JIS C 7550:2011 ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性

JIS C 7550:2011 規格概要

この規格 C7550は、レーザを除くLEDを含むランプ,照明器具などのランプシステムにおける光生物学的安全性の試験項目及び試験方法について規定。

JISC7550 規格全文情報

規格番号
JIS C7550 
規格名称
ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性
規格名称英語訳
Photobiological safety of lamps and lamp systems
制定年月日
2011年12月20日
最新改正日
2018年10月22日
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‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 62471:2006(MOD)
国際規格分類

ICS

29.140.01, 29.140.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
電気設備 III 2021
改訂:履歴
2011-12-20 制定日, 2014-03-20 改正日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS C 7550:2011 PDF [35]
                                                                                   C 7550 : 2011

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 リスク評価方法及びリスクグループ・・・・[6]
  •  4.1 一般事項・・・・[6]
  •  4.2 リスク,リスク評価試験項目及び記号・・・・[7]
  •  4.3 ランプの区分・・・・[7]
  •  4.4 リスクグループの分類・・・・[7]
  •  5 リスク評価試験項目・・・・[9]
  •  5.1 目及び皮膚に対する紫外放射傷害の実効放射照度及び露光許容時間・・・・[9]
  •  5.2 目に対する近紫外放射傷害の放射照度及び露光許容時間・・・・[11]
  •  5.3 青色光による網膜傷害の実効放射輝度及び露光許容時間・・・・[12]
  •  5.4 小形光源の青色光による網膜傷害の実効放射照度及び露光許容時間・・・・[14]
  •  5.5 網膜の熱傷害の実効放射輝度及び露光許容時間・・・・[14]
  •  5.6 網膜の低可視光熱傷害の実効放射輝度・・・・[15]
  •  5.7 目の赤外放射傷害の放射照度及び露光許容時間・・・・[15]
  •  6 試験方法・・・・[15]
  •  6.1 一般事項・・・・[15]
  •  6.2 試験装置・・・・[15]
  •  6.3 点灯条件・・・・[16]
  •  6.4 分光放射照度の測定方法・・・・[16]
  •  6.5 分光放射輝度の測定方法・・・・[17]
  •  6.6 視角の測定方法・・・・[19]
  •  6.7 測定の不確かさ・・・・[19]
  •  7 試験結果の報告・・・・[19]
  •  7.1 測定条件・・・・[19]
  •  7.2 測定結果・・・・[19]
  •  7.3 リスク評価結果・・・・[20]
  •  附属書JA(規定)光源の大きさの測定方法・・・・[21]
  •  附属書JB(規定)照度計又は輝度計の色補正係数及び放射照度計の分光応答度補正係数の算出方法・・・・[22]
  •  附属書JC(参考)皮膚の熱傷害の露光限界・・・・[24]
  •  附属書JD(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[25]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 7550 pdf 1] ―――――

C 7550 : 2011

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本電球工業会(JELMA)及び財
団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日
本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 7550 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 7550 : 2011

ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性

Photobiological safety of lamps and lamp systems

序文

  この規格は,2006年に第1版として発行されたIEC 62471 (CIE S 009:2002)を基とし,試験方法を具体
的かつ明確にするため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JDに示す。また,附属書JA及び附属書JBは対応国際規格に
はない事項,附属書JCは対応国際規格の規定を見直し参考とした事項である。

1 適用範囲

  この規格は,レーザを除くLEDを含むランプ,照明器具などのランプシステムにおける光生物学的安全
性の試験項目及び試験方法について規定する。
なお,JIS T 7332など,別途規定があるものについては適用しない。
注記1 この規格の試験結果の製品表示及び取扱説明書の記載内容は,IEC/TR 62471-2に記載してい
る。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 62471:2006 (CIE S 009:2002),Photobiological safety of lamps and lamp systems(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 1609-1 照度計 第1部 : 一般計量器
JIS C 7501 一般照明用白熱電球
JIS C 7523 家庭用小形電球
JIS C 7525 反射形投光電球
JIS C 7527 ハロゲン電球(自動車用を除く)−性能仕様
JIS C 7530 ボール電球
JIS C 7601 蛍光ランプ(一般照明用)
JIS C 7604 高圧水銀ランプ−性能規定
JIS C 7610 低圧ナトリウムランプ

――――― [JIS C 7550 pdf 3] ―――――

2
C 7550 : 2011
JIS C 7621 高圧ナトリウムランプ−性能仕様
JIS C 7623 メタルハライドランプ−性能仕様
JIS C 7651 一般照明用電球形蛍光ランプ
JIS T 7332 眼光学機器−基本的要求事項及びその試験方法
JIS Z 8103 計測用語
JIS Z 8113 照明用語
JIS Z 8120 光学用語
JIS Z 8724 色の測定方法−光源色

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 8103,JIS Z 8113及びJIS Z 8120によるほか,次による。
3.1
視角,α(angular subtense)
観測者の目の位置又は測定点から光源を見込む角度。視角は(入射角又は反射角のような)半角ではな
く,全角で表す。単位は,ラジアン(rad)で表す。
注記1 投影光学系の視角αは,レンズ及びミラーの組合せによって変わる。そのため,見かけ上の
光源の視角は,物理的な角度と異なる場合がある。
注記2 この規格では,通常“目”を用いる。
3.2
開口,開口絞り(aperture, aperture stop)
放射を平均化して測定するための開口面積。通常,分光放射測定における開口とは,放射計/分光放射
計の入射スリットの前に設置した小形の積分球の入射開口をいう。
3.3
連続発光ランプ[continuous wave(CW)lamp]
0.25 s以上連続した出力を放射するように発光するランプ。すなわち,パルス発光ランプでないランプ
をいう。
注記 この規格では,一般照明用(GLS)ランプは連続発光ランプとみなす。
3.4
露光限界[exposure limit(EL)]
目又は皮膚に,予期しない生物学的傷害が生じる限界の露光レベル。
3.5
露光時間(exposure time, exposure duration)
目又は皮膚に照射される,連続発光ランプ又はパルス発光ランプからの放射の持続時間。
3.6
視野(field of view)
放射計(分光放射計)のような受光器が見込むことができる立体角。単位は,ステラジアン(sr)で表
す。
注記1 受光器は視野に入る放射を受光する。視角αと混同しないように注意する。
注記2 視野の単位として,水平角[ラジアン(rad)]を用いる場合がある。
3.7

――――― [JIS C 7550 pdf 4] ―――――

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C 7550 : 2011
一般照明用ランプ[general lighting service(GLS)lamps]
照明を用途とした,一般に広く用いるランプ。
注記 オフィス,学校,家庭,工場,道路,自動車などの照明用光源が該当する。映写用,複写用,
日焼け用,工業用,医療用,サーチライト用などの光源は含まない。
3.8
照度,Ev(illuminance)
放射を受ける面の単位面積当たりに入射する光束。面の一点で,その点を含む面要素に入射する光束
dΦvを,その要素の面積dAで除した量。単位は,ルクス(lx)で表す。照度は,次の式によって求める(IEV
845-01-38参照)。
dΦv
Ev=
dA
ここに, Ev : 照度(lx)
dΦv : 光束(lm)
dA : 面積(m2)
注記 IEV 845-XX-YYの“XX-YY”は,IEC 60050-845に規定する用語番号を示す。
3.9
放射照度,Ee(irradiance)
放射を受ける面の単位面積当たりに入射する放射束。面の一点で,その点を含む面要素に入射する放射
束dΦeを,その要素の面積dAで除した量。単位は,ワット毎平方メートル(W・m−2)で表す。放射照度
は,次の式によって求める(IEV 845-01-37参照)。
dΦe
Ee=
dA
ここに, Ee : 放射照度(W・m−2)
dΦe : 放射束(W)
dA : 面積(m2)
3.10
実効放射照度(effective irradiance)
照射した分光放射照度と,波長ごとの作用スペクトルとの積の積分量(重価積分)。単位は,ワット毎平
方メートル(W・m−2)で表す。
3.11
実効放射輝度(effective radiance)
照射した分光放射輝度と,波長ごとの作用スペクトルとの積の積分量(重価積分)。単位は,ワット毎平
方メートル毎ステラジアン(W・m−2・sr−1)で表す。
3.12
ランプ(lamp)
光放射,通常は可視放射を発生させるために作られた装置。レーザは含まない(IEV 845-07-03参照)。
注記1 照明器具を意味する場合がある。その場合,照明器具は,ランプに加え,シェード,反射板,
グローブ,ハウジング又はその他附属物で構成される(3.14の注記参照)。
注記2 レンズ,反射鏡などの光学系をもつ装置を意味する場合もある。例えば,レンズ付きLED,
レンズ付きランプ,レンズカバーの付いた反射鏡の中に光源を設置した反射形ランプなどが
ある。

――――― [JIS C 7550 pdf 5] ―――――

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JIS C 7550:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62471:2006(MOD)

JIS C 7550:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 7550:2011の関連規格と引用規格一覧