この規格ページの目次
34
B 9704-2 : 2017 (IEC 61496-2 : 2013)
− 受光部及び投光部の取付けが正しくない場合(例えば,180°のミスアライメント)にもOSSDがオ
ン状態になり得る場合は,AOPDには互いに正しい取付け位置が明確に分かるようにマーキングしな
ければならない。
− ライトカーテンには,検知区域の限界点を明確にマーキングしなければならない。
− ビーム中心線を示すマーキングをしなければならない。
注記 ビーム中心線は,AOPDの位置を決定する要素の一つである。
7 附属文書
第1部の箇条7に,次を追加する。
f) に次を追加する。
検知能力が異なるAOPD部分がある場合は,異なる検知能力ごとに,AOPDの試験片の大きさ及び検知
能力をその検知能力を確認する手順及び検知機能の作動を視覚表示器によって確認する手順とともに示さ
なければならない。検知不可能な対象物の大きさに関する情報も含めなければならない。
i) に次を追加する。
AOPDを据え付ける場合の注意事項の詳細。これには,その装置のEAA又は機械上若しくは機械の近
傍にある反射面又は作業中の工作物がもつ反射面によって,AOPD検知能力がどのような影響を受けるか
を詳細に示す据付図面も含める。
v) に次を追加する。
検知器の作動確認のために必要となる,検知区域への試験片挿入法の詳細を,AOPDの識別可能な基準
(例えば,ビーム中心線)から見た全ての可能な接近方向からの挿入について示さなければならない。
その限度まで検知能力が維持される試験片又はその同等品の,最大速度を示さなければならない。
AOPDがライトカーテンの空間的位置を調整する手段をもつ場合には,調整の範囲及び対応する検知区
域の位置関係を附属文書の中に図式的に示さなければならない。ライトカーテンにおいては,投光部及び
受光部が,特に180°のミスアライメントを起こさず互いに正しく取り付けられるように明示した図面を
提供しなければならない。
ff) に次を追加する。
特定の光放射形態がAOPDに干渉することが分かっている場合は,次の主旨の記載を含めなければなら
ない。
“この形態の光放射が存在する特定の用途(例えば,クレーンのケーブルレス制御装置,溶接スパッタ
からの放射,ストロボ光の影響)では,AOPDの危険側故障を確実に防止するために追加の安全方策が必
要になることがある。”
第1部の箇条7に,次を追加する。
nn) ブランキング又はレデュースド・レゾリューションを用いるときは,JIS B 9715による最小距離を計
算するための情報。ブランキングを用いるときは,最小距離と最低検知能力(最悪ケース時)との関
係を吟味する必要があることを説明しなければならない。
注記 ブランキングなしの場合とは異なる最小距離にする必要があり得る。
――――― [JIS B 9704-2 pdf 36] ―――――
35
B 9704-2 : 2017 (IEC 61496-2 : 2013)
oo) 検知区域のブランキングされたエリアを通して人が危険源に近づくことを防止する追加手段の説明が
IEC/TS 62046に示されている(反射表面の影響を含む)。
pp) 検知区域を設定した後,責任者が適切な試験片を用いてそれを検証することの勧告
qq) 同一設計の投光部からの光の干渉を最小化する方法の適切な手引き
rr) OPDの一部としての再帰反射板を恒久的に固定する手順に関する情報
――――― [JIS B 9704-2 pdf 37] ―――――
36
B 9704-2 : 2017 (IEC 61496-2 : 2013)
附属書A
(規定)
ESPEのオプション機能
次を除き,第1部の附属書Aを適用する。
A.1 一般事項
オプション機能に,次を追加する。
− ブランキング(A.9参照)
− リデュースド・レゾリューション(A.10参照)
− あらかじめ定義されたリデュースド・レゾリューション構成の選択(A.11参照)
第1部に,次のA.9A.11を追加する。
A.9 ブランキング
A.9.1 一般事項
ブランキングは,検知区域内の一つ以上のエリアにおいて,それぞれに定義されたサイズで,位置が固
定(フィックスブランキング)又は可動(フローティングブランキング)のマスキングを許す,AOPDに
装備されるオプション機能である。
これによって,附属物,機械部品などがマスクされ,AOPDによって検知されることがなくなる。ブラ
ンキングされたエリア以外での規定された光学分解能及び検知能力は,変わらないままでなければならな
い。
A.9.2 機能要求事項
ブランキングされた光軸が継続して遮光されていることを,監視しなければならない。
注記1 これは検知区域のブランキングされたエリアが,機械的手段によって遮光されていることを
確実なものにするためである。
注記2 機械式ガード及び機械部品の位置は,機械の振動又は他の影響によって少し動くことがあり,
それに伴い影響を受ける幾つかの光軸を,ブランキングにすることがあり得る。これは,規
定された検知能力が,一つ以上の光軸分だけブランキングエリアの境界で減少することにな
る。
注記3 光軸がブランキングされている通常運転の間は,ブランキングされた光軸の故障を検知する
ことができるとは限らない。
ブランキングエリアの構成及び設定(ティーチイン)は有資格者だけで行わなければならない。このこ
とは鍵,パスワード又は工具によって保証されなければならない。設定の間,OSSDはオフ状態でなけれ
ばならない。
A.9.3 検証
検査及び試験による検証は,次による。
− 一つ以上のブランキングされた光軸が遮光されなくなった場合,OSSDはオフ状態に移行し継続する
(例えば,監視の検証)。
− AOPDの規定された検知能力は,ブランキングエリアの外側では保持される。ただし,ブランキング
――――― [JIS B 9704-2 pdf 38] ―――――
37
B 9704-2 : 2017 (IEC 61496-2 : 2013)
エリアとの境界において検知能力が減少する場合は例外である。
− ブランキングの設定は,鍵,パスワード又は工具なしでは変更できない。
− OSSDは,設定の間オフ状態である。
A.10 リデュースド・レゾリューション
A.10.1 一般事項
リデュースド・レゾリューション(無監視ブランキングともいう。)は,AOPDの検知能力を変える機能
である。
検知区域にある,検知能力未満で所定の直径をもった物体(例えば,ケーブル,チューブ)は無視され,
検知能力以上の物体は検知されなければならない。
注記1 例えば,一つ以上の隣接した光軸のグループの状態は,“無視”及び“監視しない”と指定で
きる。これらの光軸の遮光によって,OSSDはオフ状態にならない。
リデュースド・レゾリューションは,検知区域全体,又は定義された固定又は可動区域内においてだけ
有効にすることが可能である。
注記2 AOPDの位置決めを,JIS B 9715に従って計算するときは,その選択されたリデュースド・
レゾリューションが使用される。
A.10.2 機能要求事項
AOPDのリデュースド・レゾリューションの選択及び起動は,鍵,パスワード又は工具なしで可能にな
ってはならない。
検知能力の設定の間,OSSDはオフ状態にとどまらなければならない。
選択されたリデュースド・レゾリューションの検知能力は,適切な試験片によって検証しなければなら
ない。
40 mm以下の全ての選択可能な光学分解能に対する試験片は,供給者が提供しなければならない。
A.10.3 検証
検査及び試験によって次を検証する。
− リデュースド・レゾリューションの選択及び起動は,鍵,パスワード又は工具なしで可能になっては
ならない。
− 全ての選択可能なリデュースド・レゾリューションの検知能力は,仕様値としての検知区域全てに構
成され,そして適切な試験片で検証することが可能である。
A.11 ブランキング又はリデュースド・レゾリューションのあらかじめ定義された構成の選択
A.11.1 一般事項
安全距離が,分解能の選択できる最大値によって例外なく計算される場合は,A.11.2A.11.5は適用し
ない。この場合,製造業者は附属文書に適切な情報を与えなければならない。
エンクロージャに記載される[第1部の6.1 c)参照]検出能力は,分解能の選択できる最大値だけを明
示しなければならない。これらの要求は検査によって検証されなければならない。
注記1 ブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成の自動選択は,ミューティン
グ機能ではない(第1部のA.7参照)。
注記2 種々のブランキングの構成を使用する場合は,故障によって発生する意図しない構成の変更
は監視機能によって検知される。
――――― [JIS B 9704-2 pdf 39] ―――――
38
B 9704-2 : 2017 (IEC 61496-2 : 2013)
A.11.2 タイプ2のAOPDに対する機能要求事項
AOPDが二つ以上のブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成をもっている場合は,
単一故障によってブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成の意図しない変更に至っ
てはならない,又は,意図しない変更に至る障害は周期試験によって検知されロックアウト状態にならな
ければならない。
外部装置からAOPDへ選択入力信号が送られる場合は,この外部装置は,他の適切な規格(例えば,JIS
B 9705-1,JIS B 9961)の関連要求を満足することが望ましい。
ブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成を意図して変更することを阻害する単一
故障は,次のいずれの場合にもAOPDをロックアウト状態に移行させなければならない。
− 他のブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成を有効にする要求があったとき
− 追加のブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成を有効にする要求があったとき
− 周期試験の結果によって
この場合,応答時間の仕様値は保持されなければならない,又はAOPDは周期試験の結果としてロック
アウト状態に移行しなければならない。
注記 個々のブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成が,供給者による異なる
応答時間の仕様値をもつことができる。
A.11.3 タイプ4のAOPDに対する機能要求事項
AOPDが二つ以上のブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成をもっている場合は,
単一故障によってブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成の意図しない変更に至っ
てはならない。
AOPDの危険側故障を生じない単一故障が検知されない場合は,AOPD内部の更なる故障の発生によっ
て危険側故障を招いてはならない。
外部装置からAOPDへ選択入力信号が送られる場合は,この外部装置は他の適切な規格(例えば,JIS B
9705-1,JIS B 9961)の関連要求を満足することが望ましい。
ブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成を意図して変更することを阻害する単一
故障は,次のいずれの場合にもAOPDをロックアウト状態に移行させなければならない。
− 他のブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成を有効にする要求があったとき
− 追加のブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成を有効にする要求があったとき
この場合,応答時間の仕様値は保持されなければならない。
注記 個々のブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成が,供給者による異なる
応答時間の仕様値をもつことができる。
A.11.4 タイプ2のAOPDに対する検証
ブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成への機能要求は,次のように検証されな
ければならない。
− 単一故障によってブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成の意図しない変更に
至ってはならない,又は意図しない変更に至る障害は周期試験によって検知されロックアウト状態に
なることの検証
− 単一故障がブランキング及び/又はリデュースド・レゾリューション構成の意図する変更を阻害しな
いこと,又はその故障によって周期試験の結果として,AOPDがロックアウト状態に移行することの
検証
――――― [JIS B 9704-2 pdf 40] ―――――
次のページ PDF 41
JIS B 9704-2:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61496-2:2013(IDT)
JIS B 9704-2:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.260 : 特殊条件で使用する電気設備 > 29.260.99 : 特殊状態で作動するその他の電気設備
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.110 : 機械の安全
JIS B 9704-2:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB9715:2013
- 機械類の安全性―人体部位の接近速度に基づく安全防護物の位置決め
- JISC7550:2011
- ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性