6
B 0149-1990
番号 用語 定義 対応英語(参考)
6.11 過速度耐力 overspeed strength
無負荷状態で定められた時間継続して許容さ
れる最高の回転速度。
6.12 回転不整率 機関の定常運転時の1サイクル中の回転角速cyclic irregurality
度の変動割合。
(7) 負荷
番号 用語 定義 対応英語(参考)
7.1 全負荷 所定の条件における定格の負荷。 full load
7.2 部分負荷 全負荷未満の負荷。 partial load
7.3 過負荷 全負荷を超える負荷。 overload
7.4 無負荷 負荷の掛かっていない状態での負荷。 no load
7.5 総合負荷 所定の条件における電力の負荷。 composite load
7.6 ピーク負荷 peak load
総合負荷のうち,最大部分に相当する負荷。
7.7 基底負荷 base load
総合負荷のうち,最低部分に相当する負荷。
7.8 中間負荷 基底負荷とピーク負荷との間にある負荷。 middle load
7.9 負荷率 load ratio
ある期間での最大電力に対する平均電力の割
合。
(8) 調速
番号 用語 定義 対応英語(参考)
8.1 調速性能の分類 performance class of governing
使用される電気機器の側から要求される機関
の調速性能の分類。 system
8.1.1 分類G1 class G1
performance
接続される負荷が,電圧及び周波数だけを規定
すればよいような要求仕様のもの。
例 : 照明及び単純な動力負荷
8.1.2 分類G2 performance class G2
電圧特性が商用電源と非常に似た要求仕様の
もの。
例 : 照明,ポンプ,送風機及びクレーン
8.1.3 分類G3 performance class G3
周波数,電圧及び波形の特性に対し厳密な要求
仕様のもの。
例 : 電気通信及びサイリスタ制御の負
荷
備考 整流器とサイリスタ制御の負荷が
発電機の電圧波形に及ぼす影響に
ついての考慮が必要である。
8.1.4 分類G4 performance class G4
周波数,電圧及び波形の特性について特に厳し
い仕様のもの。
例 : データプロセッサ及びコンピュー
タシステム
8.2 調速特性 発電セット用の機関の調速機能特性。 governing behavior
8.2.1 下限速度設定範囲 downward speed setting range
定格出力で運転中の機関を無負荷にしたとき
の整定回転速度と調整できる最低の無負荷回
転速度との間の範囲。
8.2.2 上限速度設定範囲 upward speed setting range
定格出力で運転中の機関を無負荷にしたとき
の整定回転速度と調整できる最高の無負荷回
転速度との間の範囲。
8.2.3 定常速度変動率, rate of change of speed setting
定常運転状態における回転速度の変化の幅。速
速度設定変動率 度変化曲線の包絡線の幅を定格回転速度の百
分率で表す。
――――― [JIS B 0149 pdf 6] ―――――
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B 0149-1990
番号 用語 定義 対応英語(参考)
8.2.4 瞬時速度変化率 rate of transient change of speed
定常運転状態から急に負荷を変化させたとき
setting
の回転速度の最大変化割合。定格回転速度の百
分率で表す。
8.2.4.1 瞬時最高速度変化率 maximum transient speed rise
定格運転状態から急に無負荷にしたときの瞬
時速度変化率。
8.2.4.2 瞬時最低速度変化率 maximum transient speed drop
無負荷から急変可能の最大負荷を加えたとき
の瞬時速度変化率。
8.2.5 整定回転速度 steady state speed
負荷を急変させた後,速度がその定常速度変動
率に落ち着いたときの回転速度。
8.2.6 整定回転速度変化率 整定回転速度と負荷変化前の回転速度との差。 permanent speed change
定格回転速度に対する百分率で表す。
8.2.7 整定時間 recovery time
負荷を急変したとき定常速度変化率から速度
が外れた点から,新しい負荷に対応する速度の
定常速度変化率に入って落ち着くまでの時間。
8.2.8 スピードドループ speed droop
調速機をある速度に固定して設定したときの
無負荷と定格出力との間の速度変化。定格回転
速度の百分率で表す。
8.2.9 速度−出力線図 speed/power diagram
無負荷回転速度と定格回転速度との間の機関
出力と整定回転速度との関係を曲線で表した
もの。
8.2.10 負荷投入率 load input ratio
無負荷運転中に決められた速度変化率内で投
入可能な負荷の定格負荷に対する割合。
8.3 調速機 機関の調速を行う装置。 kinds of governor
8.3.1 定速調速機 constant speed governor
一定の回転速度を保持する調速機〔JIS B 0110
[往復動内燃機関用語(附属装置)]の1.3.2参
照〕
8.3.2 機械式調速機 回転速度の変化を機械的に検出する調速機 mechanical governor
(JIS B 0110の1.2.1参照)
8.3.2.1 遠心調速機 centrifugal governor
調速機おもりに発生した遠心力を利用する調
速機(JIS B 0110の1.2.2参照)
8.3.2.2 慣性調速機 inertia governor
速度変化による慣性力を利用する調速機(JIS
B 0110の1.2.3参照)
8.3.3 機械電気式調速機 mechanical & electric governor
回転速度の変化を電気制御を入れて機械的に
検出する調速機。
8.3.4 空気調速機 pneumatic governor
吸気管の吸気圧を利用する調速機(JIS B 0110
の1.2.4参照)
8.3.5 油圧調速機 hydraulic governor
油圧を利用する調速機(JIS B 0110の1.2.5参
照)
8.3.6 電気式調速機 回転速度の変化を電気的に検出する調速機 electric governor
(JIS B 0110の1.2.6参照)
8.3.7 電子制御調速機 electronic control governor
電子回路を利用する調速機(JIS B 0110の1.2.7
参照)
8.3.8 Pガバナ proportional action governor
負荷変化に対する回転速度変化を負荷変化に
(ぴーがばな) 比例して制御するガバナ。
備考 負荷の変化によって一義的に整定
回転速度が決定される。
――――― [JIS B 0149 pdf 7] ―――――
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B 0149-1990
番号 用語 定義 対応英語(参考)
8.3.9 PIガバナ proportional integral governor
Pガバナのうち,さらに時間単位に目標回転速
(ぴーあいがばな) 度に対する実回転速度の誤差を集積し,その積
算量からすばやく目標回転速度に近づけるた
めの制御信号を出すガバナ。
備考1. このガバナは,一般的に負荷の変
化に対する回転変化を生じさせ
ないものに適用する。
2. 発電セットで並列運転を可能に
するためであり,負荷配分のため
の別のガバナがない限りPガバナ
として作用する。
8.3.10 PIDガバナ PIガバナのうち,さらに回転速度変化率 proportional integral differential
(ぴーあいでぃーがば governor
(dn/dt) を計算し,その値から円滑に目標回転
な) 速度に近づけるための制御信号を出すガバナ。
備考 発電セットで並列運転を可能にす
るためであり,負荷配分のための別
のガバナがない限りPガバナとして
作用する。
(9) 発電セットの機関制御
番号 用語 定義 対応英語(参考)
9.1 手動式 手動で始動し,また制御する方式。 manual type
9.2 半自動式 semi-manual type
始動及び制御の一部を手動で行い,その他の操
作を自動で行う方式。
9.3 全自動式 自動的に始動し,また制御する方式。 automatic type
9.4 手動始動−手動停止式 manuals start-manual stop type
始動・停止の操作をすべて手動で行う方式。
備考 主に20kW以下の発電セットに使用
され,一般に保護制御装置は付いて
いない。
9.5 semi-automatic start-manual stop
半自動始動−手動停止式 手動始動の代わりに電気又は空気始動を組み
合わせた方式。 type
備考 保護制御装置のない場合が多い。
9.6 semi-automatic start-automatic stop
半自動始動−自動停止式 電気停止を加えることによって自動保護制御
をやりやすくする方式。 type
9.7 遠隔始動−自動停止式 remote control start-automatic stop
相互に作動する始動及び停止装置が発電セッ
トの近くに配置されていない方式。 type
備考 発電セットの運転音が聞こえない
場所,又は信号の伝達が行われ難い
場所から信号を発信するような場
合には,自動保護装置が使用され
る。
9.8 自動始動−自動停止式 automatic start-automatic stop type
始動,停止が,相互の干渉なく独立に引き出さ
れる信号によって行われる方式。
9.9 多重相互待機 multi mutual stand-by control
二つ以上の発電セットをもち,その中の何台か
が運転及び待機すること。いずれの発電セット
を運転とするかは自動的な制御の切換えによ
って行われる。切換えの順序は,自由に選択で
きる。
――――― [JIS B 0149 pdf 8] ―――――
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番号 用語 定義 対応英語(参考)
9.9.1 二重相互待機 2台の発電セットの場合,1台が運転中の場合, dual mutual stand-by control
他の1台は待機すること。
備考1. 運転中の発電セットに故障が起
これば,他の1台が始動する。
2. 一般に,無人運転の場合に適用す
る。
9.10 モニタリング 発電セットのデータの伝達機構。一般に管理, monitoring
監視,制御のデータを対象とする場合が多い。
(10) 始動特性
番号 用語 定義 対応英語(参考)
10.1 負荷投入時間 load pick-up time
始動の指令が出て合意された負荷につながる
までの時間。
10.2 始動遅れ時間 start delay time
始動開始の見掛けの基準から始動発令までの
時間。
10.3 遮断器投入時間 interruption time
始動開始の見掛けの基準から合意された負荷
につながるまでの時間。
10.4 始動準備時間 start preparation time
始動の指令から機関が回転を開始するまでの
時間。
l0.5 始動前潤滑油供給時間 pre-lubricating time
機関が回転を開始する前に油圧が上がってい
ることを確認するまでの時間。
10.6 自力運転到達時間 cranking time
回転を開始してから自力運転に到達するまで
の時間。
10.7 回転立上り時間 run-up time
機関が回転を開始してから定格回転速度に到
達するまでの時間。
10.8 正常運転開始時間 total run-up time
機関が回転を開始してから,合意された電力を
供給する準備ができるまでの時間。
備考 定められた周波数及び電圧の許容
値を考慮に入れる。
10.9 負荷準備時間 load pick-up readiness time
始動の指令から,合意された電力を供給する準
備ができるまでの時間。
備考 定められた周波数及び電圧の許容
値を考慮に入れる。
10.10 停電時始動 black out start
外部電源又は所内電源がない状態における機
関の始動。
(11) 電力
備考 電力は,発電機端子及び発電セット端子における二つが考えられるので,区別する必要がある
場合は,それぞれ次の用語に“発電機”又は“発電機セット”の接頭語を付加して呼ぶ。
番号 用語 定義 対応英語(参考)
11.1 定格(皮相)電力 rated apparent power
定格出力。単位はキロボルトアンペア (kVA)
で示された皮相電力で表し,力率を付記する。
11.2 定格有効電力 rated active power
実際の仕事に役立つ電力。定格皮相電力に定格
力率を乗じた値。単位はワット (W) 又はキロ
ワット (kW) で表す。
11.3 定格無効電力 rated reactive power
実際には何の仕事もせず,熱消費の伴わない電
力。定格皮相電力と定格有効電力との幾何学的
な差。単位は,バール (var) 又はキロバール
(kvar) で表す。
11.4 定格力率 定格皮相電力に対する定格有効電力の比。rated power factor
――――― [JIS B 0149 pdf 9] ―――――
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B 0149-1990
番号 用語 定義 対応英語(参考)
11.5 基本定格出力, basic rated output
最大の空気周囲温度40℃,最大の冷却水温度
BR 25℃の場合に適用される発電機の定格出力。
11.6 最高定格出力, peak rated output
発電機の許容温度上昇値を絶縁の種類の区別
PR によって規格値より1025℃高く取った場合
の定格出力の値。この出力を採用する場合は,
絶縁寿命は短くなる。
(12) その他
番号 用語 定義 対応英語(参考)
12.1 附属装置 発電セットに附属する運転に必要な装置。 −
12.2 保護装置 protection instrument
発電セットに異常が発生したとき,警報表示又
は機関停止によって発電セットを保護する装
置。
12.3 ユーティリティー 機関の運転に際し,外部的に必要とする電源, utilities
冷却水など。
12.4 工場試験 acceptance test at factory
工場の試験装置を利用して工場で行われる試
験。
備考 工場試験は,原則として発電機と結
合して行われるが,注文者と協議の
うえ機関単独の試験を行うことが
ある。
12.5 引渡試験 現地で行われる試験。 acceptance test for delivery
備考 負荷に関しては,注文者と協議のう
え決定する。
12.6 官庁立会試験 公的機関の認定を必要とする場合の試験。 official acceptance test
備考 公的機関とは,国,地方自治体,検
査機関などの組織をいう。
12.7 補機制御 auxiliaries control
機関に要求される運転の状況に応じて燃料,潤
滑油,冷却水,始動空気などを何らかの方法に
よって制御すること。
12.8 保全間隔 maintenance interval
発電セットの正常な運転を確保するために,点
検・整備を必要とする運転時間間隔。
――――― [JIS B 0149 pdf 10] ―――――
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JIS B 0149:1990の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.29 : 電気工学(用語集)
JIS B 0149:1990の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0110:1999
- 往復動内燃機関―特殊項目用語
- JISB8002:1986
- 往復動内燃機関の性能試験方法通則