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JIS B 8614:2018 規格概要
この規格 B8614は、貨物を定温で輸送する冷蔵・冷凍自動車に架装する冷凍ユニットのうち,送風機を併設する蒸発器によって,保冷車体内の冷却を行う輸送用機械式冷凍ユニットの冷凍能力試験方法について規定。
JISB8614 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B8614
- 規格名称
- 輸送用機械式冷凍ユニット―冷凍能力試験方法
- 規格名称英語訳
- Mechanical transport refrigeration units -- Test method of cooling capacity
- 制定年月日
- 1981年11月1日
- 最新改正日
- 2018年3月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 27.200
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 物流 2019
- 改訂:履歴
- 1981-11-01 制定日, 1987-06-01 確認日, 1989-09-01 改正日, 1994-03-01 改正日, 2001-08-20 確認日, 2007-03-20 改正日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認日, 2018-03-20 改正
- ページ
- JIS B 8614:2018 PDF [9]
B 8614 : 2018
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 試験の準備・・・・[2]
- 5 試験条件・・・・[2]
- 5.1 試験空気温度・・・・[2]
- 5.2 圧縮機回転数・・・・[2]
- 5.3 送風機用電動機端子電圧・・・・[2]
- 5.4 低圧配管長・・・・[3]
- 6 試験装置及び計測器・・・・[3]
- 6.1 試験装置・・・・[3]
- 6.2 計測器・・・・[3]
- 7 測定方法・・・・[5]
- 7.1 一般・・・・[5]
- 7.2 熱量計の断熱性能・・・・[5]
- 7.3 冷凍ユニットの冷凍能力・・・・[5]
- 8 試験成績の記録・・・・[6]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS B 8614 pdf 1] ―――――
B 8614 : 2018
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
冷凍空調工業会(JRAIA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規
格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規
格である。
これによって,JIS B 8614:2007 は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 8614 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8614 : 2018
輸送用機械式冷凍ユニット−冷凍能力試験方法
Mechanical transport refrigeration units-Test method of cooling capacity
序文
この規格は,1981年に制定され,その後3回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は2007年に
行われたが,その後の圧縮機回転数の見直し,低圧配管長の規定化など技術的内容の変更に対応するため
に改正した。
なお,対応国際規格は,現時点で制定されていない。
1 適用範囲
この規格は,貨物を定温で輸送する冷蔵・冷凍自動車に架装する冷凍ユニットのうち,送風機を併設す
る蒸発器によって,保冷車体内の冷却を行う輸送用機械式冷凍ユニット(以下,冷凍ユニットという。)の
冷凍能力試験方法について規定する。
2 引用規格
対象となる引用規格はない。
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
冷凍ユニット
車両の保冷車体内を冷凍(冷蔵を含む。)するため,圧縮機,駆動装置,凝縮器,蒸発器,冷媒配管,制
御装置,電気配線などで構成し,車両に架装することができるもの。
3.2
駆動装置
圧縮機を駆動させるための動力装置。
3.3
主原動機駆動式冷凍ユニット
車両走行用発動機の駆動力で圧縮機を駆動する冷凍ユニット。
3.4
補助原動機駆動式冷凍ユニット
冷凍機専用発動機の駆動力で圧縮機を駆動する冷凍ユニット。
――――― [JIS B 8614 pdf 3] ―――――
2
B 8614 : 2018
3.5
電動機駆動式冷凍ユニット
外部電源によって圧縮機又は駆動装置を駆動する冷凍ユニット。
3.6
熱量計
熱量計内の試験空気温度を維持するために必要な加熱機の電熱量と,熱量計内外の温度差によって侵入
する熱量とで,冷凍ユニットの冷凍能力を測定する装置。
4 試験の準備
試験の準備は,次による。
a) 試験を行う冷凍ユニットには,構成部品を全て取り付ける。
b) 冷媒の種類及び充量は,冷凍ユニット製造業者の指定による。
5 試験条件
5.1 試験空気温度
試験空気温度は,蒸発器入口側及び凝縮器入口側の空気温度とし,表1による。
表1−試験空気温度
単位 ℃
項目 低温 中温 高温
(フローズン帯) (チルド帯) (クーリング帯)
蒸発器入口側 −18±1 0±1 10±1
凝縮器入口側 35±1
5.2 圧縮機回転数
圧縮機回転数は,表2による。
表2−圧縮機回転数
単位 min−1
形式 圧縮機回転数a)
主原動機駆動式b) 1 800×[145(mm)/圧縮機クラッチ径(mm)]
補助原動機駆動式 表示回転数
電動機駆動式 外部電源の定格電圧及び定格周波数による回転数
注a) 試験を行うときの圧縮機の回転数の変動は,±5 %以内とする。
b) 主原動機駆動式の冷凍能力試験時は,駆動装置を用いて圧縮機を回転させる。
5.3 送風機用電動機端子電圧
送風機用電動機端子電圧は,表3による。ただし,補助原動機駆動式冷凍ユニット及び電動機駆動式冷
凍ユニットの場合は,定格運転時の端子電圧とする。
――――― [JIS B 8614 pdf 4] ―――――
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B 8614 : 2018
表3−送風機用電動機端子電圧
単位 V
電圧区分 端子電圧
12 13.5
24 27
5.4 低圧配管長
低圧配管長とは蒸発器を含むユニット出口から,圧縮機までの接続配管長とし,4 m以上とする。
低圧配管の形状及び直径は,冷凍ユニット製造業者の指定による。
ただし,圧縮機と蒸発器とが同一ユニット内の場合には適用しない。
6 試験装置及び計測器
6.1 試験装置
6.1.1 試験室
試験室は,外気温度の影響を受けにくい断熱構造とし,次による。
a) 試験室は,7.3の条件を満足する広さとする。
b) 凝縮器入口側の空気状態を表1に示す温度に保つことができる能力をもつ空気調和機を備える。
c) 空気調和機吹出口及び吸込口は,測定を妨げない配置とする。
6.1.2 熱量計
冷凍能力の測定に用いる熱量計は,図1による。
a) 熱量計内外温度差によって熱量計に侵入する熱量は,測定する冷凍ユニットの表示冷凍能力の30 %以
下とする。
b) 蒸発器入口側の空気状態を,表1に示す温度に保つことができる加熱機を備える。
c) 熱量計の内部及び周囲には,空気温度が均一になるように,空気かくはん機を適切な位置に備える。
d) 冷凍ユニット取付け用の開口部には,熱量計と同じ断熱性能をもつ止め蓋を備える。
e) 内部空気温度のばらつきを取り除くために,隔壁を付けることができる。
6.1.3 直流電源
直流電源は,整流器を使用する。
6.2 計測器
試験に用いる計測器の形式及び精度は,表4による。
表4に示す以外の計測器を使用する場合は,これと同等以上の精度をもつ計測器とする。
表4−計測器
区分 形式 精度
温度計 熱電対 ±0.5 ℃
回転計 ストロボ回転計 ±2 %
パルス式回転計
電気計器 電圧計 ±1 %
電力計
積算電力計
――――― [JIS B 8614 pdf 5] ―――――
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JIS B 8614:2018の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.200 : 冷蔵技術