この規格ページの目次
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B 1702-2 : 2022 (ISO 1328-2 : 2020)
附属書D
(参考)
他の両歯面かみ合い偏差の許容値規格からの変換
D.1 一般法
他規格の両歯面かみ合い偏差の許容値から,この規格に規定する両歯面かみ合い偏差の精度等級に変換
することが可能である。
両歯面全かみ合い偏差の許容値の場合
FidT
ln 稀 +44
cosβ+64
R=4 (D.1)
ln2
両歯面1ピッチかみ合い偏差の許容値の場合
fidT
ln 稀
cosβ+64
R=4 +44+Rx (D.2)
ln2
ここで,zcは式(2),Rxは式(3)によって計算する。
注記1 旧規格では,両歯面全かみ合い偏差FidTはF"i,両歯面1ピッチかみ合い偏差fidTはf"i,の記号
を用いていた。
注記2 他の規格から両歯面全かみ合い偏差及び両歯面1ピッチかみ合い偏差の精度等級を算出する際,
設計者は計算値を数値の丸め方に基づいて丸めるか,そのままの値を用いるかを,選択するこ
とが可能である。この選択は通常,最終結果に影響しない。計算例E.6では,値を丸めていな
い。
D.2 精度等級の選択
設計者は,両歯面全かみ合い偏差と両歯面1ピッチかみ合い偏差とを同じ精度等級で扱うか,又はそれ
ぞれ別々の精度等級を指定するかの,いずれが適切であるかを決める必要がある。
また,計算された精度等級値を最も近い整数に丸めるか,次に大きい整数に丸めるかを選択する必要が
ある。
場合によっては,D.1の一般法で求めた両歯面全かみ合い偏差の許容値の精度等級と,それに対応する
両歯面1ピッチかみ合い偏差の許容値とを用いることが適切なこともある。
――――― [JIS B 1702 pdf 16] ―――――
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B 1702-2 : 2022 (ISO 1328-2 : 2020)
附属書E
(参考)
計算例
E.1 例1−平歯車
歯数14の平歯車
歯直角モジュール : 3.0 mm
精度等級 : R48
ステップ1. 両歯面1ピッチかみ合い偏差の許容値の計算
式(1),式(2)及び式(3)から
zc=min(·z·, 200)
=min(·14·, 200)
=14
Rx=5[1−1.12[(1−zc)/1.12]]
=5[1−1.12[(1−14)/1.12]]
=3.658
fidT= 稀
cosβ+64
R−Rx−44)/4]
= 3
cos0+64 48−3.658−44)/4]
=71.470 μm
5.2.2の数値の丸め方に基づいて,この値は最も近いマイクロメートル(m)単位に丸める。
fidT=71 μm
ステップ2. 両歯面全かみ合い偏差の許容値の計算
式(4)から
FidT= 稀
cosβ+64 R−44)/4]
= 3
cos0+64 48−44)/4]
=134.720 μm
数値の丸め方に基づいて,この値は最も近いマイクロメートル(m)単位に丸める。
FidT=135 μm
E.2 例2−z/8歯にわたる歯車の一部分の両歯面かみ合い偏差を含むはすば歯車
歯数40のはすば歯車
歯直角モジュール : 0.7 mm
ねじれ角 : 25°
――――― [JIS B 1702 pdf 17] ―――――
16
B 1702-2 : 2022 (ISO 1328-2 : 2020)
精度等級 : R44
Fidz/8Tも計算する。
ステップ1. 両歯面1ピッチかみ合い偏差の許容値の計算
式(1),式(2)及び式(3)から
zc=min(·z·, 200)
=min(·40·, 200)
=40
Rx=5[1−1.12[(1−zc)/1.12]]
=5[1−1.12[(1−40)/1.12]]
=4.903
fidT= 稀
cosβ+64
R−Rx−44)/4]
= 0.7
cos25+64 44−4.903−44)/4]
=28.420 μm
5.2.2の数値の丸め方に基づいて,この値は最も近いマイクロメートル(m)単位に丸める。
fidT=28 μm
ステップ2. 両歯面全かみ合い偏差の許容値の計算
式(4)から
FidT= 稀
cosβ+64 R−44)/4]
= 0.7
cos25+64 44−44)/4]
=66.472 μm
数値の丸め方に基づいて,この値は最も近いマイクロメートル(m)単位に丸める。
FidT=66 μm
ステップ3. z/8歯にわたる歯車の一部分の両歯面全かみ合い偏差の許容値の計算
歯のピッチ数を決める。
k=·z·/8=40/8=5
式(B.1)から,5歯にわたる歯車の一部分の両歯面全かみ合い偏差の許容値を計算する。
FidkT= cosβ+64
稀 R−44)/4] 4
損·z· 1.5k−1 1.5k−1
Rx
·z·
Fid5T= cos25+64
0.7 44−44)/4]損 40 1.55−1 1.55−1
4.903
4 40
=34.128 μm
数値の丸め方に基づいて,この値は最も近いマイクロメートル(m)単位に丸める。
Fid5T=34 μm
――――― [JIS B 1702 pdf 18] ―――――
17
B 1702-2 : 2022 (ISO 1328-2 : 2020)
E.3 例3−歯数200を超えるはすば歯車
歯数324のはすば歯車
歯直角モジュール : 0.8 mm
ねじれ角 : 15°
精度等級 : R41
5.2.1に示す歯数の最高しきい(閾)値である200を超えるため,許容値は,全ての計算式で歯数200と
して計算する。
ステップ1. 両歯面1ピッチかみ合い偏差の許容値の計算
式(1),式(2)及び式(3)から
zc=min(·z·, 200)
=min(·324·, 200)
=200
Rx=5[1−1.12[(1−zc)/1.12]]
=5[1−1.12[(1−200)/1.12]]
=5.00
fidT= 稀
cosβ+64
R−Rx−44)/4]
= 0.8
cos15+64 41−5−44)/4]
=19.313 μm
5.2.2の数値の丸め方に基づいて,この値は最も近いマイクロメートル(m)単位に丸める。
fidT=19 μm
ステップ2. 両歯面全かみ合い偏差の許容値の計算
式(4)から
FidT= 稀
cosβ+64 R−44)/4]
= 0.8
cos15+64 41−44)/4]
=45.934 μm
数値の丸め方に基づいて,この値は最も近いマイクロメートル(m)単位に丸める。
FidT=46 μm
E.4 例4−セグメントギヤ
歯数50のはすば歯車の一部である歯数16のセグメントギヤ
歯直角モジュール : 1.5 mm
ねじれ角 : 5°
精度等級 : R45
――――― [JIS B 1702 pdf 19] ―――――
18
B 1702-2 : 2022 (ISO 1328-2 : 2020)
Fidz/8も計算する。
ステップ1. 両歯面1ピッチかみ合い偏差の許容値の計算
式(1),式(2)及び式(3)から
zc=min(·z·, 200)
=min(·50·, 200)
=50
Rx=5[1−1.12[(1−zc)/1.12]]
=5[1−1.12[(1−50)/1.12]]
=4.965
fidT= 稀
cosβ+64
R−Rx−44)/4]
= 1.5
cos5+64 4.96 5−44一 最
=35.225 μm
5.2.2の数値の丸め方に基づいて,この値は最も近いマイクロメートル(m)単位に丸める。
fidT=35 μm
ステップ2. 両歯面全かみ合い偏差の許容値の計算
稀 16
50=0.32≦23 から式(5)が適用される。
式(5)から
FidT= cosβ+64
稀 R−44)/4] 4 1.5·zk·−1
·z· 1.5·zk·−1
Rx
·z·
= cos5+64
1.5 45−44)/4]損 50 1.516−1 1.516−1
4.965
4 50
=56.846 μm
注記 この式で対応国際規格では,“zk”となっているが,これは“·zk·”の誤りであり,修正した。
数値の丸め方に基づいて,この値は最も近いマイクロメートル(m)単位に丸める。
FidT=57 μm
ステップ3. z/8歯にわたる歯車の一部分の両歯面全かみ合い偏差の許容値の計算
歯のピッチ数を決める。
k=·z·/8=50/8=6.25
この値は整数に丸める。
k=6
式(B.1)から,6歯にわたる歯車の一部分の両歯面全かみ合い偏差の許容値を計算する。
FidkT= cosβ+64
稀 R−44)/4] 4
損·z· 1.5k−1 1.5k−1
Rx
·z·
Fid6T= cos5+64
1.5 45−44)/4]損 50 1.56−1 1.56−1
4.965
4 50
=42.432 μm
――――― [JIS B 1702 pdf 20] ―――――
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