JIS B 6542:1991 ベニヤレース―試験及び検査方法

JIS B 6542:1991 規格概要

この規格 B6542は、刃物取付面の長さ350mm以上4500mm以下,振り400mm以上2200mm以下のベニヤレースの,構造,呼び寸法,機能試験,運転試験,精度検査及び工作精度検査方法について規定。

JISB6542 規格全文情報

規格番号
JIS B6542 
規格名称
ベニヤレース―試験及び検査方法
規格名称英語訳
Veneer lathes -- Test and inspection methods
制定年月日
1963年7月1日
最新改正日
2017年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

79.120.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1963-07-01 制定日, 1966-04-01 確認日, 1969-03-01 確認日, 1972-04-01 確認日, 1975-03-01 確認日, 1978-03-01 確認日, 1986-02-01 改正日, 1991-08-01 改正日, 1997-08-20 確認日, 2003-02-20 確認日, 2008-03-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS B 6542:1991 PDF [9]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 6542-1991

ベニヤレース−試験及び検査方法

Veneer lathes−Test and inspection methods

1. 適用範囲 この規格は,刃物取付面の長さ350mm以上4 500mm以下,振り(1)400mm以上2 200mm以
下のベニヤレースの,構造,呼び寸法,機能試験,運転試験,精度検査及び工作精度検査方法について規
定する。
注(1) 加工できる工作物の最大直径
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 6521 木材加工機械の騒音測定方法
2. この規格の中で{}を付けて示してある単位は,従来単位によるものであって,参考とし
て併記したものである。
2. 構造 ベニヤレースの各部分は,それぞれ十分な剛性をもち,工作精度に悪影響を及ぼさないもので
なければならない。
3. 呼び寸法 ベニヤレースの呼び寸法は,刃物取付面の長さ (mm) と振り (mm) とで表し,表1及び表
2による。

――――― [JIS B 6542 pdf 1] ―――――

2
B 6542-1991
表1 刃物取付面の長さ 表2 振り
単位mm 単位mm
刃物取付面の長さ 許容差 振り 許容差
350 ±20 400 ±20
500 600
600 700
1 050 800
1 200 900
1 250 1 000
1 350 1 200
1 500 1 350
1 850 1 650
2 100 1 800
2 300 2 000
2 400 2 200
2 700
2 750
2 950
3 050
3 350
4 200
4 300
4 450
4 500
備考 ベニヤレースの呼び方は,名称及
び寸法(刃物取付面の長さ×振
り)による。
例 ベニヤレース 1 500×800
4. 機能試験方法 ベニヤレースの機能試験は,表3による。

――――― [JIS B 6542 pdf 2] ―――――

                                                                                              3
B 6542-1991
表3 機能試験
番号 試験項目 試験方法
1 電気装置 運転試験の前後に,各1回絶縁状態を試験する。
2 左右主軸の回転の始動,停止及び運転操作 適当な一つの主軸速度で,始動,停止を数回行い,作動の円滑さと確実
さとを試験する。
3 左右主軸速度の変換操作 主軸速度を変換し,操作装置の作動の円滑さと指示の確実さとを試験す
る。
4 左右主軸の出入の始動,停止及び運転操作 主軸を繰返し出入させ,始動,停止の円滑さと確実さとを試験する。
5 適当な一つの速度で,始動,停止及び早送り(前進及び後退)を数回行
かんな台自動送り及び早送りの始動,停止
及び運転操作 い,作動の円滑さと確実さとを試験する。
6 かんな台の送り量の変換操作 送り量を変換し,作動の円滑さと指示の確実さとを試験する。
7 切削角の角度調整装置 機能の円滑さ及び表示の正確さを試験する。
8 刃口の調整装置 機能の円滑さ及び表示の正確さを試験する。
9 け(罫)引き装置 機能の円滑さと確実さとを試験する。
10 刃物及びノーズバーの取付け及び取外し
刃物及びノーズバーの取付け及び取外しの確実さと円滑さとを試験す
る。
11 工作物の取付け及び取外し 工作物の取付け及び取外しの確実さと円滑さとを試験する。
12 安全装置 作業者に対する安全機能及び機械防護機能の確実さを試験する。
13 潤滑装置 油密,油量の適正な配分など,機能の確実さを試験する。
14 油圧装置 油密,圧力調整など,機能の確実さを試験する。
15 空気圧装置 気密,圧力調整など,機能の確実さを試験する。
16 附属装置 機能の確実さを試験する。
備考 その機能をもたないベニヤレースでは,表3中のこれに該当する試験項目を省略する。
5. 運転試験方法
5.1 無負荷運転試験 主軸を回転させ,3060分間運転を継続して軸受温度が安定した後,所要電力及
び騒音を測定し,表4記録様式1に規定する各項について記録するとともに異常振動を感触によって観察
する。
なお,騒音の測定は,JIS B 6521による。
表4 記録様式1
備考 騒音測定条件については,記事欄に記録する。
5.2 負荷運転試験 表5に規定する各項について試験を行った後,工作物の切削を行い,所要電力及び
騒音を測定し,表6記録様式2に規定する各項について記録するとともに異常振動及び切削面の状態を感
触によって観察する。

――――― [JIS B 6542 pdf 3] ―――――

4
B 6542-1991
表5 負荷運転試験
単位mm
番号 検査項目 測定方法 測定方法図 許容値
1 左右主軸の水平面内で 左 定置した(例えば床に)テストイ −
変位 ンジケータを,主軸のスリーブ端
面から100mmの位置に当てて,原
右 木を取り付けないときと,取り付 −
けたときとの読みの差を測定値と
する(2)。
垂直面内で 左 −
右 −
2 刃口水平間隔の変動 プレッシャーバー又はかんな台の 歩出し量
両端に取り付けたテストインジケ 1以下に
ータを,かんな台又はプレッシャ ついては
ーバーに当てて,無負荷時と負荷 0.02
時(3)との読みの差の最大値を測定 歩出し量
値とする。 1を超え
5以下に
ついては
0.05
注(2) 原木の取り付けは,主軸方向に通常行われている圧締圧をかけて行い,原木の直径,長さ,主軸の直径,チャ
ック外径などを記録する。
(3) 負荷時とは,数回転連続切削した後の切削状態をいう。
備考1. 切削の場合は,機能に応じた工作物(荒むきした合板適性材),工具及び機械的諸条件を選ぶ。
2. 切削条件説明図は,図1による。
図1

――――― [JIS B 6542 pdf 4] ―――――

                                                                                              5
B 6542-1991
表6 記録様式2
注(4) 刃先の位置が主軸中心より上の場合は(+),下の場合は(−)とする。
備考1. 騒音測定条件については,記事欄に記録する。
2. 切削直後の工作物の温度及び単板含水率を測定し,記事欄に記録することが望ましい。
6. 福度検査方法 ベニヤレースの精度検査は,表7による。
表7 精度検査
単位mm
番号 検査項目 測定方法 測定方法図 許容値
1 左右主軸の振れ 左主軸 テストインジケータをスリーブ端 0.08
面から100mmのところの主軸外周
面に当てて,主軸を手動で回転さ
せ,回転中のテストインジケータ
右主軸 の読みの最大差を測定値とする。 0.08
2 左右主軸中心線 水平面内で 左右主軸を最大限まで出し,両主 0.15
の片寄り程度 軸に直定規を当てて,左右主軸の
先端から300mmの範囲をすきまゲ
ージで測定し,その最大差を測定
値とする。
垂直面内で 0.15

――――― [JIS B 6542 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS B 6542:1991の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 6542:1991の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB6521:1978
木材加工機械の騒音測定方法