この規格ページの目次
JIS B 2710-2:2008 規格概要
この規格 B2710-2は、自動車,鉄道車両,産業機械などに使用する重ね板ばねの設計方法について規定。重ね板ばねには,ばね板が一枚だけの場合も含む。
JISB2710-2 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B2710-2
- 規格名称
- 重ね板ばね―第2部 : 設計方法
- 規格名称英語訳
- Leaf springs -- Part 2:Design method
- 制定年月日
- 2008年3月20日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 21.160
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 機械要素(ねじを除く) 2021, 自動車 II 2020
- 改訂:履歴
- 2008-03-20 制定日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS B 2710-2:2008 PDF [29]
B 2710-2 : 2008
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 記号及び定義・・・・[1]
- 5 設計の基本概念・・・・[2]
- 5.1 設計の原理・・・・[2]
- 5.2 設計方法の種類・・・・[2]
- 5.3 設計の手順・・・・[2]
- 5.4 留意事項・・・・[2]
- 6 マルチリーフスプリングの設計・・・・[3]
- 6.1 展開法による設計・・・・[3]
- 6.2 板端法による設計・・・・[5]
- 7 テーパリーフスプリングの設計・・・・[6]
- 7.1 設計の原理・・・・[6]
- 7.2 テーパリーフのモデル及び計算式・・・・[7]
- 8 非対称ばねの設計・・・・[9]
- 8.1 設計の原理・・・・[9]
- 8.2 ばね定数及び応力・・・・[10]
- 9 トレーリングリーフの設計・・・・[10]
- 10 設計における考慮事項・・・・[11]
- 10.1 中央部締付けによる無効長さ・・・・[11]
- 10.2 たわみに伴うスパン変化・・・・[12]
- 10.3 ワインドアップ・・・・[13]
- 10.4 板間摩擦及び動ばね定数・・・・[13]
- 10.5 フレッティング・・・・[14]
- 附属書A(参考)重ね板ばねの疲労設計資料・・・・[15]
- 附属書B(参考)設計計算例・・・・[20]
- 附属書C(規定)設計に用いる係数の線図・・・・[23]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 2710-2 pdf 1] ―――――
B 2710-2 : 2008
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本ばね工業会(JSMA)及び財団法
人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標
準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS B 2710:2000は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
JIS B 2710の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 2710-1 第1部 : 用語
JIS B 2710-2 第2部 : 設計方法
JIS B 2710-3 第3部 : 試験方法
JIS B 2710-4 第4部 : 製品仕様
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 2710-2 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 2710-2 : 2008
重ね板ばね−第2部 : 設計方法
Leaf springs−Part 2: Design method
1 適用範囲
この規格は,自動車,鉄道車両,産業機械などに使用する重ね板ばねの設計方法について規定する。
なお,この規格でいう重ね板ばねには,ばね板が一枚だけの場合も含む。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 2710-1 重ね板ばね−第1部 : 用語
JIS B 2710-3 重ね板ばね−第3部 : 試験方法
JIS B 2710-4 重ね板ばね−第4部 : 製品仕様
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 2710-1による。
4 記号及び定義
この規格で用いる主な記号及び定義は,表1による。
表1−記号及び定義
記号 定義 単位
2P ばねに対する作用力 N
たわみ mm
k ばね定数,k=2P/ N/mm
T ワインドアップトルク N mm
ワインドアップによる回転角 rad
kT 回転ばね定数,kT=T/ N mm/rad
刀 ワインドアップによる一番リーフの応力 N/mm2
l リーフの半長 mm
b リーフの幅 mm
t リーフの厚さ mm
I リーフの断面二次モーメント mm4
Z リーフの断面係数 mm3
リーフの応力 N/mm2
n リーフの総数,又は親板を表す添え字 −
n' 全長板の数 −
E 縦弾性係数,E=206×103 N/mm2
――――― [JIS B 2710-2 pdf 3] ―――――
2
B 2710-2 : 2008
5 設計の基本概念
5.1 設計の原理
重ね板ばねの設計においては,ばね定数及び強度耐久性を重視する。例えば,マルチリーフスプリング
の各リーフは,力学的には中央固定で両端自由の片持ちはりと同等と考えることができる。一般の重ね板
ばねは,形状及び寸法の異なる複数のリーフを束ねた構造体であるが,全体に作用する力とたわみとの関
係が一義的に決まる限り,個別のリーフに作用する力とたわみとの関係を解析することができる。ただし,
たわみによるスパンの変化は,通常,無視する。すなわち,ばね全体のたわみを与えると,それから個々
のリーフのたわみが決定でき,個別のリーフが及ぼす力の総和としてばね全体の力が定まり,ばね定数を
決定することができる。また,各リーフに作用する力に応じて,リーフ内の応力分布を求め,強度耐久性
を検討することができる。
5.2 設計方法の種類
重ね板ばねの設計方法の種類は,表2による。
表2−設計方法の種類
ばねの種類 設計方法 摘要 箇条
マルチリーフスプリング 展開法 隣接リーフが全面で接触して力を伝達すると仮定し,6.1
各リーフを同一平面に展開した広幅の一枚板とみなし
て設計計算を行う。
板端法 隣接リーフがリーフの端部だけで接触して力を伝達す6.2
ると仮定して設計計算を行う。
テーパリーフスプリング 直線テーパ法 テーパ部の板厚を直線状に漸減させて設計する。 7.2.1
放物線テーパ法 テーパ部の応力分布がより均一となるように板厚を放7.2.2
物線状に漸減させて設計する。
注記 非対称ばねの設計方法は,ばねの片側ずつ上記のいずれかの方法を用い,その手順は箇条8による。
5.3 設計の手順
重ね板ばねの設計においては,ばねを組み込む装置及び機器の要求に合わせ,あらかじめばねの諸元を
設定することが必要である。ここでいう諸元には,通常,ばねの種類,スパン,リーフの形状,幅,厚さ,
枚数などを含む。その上で,これら諸元に基づき算定したばね定数及びリーフの応力が要求に対し適切な
範囲にあるかどうかを評価する。結果が十分でなければ,ばねの種類及び諸元に戻って見直しを行う。す
なわち,重ね板ばねの設計には,要求仕様に対する提案,評価及び見直しという,繰返し過程を含む。附
属書Aに代表的なばね材料に用いる常用応力と最大応力との関係,S-N特性及び時間強度線図を示す。ま
た,附属書Bに設計計算例を示す。
なお,形状寸法の詳細,処理方法及び部品を含めた製品仕様については,JIS B 2710-4による。また,
設計した製品を検証するための試験方法は,JIS B 2710-3による。
5.4 留意事項
重ね板ばねは,ばね力を利用して振動吸収及び緩衝の役に立てるばかりでなく,それ自体が構造部材と
して他の部材の位置決め及び連結機能を担うことができる。重ね板ばねの特性は,このほかに板間摩擦に
よるエネルギー吸収の効果,ワインドアップトルクの作用による付加的な応力及び変形の発生,フレッテ
ィング腐食による耐久性低下などの問題があり,特に自動車用ばねでは,腐食疲労の問題も重視する。設
計においてはこれらを考慮した対策も十分に行うことが必要である。
――――― [JIS B 2710-2 pdf 4] ―――――
3
B 2710-2 : 2008
6 マルチリーフスプリングの設計
6.1 展開法による設計
6.1.1 展開法の原理
展開法では,中心穴から等距離にある点の各リーフの曲率がすべて等しいと仮定し,隣接する各リーフ
が互いに全面で接触して力を伝達すると考える。その場合,マルチリーフスプリングは同一平面上に展開
した一枚の幅広のばね板と力学的に等価になる。展開法は,ばね定数及び応力の計算が比較的簡単なため,
ばねの概略設計及び疲労耐久性評価に用いることが多い。全長板が2枚以上あるばねの場合には,通常,
展開法で計算する。
なお,展開法には,台形状モデルを用いる場合及び階段状モデルを用いる場合がある。
6.1.2 適用対象
展開法によるマルチリーフスプリングの解析は,図1に示す対称ばねに適用する。ここでは基本的なマ
ルチリーフスプリングについて規定するが,親子重ね板ばね及びまくらばねについてもこの考え方を適用
してよい。
図1−対称ばねのモデル
6.1.3 台形モデルによる方法
6.1.3.1 台形モデル
各リーフの厚さがすべて等しい場合には,リーフの開先形状及び長さの違いによるステップの違いを無
視して,図2の台形モデルで近似する。
図2−台形モデル
台形の形状に基づく係数KT を,式(1)のように表す。KT は,図C.1から読み取ってもよい。
3 1 2 3
KT= 3 −2 + − log e (1)
1− 2 2
――――― [JIS B 2710-2 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS B 2710-2:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.160 : ばね
JIS B 2710-2:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB2710-1:2008
- 重ね板ばね―第1部:用語
- JISB2710-1:2020
- 重ね板ばね―第1部:用語
- JISB2710-3:2008
- 重ね板ばね―第3部:試験方法
- JISB2710-4:2008
- 重ね板ばね―第4部:製品仕様