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JIS B 8121:2009 規格概要
この規格 B8121は、コージェネレーションに関して用いる用語のうち,システム一般,環境,計画及び運用,運転制御,構成装置などに関する主な用語について規定。
JISB8121 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B8121
- 規格名称
- コージェネレーションシステム用語
- 規格名称英語訳
- Terms and definitions of cogeneration systems
- 制定年月日
- 2001年8月20日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.27, 01.040.29, 27.010, 29.160.40
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2001-08-20 制定日, 2006-06-20 確認日, 2009-09-24 改正日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS B 8121:2009 PDF [10]
B 8121 : 2009
pdf 目 次
ページ
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 用語及び定義・・・・[1]
- 2.1 システム一般・・・・[1]
- 2.2 環境・・・・[4]
- 2.3 システム計画及び運用・・・・[5]
- 2.4 運転制御・・・・[6]
- 2.5 システムの構成装置・・・・[7]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 8121 pdf 1] ―――――
B 8121 : 2009
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,財団法人天然ガス
導入促進センター(CPNG)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改
正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)であ
る。
これによって,JIS B 8121:2001は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責
任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 8121 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8121 : 2009
コージェネレーションシステム用語
Terms and definitions of cogeneration systems
1 適用範囲
この規格は,コージェネレーションに関して用いる用語のうち,システム一般,環境,計画及び運用,
運転制御,構成装置などに関する主な用語について規定する。
2 用語及び定義
用語及び定義は,次による。
なお,参考のために対応英語を示す。
注記 参考欄の注記は,用語の理解を深めるために付記した。
2.1 システム一般
a) 一般
参考
番号 用語 定義
対応英語 注記
1101 cogeneration
コージェネレーション 単一又は複数のエネルギー資源か
ら,電力及び/又は動力,並びに有
効な熱を同時に発生させる操作。
1102 ガスエンジンコージェ gas engine driven cogeneration
ガス機関を原動機に使用して運転す
ネレーション るコージェネレーション。
1103 ガスタービンコージェ gas turbine driven cogeneration
ガスタービンを原動機に使用して運
ネレーション 転するコージェネレーション。
1104 ディーゼルエンジンコ diesel engine driven cogeneration
ディーゼル機関を原動機に使用して
ージェネレーション運転するコージェネレーション。
1105 コージェネレーション単一又は複数のエネルギー資源かcogeneration unit
ユニット ら,電力及び/又は動力,並びに有
CGU 効な熱を同時に発生させる装置。原
動機(ガス機関,ガスタービン,デ
ィーゼル機関など)・発電機・排熱
回収装置などからなる装置。
1106 コージェネレーション packaged cogeneration system
CGUのうち,構成機器のすべてをエ
パッケージ ンクロージャに納めたタイプ。発電
CGP 機盤及び/又は熱回収装置を別置き
にしたタイプ。
1107 コージェネレーション単一又は複数のエネルギー資源かcogeneration system
システム ら,電力及び/又は動力,並びに有
CGS 効な熱を同時に発生させ,供給及び
利用するシステム。
主要機器としてCGU,系統連系装
置,排熱利用装置などからなるシス
テム。
――――― [JIS B 8121 pdf 3] ―――――
2
B 8121 : 2009
参考
番号 用語 定義
対応英語 注記
1108 蒸気回収コージェネレ cogeneration providing steam
有効な熱回収の手段として,蒸気を
ーション 発生させるコージェネレーション。
1109 温水回収コージェネレ cogeneration providing hot water
有効な熱回収の手段として,温水を
ーション 発生させるコージェネレーション。
1110 cogeneration providing steam and
蒸気・温水回収コージェ 有効な熱回収の手段として,蒸気及
ネレーション び温水を発生させるコージェネレーhot water
ション。
1111 従来システム CGSの導入効果を算定するために alternative conventional system
比較対象とするシステム。例えば,
商用電力・ボイラ・冷凍機などを組
み合わせたシステム。
1112 蒸気噴射サイクル ガスタービンCGUにおいて,排熱 steam injection cycle
回収蒸気発生器で発生させた蒸気の
一部又は全部をガスタービンの燃焼
器に噴射し,燃焼ガスと蒸気との混
合ガスによって,タービンを作動さ
せるサイクル。
1113 combined cycle
コンバインドサイクル 高温の熱機関サイクルと低温の熱機
関サイクルとを直列に組み合わせた
サイクル。例えば,ガスタービンと
蒸気タービンとを組み合わせたコン
バインドサイクルがある。
1114 コージェネレーション essential auxiliary of CGU
CGUの運転に必要な補助設備(例え
ユニット補機 ば,熱回収ポンプ・冷却塔設備)を
いう。
1115 省エネルギー率 rate of saving energy,
従来システムで運用する場合のエネ
ルギー量とCGS採用の場合のエネ energy saving ratio
ルギー量との削減率であり,次の式
によって求める。
H1 H2
Esf 100 (%)
H1
ここに,Esf :省エネルギー率(%)
H1:従来システムで運用す
る場合のエネルギー量
(MJ)
H2:CGS採用の場合のエネ
ルギー量 (MJ)
1116 熱電可変形ガスタービ flexible heat and power gas
排熱によって発生した蒸気をタービ
ンコージェネレーシンに噴射させて発電電力を増加するturbine
ョン システムで,電気と蒸気との比率を
可変できるコージェネレーション。
――――― [JIS B 8121 pdf 4] ―――――
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B 8121 : 2009
b) 出力
参考
番号 用語 定義
対応英語 注記
1201 コージェネレーションCGUの発電機端での電力 (Pout)。electric output of cogeneration
発電端出力
ユニット発電出力 unit ともいう。
1202 コージェネレーションCGUの補機の運転に必要な電力 auxiliary power of cogeneration
ユニット補機電力 (Paux)。 unit
1203 コージェネレーションCGUの発電機端で発生する電力か electric power of cogeneration
送電端出力
ユニット電気出力 ら,ユニット内で使用される補機電unit ともいう。
力を差し引いた電力 (Pe)。
1204 コージェネレーションCGUの熱出力 (He)。 heat of cogeneration unit
ユニット熱出力
1205 コージェネレーション declared power of cogeneration
受渡当事者間で定めた条件で,CGU
ユニット呼称出力 を運転する場合の電気出力及び熱出unit
力における計画又は保証出力。
1206 コージェネレーション標準大気条件でのCGU発電出力。 rated electric output of JIS B 8003
ユニット定格発電出 cogeneration unit 参照
力
1207 回収温度 specified temperature of heat
CGUの熱回収温度について,受渡当
事者間で定めた温度。 recovery
c) 特性(性能の表示)
参考
番号 用語 定義
対応英語 注記
1301 コージェネレーション electric output efficiency of
CGU発電出力(Pout)とPoutの発生に必 発電端効率
ユニット発電効率 要な熱入力との比率であり,次の式cogeneration unit ともいう。
によって求める。 Hinについて
Pout は,低位発
out 100 (%)
in 熱量(真発
ここに, η:CGU発電効率(%)
out 熱量)を使
Pout:CGU発電出力(kW) 用する。
Hin:Poutの発生に必要な熱
入力 (kW)
1302 コージェネレーション power efficiency of cogeneration
CGU電気出力(Pe)とPeの発生に必要 送電端効率
ユニット電気効率 な熱入力との比率であり,次の式にunit ともいう。
よって求める。 Hinについて
e
100 (%) は,低位発
e
in 熱量(真発
ここに, eη:CGU電気効率(%) 熱量)を使
Pe:CGU電気出力(kW) 用する。
Hin:Peの発生に必要な熱入
力 (kW)
――――― [JIS B 8121 pdf 5] ―――――
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JIS B 8121:2009の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.010 : エネルギー及び熱伝達工学一般
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.29 : 電気工学(用語集)
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.27 : エネルギー及び熱伝達工学(用語集)