JIS B 8392-2:2011 圧縮空気―第2部:オイルミストの試験方法 | ページ 2

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B 8392-2 : 2011 (ISO 8573-2 : 2007)
7.1.2.9 消音器(図1参照番号8)
消音器は,試験中の騒音発生を制限し,その場所のあらゆる騒音軽減要求事項に適合するために用いる
ものである。
7.1.2.10 サンプリングフィルタ(図1参照番号9)
サンプリングフィルタは,ISO 12500-1で規定する試験方法において,下流濃度を0.01 mg/m3以下に軽
減することができる高効率のコアレッシングフィルタである。
サンプリングフィルタを通過する流量は,製造業者が推奨する試験圧力に対する値を超えてはならない。
7.1.2.11 バックアップフィルタ(図1参照番号10)
バックアップフィルタは,サンプリングフィルタと同一のものであり,サンプリングフィルタで機能不
全が生じた場合に,サンプリングフィルタを通過したオイルを捕集する。
7.1.2.12 液体捕集(図1参照番号11)
サンプリングフィルタ又はバックアップフィルタ(図1の参照番号9及び参照番号10)中に捕集された
液体は,ミリリットル(mL)の目盛りが付いた適切な測定器へと排出する。
液体を排出するときは,液体流れを制御し,収集したオイルに気泡を生じる原因となる圧縮空気の連続
する急激な漏れに注意する必要がある。さらに,収集した液体に気泡が現れた場合は,目盛りを読む前に
安定するまで時間をかける。オイルの質量は,ミリグラム(mg)単位で直接計量できる。

7.2 試験方法B

  試験方法Bは,試験方法B1と試験方法B2とに分ける。試験方法B2は,試験方法B1で採用したもの
と同じ試験装置を使用するが,サンプリングプローブが追加され,これは,試験方法B1の速度制限を超
えた場合に,主配管流れからの等流速条件下での部分流れサンプリングを可能にする。測定精度及び制限
は,試験方法B1に記述するとおりである。
7.2.1 試験方法B1−全流量サンプリング
試験方法B1は,一定流量の空気中でオイルミストのサンプリング及び分析を行う。この試験方法は,
壁面流れのない圧縮空気システムのオイルミストの測定を行う。
全ての空気流れは,システム内のオイル汚染レベルに影響しないように,事前に汚染度を検査したバル
ブで流れの方向を切り換え,試験装置に通す。空気中のオイルの濃度が比較的低い場合に,この試験方法
で測定を行うので,試験装置の清浄度には,特に注意しなければならない。さらに,バルブのパージ,一
定試験条件の安定などにも注意を払わなければならない。
測定時間は,おおよそのオイル濃度を求める初期試験の後に決定してもよい。全流量試験を実施する場
合は,大気中に放出するだけでなく,圧縮空気の損失を防ぐために,圧縮空気システムに空気を循環させ
てもよい。どちらの方法の場合でも,試験中の空気量を決定するために,流量の測定が必要である。この
試験装置は,移動できるので,規定したパラメータを超えない範囲で,回路中に試験装置を挿入するため
のバルブ操作によって,別の試験場所を選択してもよい。試験フィルタのメンブレンの損傷又は大気汚染
を起こす急減圧を防ぐ確実な注意が必要である。
規定した試験方法及び分析装置を用いた場合には,11.2.1に記述する溶媒の体積当たりのオイル質量の
要求値に適合する十分なオイルを収集するために計算された最小サンプリング時間で,0.001約10 mg/m3
のオイル濃度範囲で±10 %以下の測定精度が得られる。試験メンブレン入口側の空気流速の上限は,圧力
下で1 m/sである。
非常に低いオイル濃度では,推奨サンプリング時間は,1時間以上になる。

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7.2.1.1 試験装置
試験装置の代表的な配置を,図2に示す。
1 圧縮空気サンプリング場所 6 メンブレンホルダ排気弁
2 温度計 7 ニードル形流量制御弁
3 圧力計 8 流量計
4a4c 遮断弁(フルボア式ボール弁) 9 消音器
5 メンブレンホルダ 10 バイパス配管
図2−試験方法B1の代表的な配置
7.2.1.1.1 メンブレン
良好な測定精度を得るためには,ガラス繊維ろ(濾)紙を使用することが望ましい。メンブレンにバイ
ンダが使われている場合は,それが分析結果に影響を及ぼしてはならない。この試験方法で規定している
測定精度を達成するためには,3層メンブレンを使用して,表2に記載する仕様を満足しなければならな
い。
表2−ガラス繊維ろ(濾)紙
パラメータ 仕様
面密度 80100 g/m2
粒子透過率 <0.000 5 %
7.2.1.1.2 メンブレンサポート
捕集メンブレンの破壊を防ぐために,試験中に使用するメンブレンの差圧に耐える程十分に強い頑丈で
不活性の材料によってメンブレンを支持しなければならない。メンブレンサポートによる圧力降下損失を
最小にして,試験圧縮空気流が最小の抵抗で通過できるようにしたほうがよい(図B.3参照)。
7.2.1.1.3 配管及びバルブ
圧縮空気システム中の接続ポイントからメンブレンホルダまでの配管内径は,一定で凹凸のないことが
重要である。
バイパス配管は,可とう管で構成してもよい。
遮断弁(図2参照番号4a4c)は,フルボア式ボール弁で,ボールのボア径は,配管内径とほぼ同径で
あることが望ましい。図2には,フルボア式ボール弁(図2参照番号4a4c)と記載しているが,ボール
弁でなくてもよい。
7.2.1.1.4 メンブレンホルダ
円形のメンブレンを受けられるものであれば,市販のメンブレンホルダを7.2.1.1.5を考慮しながら使用
してもよい。代表的なメンブレンホルダを,図B.4に示す。

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7.2.1.1.5 構成材料
溶剤と接触する可能性のある部品には,アルミニウム及びアルミニウム合金は,使用してはならない。
7.2.2 試験方法B2−部分流れサンプリング
7.2.2.1 一般
試験条件を限定するために,主配管流れ及びサンプル流れの両方を知ることが必要である。
この試験方法は,適切な配管及びバルブを使って圧縮空気システムのいかなる部分へも挿入できるサン
プリングプローブを採用する。それによって,同一の速度条件下で,空気のサンプルを主配管流れから取
ることが可能になる。プローブは,主配管のほぼ中心に挿入できればよいが,数回の予備試験を実施する
ことが望ましい。
プローブとメンブレンホルダとの接続に使用するシール材は,分析溶剤に浸した場合に,いかなる炭化
水素も溶出してはならない。メンブレンホルダを通過した空気は,通常,大気に放出する。
代表的なプローブの設計を,図B.3に示す。
7.2.2.2 試験装置
試験装置の代表的な配置を,図3に示す。
1 主配管流れ(上流) 4 メンブレンホルダ 7 流量計
2 等流速プローブ挿入点 5 メンブレンホルダ排気弁 8 消音器
3 遮断弁(フルボア式ボール弁)6 ニードル形流量制御弁 9 主配管流れ(下流)
図3−試験方法B2の代表的な配置
7.2.2.3 圧縮空気流量
主配管及びプローブ内の流速は,サンプリング中一定でなければならない。これは,流量計の目盛りを
見ながら,流量制御弁を調節することで行うことができる。
主配管及びプローブ内の流速を同一にするための選定手順は,次による。

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メンブレン寸法が既知の場合 プローブ寸法が既知の場合
開始 開始
↓ ↓
メンブレン寸法の選定 プローブ寸法の選定
↓ ↓
主配管流れが乱流である 主配管流れが乱流である
qm>D/20 qm>D/20
ことの確認 ことの確認
↓ ↓
最大プローブ径の 定常流のための
din≦1.4D[10(p+0.1)/qp]0.5 qp=qm(din/D)2
計算 サンプル流量の計算
↓ ↓
dinより小さい使用
最小メンブレン径の
可能なプローブ径の DM≧35.7[{qp/[10(p+0.1) ]}]0.5
確認
選定
↓ ↓
選定した実際の
プローブ径を使った qp=qm(din/D)2 メンブレンホルダの選定
サンプル流量の計算

最小メンブレン径の
DM≧35.7[{qp/[10(p+0.1) ]}]0.5 ↓
確認

試験 試験
ここに, qm : 主配管流量(L/s)(参考状態)
qp : プローブ流量(L/s)(参考状態)
din : プローブ内径(mm)
D : 主配管内径(mm)
DM : メンブレン径(mm)
p : システム圧力(MPa)(ゲージ圧力)

8 試験手順-試験方法A

8.1 一般

  (対応国際規格では,この細分箇条において,記述はない。)

8.2 測定手順

8.2.1  開始
試験を開始する前に,全てのバルブを閉じる。
遮断弁(図1参照番号2)を全開にして,試験装置を加圧状態にする。流量計(図1参照番号7)を見な
がら,要求流量になるように流量制御弁(図1参照番号6)で調整する。
液体を捕集する流路のバルブを閉じる(図1参照番号11)。
8.2.2 サンプリングフィルタの安定
サンプリングフィルタ(図1参照番号9)が飽和状態になるまで,十分に時間をかけて運転しなければ
ならない。
サンプリングフィルタの圧力降下が図4のグラフのように安定し,サンプリングフィルタ(図1参照番
号9)の容器にオイルが見えてから(例えば,図4中のA線),測定を開始しなければならない。

――――― [JIS B 8392-2 pdf 9] ―――――

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X 時間
Y サンプリングフィルタの圧力降下
A 容器にオイルが見える時間
未使用のサンプリングフィルタの場合の特性曲線
使用済のサンプリングフィルタの特性曲線
図4−サンプリングフィルタ特性曲線
安定した状態の圧力降下を差圧計(図1参照番号5)で読み取る。未使用のサンプリングフィルタの場
合は,圧力降下が安定した状態に達する時間が使用済フィルタより長くなる。圧力降下が安定した状態に
達するまでの時間は,オイル及び水分の量によって変わる。
8.2.3 オイルの測定
サンプリングフィルタ(図1参照番号9)から測定のためのオイルを排出し,適切な体積測定器に集め
る。測定間隔は,集められたドレンの量によって変わる。泡及びメニスカス現象による読取誤差に注意し
て,正確にオイル量を測定する。この方法の代わりに,捕集したオイル質量によって測定してもよい。質
量は,ミリグラム(mg)単位で記録する。
サンプリングフィルタ(図1参照番号9)は,要求精度を得るのに必要なオイルを捕集する。バックア
ップフィルタ(図1参照番号10)は,サンプリングフィルタが正しく機能したことを確実にするために使
用する。バックアップフィルタにオイルが確認されたら,サンプリングフィルタのエレメントを交換する
必要がある。
8.2.4 水を含むオイルの測定
凝縮液を集める容器は,その液体に適合するものでなければならない。
捕集された液体は,水,オイル・水エマルション及びオイルから構成される。オイルの種類によっては,
オイル・水エマルションが分離するので,その場合は水を排出してオイルだけを測定することが可能であ
る(図5参照)。
オイル・水エマルションの層が発生した場合には,オイルを含まない水を排出し,計量済みの溶剤を加
え,かくはん(攪拌)してオイルを溶剤に溶かす(図6参照)。

――――― [JIS B 8392-2 pdf 10] ―――――

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JIS B 8392-2:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8573-2:2007(IDT)

JIS B 8392-2:2011の国際規格 ICS 分類一覧

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