JIS B 3700-31:1996 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第31部:適合性試験の方法及び枠組み:一般概念

JIS B 3700-31:1996 規格概要

この規格 B3700-31は、適合性試験を規定する一組の規格を示し,この規格群の実装の適合性を試験するための一般的な方法論及び枠組みを規定。適合性試験を実施中の実装を,試験対称(IUT)と呼ぶ。

JISB3700-31 規格全文情報

規格番号
JIS B3700-31 
規格名称
産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第31部 : 適合性試験の方法及び枠組み : 一般概念
規格名称英語訳
Industrial automation systems and integration -- Product data representation and exchange -- Part 31:Conformance testing methodology and framework:General concepts
制定年月日
1996年12月20日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 10303-31:1994(IDT)
国際規格分類

ICS

25.040.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1996-12-20 制定日, 2001-12-20 確認日, 2007-03-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS B 3700-31:1996 PDF [31]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 3700-31 : 1996
(ISO 10303-31 : 1994)
産業オートメーションシステム
及びその統合−
製品データの表現
及び交換−
第31部 : 適合性試験の方法及び枠組み :
一般概念

Industrial automation systems and integration−Product data representation and exchange−Part 31 : Conformance testing methodology and framework :General concepts

序文 この規格は,1994年に第1版として発行されたISO 10303-31 (Industrial automation systems and
integration−Product data representation and exchange−Part31 : Conformance testing methodology and
framework : General concepts) を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工
業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
0. 序文 この規格群は,計算機が解釈可能な製品データの表現及び交換について規定する。この規格群
は,製品のライフサイクルの間,特定のシステムに依存せずに製品データを記述できる中立的な機構を提
供することを目的とする。この記述の特質は,特定のファイル交換だけではなく,製品データベースの実
装及び共有,並びに保管の基盤としても適する。
この規格群は一連の規格からなり,それぞれの規格は個別に制定する。この規格群の各規格は,記述法,
統合リソース,アプリケーションプロトコル,実装法又は適合性試験のいずれかの組に属する。この規格
群の組は,JIS B 3700-1(産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−第1
部 : 概要及び基本原理)による。この規格は,この規格群の中で,適合性試験を規定する一組の規格の中
の一つの規格とする。
この規格は,適合性試験に関する組の規格の概要を示し,この規格群の実装に関する適合性試験の一般
概念の記述及び枠組みを示す。この規格は,開放型システム間相互接続における同様な適合性試験機能を
提供しているJIS X 5020(開放型システム間相互接続−適合性試験の方法及び枠組み−第1部一般概念)
の文書を基としている。この規格は,特定分野内での使用に合わせて修正している。そのため,この規格

――――― [JIS B 3700-31 pdf 1] ―――――

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B 3700-31 : 1996 (ISO 10303-31 : 1994)
は,JIS X 5020と類似の役割を果たす。この規格群の実装の適合性試験に関する他の規格も,同様にJIS X
5020の組の他の規格を基としている。この規格は,交換構造だけでなく,他の実装法にも適用される。適
合性試験サービスの確立のために必要な他の規格は次のように位置付けられる。
− 試験機関及び依頼者の要件 (ISO 10303-32)
− 抽象試験スイート (ISO 10303-33)
− 抽象試験法 (ISO 10303-34)
この規格は,ISO 9000及びEN 45000の規格作成の考え方並びにISO/IECガイドの考え方も含む。
(a) SO/IECガイド 2(標準化及び関連活動に関する全般的な用語及びその定義)
(b) SO/IECガイド25(校正及び試験機関の能力に関する一般要求事項)
(c) SO/IECガイド38(試験機関の承認に関する一般要求事項)
(d) SO/IECガイド40(認証機関の承認に関する一般要求事項)
(e) SO/IECガイド42(国際的認証制度への段階的アプローチのための指針)
(f) SO/IECガイド43(試験所の能力試験の開発と運用)
(g) SO/IECガイド45(試験結果の表示に関する指針)
製品データ交換の目的は,関連する製品データ交換用の規格にシステムが適合しているかどうかを決め
るための試験ができない限り,完全には達成できない。産業界には,この規格群の実装に対する適合性試
験サービスを確立したいとの要求もある。この規格は,適合性試験の組に属する他の規格の基盤を提供す
る。この組によって,適合性試験サービスを確立し,産業界の要求にこたえる。
適合性試験とは,試験の対象となる製品の,実装の適合の程度を決めるために,その製品に対して規格
が要求する特定の性質を備えているかどうかについて行う試験として定義される種類の試験をいう。
この試験には,関連する規格が要求する適合性要件及び試験の依頼者が主張する実装機能の両方に対し
て,実装の機能を試験することも含む。
抽象試験スイートは,提供者若しくは実装者の自社試験,製品データ交換の製品の利用者又は他の第3
者の試験機関で使用するために,この規格群のそれぞれのアプリケーションプロトコルについて標準化さ
れる。これによって,異なる試験機関で作成された試験報告の比較可能性を高め,広い範囲での受入れを
促進し,同じシステムの適合性試験を再度行う必要性を最小化するようにする。
抽象試験スイートの標準化のためには,共通な試験方法論の国際的な定義及び同意が,適切な試験方法
及び手続とともに必要となる。この適合性試験の一組の規格は,この方法論を定義し,抽象試験スイート
を規定するための枠組みを提供し,適合性試験中に従わなければならない手続を定義することを目的とす
る。
試験法の詳細は,この組で定義する。しかし,この組で定義した試験法を用いようとする組織は,その
適用上の制約を注意深く考慮することが望ましい。
適合性試験には,この規格群の実装に適切かもしれないある種の試験は,含まない。例えば,耐久性試
験,相互運用性試験,受入れ試験又は性能試験は,含まない。これらの試験法は,どの試験を行うかに関
して,規格中に適切な適合性要件がないために,適合性試験の一部とはなり得ない。適合性試験の結果が
得られた後に,追加の試験を行ってもよい。
適合性試験は,システムの実装の仕方,信頼性の程度,要求されたサービスを提供する方法,及び実装
の環境に判断を与えるものではない。適合性試験は,間接的な方法は除き,規格自身の論理的な設計につ
いて検証するものではない。
適合性は,相互運用性を保証するのには十分ではない。しかし,これは,異なる実装が相互運用できる

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B 3700-31 : 1996 (ISO 10303-31 : 1994)
可能性を高める。相互運用できるためには,特定のアプリケーションプロトコルに適合した二つの実装は,
そのプロトコル中で同じ任意選択機能を採用している必要がある。
多くの規格が複雑であるため,徹底した試験は,技術的にも経済的にも非現実的となっている。この複
雑さという同じ理由のために,正確さの証明(検証試験)も,非現実的になる。不具合試験は,誤りがな
いことを見つけるものではなく,誤りを見つけるものであるため,規格に対する適合性を保証するもので
はない。適合性試験は,実装が要求された機能をもち,かつその振舞いが整合していることを確信させる
ものである。
参考 この規格は,製品データの表現及び交換を規定する一連の規格群の中で,適合性試験を規定す
る一組の規格の中の一つの規格である。この製品データの表現及び交換を規定する規格群の全
体を総称するときには“規格群”と呼び,適合性試験を規定する一組の規格を呼ぶときには“組”
又は“組の規格”と呼び,個々の規格を呼ぶときには単に“規格”と呼ぶ。
1. 適用範囲 この規格は,適合性試験を規定する一組の規格を示し,この規格群の実装の適合性を試験
するための一般的な方法論及び枠組みを規定する。適合性試験を実施中の実装を,試験対象 (IUT) と呼ぶ。
備考 この規格群の種々の規格と適合性試験の概念との間の関係を,図1に示す。
1.1 この組の適用可能性 この組の規格は,適合性試験の過程で種々の異なる段階に適用できる。これ
らの段階は,次の主要な活動によって特徴付けられる。
(a) この規格群のアプリケーションプロトコルに対する抽象試験スイートの定義。
(b) この規格群の実装法に対する抽象試験法の記述。
(c) 特定の依頼者のために試験機関で行われる適合性評価過程。これによって,使用した規格のアプリケ
ーションプロトコル及び試験スイートに対する評価の結果を示す適合性試験報告書が作成される。
1.2 この規格の適用可能性 この規格は,この組の各規格に対する必す(須)の要件を規定し,共通な
用語及び概念を定義するとともに,全般的な事項を定めており,1.1のすべての活動に適用できる。
1.3 この組の適用分野 この組は,この規格群の適合性試験において従わなければならない手続に対す
る要件を規定し,かつそのための指針を与える。
この組は,次の目的を満たすために必要な情報だけを含む。
(a) 適合性の指針となるように,適切な水準の試験の信頼性を達成する。
(b) 異なる場所で異なるときに行われた同じ試験の結果が相互に比較できるようにする。
(c) (a)及び(b)に示す諸活動に責任をもつ機関間の連絡を促進する。
調達上及び契約上の要件は,この組の適用範囲外とする。
特定のアプリケーション,規格外のアプリケーションプロトコル又はシステムに固有な試験方法による
試験は,この規格の適用範囲外とする。したがって,規格外の適合性要件に対する試験は,この組の適用
範囲外とする。
この規格で定める枠組みには,実行可能試験スイートの概念を含む。これは,その性質上,標準化でき
ない。したがって,実行可能試験スイートの標準化は,この組の適用範囲外とする。
1.4 この規格の適用分野 この規格は,次に示す全般的な事項を定める。これらは,この組の他の規格
で更に拡張される。
(a) この規格群でいう適合性の意味
(b) 基本試験及び機能試験の記述
(c) 適合性評価過程の概要

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B 3700-31 : 1996 (ISO 10303-31 : 1994)
(d) 抽象試験法及びその適用可能性の概要
(e) 抽象試験スイートの設計概念の概要
この規格群の実装に対する適合性試験の手続は,この規格の適用範囲外とするが,ISO 10303-34で規定
する。
次の試験は,この規格の適用範囲外とする。
(利用者の)受入れ試験 [(user) cceptance testing] ソフトウェアシステムがその受入れ基準を満たし
ているかどうかを決定し,そのシステムを受け入れるかどうかを利用者が決定できるようにすること。こ
れには,実装されたソフトウェアが利用者の要件を満たしていることを立証するために,種々の試験(機
能試験,数量試験,性能試験など)の計画及び実行が含まれる。
受入れ試験と関連し,二つの特定のIUT間での情報の交換及
相互運用性試験 (interoperability testing)
び共有,並びにその情報を使用するためのそれぞれのIUTの能力を検査するのに適用される試験。
性能試験 (performance testing) 処理能力,応答時間,トランザクション数,種々の条件下での応答な
ど,IUTの性能上の特性を測定すること。
耐久試験 (robustness testing) IUTがどのようにしてうまく回復するか(例えば,種々の誤り状態から)
を決める試験。
この規格は,認証の枠組み(適合性試験に続いてもよい運用上の手続)を附属書D(参考)に示す。し
かし,この規格群の実装が受ける認証又は適合性試験に対する要件は定めない。
図1 適合性試験規格の組と他の組との関係

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B 3700-31 : 1996 (ISO 10303-31 : 1994)
2. 引用規格 この規格で引用する規格を次に示す。これらの規格がこの規格の本体中で引用された場合
には,この規格の規定の一部とみなす。この規格の制定時点では,次の規格が最新規格であるが,改正さ
れることもあるので,この規格を使う当事者は,最新版を適用できるかどうかを検討するのが望ましい。
ISO/IEC 8824-1 : 1995 Information technology−Open System Interconnection−Abstract Syntax Notation
One (ASN. 1) −Part 1 : Specification of Basic Notation.
ISO 10303-1 : 1994 Industrial automation systems and integration−Product data representation and
exchange−Part 1 : Overview and fundamental principles
備考 JIS B 3700-1(産業オートメーションシステム及びその統合−製品データの表現及び交換−
第1部 : 概要及び基本原理)-1996が,この国際規格と一致している。
ISO 10303-32 : (1) ndustrial automation systems and integration−Product data representation and exchange
−Part 32 : Conformance testing methodology and framework : Requirments on testing laboratory and
clients
注(1) 未刊行
3. 用語の定義
3.1 JIS B 3700-1の用語 この規格では,JIS B 3700-1で定義された次の用語を使う。
抽象試験スイート (abstract test suite)
交換構造 (exchange structure)
実装法 (implementation method)
PICS様式 (PICS proforma)
プロトコル実装適合性宣言 (PICS) protocol implementation conformance statement (PICS) ]
3.2 この規格で定義する用語 この規格で定義する用語を次に示す。
3.2.1 実装及び値に依存せず,一つ以上の試験目的に限定
抽象試験項目,ATC (abstract test case, ATC)
された仕様であって,その仕様は,実行可能試験項目を導出する正式な基盤を与える。
3.2.2 関連する抽象試験項目の名前を付けられた集合。
抽象試験群 (abstract test group)
3.2.3 抽象試験法 (abstract test method)製品の実装を試験する方法の記述であって,試験ツール及び試
験手続に固有なものに依存しないように適切な水準で抽象化されているが,これらのツール及び手続を作
成できるように十分に詳細化されている記述。
一つの規格又は規格群による適合性試験を行うのに必要な抽象試験項目(入れ子となった抽象試験群に
組み込まれることが多い。)の完全な集合。
3.2.4 試験機関が特定の(又は特定の種類の)試験をす
(試験機関の)認定 [(laboratory) ccreditation]
るのに十分な能力をもつことを確認するための公式な最初の過程で,かつ,継続的な過程。
備考 この用語は,試験機関の技術的な能力と公明正大さとの認知からなる。認定は,通常,試験機
関を評価し,合格した後で与えられ,適切な監視が続く。
3.2.5 認定機関 (accreditation body)試験機関の認定制度を実行・管理し,かつ,認定を与える機関。
3.2.6 評価者 (assessor) 特定の試験機関を認定するに際して,現地評価を行うために選ばれた専門家。
3.2.7 試験をした特定のIUTが特定の規格又は他の必すの文書に
適合の証明 (attestatin of conformity)
適合していることを立証するために,第三者の試験機関がとる行為。
備考 適合性宣言(3.2.28参照)及び適合の認証(3.2.15参照)と比較のこと。

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