JIS B 6336-1:2018 マシニングセンタ―試験条件―第1部:水平主軸をもつ機械の幾何精度(水平Z軸) | ページ 17

                                                                                             79
B 6336-1 : 2018
G.2 旋回B'軸の回転誤差運動
目的 GR2
旋回B'軸の回転軸誤差運動の試験
a) 軸方向の半径方向誤差運動(EXB)
b) 軸方向の半径方向誤差運動(EZB)
c) '軸の軸方向誤差運動(EYB)
d) 軸回りの傾斜方向誤差運動(EAB)
e) 軸回りの傾斜方向誤差運動(ECB)
測定方法図
3 4
1 +Y
+A +B
+X +Z
2
1 回転テーブル(A'軸)
2 旋回テーブル(B'軸)
3 基準球
4 3Dプローブ
構成1 構成2
注記 測定器の構成1では,3Dプローブを主軸に取り付け,基準球をテーブル上に取り付ける。構成2では,
3Dプローブをテーブルに取り付け,基準球を主軸に取り付ける。
許容値
CW CCW
静的 連続 静的 連続
a) 軸方向の半径方向誤差運動(EXB)
b) 軸方向の半径方向誤差運動(EZB)
c) '軸の軸方向誤差運動(EYB)
d) 軸回りの傾斜方向誤差運動(EAB)
e) 軸回りの傾斜方向誤差運動(ECB)
適用する許容値は,受渡当事者間の協定によるのが望ましい。
旋回テーブルの速度は,受渡当事者間の協定によるのが望ましい。連続(準静的)試験については,通常の
運転における代表的な速度で行うことを推奨する。試験した速度は,報告するのが望ましい。
測定値
CW CCW
静的 連続 静的 連続
a) X軸方向の半径方向誤差運動(EXB)
b) Z軸方向の半径方向誤差運動(EZB)
c) B'軸の軸方向誤差運動(EYB)
d) X軸回りの傾斜方向誤差運動(EAB)
e) 軸回りの傾斜方向誤差運動(ECB)
テーブルの測定速度 min−1(r/min)
測定器
基準球及び3Dプローブ,又は精密円筒,テストバー若しくは二つの基準球(例えば,一つの軸上に離れて取
り付けられた二つの基準球)及び複数の変位計
3Dプローブ及び変位計は,接触式及び/又は非接触式でよい。

――――― [JIS B 6336-1 pdf 81] ―――――

80
B 6336-1 : 2018
測定手順(ISO 230-7参照)
この試験は,固定感度方向で静的及び連続的に行う(ISO 230-7の5.4参照)。
測定は,一回の測定で時計回りと反時計回りとを組み合わせて行うのが望ましい。回転軸の同期及び非同期
誤差運動を計算するために複数回円弧を測定する。
主軸は,この試験では固定する。
基準球(例えば,構成1)又は3Dプローブの原点(例えば,構成2)は,テーブルと主軸及び/又は3Dプロ
ーブとの干渉を避けて,B'軸の傾斜方向誤差運動の影響を制限するためにできるだけB'軸の立て形トラニオン
テーブルに近づける。
基準球(例えば,構成1)又は3Dプローブ(例えば,構成2)は,3Dプローブの測定範囲内に基準球がとど
まるようにB'軸の回転軸近くに位置決めする。基準球又は3DプローブがB'軸の回転軸に十分に近づけて取り
付けることができない場合は,X軸及びZ軸を基準球に追従するように運動させる。
必要があれば,機械は,B'軸の運動又は回転にX軸とZ軸とができる限りよく追従するように指令する。こ
の運動の間,基準球と3Dプローブとの相対運動又は変位を測定する。
Y軸とZ軸とを追従させる場合には,二つの円運動(すなわち,B'軸の回転運動,及びX軸とZ軸とによる
円運動)の差を3Dプローブで測定する。測定された偏差は,B'軸の半径方向,傾斜方向及び軸方向の誤差運動
だけでなく,X軸及びZ軸の直進軸の誤差運動,X軸とZ軸との直角度,並びにX軸及びZ軸とB'軸との直角
度誤差を含んでいる。
半径方向誤差運動の測定は,ISO 230-7の5.4.3に記載のとおりで,最大値は,全誤差運動の値に等しく,同
期誤差運動と非同期誤差運動とに分けることができる。半径方向誤差運動は,極座標表示する。
軸方向誤差運動の測定は,ISO 230-7の5.4.4に記載のとおりで,最大値は,全誤差運動の値に等しく,基本,
剰余,同期及び非同期誤差運動に分けることができる。軸方向誤差運動は,極座標表示する。
傾斜方向誤差運動の測定は,ISO 230-7の5.4.5に記載のとおりで,必要があれば,Y軸位置(例えば,軸付
き基準球の軸長さを変えるか,又はテストバーを変えて)の差で求めた半径方向誤差運動を差し引き,高さの
差又は距離で除すことによってその値を得ることができる。さらに,傾斜方向誤差運動は,同期・非同期誤差
運動に分けて,極座標表示する。
全誤差運動及び全誤差運動の値は,それぞれISO 230-7の3.5.1及び3.8.2に定義されており,対応する方向(例
えば,半径,傾斜又は軸方向)におけるB'軸の最大誤差を表す。
構成1
3Dプローブは,機械の主軸に取り付け,その測定の軸は,機械のX軸,Y軸,Z軸に平行に合わせ,固定し
たままとする。
構成2
3Dプローブの測定軸は,テーブル(すなわち,ワーク座標系による表現)とともに回転し,B'軸をゼロ位置
にして機械のX軸,Y軸,Z軸と平行にする。
固定感度方向における半径方向(及び必要があれば傾斜方向)誤差運動を求めるためには,B'軸の回転に合わ
せるために座標変換が必要になる。例えば,3Dプローブの座標系は,機械座標系の向きと同じにしたままにす
る。
この試験をB'軸の回転軸上で行えない場合には,得られた結果に及ぼす影響を限定的にするために,この試
験を行う前に直進軸の誤差運動を補正することを推奨する。
注記 通常,両方の測定器の構成は,等価であり,いずれを選択するかは,取付けの容易さによる。

――――― [JIS B 6336-1 pdf 82] ―――――

                                                                                             81
B 6336-1 : 2018
B'軸の位置及び向きが同じ測定装置の構成で評価できる場合は,工具長さが必要であり,その長さは十分な精
度で測定するのが望ましい(例えば,工具プリセッタを使って)。3DプローブのX軸方向へのオフセットは,
十分な精度でゼロ(又は既知)にするのが望ましい(JIS B 6336-6参照)。
この試験について,次の情報を記載するのが望ましい。
− 測定器の配置
− 基準球中心とテーブルとの間の距離(構成1について)(mm)
− 3Dプローブ原点とテーブルとの間の距離(構成2について)(mm)
− 測定していない他のA'軸,X軸,Y軸及びZ軸の位置
− B'軸の測定範囲
− 回転の向き(一方向試験について,CW又はCCW)
− 使用した全ての基準器(例えば,基準球又はテストバー),3Dプローブ,取付具の識別
− 測定結果の表示,例えば,誤差運動の値の,極座標表示,時間軸表示,B'軸の角度表示,周波数軸表示
− 旋回台の回転速度(静的誤差運動についてはゼロ)
− 旋回台の回転時間(秒)又は回転回数
− 暖機運転方法
− 使用した全ての測定器の校正状態
− 基準球又はテストバーの真円度誤差(mm)
− 3Dプローブの測定不確かさ(mm)
− 3Dプローブの校正の日付及び方法
− 測定日時
− 室温のような測定結果に影響を及ぼす可能性のある運転条件
構成1の場合は,基準球は,B'軸の傾斜方向誤差運動を直接求めるために一度の取付けで高さを変え半径方向
誤差運動を同時測定ができる精密円筒又はテストバーに置き換えることができる。3Dプローブは,少なくとも
軸方向に離れた二つの半径方向変位計をもつ精密円筒による方法と互換性があるのが望ましい。

――――― [JIS B 6336-1 pdf 83] ―――――

82
B 6336-1 : 2018
参考文献
JIS B 6337:1998 工作機械用パレット−形状・寸法
注記 対応国際規格 : ISO 8526-1:1990,Modular units for machine tools−Work holding pallets−Part 1:
Work holding pallets up to 800 mm nominal size,並びにISO 8526-2:1990,Modular units for machine
tools−Work holding pallets−Part 2: Work holding pallets of nominal size greater than 800 mm及び
Cor.1:1992(MOD)
ISO/DIS 17543-1:2017,Machines tools−Test conditions for universal spindle heads−Part 1: Accessory heads
for machines with horizontal spindle (horizontal Z-axis)

――――― [JIS B 6336-1 pdf 84] ―――――

                                                                                                                                          83
B 6336-1 : 2018
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
ISO 10791-1:2015,Test conditions for machining centres−Part 1: Geometric tests for
JIS B 6336-1:2018 マシニングセンタ−試験条件−第1部 : 水平主軸をもつ機械
の幾何精度(水平Z軸) machines with horizontal spindle (horizontal Z-axis)
(I) JISの規定 (II)国際 (III)国際規格の規定 (V) JISと国際規格との技術的差
(IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
規格番号 の評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 番号 の評価
3 一般事項 3.3 JISとほぼ同じ 変更 幾つかの幾何精度試験の代わりと CK2の軸方向の試験の記載が誤っ
なるJIS B 6336-6のBK2及びCK2 ていたため,修正した。また,BK2
の軸方向の運動試験について, b)とCK2 c)に対応する平行度誤差
“CK2 b)”を“CK2 c)”へ,“BG6,
と直角度誤差の試験が誤っていた
BG7,CG8,CG10,DG9及びDG11” ため,修正した。
を“BG5,BG6,CG6,CG7,CG8, 次回のISO規格の改正時には,修
DG6及びDG8”へ変更した。 正することを提案する。
附属書A AG4 X軸運動とテー AG4 JISとほぼ同じ 削除 X軸に平行な二つの心出し穴をも
目的b)に規定する“心出し穴間の中
(規定) ブルの基準との平行 心線(X軸方向にあれば)”は,削つ形式のパレットは,パレットの
度誤差の試験 除した。 規格であるISO 8526-1及びISO
8526-2には規定されておらず,我
この削除に伴い,測定方法図を修正
が国でも生産されていないことか
し,測定器欄からマスタピンを削除
し,さらに,測定手順欄から,X軸ら,我が国の実情に合わせて削除
方向に平行な心出し穴に関係する した。また,測定方法図に記載さ
記載を削除した。 れている直定規については,測定
器欄及び測定手順欄に直定規に関
また,測定方法図に描かれている直
定規を削除した。 係して何も記載されていないこと
から直定規を削除した。
B6
次回のISO規格改正時には削除す
3
ることを提案する。
36-
1 : 2018
5

――――― [JIS B 6336-1 pdf 85] ―――――

次のページ PDF 86

JIS B 6336-1:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 10791-1:2015(MOD)

JIS B 6336-1:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 6336-1:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称