JIS B 9620-2:2000 印刷技術―カラー印刷における工程管理―第2部:オフセット印刷

JIS B 9620-2:2000 規格概要

この規格 B9620-2は、オフセット印刷用の色分解フィルムを作成したり,又はオフセット印刷でカラー印刷物を作成する場合に必要なパラメータと,それに対する具体的な数値について規定。

JISB9620-2 規格全文情報

規格番号
JIS B9620-2 
規格名称
印刷技術―カラー印刷における工程管理―第2部 : オフセット印刷
規格名称英語訳
Graphic technology -- Process control for the manufacture of half-tone colour separations, proof and production prints -- Part 2:Offset lithographic processes
制定年月日
2000年3月20日
最新改正日
2017年10月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 12647-2:1996(IDT)
国際規格分類

ICS

37.100.01
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2000-03-20 制定日, 2007-05-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
ページ
JIS B 9620-2:2000 PDF [14]
B 9620-2 : 2000 (ISO 12647-2 : 1996)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本規格協会から工業標準原案を具
して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審査を経て,通商産業大臣が制定
した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 12647-2 : 1996, Graphic technology
−Process control for the manufacture of half-tone colour separations, proof and production prints−Part 2 : Offset
lithographic processesを基礎として用いた。
JIS B 9620-2には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考) べた色(表2)の作り方
附属書B(参考) 規定外の条件で測色した場合のべた色(表2)の測色値
附属書C(参考) 印刷物のスクリーン線数とトーンバリューインクリースの関係について
附属書D(参考) 参考文献
JIS B 9620の規格群には,次に示す部編成がある。
JIS B 9620-1 第1部 : パラメータ及びその測定方法
JIS B 9620-2 第2部 : オフセット印刷

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS B 9620-2 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 9620-2 : 2000
(ISO 12647-2 : 1996)

印刷技術−カラー印刷における工程管理−第2部 : オフセット印刷

Graphic technology−Process control for the manufacture ofhalf-tone colour separations, proof and production prints−Part 2 : Offset lithographic processes

序文 この規格は,1996年に第1版として発行されたISO 12647-2, Graphic technology−Process control for
the manufacture of half-tone colour separations, proof and production prints−Part 2 : Offset lithographic processes
を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,オフセット印刷用の色分解フィルムを作成したり,又はオフセット印刷でカ
ラー印刷物を作成する場合に必要なパラメータと,それに対する具体的な数値について規定する。
オフセット印刷には,ヒートセットオフ輪印刷,枚葉オフセット印刷,カラーフォーム印刷及びそれら
の色校正とグラビア印刷用のオフセット色校正を含む。パラメータとそれに対する数値は,色分解フィル
ム,刷版製版,色校正,本機刷,表面加工などの印刷全体の工程を視野に入れて選んでいる。したがって,
この規格は,
− 色分解フィルムの作成から色校正及び印刷の工程に適用する。
− フィルムレス方式で作った版を使用する色校正及び印刷の工程,並びに色分解フィルムをベースにし
たグラビア印刷の工程に適用する。
− 4色刷を基本にしたうえでの4色以上のプロセスカラーを使用する校正刷に適用できる。
− 線スクリーンによる印刷,非周期性スクリーンによる印刷にもほぼ適用できる。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発行年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
ISO 5-3 : 1995 Photography−Density measurements−Part 3 : Spectral conditions
ISO 8254-1 : __(1) aper and boad−Measurement of specular gloss−Part 1 : 75°
JIS B 9620-1 印刷技術−カラー印刷における工程管理−第1部 : パラメータとその測定方法
備考 ISO 12647-1 : 1996, Graphic technology−Process control for the manufacture of half-tone colour

――――― [JIS B 9620-2 pdf 2] ―――――

2
B 9620-2 : 2000 (ISO 12647-2 : 1996)
separations, proof and production prints−Part 1 : Parameters and measurement methodsが,こ
の規格と同等である。
注(1) 出版予定
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 9620-1によるほか,次による。
3.1 あらかじめ感光層が塗布されているオフセット印刷用
オフセットプレート (offset printing plate)
の版材。
3.2 ポジの色分解フィルムを使用して刷版を作る
ポジプレート [positive-acting (offset printing) late]
ためのオフセットプレート。
3.3 ネガの色分解フィルムを使用して刷版を作
ネガプレート [negative-acting (offset printing) late]
るためのオフセットプレート。
3.4 多色フォーム印刷 (four-colour continuous forms printing) ダイレクトメール用の,特に幅を狭く
した小形のカラーフォーム印刷。
3.5 商業印刷 (commercial/specialty printing) 一般の枚葉印刷や刊行物を目的としないヒートセット
オフ輪印刷の総称。
3.6 非周期性スクリーン [non-periodic (half-tone) creen]スクリーン線数及びスクリーン角度が一定
でないスクリーンの総称。
4. 規定 項目の順序は,この規格の第1部の順序と同じにしてある。また,各項目の意味や評価方法も
同じである。
4.1 色分解フィルムに関する規定
4.1.1 フィルム品質 特に断りがない場合は,コア濃度はベース濃度(クリアベース+かぶり)に対して
2.5以上とする。ネガフィルムの場合,網点の中心部の透過濃度が,余白部分の透過濃度に対して0.1以上
高くならないこと。また,ベース濃度は,0.15以上あってはならない。透過濃度の測定はいずれの場合も,
ISOタイプ1の分光条件 (ISO 5-3) で行う。
フリンジ幅は,スクリーン幅の1/40以上にならないこと。網点には欠けや白抜けがあってはならない。
これらの測定は,この規格の第1部,附属書Bに従って行う。
備考1. 次の知見が,クリアベースの濃度規定(0.15以下)の根拠になっている。
− 刷版製版の際に,版面全体に均一な焼付け露光ができるためには,フィルムのベース濃
度のばらつき範囲が0.1以下であることが望ましい。
− 通常,クリアベースのISOタイプ1による最低濃度は,0.05とされている。トラブルを
避けるために,色分解サイドと製版サイドで,事前によく話し合っておくことを薦める。
また,フィルム返しやデュープによって濃度をそろえるのもよい。
2. 目安としては,比較的画像画積の大きいべた部分の濃度がベース濃度より3.5以上あれば,
たいていの場合,コア濃度は2.5以上になっていると考えられる。
3. 特殊なフィルムタイプや処理条件のため,ブルーフィルターで透過濃度を測定する場合には,
ISOタイプ1による濃度との関係を明確にしておくことが必要である。コア濃度はISOタイ
プ2を使用しても測定できる。
4.1.2 スクリーン線数 カラー印刷に使用するスクリーン線数は,4580cm−1の範囲とする。おおむね,
次の使用区分とすることが望ましい。

――――― [JIS B 9620-2 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
B 9620-2 : 2000 (ISO 12647-2 : 1996)
4560cm−1 オフ輪印刷物
5260cm−1 多色フォーム印刷物
6080cm−1 商業印刷物
備考1. 4580cm−1の範囲外の場合でも,この規格の第1部で規定された基本原則は変わらないが,
個々の値などは異なる。
2. コンピュータで網点を生成する場合は,モアレをできるだけ抑えるために,色分解フィルム
ごとにわずかながらスクリーン線数やスクリーン角度が変化することがある。
3. ブラック版を他の色版より細かいスクリーン線数で作る場合もある。
例 ブラック版;80cm−1とし,シアン,マゼンタ,イエロー版;60cm−1とするなど。
4.1.3 スクリーン角度 主軸のないスクリーンの場合,原則として,シアン,マゼンタ,ブラック版はそ
れぞれ30°ずらし,イエロー版は15°ずらす。また,画像に対する影響力の強い色版はできるだけ45゜
にする。
主軸をもつスクリーンの場合,原則として,シアン,マゼンタ,ブラック版はそれぞれ60゜ずらし,イ
エロー版は15°ずらす。また,画像に対する影響力の強い色版はできるだけ45°又は135°にする。
グラビア印刷用の色分解フィルムの場合は,イエロー版以外は75゜から105°の間はできるだけ避ける
ことが望ましい。
備考 4.1.2の備考2.を参照。
4.1.4 網点形状とトーンバリューとの関係 円形,正方形,だ円形のいずれかを使用する。主軸をもつ場
合は,最初の網点の連結が生じるトーンバリューを40%以上,2回目の網点の連結が生じるトーンバリュ
ーを60%以下とする。
4.1.5 画像サイズの許容差 通常の室内環境の下で保管された1組の色分解フィルムについて,画像の対
角線の長さの差が0.02%以下とする。
備考 この許容差には,イメージセッターの繰返し精度とフィルムの寸法安定性も含めて適用する。
4.1.6 トーンバリューサム 特に指定がない場合は,枚葉印刷で350%以下,オフ輪印刷で300%以下と
することが望ましい。
備考 トーンバリューサムが大きいと,インキの転移不良,バックトラッピングや裏移りなどの現象
が起こりやすくなる。
4.1.7 グレーバランス 特に指定がない場合は,次のとおりに設定することが望ましい。
シアン マゼンタ イエロー
25%部 25% 19% 19%
50%部 50% 40% 40%
75%部 75% 64% 64%
4.2 印刷物に関する規定
4.2.1 印刷物の視覚特性
a) 被印刷物の色 色校正に使用する被印刷物は,本機刷と同じものが望ましいが,それが不可能ならば
色や光沢,表面のタイプ(コート紙,非コート紙,スーパーカレンダー紙など)及び厚さなどができ
るだけ近いものを使用することが望ましい。機械校正には,表1に示す5種類の用紙タイプの中で本
機刷の被印刷物の特性に最も近いものを使用することが望ましい。オフプレスプルーフの被印刷物に
は,本機刷の用紙を代表する表1にあげた特性にできるだけ近いものを選んで使用することが望まし
い。使用した用紙タイプを明記する。

――――― [JIS B 9620-2 pdf 4] ―――――

4
B 9620-2 : 2000 (ISO 12647-2 : 1996)
表1 代表的な用紙のCIELAB L*,a*,b*値,光沢,白色度とその許容差
タイプ L*(1) a*(1) b*(1) 光沢(2) 白色度(3) 坪量(4)
1 1 1 % % g/m2
1 : アート紙 93 0 −3 65 85 115
2 : マットコート紙 92 0 −3 38 83 115
3 : コート紙 87 −1 3 55 70 70
4 : 上質紙 92 0 −3 6 85 115
5 : 中質紙 88 0 6 6 85 115
許容差 ±3 ±2 ±2 ±5 − −
基準用紙(5) 95 0 5 70-80 80 150
注(1) IS B 9620-1 : 2000,5.6の規定(ブラックバッキング,D50,2°視野,0/45又は45/0)
による。
(2) SO 8254-1に規定された測定方法による。
(3) 分光波長460nmにおける反射率(参考)。
(4) 参考
(5) SO 2846-1で基準用紙として使用されたもの(参考)。
備考1. 表1に掲げた用紙のタイプの色や光沢は,次の点を除けば,オフセット印刷で使用される非印
刷物の代表的なものである。
− タイプ1とタイプ2は,表紙は別として,雑誌類の印刷にはあまり使用されることはな
い。
− タイプ3とタイプ5は,多色フォーム印刷にはあまり使用されない。
2. 表面加工が施されれば,当然被印刷物の表面の色は影響をうける。[4.2.1.b)の備考2.参照]
3. D65やホワイトバッキングによるL*,a*,b*値であっても表1の許容差の範囲内に入る。
4. 表1に示したISO 2846-1の基準用紙は,関連規格と整合させるために参考までに記載したも
のであるが,ブラックバッキングによる数値のため,ISO 2846-1の数値とは若干異なる。
5. タイプ3の坪量 (70g/m2) は一般に,本機刷には60g/m265g/m2の用紙が使われるのに対し
て,校正刷には90g/m2が使用されることに配慮した数値になっている。ブラックバッキング
で測色した場合の70g/m2と90g/m2の用紙の差は =0.7程度である。
6. タイプ3のオフ輪用紙では,あまり例は多くないが,b*値が0−3のものが使用されること
もある。
b) 被印刷物の光沢 色校正に使用する被印刷物の光沢は,本機刷用紙にできるだけ近いものが望ましい
が,不可能ならば4.2.1a)であげた用紙のタイプの中で本機刷の被印刷物の光沢に最も近いものを使用
する。
備考1. 4.2.1.a)であげた用紙のタイプの光沢値は,表1に示した。
2. 表面加工が施されれば,当然表面の光沢は影響を受ける。表面加工が予定されており,かつ,
色分解の結果を厳密に評価する必要がある場合は,表面加工が施された状態と同じ光沢にし
て見たほうがよい。この場合,印刷で色合せがやりやすいように,表面加工をする前と後の
2種類の色校正を用意するとよい。
c) べた刷の色 4.2.1a)に示した5種類の用紙に対する校正刷のべた色は,表2に示されたそれぞれの
CIELAB値を基準として,表3に規定された許容偏差内に入れる。2次色についても,表2に示され
た値に近似することが望ましい。
校正刷とOKシートの間の許容偏差も表3によって規定されるので,本機刷べた色の偏りもおのず
と決まってくる。本機刷シートのべた色のばらつきは,次の条件に従って規制する。

――――― [JIS B 9620-2 pdf 5] ―――――

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  • ISO 12647-2:1996(IDT)

JIS B 9620-2:2000の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 9620-2:2000の関連規格と引用規格一覧