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B 8356-3 : 2013 (ISO 2941 : 2009)
ぶ。
6.6 供試フィルタアセンブリに6.4で規定した試験温度及び流量の試験液を流す。試験を通して流量変動
のない流れを維持する。試験温度は,変動が±2 ℃以内になるよう維持する。試験温度における試験液の
動粘度及び供試フィルタアセンブリの差圧を記録する。システム内のリリーフ弁は,供試フィルタエレメ
ントのつぶれ又は破裂圧力の150 %以上に設定することが望ましい。
6.7 試験流量及び試験温度を保ちながら,テストダストを連続的にシステム内に投入するか,又はフィ
ルタエレメントの汚染物処理能力の5 %を超えない量を2分以上の間隔で断続的に投入する(バッチ投入)。
テストダストは,一定の方法で投入し,テストダストの濃度は,圧力変換器で供試フィルタエレメントの
構造的不具合を検出できる程度に低くする。
製造業者の合意が得られれば,試験時間短縮のために,供試フィルタアセンブリの試験開始直後にエレ
メントの汚染物処理能力の50 %の量のテストダストを短時間に投入してもよい。
6.8 フィルタエレメントの差圧(供試フィルタアセンブリの差圧から試験用フィルタハウジングの差圧
を引いた値)が,フィルタエレメントに不具合が生じるまで,又は製造業者の定めたつぶれ又は破裂圧力
値以上になるまで,差圧(単位kPa)をテストダストの投入量(単位g)の関数として記録する。テストダ
ストを断続的に投入した場合には,投入してから2分経過後の流量及び差圧を記録する。
6.9 フィルタエレメントに外観上の異常が認められない場合には,6.1と同じ試験液を用いて,JIS B
8356-2に基づきフィルタエレメントの組立完全性試験を実施する。
6.10 次の項目を記録する。
a) 試験流量
b) フィルタエレメントの最大到達差圧
c) 試験温度(液温)
d) 試験液の種類及び試験温度における動粘度
e) テストダストの種類
f) フィルタエレメントを通る流れ方向
g) ポンプの種類
6.11 つぶれ又は破裂が生じる前に試験用フィルタハウジングにテストダストが充満した場合には,その
試験は有効ではない。
6.12 テストダストの投入割合を計算し,g/minで表す。その値に試験時間(min)を乗じてテストダスト
の投入量を求める。
6.13 テストダストの投入量に対する差圧の関係をグラフに表す。
7 判定
フィルタエレメントのつぶれ又は破裂圧力は,次の事項を満足しなければならない。
a) IS B 8356-2に従って試験を行い,エレメントの構造,ろ材及びシールに目視によって明らかな破損
が生じていない。
b) つぶれ又は破裂圧力より以前に,投入テストダスト量に対する差圧曲線において急激な圧力変化が生
じていない(附属書C参照)。過渡的な差圧の変化は,差圧曲線における急激な圧力変化の評価には
入れない。
――――― [JIS B 8356-3 pdf 6] ―――――
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B 8356-3 : 2013 (ISO 2941 : 2009)
8 試験報告書
8.1 この規格に従って試験を行ったフィルタエレメントの試験報告書には次の項目を記載する。
a) 試験流量
b) つぶれ又は破裂圧力(つぶれ又は破裂を生じる前のフィルタエレメントの最大差圧)
c) 試験温度(液温)
d) 試験液の種類及び試験温度における動粘度
e) 使用したテストダストの種類
f) フィルタエレメントを通る流れ方向
g) つぶれ又は破裂圧力定格(製造業者による保証圧力)
8.2 試験データ報告には,附属書Bの様式を用いるとよい。
9 規格準拠表示
この規格に従っていることを,試験報告書,カタログ及び販売資料に記載する場合には,次の文言を用
いる。
“フィルタエレメントのつぶれ又は破裂試験の方法はJIS B 8356-3(油圧用フィルタ性能評価方法−第3
部 : フィルタエレメントのつぶれ又は破裂試験)に準拠する。”
――――― [JIS B 8356-3 pdf 7] ―――――
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B 8356-3 : 2013 (ISO 2941 : 2009)
附属書A
(参考)
つぶれ又は破裂試験に推奨するデータレコーダ
A.1 一般事項
この規格では,差圧の測定に高い精度を必要とする。そのためには,データロガ,コンピュータ,チャ
ート式記録計などの自動データレコーダを用いるのが最適である。フィルタエレメントの構造的不具合又
はろ材の不具合を検出するには,差圧変換器とデータレコーダとの組合せでの応答が50 Hz以上であるこ
とが望ましい。
A.2 推奨事項
A.2.1 差圧変換器の電気的減衰は最小に保つ。
A.2.2 差圧変換器とフィルタの入口回路との間に脈動減衰オリフィスを設けてはならない。
A.2.3 データ取込み周期又は記録紙の送り速度は,フィルタエレメントの構造的不具合だけではなくろ材
の不具合を確認できるように設定する。
A.2.3.1 フィルタエレメントに負荷をかけ始めた試験の初期段階(見込まれるつぶれ又は破裂圧力の約
10 %まで)では,データレコーダのデータ取込み周期又は記録紙の送り速度を遅い値に設定する。
A.2.3.2 不具合が起こりやすい試験の段階(見込まれるつぶれ若しくは破裂圧力又は試験圧力の約10 %
以降)では,不具合発生点を検出できるようなデータ取込み周期に設定する。一般にデータ取込み周期は
0.2 Hz以上,又は記録紙の送り速度は5 mm/s以上がよい。
テストダストを連続的ではなく断続的に投入した場合には,データレコーダの記録紙を差圧の変化が記
録できる送り速度に設定する。
――――― [JIS B 8356-3 pdf 8] ―――――
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B 8356-3 : 2013 (ISO 2941 : 2009)
附属書B
(参考)
試験データ報告様式
試験日 : 測定者 :
試験条件及び試験装置
試験流量 : L/min 試験温度(液温) : ℃
つぶれ又は破裂圧力(つぶれ又は破裂を生じる前のフィルタエレメントの最大差圧) : kPa
テストダストの種類 :
フィルタエレメントを通る流れ方向 :
使用した試験液
液種 : 動粘度 : mm2/s 液温 ℃
フィルタエレメント
製造業者 :
形式又は製品番号 :
製造番号/製造日 :
使用済/未使用 :
コメント :
つぶれ又は破裂圧力定格(製造業者による保証圧力) : kPa
――――― [JIS B 8356-3 pdf 9] ―――――
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B 8356-3 : 2013 (ISO 2941 : 2009)
附属書C
(参考)
投入テストダスト量に対する差圧曲線の例
記号
X ISOミディアムテストダスト投入量(単位g)
Y 差圧(単位kPa)
1 傾斜が急激に変化する点(つぶれ又は破裂圧力)
図C.1−投入テストダスト量に対する差圧曲線の例1
記号
X ISOミディアムテストダスト投入量(単位g)
Y1 10 mL当たりの粒子数
Y2 差圧(単位kPa)
1 傾斜が急激に変化する点(つぶれ又は破裂圧力)
図C.2−投入テストダスト量に対する差圧曲線の例2
JIS B 8356-3:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 2941:2009(IDT)
JIS B 8356-3:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.100 : 流体動力システム > 23.100.60 : ろ過器,シール及び流体の汚れ
JIS B 8356-3:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0125-1:2020
- 油圧・空気圧システム及び機器―図記号及び回路図―第1部:図記号
- JISB0142:2011
- 油圧・空気圧システム及び機器―用語
- JISB8356-2:2000
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第2部:フィルタエレメントの組立完全性試験及びファーストバブルポイントの測定
- JISB8356-4:2000
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第4部:フィルタエレメントの材料の作動油適合性試験