JIS B 6336-1:2018 マシニングセンタ―試験条件―第1部:水平主軸をもつ機械の幾何精度(水平Z軸) | ページ 16

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測定手順(ISO 230-7参照)
この試験は,固定感度方向で静的及び連続的に行う(ISO 230-7の5.4参照)。
測定は,一回の測定で時計回りと反時計回りとを組み合わせて行うのが望ましい。回転軸の同期及び非同期
誤差運動を計算するために複数回円弧を測定する。
主軸は,この試験では固定する。
基準球(例えば,構成1)又は3Dプローブの原点(例えば,構成2)は,テーブルと主軸及び/又は3Dプロ
ーブとの干渉を避けて,A'軸の傾斜方向誤差運動の影響を制限するためにできるだけテーブル上面に近づける。
基準球(例えば,構成1)又は3Dプローブ(例えば,構成2)は,できるだけA'軸の回転軸近くに取り付け
る。
基準球(例えば,構成1)又は3Dプローブ(例えば,構成2)は,基準球が3Dプローブの測定範囲内にとど
まるようにA'軸の回転軸近くに位置決めする。基準球をA'軸の回転軸に十分に近づけて取り付けることができ
ない場合は,Y軸及びZ軸を基準球に追従するように運動させる。
必要があれば,機械は,A'軸の運動又は回転にY軸とZ軸とができる限り十分に追従するように指令する。
この運動の間,基準球と3Dプローブとの相対運動又は変位を測定する。
Y軸とZ軸とを追従させる場合には,二つの円運動(すなわち,A'軸の回転運動,及びY軸とZ軸とによる
円運動)の差を3Dプローブで測定する。測定された偏差は,A'軸の半径方向,傾斜方向及び軸方向の誤差運動
だけでなく,Y軸及びZ軸の直進軸の誤差運動,Y軸とZ軸との直角度,並びにY軸及びZ軸とB'軸との直角
度誤差を含んでいる。
半径方向誤差運動の測定は,ISO 230-7の5.4.3に記載のとおりで,最大値は,全誤差運動の値に等しい。さ
らに,それは,同期誤差運動と非同期誤差運動とに分けることができる。半径方向誤差運動は,極座標表示す
る。
軸方向誤差運動の測定は,ISO 230-7の5.4.4に記載のとおりで,最大値は,全誤差運動の値に等しく,基本,
剰余,同期及び非同期誤差運動に分けることができる。軸方向誤差運動は,極座標表示する。
傾斜方向誤差運動の測定は,ISO 230-7の5.4.5に記載のとおりで,必要があれば,X軸の位置を変えて(軸
付き基準球の軸の長さを変えるか,又はテストバーを使って変えて)求めた半径方向誤差運動を差し引き,高
さの差で除すことによってその値を得ることができる。これは,静的測定だけで行うことができる。傾斜方向
誤差運動は,同期・非同期誤差運動に分け,極座標表示する。
全誤差運動及び全誤差運動の値は,それぞれISO 230-7の3.5.1及び3.8.2に定義されており,対応する方向(例
えば,半径,傾斜又は軸方向)におけるA'軸の最大誤差を表す。
構成1
3Dプローブは,機械の主軸に取り付け,その測定の軸は,機械のX軸,Y軸,Z軸に平行に合わせ,固定し
たままとする。
構成2
3Dプローブの測定軸は,テーブル(すなわち,ワーク座標系による表現)とともに回転するが,A'軸をゼロ
位置にして機械のX軸,Y軸,Z軸と平行にする。
固定感度方向における半径方向(及び必要があれば傾斜方向)誤差運動を求めるためには,A'軸の回転に合わ
せるために座標変換が必要になる。例えば,3Dプローブの座標系は,機械座標系の向きと同じにしたままにす
る。
この試験をA'軸の回転軸上で行えない場合には,得られた結果に及ぼす影響を限定的にするために,この試
験を行う前に直進軸の誤差運動を補正することを推奨する。
注記 通常,両方の測定器の構成は,等価であり,いずれを選択するかは,取付けの容易さによる。

――――― [JIS B 6336-1 pdf 76] ―――――

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A'軸の位置及び向きが同じ測定装置の構成で評価できる場合は,工具長さが必要であり,その長さは十分な精
度で測定するのが望ましい(例えば,工具プリセッタを使って)。
3DプローブのY軸方向への(主軸の軸平均線に対する)オフセットは,十分な精度でゼロ(又は既知)にす
るのが望ましい(JIS B 6336-6参照)。
この試験について,次の情報を記載するのが望ましい。
− 測定器の配置
− テーブル上面から基準球中心及びA'軸までの高さ(構成1について)(mm)
− テーブル上面から3Dプローブ原点及びA'軸までの高さ(構成2について)(mm)
− 測定していない他のB'軸,X軸,Y軸及びZ軸の位置
− A'軸の測定範囲
− 回転の向き(一方向試験について,CW又はCCW)
− 使用した全ての基準器(例えば,基準球又はテストバー),3Dプローブ,取付具の識別
− 測定結果の表示(例えば,誤差運動の値,極座標表示,時間軸表示,A'軸の角度表示,周波数軸表示)
− 揺りかごの回転速度(静的誤差運動についてはゼロ)
− 揺りかごの回転時間(秒)又は回転回数
− 暖機運転方法
− 使用した全ての測定器の校正状態
− 基準球又はテストバーの真円度誤差(mm)
− 3Dプローブの測定不確かさ(mm)
− 3Dプローブの校正の日付及び方法
− 測定日時
− 室温のような測定結果に影響を及ぼす可能性のある運転条件
構成1の場合は,基準球は,A'軸の傾斜方向誤差運動を直接求めるために一度の取付けで高さを変え半径方向
誤差運動を同時測定ができる精密円筒又はテストバーに置き換えることができる。3Dプローブは,少なくとも
軸方向に離れた二つの半径方向変位計をもつ精密円筒による方法と互換性があるのが望ましい。

――――― [JIS B 6336-1 pdf 77] ―――――

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附属書G
(参考)
水平A'軸回りに回転し,垂直B'軸回りに旋回する
テーブルの回転軸誤差運動(附属書D参照)
G.1 回転A'軸の回転誤差運動
目的 GR1
工作テーブルの回転軸誤差運動(A'軸)の試験
a) 軸方向の半径方向誤差運動(EYA)
b) 軸方向の半径方向誤差運動(EZA)
c) '軸の軸方向誤差運動(EXA)
d) 軸回りの傾斜方向誤差運動(EBA)
e) 軸回りの傾斜方向誤差運動(ECA)
測定方法図
3 4
1 +Y
+A +B
+X +Z
2
1 回転テーブル(A'軸)
2 旋回テーブル(B'軸)
3 基準球
4 3Dプローブ
構成1 構成2
注記 測定器の構成1では,3Dプローブを主軸に取り付け,基準球をテーブル上に取り付ける。構成2では,
3Dプローブをテーブルに取り付け,基準球を主軸に取り付ける。
許容値
CW CCW
静的 連続 静的 連続
a) 軸方向の半径方向誤差運動(EYA)
b) 軸方向の半径方向誤差運動(EZA)
c) '軸の軸方向誤差運動(EXA)
d) 軸回りの傾斜方向誤差運動(EBA)
e) 軸回りの傾斜方向誤差運動(ECA)
適用する許容値は,受渡当事者間の協定によるのが望ましい。
旋回テーブルの速度は,受渡当事者間の協定によるのが望ましい。連続(準静的)試験については,通常の
運転における代表的な速度で行うことを推奨する。試験した速度は,報告するのが望ましい。

――――― [JIS B 6336-1 pdf 78] ―――――

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測定値
CW CCW
静的 連続 静的 連続
a) 軸方向の半径方向誤差運動(EYA)
b) 軸方向の半径方向誤差運動(EZA)
c) '軸の軸方向誤差運動(EXA)
d) 軸回りの傾斜方向誤差運動(EBA)
e) 軸回りの傾斜方向誤差運動(ECA)
テーブルの測定速度 : min−1(r/min)
測定器
基準球及び3Dプローブ,又は精密円筒,テストバー又は二つの基準球(例えば,一つの軸上に離れて取り付
けられた二つの基準球)及び複数の変位計
3Dプローブ及び変位計は,接触式及び/又は非接触式でよい。
測定手順(ISO 230-7参照)
この試験は,固定感度方向で静的及び連続的に行う(ISO 230-7の5.4参照)。
測定は,一回の測定で時計回りと反時計回りとを組み合わせて行うのが望ましい。回転軸の同期及び非同期
誤差運動を計算するために複数回,回転させて測定する。
主軸は,この試験では固定する。
基準球(例えば,構成1)又は3Dプローブの原点(例えば,構成2)は,テーブルと主軸及び/又は3Dプロ
ーブとの干渉を避けて,A'軸の傾斜方向誤差運動の影響を制限するためにできるだけテーブル上面に近づける。
基準球(例えば,構成1)又は3Dプローブ(例えば,構成2)は,3Dプローブの測定範囲内に基準球がとど
まるようにA'軸の回転軸近くに位置決めする。基準球又は3DプローブがA'軸の回転軸に十分に近づけて取り
付けることができない場合は,Y軸及びZ軸を基準球に追従するように運動させる。
必要があれば,機械は,A'軸の運動又は回転にY軸とZ軸とができる限りよく追従するように指令する。こ
の運動の間,基準球と3Dプローブとの間の相対運動又は変位を測定する。
Y軸とZ軸とを追従させる場合には,二つの円運動(すなわち,A'軸の回転運動,及びY軸とZ軸とによる
円運動)の差を3Dプローブで測定する。測定された偏差は,A'軸の半径方向,傾斜方向及び軸方向の誤差運動
だけでなく,Y軸及びZ軸の直進軸の誤差運動,Y軸とZ軸との直角度,並びにY軸及びZ軸とA'軸との直角
度誤差を含んでいる。
半径方向誤差運動の測定は,ISO 230-7の5.4.3に記載のとおりで,その最大値は,全誤差運動の値に等しく,
同期誤差運動と非同期誤差運動とに分けることができる。半径方向誤差運動は,極座標表示する。
軸方向誤差運動の測定は,ISO 230-7の5.4.4に記載のとおりで,その最大値は,全誤差運動の値に等しく,
基本,剰余,同期及び非同期誤差運動に分けることができる。軸方向誤差運動は,極座標表示する。
傾斜方向誤差運動の測定は,ISO 230-7の5.4.5に記載のとおりで,必要があれば,高さを変えて(軸付き基
準球の軸の長さを変えるか,又はテストバーを変えて)求めた半径方向誤差運動を差し引き,高さの差で除す
ことによってその値を得ることができる。傾斜方向誤差運動は,更に同期・非同期誤差運動に分けることがで
き,極座標表示する。
全誤差運動及び全誤差運動の値は,それぞれISO 230-7の3.5.1及び3.8.2に定義されており,対応する方向(例
えば,半径,傾斜又は軸方向)でのA'軸の最大誤差を表す。
構成1
3Dプローブは,主軸に取り付け,その測定軸は,機械のX軸,Y軸,Z軸に平行に合わせ,固定したままと
する。
構成2
3Dプローブの測定軸は,テーブル(すなわち,ワーク座標系による表現)とともに回転するが,A'軸をゼロ
位置にして機械のX軸,Y軸,Z軸と平行にする。
固定感度方向における半径方向(及び必要があれば傾斜方向)誤差運動を求めるためには,A'軸の回転に合わ
せるために座標変換が必要になる。例えば,3Dプローブの座標系は,機械座標系の向きと同じにしたままにする。
この試験をA'軸の回転軸上で行えない場合には,得られた結果に及ぼす影響を限定的にするために,この試
験を行う前に直進軸の誤差運動を補正することを推奨する。
注記 通常,両方の測定器の構成は,等価であり,いずれを選択するかは,取付けの容易さによる。

――――― [JIS B 6336-1 pdf 79] ―――――

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A'軸の位置及び向きが同じ測定装置の構成で評価できる場合は,工具長さが必要であり,その長さは十分な精
度で測定するのが望ましい(例えば,工具プリセッタを使って)。3DプローブのX軸方向へのオフセットは,
十分な精度でゼロ(又は既知)にするのが望ましい(JIS B 6336-6参照)。
この試験について,次の情報を記載するのが望ましい。
− 測定器の配置
− 基準球とテーブルとの間の距離(構成1について)(mm)
− 3Dプローブ原点とテーブルとの間の距離(構成2について)(mm)
− 測定していない他のB'軸,X軸,Y軸,及びZ軸の位置
− A'軸の測定範囲
− 回転の向き(一方向試験については,CW又はCCW)
− 使用した全ての基準器(例えば,基準球又はテストバー),3Dプローブ,取付具の識別
− 測定結果の表示(例えば,誤差運動の値,極座標表示,時間軸表示,A'軸の角度表示,周波数軸表示)
− テーブルの回転速度(静的誤差運動についてはゼロ)
− テーブル回転時間(秒)又は回数
− 暖機運転方法
− 使用した全ての測定器の校正状態
− 基準球又はテストバーの真円度誤差(mm)
− 3Dプローブの測定不確かさ(mm)
− 3Dプローブの校正の日付及び方法
− 測定日時
− 室温のような測定結果に影響を及ぼす可能性のある運転条件
構成1の場合は,基準球は,A'軸の傾斜方向誤差運動を直接求めるために,一度の取付けで高さを変え半径方
向誤差運動を同時測定ができる精密円筒又はテストバーに置き換えることができる。3Dプローブは,少なくと
も軸方向に離れた二つの半径方向変位計をもつ精密円筒による方法と互換性があるのが望ましい。

――――― [JIS B 6336-1 pdf 80] ―――――

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JIS B 6336-1:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 10791-1:2015(MOD)

JIS B 6336-1:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 6336-1:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称