JIS B 8834:2010 クレーン―剛性―天井走行クレーン及び橋形クレーン | ページ 2

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B 8834 : 2010
これまでに経験的に得られた天井クレーン設置における固有振動数などの代表的な数値を,附属書A及
び附属書Bに示す。
注記 高い振動数は低い振動数より減衰が大きい。

6.3 溶接構造の箱げたに関するガイドライン

  天井クレーンの箱げたの寸法比率は,次の比率区分を満たすのがよい。
s/h<25 スパンとけた高さの割合
s/b<65 走行速度がステップ制御のクレーン
s/b<80 走行速度がステップレス制御のクレーン
ここに, s : スパン
h : けた(フランジ中央線)の高さ(図2参照)
b : けた(ウエブ中央線)の幅(図2参照)
この比率は橋形クレーンのスパンにも適用する。ただし,片持ばりがある橋形クレーンには,脚部が十
分な剛性がない限りスパンsは,けた(片持ばりを含む。)の全長に対して,s/bの限界を適用する。
b : けたの幅
h : けたの高さ
図2−けたの幅及び高さ

――――― [JIS B 8834 pdf 6] ―――――

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B 8834 : 2010
附属書A
(参考)
けたのたわみに関する最大値の指針
A.1 クレーンガーダの設計
クレーンガーダの設計は,剛性係数(Is)によって決められるべきである。Isは,はりのスパンを静的な
最大たわみ量で除したもので,δstatはトロリ及びつり荷重によるたわみ量である。
Is s
δstat
ここに, Is : 剛性係数
s : スパン
δstat : トロリ及びつり荷重によるたわみ量
表A.1は,剛性係数の範囲を示す。
表A.1−剛性係数Isの範囲
剛性係数
クレーンに対する適用範囲
Is
1 500
Aゾーン−高い位置決め精度が必要とされるクレーンの
Aゾーン
1 250 場合。
1 000
Bゾーン−簡単なコントロールシステムを使うことがで
Bゾーン
750 きる中程度の位置決めの精度の普通の作業場
クレーンの場合。
500
Cゾーン Cゾーン−低い位置決め精度のもの。又は,それを補うた
250 めにステップレス制御又は微速がついている
もの。

――――― [JIS B 8834 pdf 7] ―――――

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B 8834 : 2010
附属書B
(参考)
けたの最小振動数に関する指針
B.1 けたの固有振動数
通常の天井走行クレーンにおいては,クレーンけたの垂直及び水平の固有振動数は,次の式(1)及び式(2)
によって概算できる。
a) 垂直方向固有振動数 両端ピンのけたの垂直固有振動数fv(Hz)は,次の式による。
21 48 E Iy
fv (1)
π s3 (mcml .0485 7mg )
ここに, mc : クラブトロリ質量(kg)
ml : つり上げ質量(kg)
mg : クレーン主けた質量(kg)
E : 縦弾性係数(N/m2)
Iy : 断面2次モーメント(m4)
s : クレーンスパン(m)
他の支持条件では,fvを計算するために,別の手法を必要とする。
b) 水平方向固有振動数 水平固有振動数については,けた及びサドルの取付け状態を考慮しなければな
らない。
係数kmg及びkscを考慮して,水平固有振動数fh(Hz)は,次の式による。
21 ksc E Iz
fh (2)
π s3 (mckmg mg )
ここに, mc : クラブトロリ質量(kg)
mg : クレーン主けた質量(kg)
E : 縦弾性係数(N/m2)
Iz : 断面2次モーメント(m4)
s : クレーンスパン(m)
定数kmg及びkscは次の値とする。
自由に支えられたけた端部の場合 : kmg=0.485 7及びksc=48
固定されたけた端の場合 : kmg=0.371 4及びksc=192
なお,代表的なクレーンに対する値は,次のとおりである。
クレーンガーダ上を走行する1本げたクレーン : kmg=0.450 0及びksc=100
クレーンガーダ上を走行する2本げたクレーン : kmg=0.430 0及びksc=125
c) 推奨振動数 当該クレーンに特別な要求事項がなければ図B.1のグラフの値から最低振動数fv及びfh
を求める。
これらの値は,実験及び実際の運転計測から得た経験に基づいている。

――――― [JIS B 8834 pdf 8] ―――――

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B 8834 : 2010
X : クレーンスパンs(m)
Y : 振動数f(Hz)
fh : 水平方向振動数
fv : 垂直方向振動数
上側の実線は加減速ステップありの場合,下側の二点鎖線は加減速がステップレスの場合を示す。
図B.1−固有振動数fh及びfvのガイドライン

――――― [JIS B 8834 pdf 9] ―――――

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附属書JA
83
(参考)
4 : 2
JISと対応国際規格との対比表
010
JIS B 8834:2010 クレーン−剛性−天井走行クレーン及び橋形クレーン ISO 22986:2007,Cranes−Stiffness−Bridge and gantry cranes
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差異
国際規格 ごとの評価及びその内容 の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 号 の評価
1 適用範 JIS B 0146-1に規定 1 JISと同じ。ただし,適用追加 技術的差異はない。 −
囲 するクレーンのう クレーンに関するISO規
ち,天井走行クレー 格の引用なし。
ン及び橋形クレー
ンの構造における
剛性のたわみ及び
固有振動数に関す
る要求事項を規定
する。
3 用語及 JIS B 0146-1 3 ISO 4306-5も引用されて 変更 技術的差異はない。 ISO 4306-5に対応するJISが制定
び定義 いる。 されていないので,JIS化を検討す
る。
3.1 プレキャンバ − 本文には記述があるが, 追加 技術的差異はない。 ISO規格見直し時に定義に追加を
用語の定義にはない。 提案する。
5 けたの b) 結果としてクラ − 本文には記述があるが, 追加 技術的差異はない。 ISO規格見直し時に本文に追加を
プレキャ ブトロリの横行動 用語の定義にはない。 提案する。
ンバに関 力及びブレーキ能
する一般 力の設定を効率的
事項 に決めることがで
きる。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 22986:2007,MOD

――――― [JIS B 8834 pdf 10] ―――――

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JIS B 8834:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 22986:2007(MOD)

JIS B 8834:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8834:2010の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0146-1:2017
クレーン―用語―第1部:一般