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B 6316-1 : 2006 (ISO 14649-1 : 2003)
加工方法の実行順序は,実行命令の順序によって与えられる。加工方法の順番の変更は,プログラムフ
ァイルのこの部分を変更するだけで達成される。幾何形状,加工条件など他の定義は,元のままである。
知的制御機能は,実行順序の最適化や,衝突防止を考慮した,進入又は回避を行ってもよい。
加工作業のほかに,他のNC機能文がパートプログラムの順序に含まれることがあり得る。これらには,
加工物の座標系又は安全平面の設定,プログラムストップ,オプショナルストップ又はパレット割出しな
どの補助コマンドが含まれる。加工作業やNC機能は,実行時の条件に応じた対応ができるよう,条件文
を伴ってもよい。これらのNC機能文は,ISO 14649-10に定義されている。
5.6 加工作業及び加工方法
この部分には,加工手順で使用されるすべての加工作業の詳細,かつ,完
全な定義が含まれる。工具データ,加工機能,加工方式及びその他の工程データが,加工技術の記述に含
まれる。この記述には加工物と完成部品とのすべての形状特徴に関する定義が含まれる。加工形状特徴と
加工作業との関連付け,すなわちどの加工作業がどの加工形状特徴に属するか,が与えられる。完全な加
工方法の記述には,切込み幅及び切込み量,主軸回転速度,送り,仕上げ代,使用工具などが含まれる。
工具の記述には,工具寸法,工具タイプ,その他使用工具と工具の使用条件を識別するデータが含まれ
る。すべてのフライス加工用工具データはISO 14649-111に定義されている。
加工条件の記述は多くのアプリケーションにおいてかなり大きくなることが想定され,コンピュータに
よって処理されることが意図されている。オペレータがこのデータを取り扱う場合,GUIによってガイド
されることが望ましい。
5.7 幾何形状の記述
CADシステム及びCAMシステムにおいては,その製品データの交換,中でも幾
何形状の記述に関してJIS B 3700(ISO 10303)データ[JIS B 3700(ISO 10303-21,-42,及び -43)]で標
準化されている。加工物に関するすべての幾何形状データ及び加工形状特徴は,このJIS B 3700(ISO
10303)データフォーマットを用いて記述されている。このデータは,異なるデータフォーマットへの変換
のときに発生するであろう精度低下を避けるために,CNCでも直接使用されるべきである。この規格群が
規定するデータモデルに基づくパートプログラムの理解のために,ISO 14649-11の附属書 Eにその例が示
されている。
5.8 加工形状特徴の記述
JIS B 3700-224(ISO 10303-224)[及びJIS B 3700-214(ISO 10303-214)]は,
機械加工における工程設計を支援するために加工形状特徴を定義している。この規格群で規定している加
工形状特徴は,それらを生産する工作機械に割り付けられた場合に対処可能とするために,JIS B 3700-224
(ISO 10303-224)のそれと対応付けられている。相互の関係は,加工形状特徴の位置と,工作機械の軸と
工具軸形態との対応付けによって決定される。
附属書Aは,加工形状特徴の使い方及びそれらの相互関係についての詳細な事例を示す。
5.9 プログラムデータファイルの実装
この規格群に基づくプログラムのデータファイルの実装には二
つの方法がある。第一の方法では,JIS B 3700-21(ISO 10303-21)が規定する物理ファイルフォーマット
上のプログラムのデータを直接利用する。この方法の場合,CNC装置はこの規格群のISO 14649-10,-11,
及びISO 14649-111が規定するARM(アプリケーション参照モデル)を直接処理する。第二の方法では,
この規格群が規定するARMをJIS B 3700(ISO 10303)の統合リソースにマッピングしたISO/DIS
10303-238 AIM(アプリケーション翻案モデル)を用いてプログラムファイルを実装する。この方法を適用
する場合,設計,工程設計及びCNC間のデータ受渡しは,JIS B 3700-22(ISO 10303-22)SDAI(標準デ
ータアクセスインターフェース)又はISO/TS 10303-28が規定するXMLデータフォーマットへのISO
10303-14が規定するEXPRESS-X問合せによって実現される。
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B 6316-1 : 2006 (ISO 14649-1 : 2003)
附属書A(参考)加工形状を得るための,設計が設定した形状特徴の
使用及び割付
この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
JIS B 6316(ISO 14649)では,JIS B 3700-224(ISO 10303-224)及びJIS B 3700-214(ISO 10303-214)に
規定された形状特徴で記述された設計が要求する製品の最終形状を得るために,加工によって除去される
量の記述に形状特徴が用いられる。この形状特徴は,CAD又はCAMシステムによって認識され,最終形
状及び公差も含まれている。
多くの場合,最終形状を与える形状特徴は,これにオフセット,必要な加工条件,工具,工具経路方式
などの属性を付加して完成させることによって,これを直接使用することができる。しかし,使用する加
工条件,荒加工又は仕上げ加工の回数などの設定された加工方法,加工作業の順序,表面性状などの品質
目標,又は加工形状の特異性に対応するために,CAMシステムで,新たな加工形状特徴を追加定義しな
ければならない。
これらの形状特徴は,素材形状及び設計が設定した形状特徴から得られる最終形状に基づいている。工
程設計者によって加工作業とその加工方法が設定されたとき,インテリジェントなCAMシステムはこれ
を自動的に行うことができる。
製造方法及び加工方法は,CAMシステムを用いて計画されるが,このときCAMシステムは,製造情報
を付加し,CNCの実行命令と交換可能なプログラムを提供する。一般にCAMシステムは生産技術部門に
設置されているが,製造現場でも使用可能であり,また,先進的なCNC装置とも統合できる。これらの
関係を,図A.1及び図A.2に示す。
図A.3は,加工形状特徴又は除去形状特徴が,設計が設定した形状特徴からどのように引き出されるか,
又は一時的に創られるか,を示している。加工を効率化する手段として,一時的な形状特徴が,設計が設
定した形状特徴と部品寸法との関係から生み出されることもある。また,CAMで作成する形状特徴は,
段取りに依存することもある。
――――― [JIS B 6316-1 pdf 12] ―――――
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B 6316-1 : 2006 (ISO 14649-1 : 2003)
JIS B 3700-224 (ISO 10303-224),
ISO 10303-214)
ISOB10303-224,
JIS 10303-214
3700-214 (ISO
CAD
(加工条件)
Technologies
Technologies(加工条件)
Tools (工具)
Tools(工具)
(材質)
Materials
Materials(材質)
CAM
(加工方式)
Strategies
Strategies(加工方式)
Quality targets
Quality (品質目標)
targets(品質目標)
JIS B6316
ISO (ISO 14649)
14649
/ISO 10303-238
/ISO 10303-238
NC
図 A.1 設計・工程のデータフローと関連する標準
JIS B 3700-224 (ISO 10303-224),
ISO10303-214)
ISOB 10303-224,
JIS 10303-214
3700-214 (ISO
(加工条件)
Technologies
Technologies(加工条件)
CAM
・除去領域の認識と定義 :
・ 除去領域の認識と定義 :
加工条件,機械の能力及び段取り
加工条件,機械の能力および段取 Tools (工具)
Tools(工具)
りにより,新たな加工形状特徴が
によって,新たな加工形状特徴が
追加定義される。
追加定義される。
・加工順序 :
・ 加工順序 :
実効命令(Executables)の順序によ
実行命令(Executables)の順序に (材質)
Materials
Materials(材質)
って,既存の設計が設定した形状
より,既存の設計が設定した形状
特徴や新たに定義された加工形状
特徴や新たに定義された加工形状
特徴が割り付けられる。
特徴が割り付けられる。
これは,中間加工や仕上加工のた
これは,中間加工及び仕上加工の
めに実施することができる。 (加工方式)
Strategies
Strategies(加工方式)
ために実施することができる。
Quality targets
Quality (品質目標)
targets(品質目標)
14649/
JISISO
B 6316 ISO
(ISO 10303-238
14649)
/ISO 10303-238
図 A.2 形状特徴の定義及び加工順序設定におけるCAMの役割
――――― [JIS B 6316-1 pdf 13] ―――――
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B 6316-1 : 2006 (ISO 14649-1 : 2003)
CAM段階で設定する形状特徴で,段取りに依存するもの
− 左側段取り形状特徴“A”,“B”,“D”
− 右側段取り形状特徴“C”,“E”,“H1”,“H2”,“S1”,“S2”
CAM段階で設定する形状特徴で,除去する形状に依存するもの
− CAMで定義される新たな荒加工形状A
− CAMで定義される新たな荒加工形状C
− Bの荒加工は,設計が設定した形状特徴を基礎にすることができる。
− Dの仕上げ加工には,設計が設定した同等の形状特徴が使用できる。
− 右側段取りでの仕上げ加工のために,V1からV4に基づく四つの単体要素を個々に使用する代わりに,
一つの要素Eを使用する。このために要素EをCAMで追加定義する。
CAM段階で設定する形状特徴で,設計が設定した形状特徴に依存するもの
− 形状特徴H1,H2及びS1,S2を実現するために,それらと同等の設計が設定した形状特徴を直接参照
する。
図 A.3 加工に用いられる形状特徴の組合せと関係を示す例
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B 6316-1 : 2006 (ISO 14649-1 : 2003)
附属書B(参考)アプリケーション活動モデル(AAM)
この附属書(参考)は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。
JIS B 6316(ISO 14649)のアプリケーション活動モデル(AAM)は,この標準が役割を果たす設計,プ
ログラミング,製造の各活動間の関係を記述する。AAMは,情報の提供だけで,規格ではない。AAMは,
JIS B 6316(ISO 14649)の範囲にある典型的な活動を表し,また,これらの典型的な活動の中で,このJIS
B 6316規格群が,どのように適合するかを示すが,これらの活動を規定するものではない。
AAMは,活動を表現するために,IDEF-0(*1)を使用する。IDEF-0を読むための説明を図B.1に示す。
、正しい出
制御(Controls)には
制御(Controls)には,正しい出
制御
制御
力を得るための機能が必要と
力を得るための機能が必要とす
(CONTROL)
(CONTROL) する条件を入れる。
る条件を入れる。
活動
活動
入力
入力 出力
出力
(ACTIVITY)
(ACTIVITY)
(INPUT)
(INPUT) (OUTPUT)
(OUTPUT)
入力(Inputs)は
、出力を生み出
入力(Inputs)は,出力を生み ID)
識別子(Activity
、機能により
出力(Outputs)は
出力(Outputs)は,機能によ
識別子(Activity ID)
す機能により変換される
。
出す機能により変換される。 生み出されるデータまたは対
り生み出されるデータ又は対
象である。
象である。
しくみ
仕組み 、機能の
しくみ(Mechanisms)は
仕組み(Mechanisms)は,機能の
(MECHANISM)
(MECHANISM) 。
実行を支援する手段である
実行を支援する手段である。
図 B.1 IDEF-0の機能ブロック
(*1) DEF-0 Federal Information Processing Standards Publication 183, Integration Definition for Function
Modeling (IDEF0), FIPS PUB 183, National Institute of Standards and Technology, December 1993
参考 図B.2から図B.8において“*”印で識別された活動/事項は,この規格の規定対象ではな
いが,この規格が規定する活動/事項に密接な関係をもつものであることを示す。
――――― [JIS B 6316-1 pdf 15] ―――――
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JIS B 6316-1:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 14649-1:2003(IDT)
JIS B 6316-1:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.040 : 産業オートメーションシステム > 25.040.20 : 数値制御工作機械
JIS B 6316-1:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0181:1998
- 産業オートメーションシステム―機械の数値制御―用語
- JISB3700-1:1996
- 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第1部:概要及び基本原理
- JISB3700-11:1996
- 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第11部:記述法:EXPRESS言語
- JISB3700-203:1997
- 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第203部:アプリケーションプロトコル:形態管理された設計
- JISB3700-21:1996
- 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第21部:実装法:交換構造のクリアテキスト符号化
- JISB3700-214:2003
- 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第214部:アプリケーションプロトコル:自動車用機械部品の開発プロセスのためのコアデータ
- JISB3700-22:2000
- 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第22部:実装法:標準データアクセスインタフェース
- JISB3700-224:2003
- 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第224部:アプリケーションプロトコル:加工形状特徴を用いた工程設計のための機械製品定義
- JISB3700-41:1996
- 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第41部:統合総称リソース:製品記述の基本要素
- JISB3700-42:1996
- 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第42部:統合総称リソース:幾何及び位相の表現
- JISB3700-43:1996
- 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第43部:統合総称リソース:表現構造
- JISB3700-49:1999
- 産業オートメーションシステム及びその統合―製品データの表現及び交換―第49部:統合総称リソース:工程の構造及び特性
- JISB6310:2003
- 産業オートメーションシステム―機械及び装置の制御―座標系及び運動の記号
- JISB6315-1:2013
- 産業オートメーションシステム及びその統合―機械の数値制御―プログラムフォーマット及びアドレスワードの定義―第1部:位置決め,直進運動及び輪郭制御システム用データフォーマット