JIS B 9915:1989 規格概要
この規格 B9915は、ダスト(ばいじん,粉じんなど)の見掛け電気抵抗率を平行平板電極を使用して測定する方法について規定。
JISB9915 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B9915
- 規格名称
- ダストの見掛け電気抵抗率の測定方法
- 規格名称英語訳
- Measuring methods for dust resistivity (with parallel electrodes)
- 制定年月日
- 1989年1月1日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 13.040.30
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1989-01-01 制定日, 1994-01-01 確認日, 2001-08-20 確認日, 2007-05-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS B 9915:1989 PDF [10]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 9915-1989
ダストの見掛け電気抵抗率の測定方法
Measuring Methods for Dust Resistivity (with Parallel Electrodes)
1. 適用範囲 この規格は,ダスト(ばいじん,粉じんなど)の見掛け電気抵抗率を平行平板電極を使用
して測定する方法について規定する。
備考 この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参
考として併記したものである。
引用規格 :
JIS B 7413 浸没線付ガラス製水銀棒状温度計
JIS B 9909 集じん装置の仕様の表し方
JIS C 1102 指示電気計器
JIS C 1303 高絶縁抵抗計
JIS C 1601 指示熱電温度計
JIS C 1603 指示抵抗温度計
JIS Z 8801 標準ふるい
JIS Z 8808 排ガス中のダスト濃度の測定方法
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,JIS Z 8808(排ガス中のダスト濃度の測定方法)
及びJIS B 9909(集じん装置の仕様の表し方)によるほか,次による。
(1) ダスト層 測定用電極に装てんした層状のダスト試料。
(2) ダストの見掛け電気抵抗率 ダスト層の単位面積,層厚当たりの電気抵抗で,式(1)による。
V S
d (1)
t I
ここに, ダストの見掛け電気抵抗率 ( 攀
V : 印加電圧 (V)
t : ダスト層厚 (cm)
S : 主電極面積 (cm2)
I : 電流 (A)
(3) 電界強度 ダスト層の単位層厚当たりの電圧で,式(2)による。
V
E (2)
t
ここに, E : 電界強度 (V/cm)
V : 印加電圧 (V)
t : ダスト層厚 (cm)
――――― [JIS B 9915 pdf 1] ―――――
2
B 9915-1989
(4) 電流密度 主電極の単位面積当たりの電流で,式(3)による。
I
J (3)
S
ここに, J : 電流密度 (A/cm2)
I : 電流 (A)
S : 主電極面積 (cm2)
(5) ダスト層のかさ密度(充てん密度ともいう。) ダスト層の体積当たりの質量で,式(4)による。
m M
(pdf 一覧ページ番号 )
Q
ここに, ダスト層のかさ密度 (g/cm3)
M : ダスト層の質量 (g)
Q : ダスト層の体積 (cm3)
(6) ダスト層の空間率 ダスト層のかさ密度をダストの密度で除して1から引いたもので,式(5)による。
m
1− (5)
ここに, ダスト層の空間率
ダスト層のかさ密度 (g/cm3)
柿 ダストの密度 (g/cm3)
3. 測定項目 測定項目は,次のとおりとする。
(1) 恒温恒湿槽内の温度 (℃)
(2) 恒温恒湿槽内の水分量 (vol%)
(3) ダスト層のかさ密度 (g/cm3)
(4) 測定荷重 (g/cm2)
(5) ダスト層厚 (cm)
(6) 電圧 (V)
(7) 電流 (A)
4. 測定装置 測定装置は,図1に示すように測定用電極,恒温恒湿槽,水分発生器,直流電圧発生器,
電圧計,電流計,高絶縁抵抗計などによって構成する。
――――― [JIS B 9915 pdf 2] ―――――
3
B 9915-1989
図1 ダストの見掛け電気抵抗率測定装置(恒温恒湿槽法)の例
4.1 測定用電極
4.1.1 測定用電極の構造 測定用電極は,ダスト試料を装てんする下部電極とダスト層の上に載せる上部
電極とからなる平行平板電極とする。図2に測定用電極の構造例を,図3に測定用電極の形状及び寸法を
示す。
4.1.2 下部電極 下部電極は,図3(a)に示すように主電極とガード電極とによって構成される。主電極は,
直径25.2mm(表面積5.0cm2=S),厚さ5mm (=t) とし,中心下部に導線との接続部を設ける。ガード電
極は,内径50.5mm,外径66.0mm,底面の厚さは5mmとし,外周部分は深さ5mmの縁を設け,中心部分
の直径26.8mmを切り欠いたもので,その中に主電極を設置し,ダスト試料を装てんできるようにする。
主電極とガード電極との間には0.8mmのすきまを設け,両電極の裏面には厚さ約5mmの絶縁板を取り付
けて電極間を絶縁するとともに,ダスト試料の落下を防止する。
4.1.3 上部電極 上部電極は,図3(b)に示すように,直径35.7mm(表面積10.0cm2)とし,中心上部に導
線との接続部を設け,全体の質量を100.0gとする。
4.1.4 測定用電極及び絶縁板の材料 測定用電極の材料は,ステンレス鋼などの耐食性の材料を用い,特
にダスト試料に接触する部分は,研磨などによって表面の酸化皮膜を除去して使用する。絶縁板の材料は,
高温での絶縁性を保つため,合成マイカ,セラミックス,アルミナなどを用いる。
――――― [JIS B 9915 pdf 3] ―――――
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B 9915-1989
図2 測定用電極の構造例
図3 測定用電極の形状及び寸法
4.2 恒温恒湿槽及び水分発生器
4.2.1 恒温恒湿槽 恒温恒湿槽は,測定用電極を槽内に設置するもので,その性能は,次のとおりとする。
(1) 温度設定範囲 設定温度は,常温から400℃まで(一般に350℃まで使用)の任意の温度に設定可能な
ものとする。なお,ダスト試料又は試料近傍の温度は,設定値の±2%とする。
備考 測定対象試料によっては,温度設定範囲が常温 (535℃) から200℃又は300℃までの恒温恒
湿槽を使用してもよい。
(2) 水分量設定範囲 設定水分量は,大気中の水分量から40vol%までの任意の水分量に設定可能なものと
する。なお,設定水分量の許容差は,±5%とする。
――――― [JIS B 9915 pdf 4] ―――――
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B 9915-1989
(3) 槽内圧力 槽内圧力は,大気圧より0.05kPa [{5mmH2O}] 以上の正圧とする。
4.2.2 水分発生器 水分発生器は,強制蒸発法又はウォータバスなどによる。水分量は,大気中の水分量
から40vol%までの水分量を発生できるものとする。発生した湿り空気は,恒温恒湿槽内に送入し,所要の
水分量に設定する。
4.3 測定機器
4.3.1 電圧計及び電流計 JIS C 1102(指示電気計器)に規定する1級相当以上のものとする。
4.3.2 高絶縁抵抗計 JIS C 1303(高絶縁抵抗計)に規定するもの,又はそれに準じるものとする。
4.3.3 直流電圧発生器 電圧発生器は直流電源で,直流電圧に含まれる脈流成分は0.1%以内とする。
4.3.4 温度計 測定範囲は常温から400℃までとする。JIS B 7413(浸没線付ガラス製水銀棒状温度計),
JIS C 1601(指示熱電温度計),又はJIS C 1603(指示抵抗温度計)に規定する温度計を用いる。
備考 赤外線式温度計を用いてもよい。
4.3.5 水分量測定器 原則としてJIS Z 8808の6.(排ガス中の水分量の測定)に規定する吸湿管法を用
いる。
備考 ジルコニア水分計などの自動計測器を用いてもよい。
5. ダスト試料
5.1 ダスト試料の保管方法 採取したダスト試料は,変質を避けるため,採取後速やかに容器に満たし
て密閉し,冷暗所に保管する。
5.2 ダスト試料の調製 測定に供するダスト試料は,次の方法によって調製する。
(1) 混入した異物を除去する場合は,JIS Z 8801(標準ふるい)に規定する目開き300 度のふるいで
ふるい分け,ふるい下ダストを測定用ダスト試料とする。
なお,水分を多量に含むダスト及び吸湿しやすいダストは,変質しないように注意して乾燥し,ふ
るい分ける。
(2) ふるい分けの後,測定用ダスト試料は十分に均一化する。
6. 測定
6.1 測定準備
6.1.1 測定用電極へのダスト試料の装てん ダスト試料の測定用電極への装てんは,次による。
(1) ダスト試料を下部電極上に厚さ5mm以上になるように盛り上げ,ダスト層全体に単位面積 (cm2) 当
たり質量10gに相当する荷重をかける。
(2) ダスト層が沈下して安定した後,荷重を取り除き,表面をすり切ることによってダスト層の厚さを
5mmとし,上部電極を所定の位置に載せる。
(3) ダスト層のかさ密度は,ダストの見掛け電気抵抗率測定前又は後にダスト層の質量及び体積を測定し
て求める。
6.1.2 測定回路の確認 ダスト試料と接触する電極表面の導通及び配線接続点の導通は,あらかじめダス
ト試料を装てんする前に確認しておく。
6.2 測定方法
6.2.1 温度及び水分量の設定 ダスト試料を装着した測定用電極は,恒温恒湿槽内に入れ,次の測定温度
及び水分量の条件に設定する。図4に温度及び水分量の設定要項を示す。
(1) 温度の設定 温度の設定は,低温度から高温度へ上昇させる昇温法によって行う。
――――― [JIS B 9915 pdf 5] ―――――
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JIS B 9915:1989の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.040 : 気質 > 13.040.30 : 作業場所の雰囲気
JIS B 9915:1989の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7413:1977
- 浸没線付ガラス製水銀棒状温度計
- JISB9910:1994
- 集じん装置の性能測定方法
- JISC1102:1981
- 指示電気計器
- JISC1303:1972
- 高絶縁抵抗計
- JISC1601:1983
- 指示熱電温度計
- JISC1603:1983
- 指示抵抗温度計
- JISZ8801:1994
- 試験用ふるい
- JISZ8808:2013
- 排ガス中のダスト濃度の測定方法