JIS B 8615-3:2015 エアコンディショナ―第3部:マルチ形エアコンディショナ及び空気対空気ヒートポンプ―定格性能及び運転性能試験方法 | ページ 2

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3.7
顕熱冷房能力(sensible cooling capacity)
機器が単位時間当たりに温調する空間から除去できる顕熱量。
注記 顕熱冷房能力の単位は,Wで表記する。
3.8
冷房能力,全冷房能力(cooling capacity,total cooling capacity)
機器が単位時間当たりに温調する空間から除去できる潜熱及び顕熱の合計熱量。
注記 冷房能力・全冷房能力の単位は,Wで表記する。
3.9
エネルギー消費効率,EER(energy efficiency ratio)
指定する定格条件での冷房能力と機器の消費電力(PE)との比。
“エネルギー消費効率(EER)”の代わりに,“冷房エネルギー消費効率”又は“冷房COP”の名称を用
いてもよい。
注記 EERは,無次元である。
3.10
成績係数,COP(coefficient of performance)
指定する定格条件での暖房能力と機器の消費電力(PE)との比。
“成績係数(COP)”の代わりに,“暖房エネルギー消費効率”又は“暖房COP”の名称を用いてもよい。
注記 COPは,無次元である。
3.11
冷暖同時運転効率,HRE(heat recovery efficiency)
冷暖同時運転するときの,機器の総合能力(冷房能力と暖房能力との総和)と機器の消費電力(PE)と
の比。
注記 HREは,無次元である。
3.12
エアコンディショナ(air conditioner)
温度調節(以下,温調という。)した空気を,直吹き形又はダクト接続形の室内機から,閉空間,部屋又
はゾーンへ供給することを主要な機能として設計した,一つ又は複数の組立品。
注記1 機器は,一体形又は分離形システムで構成し,冷房及び除湿のための冷凍サイクルを構成し
ている。機器は,空気の循環,清浄,加湿,換気又は排気の機能と同様に,ヒートポンプ以
外の暖房機能をもつこともできる。このような機器は,二つ以上の組立品,すなわち,同時
に用いることを意図した分離した組立品(分離形システム)として供給することもできる。
注記2 閉空間,部屋又はゾーンとは,温調する空間を意味する。
3.13
ヒートポンプ(heat pump)
温調した空気を,直吹き形又はダクト接続形の室内機から,閉空間,部屋又はゾーンへ供給し,かつ,
暖房のための冷凍サイクルをもつことを主要な機能として設計した,一つ又は複数の組立品。
注記1 一つの機器で,冷房及び除湿の機能を要求する場合は,温調する空間から熱を除去し,その
熱を外部に排出するよう設計する。機器は,空気の循環,清浄,加湿,換気又は排気の機能
をもつこともできる。このような機器は,二つ以上の組立品,すなわち,同時に用いること

――――― [JIS B 8615-3 pdf 6] ―――――

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を意図した分離した組立品(分離形システム)として供給することもできる。
注記2 閉空間,部屋又はゾーンとは,温調する空間を意味する。
3.14
冷暖切替マルチ形エアコンディショナ(multi-split system)
室外機に二つ以上の個別運転可能な室内機を接続し,一つの冷凍サイクルを構成する空冷式エアコンデ
ィショナ及び空気対空気ヒートポンプ。冷房運転又はヒートポンプ暖房運転のどちらかのモードで運転す
る。
3.15(削除)
マルチ冷凍サイクル形マルチ(multiple circuit multi-split system)
3.16(削除)
モジュラ−マルチ(modular multi-split system)
3.17
冷暖同時マルチ形エアコンディショナ(heat recovery multi-split system)
同一冷凍サイクル内に接続された二つ以上の室内機が各々個別に冷房,暖房運転が可能で,冷房運転す
る室内機からの回収熱を,暖房運転する一つ以上の他の室内機の暖房運転に利用可能な空冷式エアコンデ
ィショナ及び空気対空気ヒートポンプ。
3.18
消費電力,実効消費電力,PE(power input,effective power input)
機器への平均電気入力。次の項目から求める。
− 圧縮機の電気入力
− 除霜時だけに用いる電気加熱装置の電気入力
− 機器の全ての制御装置及び安全装置の電気入力
− 機器に組み込まれているかどうかに関係なく,全ての送風装置の電気入力(10.1.5参照)
注記 消費電力・実効消費電力の単位は,Wで表記する。
3.19
総合消費電力,Pt(total power input)
試験中に測定する機器への平均電気入力。
注記 総合消費電力の単位は,Wで表記する。
3.20
全負荷運転(full-load operation)
製造業者が指定し,かつ,制御が許容する機器の最大連続冷房能力,又は最大連続暖房能力となる負荷
による運転。
注記 機器の自動制御による制限がない場合には,全負荷運転の間,全ての室内機及び圧縮機を運転
している状態。

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4 記号

  この規格で用いる記号は,次による。
記号 説明 単位
Al 熱漏えい係数 J/(s・K)
An ノズルのど部の面積 m2
α 圧力比 1
Cd ノズルの流量係数 1
cpa1 室内側吸込空気の湿り空気の比熱(乾き空気基準)a) J/(kg・K)
cpa2 室内側吹出空気の湿り空気の比熱(乾き空気基準)a) J/(kg・K)
cpa3 室外側吸込空気の湿り空気の比熱(乾き空気基準)a) J/(kg・K)
cpa4 室外側吹出空気の湿り空気の比熱(乾き空気基準)a) J/(kg・K)
cpw 水の比熱 J/(kg・K)
De 等価直径(相当直径) m
Dn ノズルのど部の直径 m
Di 室内コイル入口側の円形ダクトの直径 m
Do 室内コイル出口側の円形ダクトの直径 m
Dt 冷媒配管外径 m
ha1 室内側吸込空気の比エンタルピー(乾き空気基準)a) J/kg
ha2 室内側吹出空気の比エンタルピー(乾き空気基準)a) J/kg
ha3 室外側吸込空気の比エンタルピー(乾き空気基準)a) J/kg
ha4 室外側吹出空気の比エンタルピー(乾き空気基準)a) J/kg
hf1 膨張弁入口における冷媒液の比エンタルピー J/kg
hf2 凝縮器出口における冷媒液の比エンタルピー J/kg
hg1 圧縮機入口における冷媒ガスの比エンタルピー J/kg
hg2 凝縮器入口における冷媒ガスの比エンタルピー J/kg
hr1 機器の室内側入口における冷媒の比エンタルピー J/kg
hr2 機器の室内側出口における冷媒の比エンタルピー J/kg
hw1 湿度を維持するために室内側熱量計に供給した水又は蒸気の比エンタルピー J/kg
hw2 室内側熱量計を出る凝縮した水の比エンタルピー J/kg
hw3 室外側熱量計を出る凝縮した水の比エンタルピー J/kg
hw4 湿度を維持するために室外側熱量計に供給した水の比エンタルピー J/kg
hw5 機器で凝縮した水(H1温度条件)及び霜(H2温度条件又はH3温度条件)の比 J/kg
エンタルピー
K1 水の蒸発潜熱(0 ℃で2.500 4×106 J/kg) J/kg
Ld 測定ダクトの長さ m
Lm 機器のダクト接続面から機外静圧の測定点までの長さ m
ln 自然対数 1
室内送風機の静圧効率の推定値
ηfan,i 1
室内送風用電動機の効率の推定値
ηmot,i 1
pa 大気圧 kPa
pc 室形熱量計の平衡圧力(静圧差)又は室内コイルの空気入口側と空気出口側と Pa
の静圧差(差圧)
pe 機器の機外静圧(ESP)(測定用ダクトで測定) Pa
pm 排気ファン調整法における機器の機外静圧を,特にpmとする。 Pa
pn ノズルのど部の圧力(絶対値) Pa
pv ノズルのど部の速度水頭又はノズル前後の静圧差 Pa
Re レイノルズ数 1

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記号 説明 単位
椀室内側熱量計の冷却コイルで除去した熱量 W
室外側熱量計の冷却コイルで除去した熱量 W
中央隔壁を通る室外側熱量計から室内側熱量計への侵入熱量 W
椀壁(中央隔壁を除く。),床及び天井を通る室内側熱量計への侵入熱量 W
壁(中央隔壁を除く。),床及び天井を通り室外側熱量計から出ていく熱量 W
冷媒接続配管での損失熱量 W
攀圧縮機熱量計の蒸発器に入る熱量 W
潜熱冷房能力(除湿能力) W
椀室内側データから決定した顕熱冷房能力 W
椀室内側熱量計から決定した暖房能力 W
室外側熱量計から決定した暖房能力 W
圧縮機の冷凍能力 W
椀室内側データから決定した冷房能力 W
室外側データから決定した冷房能力 W

室内側データから決定した暖房能力 W
室外側データから決定した暖房能力 W
Pfan 室内空気を循環させるための送風機入力の推定値 W
Pi 機器の室内側への入力 W
ΣPic 室内側熱量計への総合入力(例 照明,加湿装置など空調装置への電気入力及 W
び熱入力)
ΣPoc 機器の入力を除いた室外側熱量計への全入力 W
PE 機器の消費電力(実効消費電力) W
PK 圧縮機の消費電力 W
Pt 機器の総合消費電力 W
qm 空気の質量流量 kg/s
qvo 機器の室外側体積流量(風量) m3/s
qr 冷媒流量 kg/s
qro 冷媒と油との混合液の流量 kg/s
qs 標準空気基準の空気の体積流量(風量) m3/s
qv 空気の体積流量(風量) m3/s
qvi 機器の室内側体積流量(風量) m3/s
qw 凝縮水の流量 kg/s
qwc 機器で凝縮する水蒸気の量 kg/s
qwo 試験条件を維持するために室外側試験室へ供給する水の流量 kg/s
ta 圧縮機熱量計の周囲空気温度 ℃
ta1 機器の室内側吸込空気の乾球温度 ℃
ta2 機器の室内側吹出空気の乾球温度 ℃
ta3 機器の室外側吸込空気の乾球温度 ℃
ta4 機器の室外側吹出空気の乾球温度 ℃
tc 圧縮機熱量計の凝縮器の表面温度 ℃
tw1 圧縮機熱量計の凝縮器の入口水温 ℃
tw2 圧縮機熱量計の凝縮器の出口水温 ℃
ν 空気の動粘性係数 m2/s
va ノズルのど部の平均風速 m/s
vn ノズル位置での乾き空気の比体積(乾き空気基準)a) m3/kg
v'n ノズル位置での湿り空気の比体積 m3/kg
Wi1 機器の室内側吸込空気の絶対湿度(乾き空気基準)a) kg/kg
Wi2 機器の室内側吹出空気の絶対湿度(乾き空気基準)a) kg/kg

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記号 説明 単位
Wn ノズル入口における空気の絶対湿度(乾き空気基準)a) kg/kg
Wr 機器によって凝縮した水蒸気の量 kg/s
W1 サンプル液がない状態のシリンダ及びブリーダの質量 g
W3 サンプル液が入った状態のシリンダ及びブリーダの質量 g
W5 サンプルから抽出した油だけが入った状態のシリンダ及びブリーダの質量 g
Xr 冷媒及び油の混合液に対する冷媒の質量比 1
Y 膨張係数 1
Xo 冷媒及び油の混合液に対する油の質量比 1
注a) これらの単位の分母における質量は,乾き空気(dry air又はDA)を基準としている。空調分野で実用的に用
いる単位では,分母に“kg (DA)”を用いることが多い。
例 J/kg (DA),m3/kg (DA),kg/kg (DA)

5 風量設定

5.1 一般

  この箇条は,ダクト接続形室内機,直吹き形室内機及び室内送風機のない室内機で構成するマルチ形機
器の風量設定方法について規定する。
定格能力が8 kW未満,かつ,機外静圧が25 Pa未満で運転するように設計したダクト接続形室内機は,
直吹き形機器として試験する。

5.2 ダクト接続形室内機の風量設定

5.2.1  一般
定格風量(基準風量ともいう。)は製造業者が指定する。この定格風量は,全負荷冷房運転に適用し,圧
縮機が停止状態での標準空気基準の風量qsとし,立方メートル毎秒(m3/s)又は立方メートル毎分(m3/min)
で表記する。
5.2.2 ダクト接続形室内機の風量設定手順
室内側風量の設定は,送風機だけの運転で行い,空気条件は,温度が20 ℃から30 ℃の間で,相対湿度
は30 %から70 %の間とする。機器を附属書Aの規定によって,製造業者が指定する室内側風量の設定で,
製造業者が指定する定格機外静圧となるように運転する。

5.3 定格のための機外静圧(ESP)

(削除)

5.4 直吹き形室内機の風量設定(室内側空気エンタルピー試験法を用いる場合)

5.4.1  機器の空気吹出口の静圧を0 Paに維持して試験する。全ての風量は,標準空気の立方メートル毎
秒(m3/s)又は立方メートル毎分(m3/min)で表記する。
5.4.2 風量測定は,附属書C及びその他の適切な方法によって実施することが望ましい。
注記 風量測定のための追加ガイダンスとして,JIS Z 8762-1及びISO 3966がある。

5.5 室外側風量の設定

  機器の室外側風量が調整できる場合は,全ての試験は,製造業者が指定する室外側風量又は送風機の設
定位置で試験する。機器の室外側送風機が調整できない場合は,製造業者が通常設置とする吸込口,ルー
バ及びダクトなどの全ての抵抗要素及び附属品を設置して,機器固有の室外側風量で,全ての試験を行う。
一旦,風量を設定した後は,室外側空気エンタルピー試験法(附属書K.2.1参照)を用いる場合に,風量
測定装置を取り付けることによる変化を調節するときを除き,機器の室外側の空気回路は,この規格で規
定する全ての試験において変化しないように維持しなければならない。

――――― [JIS B 8615-3 pdf 10] ―――――

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JIS B 8615-3:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 15042:2011(MOD)

JIS B 8615-3:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8615-3:2015の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称