JIS B 8280:2003 非円形胴の圧力容器 | ページ 2

                         図 3 円の中心を通る1枚の仕切板をもつ円筒胴†

6. 記号の意味

 この規格に用いる主な記号の意味は,次による。
P : 設計圧力(内圧)(MPa)
P1,P2 : 仕切室の各々の設計圧力 (MPa)。P1>P2とする。(図3参照)
h : 図1 a) d) に示す非円形胴の一辺の長さ (mm)
h1,h2 : 図1 e) 及びf) に示す非円形胴の一辺の長さ (mm)
h0 : 図1 g),h) 及び図2 a),b) に示す胴部の長さ (mm)
H : 図1 a) f) に示す非円形胴の一辺の長さ (mm)
H0 : 図1 g) 及びh) に示す胴部の長さ (mm)
R : 図1 g),h),図2 a),b) 及び図3に示す内半径 (mm)
A
E, N,Mなど : 応力計算する部材の位置を示す。
t : 胴板の厚さ (mm)
t1,t2,t2´ : 図13に示す胴板の厚さ (mm)
t3 : 図13に示す仕切板の厚さ (mm)
tr : 胴板の最小必要厚さ(3) (mm)
燿 図1 g) 及びh) に示す角度 (°)
溶接継手効率又はリガメント効率
懿 設計温度における材料の許容引張応力 (N/mm2)
膜応力 (N/mm2)
拿 曲げ応力 (N/mm2)
合成応力 (N/mm2)
L : 非円形胴の長手方向の長さ (mm) [図1 a) 参照]
Pc : 丸棒ステーの最大ピッチ (mm)
d : 丸棒ステーの直径 (mm)
C : ステー取付け方による係数
DE : 段付丸穴を等価の同径穴に換算した穴径 (mm)
I : 断面二次モーメント (mm4)
T0 : 直径d0の穴の腐れ代を除いた長さ (mm)

――――― [JIS B 8280 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
B 8280 : 2003
T1 : 直径d1の穴の腐れ代を除いた長さ (mm)
T2 : 直径d2の穴の腐れ代を除いた長さ (mm)
Tn : 直径dnの穴の腐れ代を除いた長さ (mm)
X : 板の底辺から中立軸までの長さ (mm)
d0 : 長さT0の部分の穴径(ねじ穴では,ねじの有効径)(mm)
d1 : 長さT1の部分の穴径(ねじ穴では,ねじの有効径)(mm)
d2 : 長さT2の部分の穴径(ねじ穴では,ねじの有効径)(mm)
dn : 長さTnの部分の穴径(ねじ穴では,ねじの有効径)(mm)
p : 穴のピッチ (mm)
b0 : p−d0 (mm)
b1 : p−d1 (mm)
b2 : p−d2 (mm)
bn : p−dn (mm)
c : 部材断面の中立面から表面までの長さ (mm)
eb : 曲げ応力に対するリガメント効率
em : 膜応力に対するリガメント効率
注(3) 最小必要厚さは,対象としている非円形胴の応力計算式において,非円形胴,仕切板など
各部に発生する膜応力及び膜応力と曲げ応力との合成応力が各許容値以下となる最小厚さ
として算定する。

――――― [JIS B 8280 pdf 7] ―――――

7. 非円形胴の設計

7.1 設計一般

a) 許容応力 内圧によって生じる応力に対する許容応力は,次による。
1) 膜応力に対する許容応力 膜応力に対する許容応力は,JIS B 8265の4.3.1による。
2) 膜応力と曲げ応力との合成応力に対する許容応力 膜応力と曲げ応力との合成応力に対する許容応
力は,1) に規定する値の1.5倍の値とする。
備考 この規格の算式では,内圧以外の外力及び温度差などによる熱膨張の影響は考慮されてい
ない。
b) 溶接継手効率 非円形胴の溶接継手効率は,8. に規定する継手の位置の分類によってJIS B 8265の
6.1.4(溶接継手の形式とその使用範囲)に規定する継手に応じJIS B 8265の6.2(溶接継手効率)表
6.2(4)による値とする。
注(4) 完全溶込み溶接で接合される非円形胴のコーナ継手(FP継手)はB-1継手と同等とみなしてよ
い。
c) リガメント効率 非円形胴の胴板及び仕切板に多数の穴のある場合のリガメント効率は,次による。
1) 同径穴の板のリガメント効率 膜応力及び曲げ応力に対するリガメント効率は,次の算式による。
p D0
em eb
p
ここに, D0 : 穴径(ねじ穴では,ねじの有効径)(mm)
2) 段付丸穴のある板のリガメント効率 非円形胴の胴板及び仕切板に多数の段付丸穴のある場合のリ
ガメント効率は,次による。
図 4 段付丸穴のある板†
2.1) 膜応力に対するリガメント効率 膜応力に対するリガメント効率は,次の算式による。
p DE
em
p
ここに, 1 (d T (mm)
DE 0 0 d1T1 d2T2 dnTn )
t
2.2) 曲げ応力に対するリガメント効率 曲げ応力に対するリガメント効率は,次の算式による。
eb 6I
t2cp

――――― [JIS B 8280 pdf 8] ―――――

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B 8280 : 2003
1 3 3 3 3
ここに, I (b0T0 b1T1 b2T2 bnTn )
12
2 2
T0 T1
b0T0 T1 T2 Tn X b1T1 T2 Tn X
2 2
2 2
T2 Tn
b2T2 Tn X bnTnX (mm4)
2 2
T0 T1
X b0T0 T1 T2 Tn b1T1 T2 Tn
2 2
T2 Tn
b2T2 Tn bnTn
2 2
1
(b0T0 b1T1 b2T2 bnTn )
c X 又は(t X) のいずれか大きい方の値 (mm)
d) 非円形胴の端末ふた板 非円形胴の端末ふた板の計算は,JIS B 8265附属書1の3.6.1(平鏡板の形状
及び計算厚さ)による。ただし,いかなる場合でも係数Cの値は0.2以上とする。
なお,図1 g) 及び図1 h) に示す胴の端末ふた板は,コーナー部の丸みがない直角のものとして計
算しなければならない。図2 a) 及び図2 b) に示す胴の端末ふた板の場合には,最小スパンに直角に
測った最大スパンを用いて計算する。
e) 非円形胴に開ける穴 非円形胴に開ける穴は,次による。
1) ノズルなどを設ける場合には,JIS B 8265附属書2の4.(補強を要しない穴の規定)に該当する円
形の穴は,補強を要しない。
2) ノズルなどを設ける穴で補強を必要とする場合には,次による。
2.1) 穴径が図1,図2又は図3のH又は2Rの1/2以下の場合,穴の補強はJIS B 8265附属書2の5.6 a)
による。ただし,強め材の最小断面積AはA=dNtrとする。ここに,dNは穴径。
2.2) 穴径が2.1) より大きい場合には,次のいずれかの方法による。
なお,この方法は2.1) に該当する穴に用いてもよい。
2.2.1) ノズル部を含む確立した応力解析手法又は実験的応力解析
2.2.2) 附属書2に規定する検定水圧試験
2.2.3) 次に示す簡易補強計算
− 膜応力に対する補強計算 膜応力に対する簡易補強計算は,次による。
手順1 膜応力と曲げ応力との合成応力に対する当該穴をもつ板の最小必要厚さtrを求める。
手順2 膜応力に対する必要補強面積は,最小必要厚さに膜応力と許容引張応力との比を乗じたも
のに,穴径を乗じた面積とする。
手順3 JIS B 8265附属書2(圧力容器の穴補強)に規定する補強の有効範囲内に膜応力に対する必
要補強面積をとる。
− 曲げ応力に対する補強計算 曲げ応力に対する簡易補強計算は,次による。
手順1 最小必要厚さと穴径とからなる部材についての板厚方向に垂直な中立軸に関する断面2次
モーメントを求める。
手順2 JIS B 8265附属書2(圧力容器の穴補強)に規定する補強の有効範囲内(膜応力に対する補
強に考慮した部分以外の部分)に,手順1と同じ中立軸に関する断面2次モーメントが,
手順1で求めた必要断面2次モーメント以上となるような補強部をとる。

――――― [JIS B 8280 pdf 9] ―――――

  3) リガメント効率を適用する穴は,補強板を取り付ける必要はない。
f) 管穴 管穴は,JIS B 8274の4.3(管板の構造)及び4.4(伝熱管と管板の接合方法)によるほか,次
による。
1) 拡管によって胴板に管を取り付ける場合には,管穴の中心間の距離は管の外径の1.25倍以上とする。
2) 拡管によって管を取り付ける非円形胴の管板の場合には,管の取付部の厚さは,10 mm以上とする。

7.2 非円形胴の横断面が長方形の胴の計算

7.2.1  図1 a) に示す胴 図1 a) に示す胴板に生じる膜応力,曲げ応力及び合成応力は,次の算式による。
a) 部材間の応力
1) 膜応力 (
m Ph (1)
2t1
2) 曲げ応力 ( 戀
2
Ph2c 2 K 3 N点 (2)
( b)
3
中央
2t1 K 1
2 2
( ) Ph c K 1 隅角部 A, B点 (3)
b B 3
t1 K 1
3) 合成応力 (
( 式 (1)+式 (2) 点 中央
( 式 (1)+式 (3) 隅角部 A, B点
b) 部材 B C間の応力
1) 膜応力 (
m PH (4)
2t2
2) 曲げ応力 ( 戀
2
( Ph2c 2( )3K 1 M点 (5)
b ) M 3 中央
2t2 K 1
2 2
( ) Ph c K 1 隅角部 B, C点 (6)
b B 3
t2 K 1
3) 合成応力 (
( 式 (4)+式 (5) 中央 M点
( 式 (4)+式 (6) 隅角部 B, C点
3
ここに, H, t2
K
h t1
P,H,h,t1,t2, 拿 び 6. 及び図1 a) による。
7.2.2 図1 b) に示す胴 図1 b) に示す胴板に生じる膜応力,曲げ応力及び合成応力は,次の算式による。
a) 部材 A B間の応力
1) 膜応力 (
m Ph (7)
2t1
2) 曲げ応力 ( 戀

――――― [JIS B 8280 pdf 10] ―――――

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