け
るものなどがある。
注記2 つち形,高脚形,塔形などがある。
7104 ホイスト 単体のユニットとして作られた横行駆動装置をもつ hoist
(又はもたない)巻上げ機構(JIS B 0146-1参照)。
7105 空気圧縮機 ロータの回転運動又はピストンの往復運動によって
コンプレッ air compressor
空気を圧送する機械。 サ
注記1 所内用,制御用,スートブロア用などに用い
る。
注記2 JIS B 0142を参考に定義した。
7106 オイルレス空気 シリンダ潤滑油を必要としない往復式空気圧縮機。 oilless air
圧縮機 注記 圧縮した空気中に油が混入しないので,主とし compressor,
て計器用及び制御用に用いる。 oilfree air
compressor
7107 空気だめ 圧縮空気を一時ためておく容器。 air receiver,
reserver tank
7108 除湿装置 圧縮空気中の水分を除去する装置。 dehumidifier,
注記 主として計器用及び制御用に用いる。 air dryer
7109 フィルタ 圧縮空気中の油脂分,ちり,ほこりなどを除去する設
エアクリー air cleaner
備又は部品。 ナ
注記 主として計器用及び制御用に用いる。
2) 非常用電源設備及び所内通信設備
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
7201 非常用電源装置 発電所の常用電源が喪失した場合,所内非常用電力の emergency electric
供給を目的とした電源装置。 supply unit

――――― [JIS B 0130 pdf 39] ―――――

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番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
7202 非常用ディーゼ 発電所の非常用電力の供給を目的としたディーゼル emergency diesel
ル発電機 機関によって駆動される交流発電機。 generator
注記 一般に,所内電源が喪失した場合,ユニットの
安全停止などのための補機,発電所の防災設備
などに電力を供給する。
7203 非常用ガスター 発電所の非常用電力の供給を目的としたガスタービ emergency gas
ビン発電機 ンによって駆動される交流発電機。 turbine generator
注記 一般に,所内電源が喪失した場合速やかにユニ
ットを再起動するための補機に電力を供給す
る。
7204 蓄電池 充電して繰り返して使用できる電池。 バッテリ storage battery
注記 一般に,無停電電源として整流器と組み合わせ
て制御用電源に用いられるほか,所内電源が喪
失した場合にユニットを安全に停止するための
直流電源。
7205 ページング装置 発電所内の連絡及び一斉呼出し用の通話装置。 paging system
注記 保安通信にも使用する。
7206 ハンドセット ページング装置の送受話器。 hand set
7207 無停電電源装置 UPS,
コンピュータ,制御機器などに安定した電源を供給す uninterruptible
る装置。 CVCF power supply unit
3) 防災設備
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
7301 地震計 地震動を自動的に記録する計器。 seismograph,
注記 水平及び垂直の各方向について,変位,速度及 seismometer
び/又は加速度を記録するものがある。
7302 感震計 地震の加速度を検出し,加速度がある一定値を超える acceleration
と警報又は制御信号を発する装置。 seismograph
注記 水平又は垂直の各方向専用のものがある。 apparatus
7303 避雷針 落雷を避けるため屋上などに立てる金属の棒。 lightning conductor,
注記 導線で地下に埋めた金属板につな(繋)いであ lightning rod
り,空中電気を安全に地中に流す。
7304 消火栓 消火活動に必要な水を供給するための設備。 fire hydrant
注記 屋内消火栓と屋外消火栓とがある。
7305 不活性ガス消火 不活性ガス(窒素,アルゴン及び二酸化炭素)の酸素 inert gas
設備 希釈作用及び吸熱作用によって消火する設備。 extinguishing
system
7306 スプリンクラ設 天井などへの固定配管上にスプリンクラヘッドを配 sprinkler system
備 置し,火災が発生して温度が上昇するとスプリンクラ
ヘッドの可溶部が溶解又は破壊して配管中に常時加
圧されている水を放水し,自動的に消火を行う設備。
7307 水噴霧消火設備 特殊ノズルを用いて火点一帯に水を噴霧し,水の蒸発 water spray
(みずふんむし 潜熱で冷却するとともに空気を遮断する方式の消火 extinguishing
ょうかせつび) 設備。 system
7308 ドレンチャ設備 延焼防止のため,被保護物の周囲又は上に水の噴出口 drencher for fire
を設け,被保護物全体を水幕で包み,空気を遮断する protection
方式の防火設備。

――――― [JIS B 0130 pdf 40] ―――――

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