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5.1.4 スケール
スケールの目盛線の間隔は,最大値の5 %を超えてはならない。
5.1.5 許容差
5.1.5.1 指示式トルクツール(タイプI)
ツールによって指示されたトルク値の,同時に指示された校正装置の値からの許容差は,表2による。
表2−許容差(タイプI)
最大トルク 最大トルク
クラスa)
10 Nm以下 10 Nm超え
A,D ±6 %
B,C,E ±6 % ±4 %
注a) 電気指示計(クラスC及びE)及び表示器(クラスB及びD)付きトルクツ
ールの場合,許容差は表示器の分解能による誤差を含んでいる。
5.1.5.2 プリセット式トルクツール(タイプII)
スケール又は表示器上でセットしたトルク値(クラスA,D,G),又は公称値(クラスB,E)の,校正
装置の指示値からの許容差は,表3による。
表3−許容差(タイプII,クラスA,B,D,E,G)
最大トルク 最大トルク
クラスa)
10 Nm以下 10 Nm超え
A,B ±6% ±4%
D,E,G ±6%
注a) 表示器(クラスA及びD)付きトルクツールの場合,許容差は表示器の分解
能による誤差を含んでいる。
トルクのセット値の,校正装置の指示値からの許容差は,表4による。
表4−許容差(タイプII,クラスC,F)
最大トルク 最大トルク
クラス
10 Nm以下 10 Nm超え
C ±6 % ±4 %
F ±6 %
クラスC及びFに対しては,トルクのセット値は6.4によって得られる10回の読み値の算術平均に等し
い。
5.1.6 過負荷試験
試験に供するトルクツールはすべて,最大トルク(100 %)にセットした後,各作用方向に最大容量の
125 %まで(タイプIIのクラスB及びクラスEは公称容量まで)3回の負荷を行わなければならない。こ
れは,限界式トルクツールには適用しない。
過負荷試験後,トルクツールは5.1.5に規定する許容差内になければならない。また,トルクの精度及び
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安全性を損なうような物理的損傷があってはならない。
5.1.7 耐久試験
試験に供するトルクツールは,すべて作用方向に最大容量(タイプIIのクラスB及びクラスEは公称容
量)で5 000回の繰り返し負荷を行わなければならない。繰り返し速度は,毎分510回とする。
耐久試験後,トルクツールは5.1.5に規定する許容差内になければならない。また,トルクの精度及び安
全性を損なうような物理的損傷があってはならない。
5.2 品質適合試験
すべてのトルクツールは,6.16.4によって試験しなければならない。また,5.1.5の要求事項に従わな
ければならない。
5.3 再校正
5.3.1 校正方法
すべてのトルクツールは,6.16.4によって試験しなければならない。また,5.1.5の要求事項に従わな
ければならない。
注記 5.2で行う品質適合試験が初回の“校正”と考えられるので,ここでは“再校正”という考え方
になっている。再校正は使用者の判断によって行う。
5.3.2 校正周期
トルクツールは,計測器と考えなければならない。使用者が計測器の管理手順を利用する場合には,ト
ルクツールもこの手順に含めなければならない。校正周期は,使用環境条件及び保管条件,並びに要求精
度,使用頻度及び使用中の代表的な負荷値のような因子を基礎として選択しなければならない。校正周期
は,計測器の管理手順に従い,また,再校正で得られたデータを評価して,最適化しなければならない。
使用者が管理手順を利用しない場合には,再校正周期の初期設定値として,12か月又は約5 000回の使
用期間を適用することができる。初めの再校正に対して,有効期間は,使用者が初めてトルクツールを使
用したときから数える。
これらの仕様に加えて,法規及び/又は社内規格を遵守しなければならない。
トルクツールは,5.1.6で与えられる以上の過負荷を受けた場合,修理した場合,又は測定の誤差に影響
を及ぼすかもしれない不適切な取扱いを行った場合には再校正しなければならない。
6 校正
6.1 校正装置
校正装置の計測の最大許容不確かさは指示値の1 %でなければならない。計測の不確かさは,包含係数
k=2として,“計測における不確かさの表現のガイド(GUM)”に従って計算しなければならない。
校正装置は,校正開始前にゼロにセットしなければならない。
6.2 校正温度
校正における温度変動は,±1 ℃を超えてはならない。この温度は,1828 ℃の範囲(最大相対湿度は
90 %)になければならない。温度は校正証明書に記載しなければならない。
6.3 校正条件
6.3.1 校正開始前に,次の事項を確認しなければならない。
a) 校正装置は,図1,図2又は図3の方向に設置する。
b) スケール又はダイヤル付きのタイプIのトルクツールに対しては,読み取り方向はスケール又はダイ
ヤルに垂直とする(視差補償)。
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c) 指示式トルクツール(タイプI)に対しては,6.4によって試験を行う前に,作用方向に最大値までの
予備負荷を1回行って除荷した後に,指針又は電気的指示をゼロにセットする。他の作用方向に対し
てもこの手順を繰り返す。
d) プリセット式トルクツール(タイプII)に対しては,6.4によって試験を行う前に,それぞれ最大容量
(トルクツールの公称容量)で,作用方向に,測定を行わずに5回の負荷をかけ,慣らしを行ってお
く。他の作用方向に対してもこの手順を繰り返す。
e) 作用力Fは,図1及び図2に規定する範囲内で,グリップの中心又は印が付けられている負荷点で力
を加える。
f) トルクドライバ又はT形トルクレンチに対しては,図3に規定する範囲内で作用トルクTを負荷する。
注記 T形トルクレンチとは,クラスAのねじりバー形レンチに代表されるようなT形状のレンチ
を指す(図A.1参照)。
6.3.2 タイプIのトルクツールは,増加力で,個々のトルク値を指示するまで校正装置で負荷しなければ
ならない。タイプIIのプリセット式トルクツールは,増加力で,個々の目標トルク値のおおよそ80 %ま
で校正装置で負荷しなければならない。80 %から最終の目標トルク値までは,0.54 sの時間でゆっくり
と均一に負荷しなければならない。
タイプIのトルクツールに対しては,負荷が測定トルク値を超えた場合,その回の校正をゼロ位置から
やり直さなければならない。
タイプIIのトルクツールは,クラスB及びクラスEを除き,より低い値から始めて,それぞれの試験値
に調整しなければならない。
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注a) 線接触,グリップの中心又は印が付けられている負荷点
図1−垂直位置におけるレンチの試験
――――― [JIS B 4652 pdf 8] ―――――
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)
注a) 線接触,グリップの中心又は印が付けられている負荷点
図2−水平位置におけるレンチの試験
図3−水平及び垂直位置におけるトルクドライバ及びT形トルクレンチの試験
――――― [JIS B 4652 pdf 9] ―――――
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6.4 校正手順
トルクツールは,最大トルクの20 %から始め,続けて約60 %,最後に100 %の値(又は,タイプII
のクラスB及びクラス Eのツールに対しては,公称値又はセット値)で試験しなければならない。
最大トルクの20 %の目盛が存在しない場合は,次に低い目盛で許容差を決定しなければならない。
作用方向ごとに,測定回数は次のとおりでなければならない。
タイプI,全クラス : 測定点ごとに連続5回
タイプII,クラスA,D,G : 測定点ごとに連続5回
タイプII,クラスB,E : 公称値又はセット値で5回
タイプII,クラスC,F : 測定点ごとに連続10回
すべての読み値が5.1.5で規定した許容差内になければならない。また,すべての読み値を記録しなけれ
ばならない。
偏差の評価は,次の式によって求める。
(xa xr )
As (%) 100
xr
ここに, As (%) : トルクツールの偏差の計算値
xa : トルクツールの指示値
xr : 参照値(校正装置によって決定する。)
6.5 校正例
校正例を,次に示す。
例1 指示式及びプリセット式トルクツール(タイプIIのクラスC及びクラスFを除く)の偏差の計
算
− ダイヤル,機械式スケール又は表示器の指示値(タイプIのクラスA,B,C,D,E),
− 機械式スケール又は表示器のセット値(タイプIIのクラスA,D,G),又は
− 公称値(タイプIIのクラスB,E) :
xa 100 N m
− 参照値(校正装置によって決定する。) :
xr1 = 104 N・m
xr2 =96 N・m
xr3 = 103 N・m
xr4 =99 N・m
xr5 = 101 N・m
− トルクツールの偏差の計算値(%):
(100 104 )100
As1 .385 %
104
(100 96 )100
As2 .417 %
96
(100 103) 100
As3 .291 %
103
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JIS B 4652:2008の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6789:2003(MOD)
JIS B 4652:2008の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 4652:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISZ8103:2019
- 計測用語