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JIS C 1005:2006 規格概要
この規格 C1005は、主に産業用途の種類(電気的量を測定する指示及び記録計器;電気的量を供給する実量器;電気的出力信号を出力する測定装置の連鎖のすべての部分について,電気的手段を用いて非電気的量を測定する計器)の電気及び電子計測器の性能仕様について規定。
JISC1005 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C1005
- 規格名称
- 電気・電子計測器の性能表示
- 規格名称英語訳
- Electrical and electronic measurement equipment -- Expression of performance
- 制定年月日
- 2006年3月25日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- IEC 60359:2001(IDT)
- 国際規格分類
ICS
- 17.220.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 電気計測 2021
- 改訂:履歴
- 2006-03-25 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS C 1005:2006 PDF [28]
C 1005 : 2006 (IEC 60359 : 2001)
まえがき
この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人電気学会(IEEJ)/財団法人日本規格
協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の
審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 60359:2001,Electrical and electronic
measurement equipment−Expression of performanceを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任をもたない。
JIS C 1005には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考)“誤差”から“不確かさ”起因への概念上及び用語上の進展
附属書B(参考)性能の仕様化手順
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS C 1005 pdf 1] ―――――
C 1005 : 2006 (IEC 60359 : 2001)
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲及び目的・・・・[2]
- 2. 引用規格・・・・[2]
- 3. 定義・・・・[2]
- 3.1 基本定義・・・・[3]
- 3.2 装置及び動作の定義・・・・[6]
- 3.3 表示の方法に関する定義・・・・[9]
- 4. 値及び範囲の仕様・・・・[11]
- 5. 電気及び電子計測器に関連するJISへの要求事項・・・・[11]
- 6. 不確かさの限界の仕様・・・・[11]
- 7. 影響量の仕様・・・・[17]
- 8. 適合性試験の一般規則・・・・[18]
- 附属書A(参考)“誤差”から“不確かさ”起因への概念上及び用語上の進展・・・・[20]
- 附属書B(参考)性能の仕様化手順・・・・[24]
- 参考文献・・・・[26]
――――― [JIS C 1005 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 1005 : 2006
(IEC 60359 : 2001)
電気・電子計測器の性能表示
Electrical and electronic measurement equipment− Expression of performance
序文
この規格は,2001年に第3版として発行されたIEC 60359,Electrical and electronic measurement
equipment−Expression of performanceを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した
日本工業規格(日本産業規格)である。
国際度量衡委員会(CIPM)の勧告CI-1981に基づいて作成され,国際諸機関によって承認された“測定に
おける不確かさの表示に関する指針”(GUM)の発行によって,真値と誤差とに基づく測定の精密さ及び正
確さに対する古典的アプローチは,不確かさによるアプローチによって置き換えられつつあるのは明白で
ある。真の値の(したがって,誤差の)概念には本質的な欠点があり,計器の性能に関する現行の規格の
大部分は,伝統的なアプローチの用語で規定されているが,現実の計測では,不確かさの概念にますます
頼らざるを得なくなった。計測における最良の実践と規格の用語との間の大きな隔たりは,これらの規格
を作る機関の技術委員会に用語の更新を要請している。
この規格は,GUMと一致するように作成された。また,新しく出版された国際電気標準用語集(IEV)の
新版の計測用語と一致させている。
計器の主な性能特性は,計器を用いることによって得られる結果の不確かさの特性である。GUMは,
共通の用語及び異なる要因の不確かさを合成する計算方法を規定しているが,本質的には,他の測定量の
関数として定義されるある量の測定の不確かさを評価する問題を扱っており,計器の不確かさを評価する
問題,すなわち,計器を用いて行われる単一の直接測定の結果の不確かさに言及しない。GUMは,それ
をタイプBの不確かさの成分として取り扱っている。これは,計器の製造業者又は校正業者が表記する包
含係数をもつ拡張不確かさの形式で与えられる情報として知られるものである。したがって,この規格で
は,GUMの方針に一致する形で計器の不確かさを表示し評価する指示を与えるものである。ここでは,
誤差限界の代わりに,不確かさの限界の用語で計器の性能に対する要求について規定する。これは,計器
の指示と測定量を記述するための組の値との注意深い区別を意味する(附属書Aを参照)。
この目的のために,この規格では,(IEVの用語と一致する)校正曲線の概念を体系的に用いている。こ
れはまた,固有不確かさ,変動及び動作不確かさの相互作用について規定する上で非常に役立つ。この種
の区別は,内蔵ソフトウェア付きマイクロプロセッサに基づく,又は2個以上の入力(マルチセンサシス
テム)を用いた新しい測定システムにとって必す(須)のものである。これは,計器のハードウェアにつ
いて,限定的な前提なしに一般用語で問題を扱う必要がある。また,性能特性を規定する場合の選択肢を
広げるものである。
もちろん,長年親しまれてきた伝統的な用語及び概念から,近代計測学によって発展した用語及び概念
への移行は,多くの人にとって心理的な調整が必要となる。現在の計測が目盛付き指標の計器の時代から
著しい進歩を遂げたので,これも併せて調整が必要となる。しかし,しばしば影響量に対して想定される
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C 1005 : 2006 (IEC 60359 : 2001)
補正が含まれるか否かについて,あいまいさをもつ“誤差限界”の用語で大部分が書かれた多くの既存の
技術仕様を,この規格と一致する用語に翻訳することは特別な困難はないと思われる。このようなあいま
いさが取り除かれ,これらの限界を評価する手段についての(もしあれば)文脈上の指示が,この規格に
ある定義を満たすように調整されれば,古い仕様は,“誤差限界”から6.に規定する“不確かさの限界”に
置き換えることによって,この規格に容易に整合化される。
参考 国際度量衡委員会は,Comit International des Poids et Mesures (CIPM)を指す。
1. 適用範囲及び目的
この規格は,主に産業用途の次の種類の電気及び電子計測器の性能仕様について
規定する。
− 電気的量を測定する指示及び記録計器
− 電気的量を供給する実量器(3.2.3参照)
− 電気的出力信号を出力する測定装置の連鎖のすべての部分について,電気的手段を用いて非電気的
量を測定する計器
この規格は,通常の産業用途において定常状態(3.1.15参照)で動作する計器の性能仕様に適用する。
この規格は,測定の不確かさを表示及び評価するためのGUM(2.参照)に規定する方法に基づき,(ト
レーサビリティ連鎖における無視できない不確かさを説明する方法を含む。)不確かさを表す区間を決定す
るのに用いなければならない統計的手法のためのGUMを引用している。
この規格は,性能を考慮し,かつ,適合性試験を受ける計測器(又は測定機器)の枠を超えて不確かさ
の適用に言及するものではない。
この規格の目的は,仕様における一様性を確保し,その適用範囲内の計測器の不確かさを決定する方法
を提供する。他のすべての必要な要求事項は,この規格の適用範囲内にある個々の種類の計測器に属する
関連日本工業規格(日本産業規格)(以下,JISという。)による。
例えば,計量特性及び計量特性の範囲並びに影響量及び影響量の規定の動作範囲の選択は,JISによる。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21に基づき,IDT(一致している),MOD(修
正している),NEQ(同等でない)とする。
IEC 60359:2001,Electrical and electronic measurement equipment−Expression of performance (IDT)
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。
IEC 60050-300:2001 International Electrotechnical Vocabulary (IEV)−Electrical and electronic
measurements and measuring instruments−Part 311: General terms relating to measurements−Part 312:
General terms relating to electrical measurements−Part 313: Types of electrical measuring instrument−
Part 314: Specific terms according to the type of instrument
ISO/IEC GUIDE EXPRES:1995 Guide to the Expression of Uncertainty in Measurement (GUM)
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
なお,定義の括弧内の用語は,類似の用語と混同のおそれがない場合には省略することができる。二つ
の用語を同じ定義で互換的に使用してよい場合には,これらの用語は,“又は”によって分離している。備
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C 1005 : 2006 (IEC 60359 : 2001)
考の実線の下線を施してある用語は,文脈によって定義する新しい用語である。
大部分の用語の定義は,これらの備考とともに,IEC 60050-300のPart 311に一致している。この規格
では,“不確かさの取組み”についての用語だけを用いるので,用語がこの取組みで用いていると記載して
いるIEVの備考は省略している。このような定義が,同時に国際計量基本用語集(VIM)から引用されてい
る場合には,これを示してある。
なお,この規格では,必要に応じて,この規格の利用目的のために備考を加えている。
3.1 基本定義
3.1.1 測定量 (measurand) 測定の対象となる量で,測定している間測定システムによって推定される状
態で評価される量。
備考1. 計器との相互干渉がない場合は,測定の対象となる量によって推定される値を,その量のじ
ょう(擾)乱を受けない値と呼んでもよい。
2. じょう乱を受けない値及びそれに関する不確かさは,測定システムのモデル及び計器負荷と
呼ばれる計器の適切な計量特性についての知識による測定相互作用のモデルを通してだけ計
算することができる。
3.1.2 測定(の結果)[(result of a) easurement] 値,対応する不確かさ及び測定単位を含む,測定量に付
けた一連の値(IEV 311-01-01,修正)。
備考1. 区間の中央値を測定量の値(3.1.3参照)及び区間の半分を不確かさ(3.1.4参照)と呼ぶ(IEV
修正)。
2. 測定は,計器によって与えられる指示(3.1.5参照)及び校正によって得られる補正値に関係
する(IEV修正)。
3. 区間は,それが同一測定量の他のすべての測定と適合性があれば,その測定量を表すとみな
し得る(IEV修正)。
4. 区間の幅,したがって不確かさは,規定された信頼の水準をもつときだけ与えられる(3.1.4,
備考1.参照)(IEV修正)。
3.1.3 (測定)値 [(measure-) alue] 測定量を表す組の中央要素。
備考 測定値は,その組の他のいかなる要素以上に測定量を代表するものではない。Vを中央要素,
Uを組の区間の半分の値とするとき,その両極端の値によるよりも,式V±Uで組を表す便宜
のためにだけ,測定値が選抜される。括弧内の“測定”は,読値又は指示値との混同を避ける
ために必要とするときに用いる。
3.1.4 (測定の)不確かさ [uncertainty (of a measurement) ] 測定の結果に付随した,合理的に測定量に結
び付けられる値のばらつきを特徴付けるパラメータ(IEV 311-01-02,VIM 3.9)。
備考1. このパラメータは,例えば,標準偏差(又はそのある倍数)であっても,又は信頼の水準を
明示した区間の半分の値であってもよい(IEV,VIM)。
2. 測定の不確かさは,一般に多くの成分を含む。これらの成分の一部は,一連の測定結果の統
計的分布から推定することができ,実験標準偏差によって特徴付けられる。標準偏差によっ
て特徴付けられるその他の成分も,経験又は他の情報に基づいて確率分布を想定して評価す
る(IEV,VIM)。
3. 測定結果は,測定量の値の最良推定値であり,補正と参照標準に付随する成分のような系統
効果に起因する不確かさを含めたすべての不確かさの成分は,ばらつきに寄与することが理
解される(IEV,VIM)。
――――― [JIS C 1005 pdf 5] ―――――
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JIS C 1005:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60359:2001(IDT)
JIS C 1005:2006の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.220 : 電気学.磁気学.電気的及び磁気的測定 > 17.220.20 : 電気的及び磁気的量の測定