JIS B 1702-2:2022 円筒歯車―精度等級―第2部:両歯面かみ合い偏差の定義及び許容値 | ページ 3

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B 1702-2 : 2022 (ISO 1328-2 : 2020)
a) 両歯面かみ合い偏差の許容値 精度等級R34
b) 両歯面かみ合い偏差の許容値 精度等級R44
c) 両歯面かみ合い偏差の許容値 精度等級R50
.
記号説明
1 : 両歯面全かみ合い偏差の許容値FidT
2 : 両歯面1ピッチかみ合い偏差の許容値fidT
図A.1−モジュール1.0 mmの円筒平歯車の各歯数に対する
両歯面全かみ合い偏差の許容値FidT,及び両歯面1ピッチかみ合い偏差の許容値fidT

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B 1702-2 : 2022 (ISO 1328-2 : 2020)
附属書B
(参考)
k歯にわたる歯車の一部分の両歯面かみ合い偏差
B.1 一般
この附属書では,複数のk歯にわたる歯車の一部分の両歯面かみ合い偏差の規定,測定手法,推奨許容
値及び指針を示す。この規格に記載している両歯面全かみ合い偏差及び両歯面1ピッチかみ合い偏差に,
この附属書を追加して,任意の補足規定として使用してもよい。
B.2 適用
両歯面1ピッチかみ合い偏差,及び両歯面全かみ合い偏差が合格の歯車であっても,ほんの数枚の歯に
対する両歯面かみ合い偏差が大きい場合には,かみ合い伝達誤差が機能を満たさない可能性がある。正面
かみ合い率,及び重なりかみ合い率が高い歯車対は,複数歯にわたる異常が両歯面かみ合い試験機に記録
されたとしても,1枚の歯にしか異常がない可能性がある。さらに,隣接する歯にも欠陥がある場合,重
なりかみ合い率が高いと,機能上の重大な不具合が発生する可能性がある。複数歯にわたる歯車の一部分
の両歯面かみ合い偏差試験を実施すると,このような問題を特定するのに役立つ。
B.3 k歯にわたる両歯面かみ合い偏差,Fidk
k歯にわたる両歯面かみ合い偏差Fidkは,両歯面かみ合い試験で被検査歯車の全ての歯を評価した後に
見出されるk歯にわたる任意の範囲内での中心距離の最大変化量の値である。4歯にわたる両歯面全かみ
合い偏差の例を,図B.1に示す。この例は,両歯面かみ合い偏差の急激な変化がある歯車では,運転上の
問題を引き起こす可能性があるが,通常の両歯面1ピッチかみ合い偏差,又は両歯面全かみ合い偏差では
検出されないことを示している。
注記 指定されたピッチ数は,kの代わりに記号の中に数値で表示される。つまり,4歯にわたるピッチ
数が使用されている場合,記号はFid4になる。
記号説明
n : ピッチ数
ac : 両歯面かみ合い中心距離
図B.1−歯数50枚の歯車での4歯にわたる両歯面かみ合い偏差

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B 1702-2 : 2022 (ISO 1328-2 : 2020)
B.4 k歯にわたる両歯面かみ合い偏差の許容値,FidkT
k歯にわたる両歯面全かみ合い偏差の許容値は,k歯にわたる両歯面かみ合い偏差の最大値に対する許容
値であり,式(B.1)によって計算する。
FidkT= cosβ+64
稀 R−44)/4}] 4
損·z· 1.5k−1 1.5k−1
Rx
·z· (B.1)
ここで,zc及びRxは,式(2),及び式(3)から得られる。
計算値は,5.2.2に規定している丸め規則に従う。
セグメントギヤ以外の全ての歯車の測定部分の歯の最大ピッチ数kmaxは,式(B.2)によって計算する。
kmax=zc1.5 (B.2)
一方,セグメントギヤのとき,kmaxは,式(B.3)によって計算する。
kmax=minimum 簀稀
1.5, ·zk· (B.3)
kmaxを超えてkの値を選択すると,許容値が両歯面全かみ合い偏差の許容値を超えることになる。一般
に,kは3z/8歯ピッチの範囲であるが,kの値はこの範囲に制限されない。

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B 1702-2 : 2022 (ISO 1328-2 : 2020)
附属書C
(参考)
両歯面かみ合い偏差の許容値を変更する理由
C.1 一般
この規格は,両歯面かみ合い偏差の許容値に新しい計算式を採用している。その理由は,次のとおりで
ある。
− 旧規格では,歯車の大きさに対する両歯面かみ合い偏差の許容値の増加が大きく,製造上の困難さ,
又は一般的な歯車用途の要求に合致していなかった。
− 旧規格では,一つの精度等級から次の精度等級への等級間の公比が√2では,精度等級が大きくなる
につれて,許容値の増加が大きくなり過ぎていた。
− 歯車の複数歯にわたるかみ合い偏差の許容値を定める規定が必要であった。
− 旧規格では,セグメントギヤは,明確に規定されていなかった。
− 旧規格の計算式では,特に歯数が少ない場合に,両歯面1ピッチかみ合い偏差の許容値と両歯面全か
み合い偏差の許容値との関係が適切ではなかった。
C.2 セグメントギヤ
旧規格の計算式は,特に歯が全周にわたる歯車に比べて歯の少ないセグメントギヤには適していない。
新しい計算式は,セグメントギヤを考慮しているため,それらを含めるように適用範囲を拡大することが
可能である。
C.3 両歯面1ピッチかみ合い偏差の許容値
規定した両歯面1ピッチかみ合い偏差の許容値は,実用上両歯面全かみ合い偏差の許容値と整合してい
る。新しい許容値の計算式は,歯数1のはすば歯車についても,両歯面全かみ合い偏差,及び両歯面1ピ
ッチかみ合い偏差の許容値を計算すると同じになる。
C.4 等級間の公比
許容値の大きな歯車の両歯面かみ合い試験では,等級間の公比が√2では,許容値の増加が41.4 %とな
り,経済的な製造,及び製品の適切な機能を実現するためには大きすぎる。これは,低品質の歯車にとっ
て,特に重要である。
例として,等級間の許容値の公比が√2 で,100 m又は141 m の両歯面全かみ合い偏差の許容値をも
つ歯車を考えた場合,もし使用する設備の加工能力が,両歯面かみ合い偏差で 110 m であるとすると,
一方の等級は達成できないが,もう一方の等級は許容値が過度に広いことになる。新しい等級間の公比1.19
の計算式では,119 μmの許容値を用いることができるので妥当である。

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B 1702-2 : 2022 (ISO 1328-2 : 2020)
C.5 k歯にわたる両歯面かみ合い偏差の許容値
附属書Bは,選択した任意のk歯にわたる両歯面かみ合い偏差を定める。これは,JIS B 1702-1:2016の
附属書Dに記載されている部分累積ピッチ誤差(偏差)の許容値と概念が似ている。歯車の一部分に過度
な誤差があると,歯車全体の全かみ合い偏差が許容値内であっても,機能上の問題を引き起こす可能性が
あるので,一部の設計者は,この規格の附属書Bを使用する場合がある。この許容値は,騒音及び振動に
敏感な用途の歯車に対して適用されることが多い。

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JIS B 1702-2:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 1328-2:2020(IDT)

JIS B 1702-2:2022の国際規格 ICS 分類一覧

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