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8.2 a) 及びc) による被試験品を用いて設計強度の確認試験を実施した場合には,当該試験品の厚さ以上
の厚さで,8.2 b) による被試験品を用いた場合には,当該被試験品の厚さに腐れ代を加えた厚さ以上の厚
さをもって,厚さを決定する。
8.5 耐圧試験の省略
8.2 c) に規定する被試験品によって設計強度の確認試験を行った場合は,当該被試験品については耐圧
試験を省略することができる。
8.6 自動制御弁などの弱い部分の保護
自動制御弁などにおいてベローズ,ダイアフラムなどを使用した部分などで過大な試験圧力をかけるこ
とによって,その機能を阻害するおそれのある部分については,当該部分を適切な方法で保護し,又は取
り外し,設計強度の確認試験を実施する。
9 工作一般
9.1 材料の確認
圧力容器及び発生器の耐圧部分に用いる材料は,箇条5に指定された材料であることを確認しなければ
ならない。
9.2 切断及び開先加工
切断及び開先加工は,次によって行うものとし,有害な欠陥を生じないようにしなければならない。
a) 胴板,鏡板及びその他の部材の切断及び開先加工は,ガス切断,切削などの方法を用い,切断部は滑
らかで,溶けかすなどの有害な付着物を除去し,開先は必要に応じて硬化層,変質部などをグライン
ダなどで除去する。
b) 胴及び鏡板に用いる板の成形は,材料の強さを不当に損なわないように成形する。
9.3 穴の加工
穴の加工は,次による。
a) 厚さ8 mm以上の板の穴は,打ち抜いてはならない。
b) 厚さ8 mm未満の板に穴を打ち抜いた場合は,その径を3 mm以上繰り広げる。
c) 穴をガスで切り抜いた場合は,その縁を3 mm以上削り取る。ただし,切り口を直接溶接の対象とす
る場合は,この限りではない。
9.4 胴の直径法真円度
内面に圧力を受ける胴の軸に垂直な同一面での最大内径と最小内径との差(以下,直径法真円度という。)
は,どの断面においても,基準内径の1 %を超えてはならない(図32参照)。ただし,断面が胴に設けら
れた穴を通る場合は,その断面における基準内径の1 %にその穴の径の2 %を加えた値を超えてはならな
い。
真円度=最大内径−最小内径
図32−直径法真円度計測法†
――――― [JIS B 8240 pdf 96] ―――――
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9.5 外圧を受ける胴の条件
外面に圧力を受ける胴の条件は,次による。
a) 9.4の胴の真円度の規定によるほか,次のb) d) による。
b) 直径法真円度に対するプラス(+)又はマイナス(−)の最大偏差(mm)は,図33から求めるeの
値を超えてはならない。各値から得られた点が,曲線群の上に外れた場合は,e=1.0t,下に外れた場
合はe=0.2tとする。
c) 真円に対する偏差の計測方法の例を図34に示す。測定位置は胴の内表面又は外表面とし,溶接部又は
他の同様の盛り上がった箇所で測定してはならない。
d) 任意断面におけるtの値(mm)は,一定板厚の部分においては,板の呼び厚さから腐れ代を差し引い
た値とし,また,板厚の異なる断面においては,最も薄い板の呼び厚さから腐れ代を差し引いた値と
する。
ここに, L : 外圧を受ける胴,又は管の設計長さ(mm)
Do : 胴又は管の外径(mm)
L/Doの値が10以上のものについてはDo/tの値に応じ,eの値はL/Doの値が10のときの値に等しい値をとるものと
する。
図33−外圧を受ける圧力容器の真円からの最大許容差†
――――― [JIS B 8240 pdf 97] ―――――
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真円に対するプラス(+)又はマイナス(−)の偏差A及びBは,この図に
示すように弓形の型板を用いて胴の内側又は外側から半径方向に測る。
真円に対する偏差の計測に用いる型板の弦の長さlは,JIS B 8265:2010の図
20に示す弧の長さの2倍にとる。
図34−真円に対する偏差の計測方法の例
9.6 鏡板の形状
鏡板の形状は,次による。
a) 鏡板の形状は,図35に示す型板を用いて調べ,A,Bなどの偏差が鏡板フランジ部の内径の1.25 %以
下でなければならない。
b) ステーがない鏡板のフランジを胴に重ね,継手で取り付けるために削る場合は,フランジの仕上がり
厚さは,穴のない鏡板の計算厚さの90 %以上とし,かつ,削るに当たっては,削らない部分との間に,
厚さの急な変化を生じないように,厚さの差の3倍以上の長さにわたって,勾配を設けなければなら
ない。
c) 皿形中央部の内半径を,皿形鏡板の現物について検査する場合には,次の算式による(図36参照)。
2 C2
R
h 8h
ここに, R : 鏡板中央部の内半径(mm)
C : 鏡板の内面で,その中心線を軸に対称にとった二点間を結ぶ
弦の長さ(mm)で,すみの丸みにかからない範囲で,なるべ
く大きくとる(図36参照)。
h : 弦の中点と鏡板の内面の中心との間の距離(mm)
図35−鏡板の偏差計測方法 図36−鏡板の寸法記号
10 溶接
10.1 一般
圧力容器又は発生器の圧力を受ける部分の溶接については,次による。ただし,圧縮応力だけが生じる
部分の溶接については,適用しない。
――――― [JIS B 8240 pdf 98] ―――――
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10.2 溶接設計一般
10.2.1 溶接継手の位置による分類
圧力容器の圧力を受ける部分の溶接継手は,継手の位置によって表34のA,B,C及びDに分類し,そ
の代表的な例を図37に示す。
表34−溶接継手の位置による分類
位置による 溶接継手
分類
A a) 円筒胴,円すい胴,管台,連結圧力室(胴又は鏡板と交差して取り付けられた部分で,ドーム,
マンホールなどをいう。)などの長手継手。
b) 球形胴,成形鏡板,平鏡板又は蓋板にある全ての溶接継手。
c) 全半球形鏡板を円筒胴,円すい胴又は管台に取り付ける周継手。
B a) 円筒胴,円すい胴,管台などの耐圧部分の周継手。円すい胴の大径端,小径端で,円筒胴又は管
台を接合する溶接継手を含む。
b) 全半球形鏡板以外の成形鏡板を円筒胴,円すい胴又は管台に取り付ける周継手。
C フランジ,管板,平鏡板などを円筒胴,円すい胴,成形鏡板,管台などに取り付ける周継手。
D 管台を円筒胴,球形胴,円すい胴,成形鏡板,平鏡板,蓋板などに取り付ける溶接継手。
図37−溶接継手の位置による分類†
10.2.2 溶接継手の種類及び使用範囲
溶接継手の種類及び使用範囲は,表35による。
表35−溶接継手の種類及びその使用範囲
継手の種類 使用範囲 注記
B−1 完全溶込みの突合せ両側溶接 分類AからDまでの全てに制限なし。
継手 又はこれと同等以上とみなさ
れる突合せ片側溶接(十分に溶
け込み,裏側表面が滑らかなも
の,又は裏当てを除去し,面一
に仕上げたもの及びティグ裏
波溶接)
――――― [JIS B 8240 pdf 99] ―――――
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表35−溶接継手の種類及びその使用範囲(続き)
継手の種類 使用範囲 注記
B−2 裏当てを用いる突合せ片側溶 次に規定するものを除き,分類Aから
継手 分類Dまでの全てに制限なし。
接で,裏当てを残す継手。この
場合裏当ては,連続したもの 1) 毒性ガスの圧力容器及び低温圧力
で,切れ目は突合せ溶接したも 容器に対する分類Aの継手を除く。
のとする。 2) 図40 c) に示すせぎり溶接は,分類
B及び分類Cの周継手だけに用いる
ことができる。
B−3 B−1継手又はB−2継手以外の 実際厚さ18 mm以下で,外径610 mm
継手 裏当てを用いない突合せ片側 以下の分類Aから分類Cの周継手。
溶接継手
L−1 両側全厚すみ肉重ね溶接継手 1) 実際厚さ18 mm以下の分類B及び 板の重ねは内側の板の実際厚
継手 分類Cの継手 さの4倍以上(最小25 mm)
2) 実際厚さ10 mm以下の分類Aの継 とする。ただし,胴と鏡板と
手 の取付けの重ね継手は,図40
d) に示す。
L−2 プラグ溶接を行う片側全厚す 実際厚さ12 mm以下の胴に取り付け プラグ溶接の中心から板の端
継手 み肉重ね溶接継手 る外径610 mm以下の鏡板の分類Bの周 までの距離がプラグの穴径の
継手 1.5倍以上でなければならな
い。
L−3 プラグ溶接を行わない。 1) 実際厚さ18 mm以下で中高面に圧 図40のf-2) 及びf-3) 参照
継手 片側全厚すみ肉重ね溶接継手 力を受ける鏡板と胴のすみ肉溶接
継手
2) 内径610 mm以下で脚長が6 mm以 図40 f-1) 参照
下の胴に取り付ける鏡板のフラン
ジの外側すみ肉溶接継手で,分類A,
分類Bの周継手及びこれに類する
継手。
FP 完全溶込み開先溶接で二つの FP継手は,FW継手と併用し
1) ドーム,管台,強め材及びこれらに
継手 部材をL形又はT形に互いに直 類するものの分類C及び分類Dの全 てよい。
角に接合するすみ角部の溶接 ての溶接継手 胴断面の例
継手 2) 加害性区分“不活性の冷媒”に属す
るガスを冷媒とする低圧容器の胴
の長手継手(右図参照)
PP 部分溶込みの開先溶接で二つ 1) 毒性ガスを冷媒とする圧力容器及 PP継手は,FW継手と併用し
継手 の部材をL形又はT形に互いに び低温圧力容器以外の容器に対す てよい。
直角に接合するすみ角部の溶 るドーム,管台,強め材の取付け及
接継手 びこれらに類するものの分類C及
び分類Dの継手
2) 加害性区分“不活性の冷媒”に属す
るガスを冷媒とする低圧容器の胴
の長手継手(上欄右図参照)
FW 溶接断面がほぼ三角形のもの 毒性ガスを冷媒とする圧力容器及び
継手 低温圧力容器以外の容器に対するドー
で,二つの面をほぼ直角に互い
に接合するすみ肉溶接継手 ム,管台,強め材の取付け及びこれらに
類するものの分類C及び分類Dの継手
10.2.3 溶接継手効率
溶接継手の効率(η)は,継手の種類及び放射線透過試験の区分によって,次のa) c) による。
――――― [JIS B 8240 pdf 100] ―――――
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JIS B 8240:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.020 : 流体貯蔵装備 > 23.020.30 : 圧力容器,ガスボンベ
JIS B 8240:2015の関連規格と引用規格一覧
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