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7.診断(C.2.11参照)
(7.1) (7.2) (7.3) (7.4)
8.出力データ及び表示(C.2.12参照)
(8.1) (8.2) (8.3) (8.4)
9.必要処置の決定(C.2.13参照)
(9.1) (9.2) (9.3) (9.4)
10.基準データバンクの書き込みの決定(C.2.14参照)
(10.1) (10.2) (10.3) (10.4)
5.
9. 5.
1.に戻る
8. 3.
11.手動介入 12. 製造業者が供給する基準データ
(C.2.15参照) バンク。同じ又は他のプラントの計
測結果の基準データバンク(読み出し
専用メモリ)
(C.2.16参照)
図 C.1 状態監視装置のフローチャート(続き)
C.2 状態監視装置フローチャート説明
C.2.1 測定 図C.1の1.について説明する。
ガスタービン内及び周囲のデータ収集は,状態監視及び装置の重要な運転パラメータの時間的変化の検
出を行うための第一歩である。
通常,その測定は自動的に行われるが,データ(例えば,風向,汚れ,腐食,部品交換などの視覚的管
理を要するもの)はオペレータが入力してもよい。画像処理までレベルを向上することも,場合によって
は有効である。
C.2.2 境界条件 図C.1の1.1について説明する。
開放サイクルガスタービン装置は,大気を吸入して作動する装置である。このため周囲の大気温度,大
気圧力及び湿度が空気密度に影響を与えることによって,効率,及び性能カーブの運用可能範囲に影響を
及ぼす。ガスタービンの用途によっては,装置状態に関するその他の境界条件が必要な場合もある。これ
――――― [JIS B 8045 pdf 26] ―――――
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らの値は,直接ガスタービンで測定されない場合がある。例えば,発電装置では,出力を発電機で測定す
る。回転速度は,ガスタービン軸につながる外部のシャフトで測定される場合がある。ガスタービンで圧
縮機又はポンプを駆動する場合,被駆動機側の圧力測定から求める負荷によってガスタービンの出力を求
める。
C.2.3 運転の熱力学的状態 図C.1の1.2について説明する。
大気条件及び出力によって決められた境界条件のほかに,燃焼ガス温度を含むガスタービンの熱力学的
状態は,ガスタービン部品及び高温ガス通路部の寿命を決める熱的な負荷のレベルについての情報を与え
る。
タービン入口温度は,排気温度及び圧力,圧縮機出口の温度及び圧力,並びに燃料の流量及び温度から
導かれる。出力は,タービン圧力比,空気流量及び効率の熱力学的な検討から導かれる。
C.2.4 汚染 図C.1の1.3について説明する。
ガスタービンでは,排気中で測定される排気排出物の値に応じて,制御装置すなわちフィードバック装
置によって汚染を最小にする運転が可能である。
一般に,これは,バーナ中の燃焼空気への適量の燃料噴射によって達成される(例えば,バーナの切替
え,燃料量の変更,圧縮機案内翼の調整などによる制御)。水噴射及び排気清浄装置を,汚染を低減する追
加手段として加えることができる。
C.2.5 ガスタービン部品 図C.1の1.4について説明する。
信頼性を保証するためには,ガスタービン内の流れの熱力学的状態に加えて,更に数多くのデータをチ
ェックすべきである。
例えば,軸受の潤滑(油温,油圧及び軸スラスト),軸受振動,冷却空気温度,漏出を防ぐシール空気圧
力,並びに構成部品のひずみ及び温度に関する制限値などが含まれる。
C.2.6 データ換算前の記録 図C.1の2.について説明する。
一時的に収集された生データについては,読み出し専用ファイルの形で使用者が利用できるようにする
のが望ましい。これらのデータは,構造の安全性解析のための元データである。出力及び効率に関しては,
比較基準条件にデータを換算したあとで比較することができる(JIS B 8042-2参照)。装置のオペレータは,
比較基準条件に換算する前の生データを必要とする場合がある。生データがあれば,例えば,後日にデー
タを他の比較基準条件に変換することができる。同様に, 機械的振動の調和分析のため,回転速度,及び
対応する大気温度を,比較基準条件へ換算する前に保存する。
C.2.7 比較基準条件へのデータ換算 図C.1の3.について説明する。
出力及び効率に関する運転状態は,比較基準条件への換算が必要である(JIS B 8042-2参照)。一般的に
定格性能は,比較基準条件に基づいている。
他の比較条件は,同一形式の幾つかのガスタービンのデータ比較,又は同一ガスタービンの設計条件以
外の条件におけるデータ比較には意味がある。暖機起動のための停止後からの経過時間,又は軸スラスト
を検討するための低大気温度でのデータは,この範ちゅう(疇)に該当する。
C.2.8 換算データの保管 図C.1の4.について説明する。
データの再計算の繰り返しを避けるために,結果は基準データ(例えば,比較基準条件のもとでの出力
及び熱効率)として保管する。これによって将来比較しようとする場合に,コンピュータ使用時間が少な
くてすむ。
C.2.9 実測定値と目標値との比較 図C.1の5.について説明する。
ガスタービン運転中の測定値は,機械の実際の状態を示す。比較基準条件に換算した状態で比較するこ
――――― [JIS B 8045 pdf 27] ―――――
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とによって,目標値からの偏差を確認できる。例えば,圧縮機の汚れによる出力損失,タービンの汚れに
よる圧力上昇,及びフィルタの詰まりによる入口圧力の低下が該当する。これは,状態監視の基本という
ことだけでなく,今後のメンテナンスの必要性も提示する。
C.2.10 傾向の測定 図C.1の6.について説明する。
収集したデータは,過去に保管された情報と比較する。比較することによって,時間の経過に対し,運
転時間,大気温度,出力,又は他の状態量の傾向を確認できる(例えば,運転時間に対する汚れによる出
力減少)。
C.2.11 診断 附属書C図C.1の7.について説明する。
診断は,実測定値から計算した結果と基準ライブラリデータから計算した結果とを比較することによっ
て行われる。基準ライブラリデータは実績が増えるにつれて拡大され,エキスパートシステムに発展させ
るのがよい。
C.2.12 データ出力及び表示 図C.1の8.について説明する。
データ処理の自動化によって,紙ファイルのデータを減少できる(例えば,数字の表,及び図表)。その
後のコンピュータ処理でデータベースへのアクセスを容易にするため,デジタル化された形式で記録する
方向に開発が進められている。
C.2.12.1 監視 選択したパラメータの表示方法に応じて,結果の表示及び運転条件の監視が行われる。結
果は,デジタル値で表示されるか,又はスクリーン,プロッター若しくはプリンタ上のグラフで表示され
る。これらの状況下では,装置のフェールセーフオペレーションにとって重要な値は,連続的又は断続的
に,自動的にオペレータに知らされる。警報(アラーム)は,視覚的に,また必要であれば,音響的にも
知らされるのがよい。
C.2.12.2 結果表示 計算結果の表示は,要員の要求による(例えば,メニュー選択による。),又は,特別
な目的のために特殊なフォーマットで作成する。
C.2.12.3 データの安全性 使用者又は製造業者のためのデータの安全性を保証するため,ファイリング及
び文書化の冗長化(redundancy) を規則としてもよい(例えば,紙及び電子データの両方を記録する。)。
C.2.13 必要な処置の決定 図C.1の9.について説明する。
C.2.13.1 自動処置 徐々に変化する状況を監視している診断装置は,自動的に意思決定し,プログラム化
された処置を自動的に行うことができる(例えば,軸受振動によるガスタービンのトリップ,及び排気排
出物の値による圧縮機案内翼設定の変更)。
C.2.13.2 推奨処置 診断装置は,ある処置が経済的には望ましいが絶対的な要求ではないとの結論を出す
ことがある。このような場合は,オペレータが診断結果に基づいて処置を決定できる(例えば,圧縮機翼
洗浄による効率向上)。
C.2.14 基準データバンクへのファイリング 図C.1の10.について説明する。
解析後,生データ,又は処理後の値のいずれをデータバンクに入れるか決定しなければならない。それ
らは,後日,基準データとして,又は単に記録としても役に立つことがある。データバンクへのファイリ
ングは,オペレータが判断してもよい。
C.2.15 手動介入 図C.1の11.について説明する。
状態監視装置の起動及び停止に加えて,プログラム化されたシーケンスに沿った手動介入が,次の手順
で必要となる。
− 実測定値と目標値との比較(図C.1の5.)
− データの出力及び表示(図C.1の8.)
――――― [JIS B 8045 pdf 28] ―――――
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B 8045 : 2006
− 処置の決定(図C.1の9.)
− データバンクへのファイリングの決定(図C.1の10.)
これらの日々の決定は,見解を付けて文書化する必要がある。
C.2.16 基準データバンク 図C.1の12.について説明する。
実際の運転状況と比較する対象は,製造業者のデータ,新製時(若しくは改造後)の初回運転データ,
又は比較可能な他プラントのデータを基にする基準データである(基準データは,読み取り専用ファイル
に保管するのがよい。)。
製造業者のデータは,初回運転前に記録し,装置の運転が進むに従って,実際の運転に基づくデータを
加える。
関連規格 JIS B 8043-1:2000 ガスタービン−排気排出物−第1部 : 測定及び評価
備考 ISO 11042-1:1996 Gas turbines−Exhaust gas emission−Part 1: Measurement and
evaluationからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS B 8043-2:2000 ガスタービン−排気排出物−第2部 : 排出物の自動監視
備考 ISO 11042-2:1996 Gas turbines−Exhaust gas emission−Part 2: Automated emission
monitoringが,この規格と一致している。
ISO 13372:2004 Condition monitoring and diagnostics of machines−Vocabulary
ISO 13374-1:2003 Condition monitoring and diagnostics of machines−Data processing,
communication and presentation−Part 1: General guidelines
ISO 13379:2003 Condition monitoring and diagnostics of machines−General guidelines on data
interpretation and diagnostics techniques
ISO 13380:2002 Condition monitoring and diagnostics of machines−General guidelines on using
performance parameters
ISO 13381-1:2004 Condition monitoring and diagnostics of machines−Prognostics−Part 1: General
guidelines
ISO 17359:2003 Condition monitoring and diagnostics of machines−General guidelines
――――― [JIS B 8045 pdf 29] ―――――
28
B 8045 : 2006
B8
28
0
附属書1(参考)JISと対応する国際規格との対比表
45 : 200
ISO 19860 : 2005 ガスタービン−ガスタービン装置用状態監視装置に対する
JIS B 8045 : 2006 ガスタービン ― ガスタービン装置用状態監視装置に対する要求事
6
項 要求事項
(I) ISの規定 (II) 国際 (III) 国際規格の規定 (V) ISと国際規格との技術的差異の理
(IV) ISと国際規格との技術的差異の項
規格番号 目ごとの評価及びその内容 由及び今後の対策
表示箇所 : 本体
表示方法 : 点線の下線
項目 内容 項目 内容 項目ごと 技術的差異の内容
番号 番号 の評価
1.適用範 監視装置及び関連技術用 ISO 1 JISと同じ。 IDT − 国際規格の序文を適用範囲の備考1.
囲 語の分類,定義,測定値の19860 として追加しているが,国際規格と
変換,及び妥当性検証につ の技術的差異はない。
いて規定。
2.引用規 引用規格の規定 2 引用規格の規定 MOD/変更 JISからの引用事項は,対 −
格 JIS B 8041 ISO 2314 応ISO規格の該当事項と
JIS B 8042-2 ISO 3977-2 同等である。
ISO 13373-1 ISO 13373-1 IDT − −
3.定義 用語の定義の規定 3 JISとほぼ同じ。ただMOD/追加 状態監視装置の定義を追 JISを理解しやすくするための追加
ガスタービン装置の定義 し,ガスタービン装 加。JISでは,ガスタービであり,国際規格の実質的修正では
を3.10で規定。 置の定義を備考で規 ン装置の定義を備考から ない。
定。 本文へ移動。
MOD/変更 ISO規格がアルファベッ 明確化のための変更であり,国際規
ト準備配列している用語 格との技術的差異はない。
を,JISは,機能別に展開
して配列した。このため,
箇条番号を変更した。
――――― [JIS B 8045 pdf 30] ―――――
次のページ PDF 31
JIS B 8045:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 19860:2005(MOD)
JIS B 8045:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.040 : ガス及び蒸気タービン.蒸気機関
JIS B 8045:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8041:2012
- ガスタービン―受渡試験方法
- JISB8042-2:2001
- ガスタービン―調達仕様―第2部:比較基準条件及び定格