この規格ページの目次
9
B 6336-7 : 2018 (ISO 10791-7 : 2014)
表2−輪郭削り用工作物の試験事項及びその許容値
単位 mm
試験事項 許容値 測定器 測定値
(工作物の大きさ)
80 160 320
データム形体C(中ぐり穴)の円筒度 0.010 0.010 0.015 CMMa)
中心穴 データム平面Aに対するデータム形体C(中ぐり穴) 0.010 0.010 0.015
の中心線の直角度
側面Bの真直度 0.005 0.008 0.015 CMM,又は直定規
側面Fの真直度 及び変位計
側面Gの真直度
側面Hの真直度
四角形
データム平面Bに対する側面Hの直角度 0.010 0.010 0.020 CMM,又は直角定
データム平面Bに対する側面Fの直角度 規及び変位計
データム平面Bに対する側面Gの平行度 0.010 0.010 0.020 CMM,又はハイト
ゲージ及び変位計
側面Kの真直度 0.005 0.008 0.015 CMM,又は直定規
側面Lの真直度 及び変位計
側面Mの真直度
側面Nの真直度
ひし形
データム平面Bに対する側面Kの30°の傾斜度 0.010 0.010 0.020 CMM,又はサイン
データム平面Bに対する側面Lの30°の傾斜度 バー及び変位計
データム平面Bに対する側面Mの30°の傾斜度
データム平面Bに対する側面Nの30°の傾斜度
輪郭加工した円Pの真円度 0.015 0.015 0.020 CMM,変位計,又
円
は真円度測定器
データム形体C(中ぐり穴)と外側の円Pとの同心度 0.025 0.025 0.025
面Iの真直度 0.005 0.008 0.015 CMM,又は直定規
面Jの真直度 及び変位計
傾斜面
データム平面Bに対する側面Iの3°の傾斜度 0.010 0.010 0.020 CMM,又はサイン
データム平面Bに対する側面Jの93°の傾斜度 バー及び変位計
データム軸直線Cに対する穴D1の位置度 0.050 0.050 0.050 CMM
データム軸直線Cに対する穴D2の位置度
データム軸直線Cに対する穴D3の位置度
データム軸直線Cに対する穴D4の位置度
中ぐり穴
外側の穴D1と内側の穴E1との同軸度 0.020 0.020 0.020 CMM,基準回転軸
外側の穴D2と内側の穴E2との同軸度 をもった変位計,
外側の穴D3と内側の穴E3との同軸度 又は真円度測定器
外側の穴D4と内側の穴E4との同軸度
注記1 できれば,三次元測定機に工作物を載せて必要な測定を行う。
注記2 クランプによる工作物の変形の影響を最小化するために,取付具にクランプしたままで測定することを推奨
する。
注記3 直辺部(四角形,ひし形及び傾斜面)については,真直度,直角度及び平行度の偏差を測定するためにプロ
ーブを少なくとも10点で測定面に当てる。
注記4 真円度(又は円筒度)の測定を連続で行えない場合には,(各測定平面における円筒度については)少なく
とも15点で測定する。
注a) 三次元測定機
――――― [JIS B 6336-7 pdf 11] ―――――
10
B 6336-7 : 2018 (ISO 10791-7 : 2014)
目的 M2
両方向に2回の送りをかけて行う仕上げ正面フライス削りによって加工された面の平面度の試験
主軸頭旋回形の場合には,試験は,他の平面で同様に行ってよい。
注記 試験は,通常,まず工作物をX軸に平行な長手方向に送りをかけて行った後にY軸に平行に移動させる。
ただし,それが実行できない場合は,受渡当事者間の協定による。
測定方法図
工作物JIS B 6336-7-M280及び工作物JIS B 6336-7-M2160:
単位 mm
W/2
2
2
W/
L
工作物及び関係する工具の寸法の選択は,受渡当事者間の協定による。
工作物の幅 工作物の長さ 切削幅 正面フライス直径
W L
80 100130 40 50
160 200250 80 100
スローアウェイチップを使った正面フライス(ISO 6462及びJIS B 4120参照)を使用することを推奨する。
スローアウェイチップの最大コーナ半径及び面取りは,いずれも2 mm以下が望ましい。
工作物材料は,受渡当事者間で協定しなければならない。鋳鉄を使用する場合は,送り速度は,300 mm/mim
とし,一刃当たりの送りは,ほとんど一定で,かつ,0.12 mmに近い値とする。
切込みは,0.5 mmを超えないのが望ましい。
加工面に直角な軸(通常,Z)は,試験中,動くようにプログラムしてはならない。
許容値 測定値
試験事項 許容値
仕上げ面の平面度 JIS B 6336-7-M280:0.02
JIS B 6336-7-M2160:0.03
注記 フライス削りの送り方向に平行な真直度の試験では,フライス工具の食いつき又
は抜けの影響が現れる。
測定器
直定規,ブロックゲージ,変位計及びCMM
測定手順(JIS B 6190-1参照)
素材は,横形及び立て形のマシニングセンタに対して十分な剛性をもつように,テーブル又はパレットに取
り付けるのに適したベースと一緒に提供しなければならない。前加工は,切込みをできるだけ一定にするため
に行うのが望ましい。
取り付けたとき,正面フライスは,次の許容値を満たさなければならない。
a) 振れ <0.02 mm
b) 工具直径位置での軸方向の振れ <0.03 mm
――――― [JIS B 6336-7 pdf 12] ―――――
11
B 6336-7 : 2018 (ISO 10791-7 : 2014)
目的 M3
同時5軸送り運動下で,エンドミルによる側面フライス削りを利用して円すい台を加工する5軸マシニングセ
ンタの切削性能の試験
注記 この試験は,直進3軸と回転2軸とをもつ全ての5軸マシニングセンタに適用する。この試験を工作物側
に回転2軸をもつテーブル旋回形で行う場合,Z軸の位置決め誤差(Ezz)は,試験結果に影響しない。
測定方法図
Z Z
X (又はY) Y (又はX)
1 工作物
1 2 取付具
3 回転テーブルの軸平均線
4 回転テーブル
2 d オフセット
3
t 厚さ
3 d
4 D 底面の直径
β 傾斜角度
θ 半頂角
注記 この図は,ワーク座標系に取り付けた工作物を示す。記号3及び4は,テーブル旋回形のマシニングセン
タだけに適用する。主軸頭旋回形のマシニングセンタでは,オフセットdは必要ない。
1) 主軸頭旋回形5軸マシニングセンタでの工作物の配置
Z
X
L
L 工具突出し長さ
――――― [JIS B 6336-7 pdf 13] ―――――
12
B 6336-7 : 2018 (ISO 10791-7 : 2014)
2) テーブル旋回形5軸マシニングセンタでの工作物の配置
d X軸方向オフセット
p Z軸方向オフセット
3) 主軸頭・テーブル旋回形5軸マシニングセンタでの工作物の配置
d X軸方向オフセット
L 工具突出し長さ
4) 工作物 JIS B 6336-7-M315(θ=15°)及び工作物 JIS B 6336-7-M345(θ=45°)
t 厚さ
D 底面の直径
θ 半頂角
この試験では,2条件(工作物の大きさ及び取付け位置)が考慮されている。その寸法は,次の表による。
――――― [JIS B 6336-7 pdf 14] ―――――
13
B 6336-7 : 2018 (ISO 10791-7 : 2014)
中心オフセット
底面の直径 厚さ 傾斜角度 半頂角
d(mm)
D(mm) t(mm) β(°) θ(°)
(回転テーブルの場合)
工作物 JIS B 6336-7-M315
回転テーブルの直径の25 %
80 20 10 15
(可能な場合)
工作物 JIS B 6336-7-M345
回転テーブルの直径の25 %
80 15 30 45
(可能な場合)
上の図に示すように工作物の最終形状は,次の加工を行ったものでなければならない。
a) 工作物は,上記の表に示すように,テーブル上面に対して傾斜角度β傾けて固定するのが望ましい。
b) 工作物底面の中心は,上記の表に示すように,回転テーブルの軸中心線(回転テーブルの場合だけ)から距
離dだけオフセットさせるのが望ましい。直進軸の移動範囲の制限によってこの試験が実施できない場合
は,そのオフセットは受渡当事者間の協定に基づいて小さくしてもよい。
c) 工作物底面の中心は,旋回軸の軸中心線(傾斜回転テーブルの場合だけ)から距離pだけオフセットさせな
ければならない。オフセットpは,テーブル直径の10 %よりも大きくすることを推奨する。ただし,この
オフセットは,受渡当事者間の協定に基づいて小さくしてもよい。
d) 円すい台の円すい面は,エンドミルによる側面フライス削り(荒削り及び仕上げ削りとも)で加工しなけれ
ばならない。工具経路は,ワーク座標系で一定の送り速度で円を描かなければならない。
e) 測定の基準として工作物の上部に円環状の平らな面を加工しなければならない。仕上げに使用した工具と同
一の工具で加工しなければならない。このとき,回転軸は固定し,直進軸だけを駆動して加工しなければな
らない。
工作物の取付け位置は,受渡当事者間の協定に基づいて修正してもよい。例えば,傾斜主軸頭と回転テーブ
ルとをもつ5軸マシニングセンタについては,上記の取付け位置は,A軸又はY軸の移動範囲に制限があって
不可能なこともあり得る。そのような場合には,機械のテーブル上に直角の取付具を取り付け,傾斜角度β=90°
で工作物を取り付ければ,試験ができる可能性がある。そのような修正を行うと,元の取付け位置と比べて各
軸の運動範囲がかなり小さくなってしまうことに注意が必要。その場合は,加工した工作物の幾何誤差が小さ
くなる。例えば,傾斜主軸頭と回転テーブルとをもつ5軸マシニングセンタについては,C軸は,元の位置に
おいては360°回転するが,一方でβ=90°にして取り付けると,360°回転しない。同様に,中心のオフセッ
トdを小さくすると,各軸の運動範囲が小さくなる。このような取付け位置の修正を行ったことは,試験報告
書に記録しなければならない。表3に示す許容値は,元の位置に対する値である。
注記1 刃長40 mm,直径20 mmのエンドミルを推奨する。直径20 mmのエンドミルを使うことができない場
合は,受渡当事者間の協定に基づいて,それよりも直径の小さな工具(例えば,直径10 mm)を使用し
てもよい。工具のたわみの影響に注意するのが望ましい。
注記2 切削速度,送り速度及び切込みは,受渡当事者間で協定するのが望ましい。既定値として次を選択して
もよい。
切削速度は,鋳鉄については50 m/min,アルミニウムについては300 m/minとし,一刃当たりの送り
は,0.05 mm,工具の半径方向切込みは,0.1 mmとするのが望ましい。
注記3 測定の基準として使用できれば,円環上の平らな面の寸法は,任意である。
許容値 測定値
表3参照 表3参照
測定器
表3参照
測定手順(JIS B 6190-1参照)
前加工は,切込み量をできるだけ一定にするために行うのが望ましい。
傾斜角度,中心オフセット及び工具突出し長さLの情報は,試験報告書に記録しなければならない。
容易に利用できる場合は,各軸(三つの直進軸及び二つの回転軸)の運動範囲は,報告しなければならない。
――――― [JIS B 6336-7 pdf 15] ―――――
次のページ PDF 16
JIS B 6336-7:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 10791-7:2014(IDT)
JIS B 6336-7:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.040 : 産業オートメーションシステム > 25.040.10 : マシニングセンタ
JIS B 6336-7:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB6190-1:2016
- 工作機械試験方法通則―第1部:幾何精度試験