この規格ページの目次
16
C 1002-1975
(4) 機能及び性能に関する用語(機器別)
(4.1) ディジタル電圧計
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
4101 ディジタル電圧計 でぃじたるでんあ digital electronic
アナログ−ディジタル変換器を持って
つけい いて,測定電圧をディジタル表示する voltmeter
機器。
備考 ディジタル電圧計の中には,
ディジタルの電気的出力を
持つものがある。
4102 転換点 てんかんてん commutation point
各量子化単位内の点であって,入力電
圧の値が変化したとき,表示している
値(出力信号)が,ある値からその次
の値に移る点。
備考 転換点の位置には次の二つ
の場合がある。
(1) 量子化した各部分のほぼ中
央にある場合(付図1a)
(2) 量子化した各部分の端にあ
る場合(付図1b)
4103 変換命令 へんかんめいれい 変換を開始させる信号。 conversion command
4104 トリガ動作方式 とりがどうさほう triggered mode
変換命令が,外部から電気的に叉は手
しき 動により与えられる方式。 ofoperation
4105 反復動作方式 はんぷくどうさほ (cyclic)
repetitive
変換命令が,内部のクロックから反復
うしき して与えられる方式。 mode of operation
4106 トラッキング動作方式 とらっきんぐどう tracking mode of
入力電圧がある値以上変化したとき,
さほうしき 内部回路がその変化を検知して変換命 operation
令を出す方式。
4107 瞬時値変換 しゅんじちへんか instantaneous value
入力電圧の瞬時値をディジタル化する
ん 変換。 conversion
備考
1. この値は,変換時間中に存在
する瞬時値である。
2. 瞬時値変換を行うものに,逐
次比較形,追随比較形,ランプ
形,階段波ランプ形などがある。
4108 逐次比較形 ちくじひかくがた successive
ディジタル表示に対応する電圧を発生
する帰還電圧発生器を備え,それが発 approximation type
生した電圧を入力電圧と比較し,この
両者が等しくなるように一定のプログ
ラムに従って上位のけたから逐次変換
を行い,最下位のけたに至って変換を
終了する形式。
4109 追従比較形 ついじゅうひかく servo-balancing type
数字表示器が結合されている帰還電圧
がた 発生器の出力電圧を,サーボ機構によ
って,入力電圧と常時平衡させる変換
形式。
――――― [JIS C 1002 pdf 16] ―――――
17
C 1002-1975
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
4110 ランプ形 らんぷがた ramp type,
時間と共に直線的に変化する電圧(ラ
ンプ電圧)が,入力電圧(又は零電圧) linear ramp type
に等しくなったときから,零電圧(又
は入力電圧)に等しくなるまでの間の
クロックパルス数を計数する変換形
式。
4111 階段波ランプ形 かいだんはらんぷ 1ステップの大きさの一定な階段状電stepped ramp type
がた 圧(階段波ランプ電圧)が,入力電圧
(又は零電圧)に等しくなったときか
ら,零電圧(又は入力電圧)に等しく
なるまでの間のステップ数を計数する
変換形式。
4112 積分変換 せきぶんへんかん integrating
入力電圧の規定された時間中の積分値
をディジタル量にする変換。 conversion
備考 積分変換を行うものに,電圧
周波数変換形,デュアルスロ
ープ形等がある。
4113 電圧周波数変換形 でんあつしゅうは voltage to frequency
入力電圧の値に直接比例した周波数を
すうへんかんがた 発生し,一定時間中に生ずる繰返し数 conversion type
を計数する変換形式。
4114 デュアルスロープ形 でゅあるすろーぷ dual slope type,
入力電圧に比例した電流で一定時間中
がた linear dual slope type
コンデンサを充電し,次に規定された
電流で,このコンデンサが元の電圧に
なるまで放電する。このとき放電に要
する時間中のクロックパルス数を計数
する変換形式。
備考 コンデンサの電圧波形が正
負二つの傾斜を持つので,デ
ュアルスロープ形と呼ばれ
る。
4115 変換速度 へんかんそくど conversion rate
単位時間に得られる完全な変換の回数
(付図2参照)。
4116 全変換時間 ぜんへんかんじか 1回の測定が完全に行われるのに必要total conversion time
ん な時間。
備考 変換速度の逆数は,必ずしも
全変換時間と等しくない(付
図2参照)。
4117 測定時間 そくていじかん measuring time
変換命命が与えられたときから,完全
なディジタル情報が出てくるまでの時
間(付図2参照)。
4118 サンプリング時間 さんぷりんぐじか sampling time
変換回路が入力電圧を感知している時
ん 間(付図2参照)。
4119 サンプル及びホールド回 さんぷるおよびほ sample and hold
変換装置の入力に付加され,入力電圧
路 ーるどかいろ をサンプリングし,保持し,保持され circuit
た電圧を変換装置が変換し終わるまで
維持する回路。
――――― [JIS C 1002 pdf 17] ―――――
18
C 1002-1975
(4.2) オシロスコープ
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
4201 オシロスコープ 陰極線管を使用し,一つ又は複数の電気 cathode-ray
oscilloscope
に関する量の瞬時値を,時間又は他の電
気に関する量の関数として表示する測
定又は観測装置。
4202 多現象オシロスコープ たげんしょうおし 一つの電子ビームを切り替えて,複数の multitrace oscilloscope
ろすこーぷ 電気現象を別々の輝線で表示し,同時に
測定又は観測できるオシロスコープ。
備考 電子ビームの切替えには一つ
の掃引が終わるごとに切り替
える方法(オルタネート表示
alternate display)と1回の掃引
中に多数回の切替えを行う方
法(チョップ表示chopped
display)とがある。
4203 多要素オシロスコープ たようそおしろす 複数の電子ビームを発生する陰極線管 multibeam
こーぷ oscilloscope
を使用し,複数の電気現象を別々の輝線
で同時に表示できるオシロスコープ。
備考 複数の電子ビームは,その掃
引を別々に制御できるものも
ある。
4204 サンプリングオシロスコー 周期的信号をサンプリングし,得られた sampling oscilloscope
プ 一連のサンプルを用いて,元の波形に相
似な波形を組み立てて表示するオシロ
スコープ。
4205 ストレージオシロスコープ ストレージ管と呼ばれる特殊な陰極線 storage oscilloscope
管を使用し,りん光性残光とは異なる原
理で,輝線を長時間保持できるオシロス
コープ。
4206 有効面 ゆうこうめん 規定された誤差以内で測定を行うこと measuring area
ができるけい光面上の部分。
4207 周辺ひずみ しゅうへんひずみ 有効面内の周辺において,図形の変形と geometry distortion
して現れるひずみ。
4208 垂直(水平)偏向係数 すいちょく(すいへ 入力電圧の変化の,その電圧変化により vertical (horizontal)
deflection
い)へんこうけいす 生じた垂直(水平)変位の長さに対する
う 比。 coefficient
備考 例えば,5V/cm,5V/divなど
と表す。
4209 信号遅延時間 しんごうちえんじ ステップ信号を加えた場合,管面上にお apparent signal delay
かん ける掃引の開始時から輝点の垂直変位
が最終値の10%に達するまでの時間。
備考 入力に信号電圧を加えたとき
からの実際の遅延時間とは異
なる。
――――― [JIS C 1002 pdf 18] ―――――
19
C 1002-1975
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
4210 タイムベース 時間の基準となる信号を発生する回路。 time base
すなわち,輝点を規定された速度で移動
させるための電圧又は電流を発生する
回路。
備考 カウンタ(電子計数装置)で
は,周波数測定のためのゲー
ト時間を決定し,又は時間測
定のためのクロックパルスを
発生させる基準周波数発生
器。
4211 掃引 そういん タイムベースが発生する電圧又は電流 sweep
によって,輝点を規則的に移動させるこ
と。
4212 掃引時間 そういんじかん 有効面内において,掃引により輝点が単 time coefficient
位長さを移動する時間。
備考 例えば,2ms/cm,2ms/divな
どと表す。
4213 自励掃引 じれいそういん 入力信号及び外部同期信号に関係なく, free running sweep
周期的に行われる掃引。
4214 同期掃引 どうきそういん 掃引周期を,入力信号の周期又はその整 synchronized sweep
数倍に等しく保つように同期して行わ
れる掃引。
4215 トリガ掃引 とりがそういん トリガパルスが加えられるごとに開始 triggered sweep
される掃引。
備考 輝点はトリガパルスが来るま
では待機位置(掃引の起点)
にある。
4216 遅延掃引 ちえんそういん トリガパルスが加えられた後,設定され delayed sweep
た時間だけ遅れて開始される掃引。
4217 遅延準備掃引 ちえんじゅんびそ 二つのタイムベースがあり,トリガパル delaying sweep
ういん スにより起動された第1のタイムベース
による掃引が,第2のタイムベースによ
る掃引の開始を,設定された時間だけ遅
らせるために使用されるとき,第1の掃
引をいう。
4218 単掃引 たんそういん 入力信号又は外部同期信号により掃引 single sweep operation
が1回だけ行われ,それ以後の掃引は外
部からリセットされるまで阻止される
掃引。
4219 ホールドオフ回路 ほーるどおふかい 輝点が待機位置にもどり,次の掃引準備 hold-off circuit
ろ が完了するまで,掃引の開始を阻止する
回路。
4220 同期 どうき 映像波形が静止するように掃引を制御 synchronization
すること。
4221 内部同期 ないぶどうき 入力信号を利用して行う同期。 internal
synchronization,
internal triggering
4222 外部同期 がいぶどうき 入力信号とは別の外部信号によって行 external
う同期。 synchronization,
external triggering
――――― [JIS C 1002 pdf 19] ―――――
20
C 1002-1975
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
4223 同期周波数範囲 どうきしゅうはす 内部又は外部同期において,安定に同期 synchronization
うはんい できる周波数範囲。 frequency range
4224 最小同期電圧 さいしょうどうき 安定な同期に必要な外部同期電圧の最 synchronization
でんあつ 小値。 minimum voltage
備考 必要な場合には,最小同期電
圧は,周波数範囲ごとに示さ
れる。
4225 最小同期振幅 さいしょうどうき 安定な内部同期に必要な有効面上の垂 synchronization
しんぶく 直振幅の最小値。 minimum amplitude
備考 必要な場合には,最小同期振
幅は,周波数範囲ごとに示さ
れる。
4226 アンブランキング 掃引している間だけ輝点が見えるよう spot unblanking
にすること。
備考 帰線及び待機の間は,輝点が
見えないようにすることをブ
ランキング (blanking) とい
う。
(4.3) 信号発生器
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
4301 信号発生器 しんごうはっせいき 周波数,電圧及び変調を,定格範囲内で,signal generator
ある決まった値に設定できるしゃへい
された無線周波信号源。
4302 有効周波数範囲 ゆうこうしゅうはす 信号発生器の周波数の変化範囲のうち, effective frequency
うはんい 示されたすべての確度を満たすことが range
できる範囲。
備考 周波数の変化範囲は,通常い
くつかの周波数バンドから成
る。
4303 インクリメンタル周波数範いんくりめんたるし 周波数主調整器によって設定された周 incremental
囲 ゅうはすうはんい tuning range
波数の上下に,インクリメンタル周波数
調整器で連続的に変化できる周波数の
範囲。
4304 周波数バンド しゅうはすうばん 周波数範囲の一部で,周波数を連続的に frequency band
調整できる部分。
4305 バンドの重なり ばんどのかさなり 周波数範囲の一部で,相隣る二つの周波 band overlap
数バンドに共通な部分。
備考 これは有効周波数範囲の連続
性を確保するためのものであ
る。
――――― [JIS C 1002 pdf 20] ―――――
次のページ PDF 21
JIS C 1002:1975の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.31 : エレクトロニクス(用語集)