JIS B 4652:2008 手動式トルクツールの要求事項及び試験方法

JIS B 4652:2008 規格概要

この規格 B4652は、ねじ締結体の締付け管理に使われる手動式トルクツールの要求事項,試験方法及び表示について規定。

JISB4652 規格全文情報

規格番号
JIS B4652 
規格名称
手動式トルクツールの要求事項及び試験方法
規格名称英語訳
Hand torque tools -- Requirements and test methods
制定年月日
2008年4月20日
最新改正日
2018年10月22日
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対応国際規格

ISO

ISO 6789:2003(MOD)
国際規格分類

ICS

25.140.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
ねじ II 2020, 工具 2020
改訂:履歴
2008-04-20 制定日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS B 4652:2008 PDF [18]
                                                                                   B 4652 : 2008

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 種類・・・・[2]
  •  5 要求事項・・・・[3]
  •  5.1 設計適合試験・・・・[3]
  •  5.2 品質適合試験・・・・[5]
  •  5.3 再校正・・・・[5]
  •  6 校正・・・・[5]
  •  6.1 校正装置・・・・[5]
  •  6.2 校正温度・・・・[5]
  •  6.3 校正条件・・・・[5]
  •  6.4 校正手順・・・・[8]
  •  6.5 校正例・・・・[8]
  •  7 表示・・・・[10]
附属書A(規定)指示式トルクツール : タイプI 11
附属書B(規定)プリセット式トルクツール : タイプII 13
  •  附属書C(参考)参考文献・・・・[15]
  •  附属書JA(参考)JISと対応する国際規格との対比表・・・・[16]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 4652 pdf 1] ―――――

B 4652 : 2008

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本計量機器工業連合会(JMIF)及び
財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本
工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによってJIS B 4650:2002は廃止され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 4652 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                              JIS
B 4652 : 2008

手動式トルクツールの要求事項及び試験方法

Hand torque tools-Requirements and test methods

序文

  この規格は,2003年に第3版として発行されたISO 6789を基に,対応する部分については対応国際規
格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,対応国際規格には規定され
ていない規定項目(引用規格 JIS Z 8103)を日本工業規格(日本産業規格)として追加している。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。

1 適用範囲

  この規格は,ねじ締結体の締付け管理に使われる手動式トルクツール(以下,トルクツールという。)の
要求事項,試験方法及び表示について規定する。
この規格は箇条4のトルクツールに,特にISO 1703:1983,“Assembly tools for screws and nuts−
Nomenclature”のNo.258及び259に従った指示式及びプリセット式のトルクレンチに適用できる。
注記1 この規格は,トルクツールの要求事項及び試験方法について規定するものであるが,それら
にかかわる規定は,品質管理の目標値のために示すものであり,この規格によって適合性評
価を行うことは,意図していない。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 6789:2003,Assembly tools for screws and nuts−Hand torque tools−Requirements and test
methods for design conformance testing, quality conformance testing and recalibration procedure
(MOD)
なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21に基づき,修正していること
を示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 8103 計測用語
Guide to the expression of uncertainty in measurement (GUM)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8103によるほか,次による。

――――― [JIS B 4652 pdf 3] ―――――

2
B 4652 : 2008
3.1
設計適合試験 (design conformance testing)
トルクツールの設計又は仕様変更過程における試験(5.1参照)。
3.2
品質適合試験 (quality conformance testing)
トルクツールの製造工程における試験(5.2参照)。
3.3
校正 (calibration)
計器若しくは測定系の示す値,又は実量器若しくは標準物質の表す値と,標準によって実現される値と
の間の関係を確定する一連の作業。
注記 この規格では,次の定義を適用してもよい。
規定の条件下で,トルクツールによって指示された,又はシグナルを発した値と,校正装置
によって指示された相当値との関係を確定する一連の作業。
3.4
再校正 (recalibration)
定められた使用期間後にトルクツールを校正する作業(5.3参照)。
3.5
指示式トルクツール(タイプI) [indicating torque tool (Type I) ]
発生するトルクの値を機械式スケール,ダイヤル又は電気式表示器で指示するツール。
3.6
プリセット式トルクツール(タイプII) [setting torque tool (Type II) ]
発生するトルクが指定値に達したときに,例えば,聴覚,視覚,知覚的にシグナルを発するように設定
できるツール。
3.6.1
目盛付きトルク可変形ツール(タイプII : クラスA,クラスD,クラスG)[adjustable graduated torque tool
(Type II, Class A, Class D and Class G) ]
使用者が調整可能なように設計されたツールで,調整を容易にするためのスケール又は表示器が付いて
いるもの。
3.6.2
目盛なしトルク可変形ツール(タイプII : クラスC,クラスF)[adjustable non-graduated torque tool (Type
II, Class C and Class F) ]
校正装置を使って使用者が調整できるように設計されたツール。
3.6.3
トルク固定形ツール(タイプII : クラスB,クラスE)[torque tool with fixed adjustment (Type II, Class B and
Class E) ]
使用者が調整できるように設計されていない,単一トルクに固定されたツール。
3.7
校正装置(calibration device)
トルクツールの校正に使用する装置。

――――― [JIS B 4652 pdf 4] ―――――

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B 4652 : 2008

4 種類

  トルクツールの種類は,次による。
a) タイプI : 指示式トルクツール(附属書A参照)
クラスA : ねじりバー形レンチ及びたわみバー形レンチ
クラスB : スケール付きハウジング形レンチ,ダイヤル付きハウジング形レンチ及び表示器付き
ハウジング形レンチ
クラスC : 電気指示計付きハウジング形レンチ
クラスD : スケール付きドライバ,ダイヤル付きドライバ及び表示器付きドライバ
クラスE : 電気指示計付きドライバ
b) タイプII : プリセット式トルクツール(附属書B参照)
クラスA : 目盛付きトルク可変形レンチ及び表示器付きトルク可変形レンチ
クラスB : トルク固定形レンチ
クラスC : 目盛なしトルク可変形レンチ
クラスD : 目盛付きトルク可変形ドライバ及び表示器付きトルク可変形ドライバ
クラスE : トルク固定形ドライバ
クラスF : 目盛なしトルク可変形ドライバ
クラスG : 目盛付きたわみバー トルク可変形レンチ

5 要求事項

5.1 設計適合試験

5.1.1  一般
製造業者は,5.1.25.1.7の規定に適合しているかどうか検証するために,トルクツールのサンプルを試
験しなければならない。
5.1.2 角ドライブの割当て
角ドライブの寸法は,トルクツールの最大トルクに関係し,表1の値を満足するよう割り当てる。
注記 例えば,呼び寸法12.5 mmの角ドライブに適用できる最大トルクは,340 Nm以下である。
表1−角ドライブの割当て
最大トルク 角ドライブの呼び寸法a)
Nm mm
30 6.3
135 10
340 12.5
1 000 20
2 100 25
注a) IS B 4636-2の角ドライブ呼び寸法に一致している。
5.1.3 測定範囲
この規格に従った要求事項及び試験方法は,トルクツールの最大トルクの20 %100 %を規定の測定
範囲とする。
タイプIのトルクツールのスケールは,ゼロ位置に印を付けなければならない。

――――― [JIS B 4652 pdf 5] ―――――

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JIS B 4652:2008の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6789:2003(MOD)

JIS B 4652:2008の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 4652:2008の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISZ8103:2019
計測用語