JIS B 1756:2017 歯車―研削後の表面焼戻しの化学的エッチング検査方法

JIS B 1756:2017 規格概要

この規格 B1756は、研削歯面の局部的な熱影響を化学的エッチングによって検出するための検査方法について規定。

JISB1756 規格全文情報

規格番号
JIS B1756 
規格名称
歯車―研削後の表面焼戻しの化学的エッチング検査方法
規格名称英語訳
Gears -- Surface temper etch inspection after grinding, chemical method
制定年月日
2008年4月20日
最新改正日
2017年5月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 14104:2014(MOD)
国際規格分類

ICS

21.200
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2008-04-20 制定日, 2013-10-21 確認日, 2017-05-22 改正
ページ
JIS B 1756:2017 PDF [21]
                                                                                   B 1756 : 2017

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 装置・・・・[2]
  •  4 試薬・・・・[2]
  •  5 検査手順・・・・[3]
  •  5.1 一般・・・・[3]
  •  5.2 洗浄・・・・[4]
  •  5.3 エッチング・・・・[5]
  •  6 検査基準・・・・[7]
  •  6.1 目視検査及び等級分類・・・・[7]
  •  6.2 表面硬さへの影響・・・・[8]
  •  7 エッチング変色の除去・・・・[8]
  •  8 表面焼戻し箇所の再加工・・・・[9]
  •  9 検査員資格・・・・[9]
  •  10 保守及び管理・・・・[9]
  •  11 安全及び環境保全・・・・[17]
  •  12 仕様書及び検査証明書・・・・[18]
  •  12.1 仕様書・・・・[18]
  •  12.2 検査証明書・・・・[18]
  •  附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[19]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 1756 pdf 1] ―――――

B 1756 : 2017

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
歯車工業会(JGMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。
これによって,JIS B 1756:2008は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 1756 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 1756 : 2017

歯車−研削後の表面焼戻しの化学的エッチング検査方法

Gears-Surface temper etch inspection after grinding, chemical method

序文

  この規格は,2014年に第2版として発行されたISO 14104を基とし,国内の実情に合わせるため,技術
的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,研削歯面の局部的な熱影響を化学的エッチングによって検出するための検査方法について
規定する。
なお,局部的な熱影響とは,表面焼戻し(目視で確認できないような軽度な研削焼けのことである。)と
して現れることをいう。
この規格に規定する検査工程は,通常は研削面に用いるものであるが,ハードターニング,フライス加
工,ばり取り工程などのような,熱処理後の機械加工に起因する表面異常の発見にも有用である。また,
浸炭又は脱炭によって生じる表面の冶金学的異常も,この検査工程で容易に検出可能である。
この規格によるエッチング検査方法は,通常の硬さ試験より表面硬さの変化に敏感である。したがって,
研削後の表面焼戻しの検出には,この規格の検査方法を用いることが望ましく,過去に使用していた幾つ
かの方法は推奨しない。
この規格は,鉄鋼製の歯車に適用するが,軸,スプライン,軸受などの鉄鋼製の部品にも準用してよい。
ただし,窒化部品及びステンレス鋼には適用できない。
この表面焼戻しエッチング検査は,研削後に,超仕上げ,ショットピーニング,ホーニングなどのよう
な他の仕上げ工程を施す前に実施するのが望ましい。
注記1 この検査方法をナイタルエッチ(nital etch)と呼ぶこともあるが,一般に金属組織を観察す
るために用いる従来のナイタルエッチと混同してはならない。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 14104:2014,Gears−Surface temper etch inspection after grinding, chemical method(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

――――― [JIS B 1756 pdf 3] ―――――

2
B 1756 : 2017
規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 2305 非破壊試験技術者の資格及び認証

3 装置

3.1   容器 容器の材質は,中に入れる溶液と反応しないものであるとともに,検査の過程で試料に損傷
を与えるものであってはならない。容器には,中の溶液についての表示ラベルを貼付し,使用しないとき
はアルコールの蒸散による発火を避けるため,密封して保管しなければならない。容器は,検査実施機関
の安全規則に従ってラベルを付けるのが望ましい。
3.2 照明 被検面に影及び反射がないよう十分に照明しなければならない。検査時の明るさは,照度
2 200 lx以上が望ましい。
3.3 洗浄装置 アルカリ洗浄,蒸気脱脂,溶剤洗浄又は同等の洗浄装置を用いなければならない。
3.4 時間設定装置 一連の部品に対し一様な検査工程を確保するために,適切な時間設定装置を使用し
なければならない。
3.5 参照グレースケール ティッフィン(Tiffen)色分け指針,グレースケールQ13(小)又はQ14(大)
のような,適切なグレースケールを使用するのが望ましい1)。図1にグレースケールの一例を示す。表面
焼戻しが発生した現物見本を使用するのがよい。
図1は市販のグレースケールのコピーの一例であるが,この図のグレースケールは,写りがよくないた
めに必ずしも正確ではない。図1は参考のために示すもので,この規格に準拠して行う検査には使っては
ならない。
注1) ティッフィン(Tiffen)グレースケールは,ティッフィン(Tiffen)社が提供する製品の商標名
である。この規格の使用者の利便性のために一例としてティッフィン(Tiffen)グレースケール
を示すが,この規格によってその製品名を推奨するものではない。同じ結果が得られるならば,
他の同等の製品を使用してもよい。
図1−グレースケールカード[ティッフィン(Tiffen)社の許可によって転載]

4 試薬

4.0A 一般 使用する化学薬品は,大量生産されている一般の試薬又はそれ以上の品質のものでなければ
ならない。
4.1 洗浄剤 試料の汚れ,砂,グリス及び油を除去し,“水切れ”のない被検面を得るために洗浄剤を使
用する。“水切れ”のない被検面は,40 ℃以下の清浄な水で洗い流した後,15秒間以上,連続的な水の膜
が維持できる面である。水切れ(water break)は,表面が汚れているために,水皮膜が不連続に現れる現

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B 1756 : 2017
象である。
4.2 硝酸 表2及び表3による。
4.3 塩酸 表2及び表3による。
4.4 アルコール 油などの混入物のない清浄なメタノール又は変性エタノールを使用する。
4.5 水 清浄で混入物などのない水を使用する。
4.6 アルカリ溶液 pH値10以上の,体積分率4 %6 %水酸化ナトリウムの水溶液,又は同等のものを
使用する。
4.7 さび止め油 水置換性のあるもので,エッチング結果を隠すものであってはならない。

5 検査手順

5.1 一般

  検査手順の流れ図を図2に示す。最初に試料の被検面を5.2によって洗浄する。次に,試料の材質に応
じて,5.3に示す方法でエッチングする。特定の指示がない限り,方法は生産者が選択する。

――――― [JIS B 1756 pdf 5] ―――――

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JIS B 1756:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14104:2014(MOD)

JIS B 1756:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 1756:2017の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ2305:2013
非破壊試験技術者の資格及び認証