JIS C 1082-1:1999 電気技術文書―第1部:一般要求事項 | ページ 2

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2.1.2 情報提示の形式
2.1.2.1 図形式 (pictorial form)物質的部分,組立の形又は寸法などを描く図形表示。よく縮尺で描く。
2.1.2.2 平面図 (plan)(1) 水平,断面又は切断面を表す図面。
2.1.2.3 線図 (diagram)(1) 図記号及び記名のある外形図を用いて,各構成部分間,相互連結をなすシス
テム又は装置の部分間の関係を描く図形表示。
2.1.2.4 マップ (map)(1) 据付けの図形表示で,据付けの周囲の描写に関するもの。
2.1.2.5 チャート及びグラフ (chart, graph)(1) システムの習性を描く図形表示。例えば,二つ以上の可
変量,操作又は状態の関係を示す。
2.1.2.6 表及びリスト (table, list)(1) 縦列及び横列を用いる表示形式。
2.1.2.7 テキスト形式 (textual form) テキスト(例えば,指示及び説明を文で示すもの。)を用いる表
示形式。
注(1) この用語は表示(定義どおり)の形式及び文書としての2種類の意味に用いられる。
2.1.3 線図における構成部分及び接続の表示方法
機能に従属する構成部品の部分
2.1.3.1 一体表示 (attached representation)複合記号の各部分を同じ場所に配置する表示(図2及び図
4を参照)。
備考 以前は“組立表示”(assembled representation) と指定されていたが,現在はほとんど使用してい
ない。
2.1.3.2 半分割表示 (semi-attached representation) (通常,機械的連動機構をもつ構成部品に対して)
回路のレイアウトをはっきりさせるために,記号を線図の各部分にそって配置する表示で,各部分の機械
的リンク機構は,IEC 60617の記号02-12-01(波線による連結表示)によって接続する(図3及び図5を
参照)。
備考 以前は“半組立表示”(semi-assembled representation) と指定されていたが,現在はほとんど使用
していない。
2.1.3.3 分割表示 (detached representation) (連動機構をもつ構成部品に対して)回路のレイアウトを
はっきりさせるために,記号を線図の各部分に別々に配置する表示で,各部分を品目指定によって関連付
ける(図6及び図7を参照)。
2.1.3.4 繰返し表示 (repeated representation)(通常,電気的連動機構をもつ構成部品に対して,例え
ば,共通制御ブロック又は共通出力ブロックを含む記号で表示する2進法要素)線図の2か所以上の部分
で完全な記号で示す表示で,各表示に対して品目指定が同一のものは,当該の記号が同一の構成部品を表
示していることを示す(図8を参照)。
機能的に独立した構成部品の部分
備考 構成部品の各部分は,共通の電圧源接続をもつこともある。
2.1.3.5 グループ表示 (grouped representation)次の表示を示す。
a) 各部分の記号を外形線で囲む(図9を参照)。
b) 各部分の記号(通常,2進法又はアナログ要素)を隣接させる(図10を参照)。
2.1.3.6 分散表示 (dispersed representation) 回路のレイアウトをはっきりさせるために,記号を線図の
各部分に別々に配置する表示で,各部分を品目指定によって関連付ける(図11を参照)。
回路
2.1.3.7 複線表示 (multi-line representation)各接続を個別の線によって表す表示(図12を参照)。

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2.1.3.8 二つ以上の接続を単一の線によって表す表示(図13を参
単線表示 (single-line representation)
照)。
2.1.4 線図レイアウト方法
2.1.4.1 機能的関係を容易に把握できるように,構成部品又はそ
機能的レイアウト (functional layout)
の部分の記号を線図に配置するレイアウトの方法(図3,図5,図7,図14及び図15を参照)。
2.1.4.2 構成部品の物理的位置に相対するよ
トポグラフ(地形的)レイアウト (topographical layout)
うに,構成部品の記号を線図に配置するレイアウト方法(図17及び図18を参照)。
2.1.5 参照指定 (reference designations) EC 61346-1の3.1,3.3,3.7,3.8,3.9及び3.10の定義を適用
する。

2.2 文書の分類

2.2.1  機能を中心とした文書
2.2.1.1 全体図 (overview diagram) 比較的単純な線図で,よく単線表示を用い,システム,サブシステ
ム,設備,部品,装置,ソフトウェアなどの品目の間の主要な相互関係又は接続を示す(図14及び図15
を参照)。
備考 プロセスフローにおいて,主に非電気装置を含むシステムを示す全体図は,一般にプロセスフ
ロー図 (process flow diagram) といわれている。
2.2.1.2 ブロック線図 (block diagram) 主にブロック記号を用いる全体図。
2.2.1.3 ネットワークマップ (network map)マップでネットワーク(例えば,発電所,変電所,電力線,
電気通信装置及び通信線)を示す全体図(図18を参照)。
2.2.1.4 機能線図 (function diagram) システム,サブシステム,設備,部品,装置,ソフトウェアなど
の論理的又は理想的な操作を示す線図で,実施に際しての手段は必ずしも考慮せず,論理的又は理想的な
回路を手段とする(図16を参照)。
2.2.1.5 論理機能線図 (logic-function diagram)主に2進法要素に対して記号を用いる機能線図。
備考 以前は“純粋論理線図”(pure logic diagram) と指定されていたが,現在はほとんど使用してい
ない。
2.2.1.6 等価回路を示す機能線図で,特性又は作用の分析及び
等価回路図 (equivalent-circuit diagram)
計算の補助として用いる。
2.2.1.7 制御系の機能及び作用を示すチャートで,ステップ
ファンクションチャート (function chart)
及びトランジッションを用いる。
備考 対応出版物はIEC 60848。
2.2.1.8 システムの各単位の操作又は状態の順序を
シーケンスチャート(表) (sequence chart [table])
示すチャート(表)で,個別ユニットの操作又は状態を一方向に,また,処理ステップ又は時間をそれと
直角になるように配置する。
2.2.1.9 タイムチャート (time sequence chart)目盛に対して時間軸を配置したシーケンスチャート(図
21を参照)。
2.2.1.10 回路図 (circuit diagram) システム,サブシステム,設備,装置,部品,ソフトウェアなどの回
路を示す線図で,機能表示のために図記号を用いて各部分との接続を示すが,各品目の物理的サイズ,形
状又は位置を必ずしも考慮にいれる必要はない(図4,図5及び図7参照)。

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2.2.1.11 端子機能線図 (terminal-function diagmm) 機能単位の線図で,インタフェース接続のための端
子を示し,また,内部機能の説明をする。これらは回路図,便宜上簡略化して,機能線図,ファンクショ
ンチャート,シーケンスチャート又はテキストを用いて示すようにする(図19及び図20参照)。
プログラムの要素,モジュー
2.2.1.12 プログラム線図(表)(リスト) (program diagram [table] [list])
ル及びそれらの連結を,相互関係をはっきりと把握できるように配置して,詳細に示す“線図表”“リス
ト”(図22を参照)。
2.2.2 位置を中心とした文書
2.2.2.1 現場平面図 (site plan) 現場の位置を示す平面図で,建設作業,サービスネットワーク,道路工
事及び景観,アクセス,現場の総合レイアウトについての情報の“設定ポイント”に関連する(図24を
参照)。
2.2.2.2 据付けの構成部分の位置決めを示す図面(平
据付け図(平面図) (installation drawing [plan])
面図)(図17,図23,図25及び図26を参照)。
2.2.2.3 各品目間の接続を示す据付け図(図17を参照)。
据付け線図 (installation diagram)
2.2.2.4 組立図 (assembly drawing) グループの集合部分の空間的位置と形状を示す図面で,よく縮尺で
描く。
2.2.2.5 配置図 (arrengement drawing) 特定の目的に求められる所定の情報を簡略化又は補足する組
立図(図27及び図30を参照)。
2.2.3 接続を中心とした文書
2.2.3.1 据付け又は装置の接続を示す図面(表)。
接続図(表) (connection diagram [table])
2.2.3.2 構成ユニット内部の接続を示す接続図
ユニット接続図(表) (unit connection diagram [table])
(表)(図28を参照)。
参考 ユニット接続図(表)は従来,内部接続図,盤内接続図又は器具配線図ともいわれている。
2.2.3.3 相互接続図(表) (interconnection diagram [table])構成ユニット間の接続を示す接続図(表)
(図29を参照)。
2.2.3.4 構成ユニットの端子又は端子への内部
端子接続図(表) (terminal connection diagram [table])
接続及び/又は外部接続を示す接続図(表)(図31を参照)。
2.2.3.5 ケーブルについての情報,例えば,
ケーブル線図(表)(リスト) (cable diagram [table] [list])
導線の識別端部の位置,適宜その特徴,ルート及び機能といった情報を提供する線図(表)(リスト)(図
32を参照)。
2.2.4 品目リスト
2.2.4.1 組立品(半組立品)を構成する各品目(部品,構成部品,ソフトウェ
部品リスト (parts list)
ア,装置など),及び適宜,参照文書を規定するリスト(図33を参照)。
2.2.4.2 予防保全及び保守に必要な各品目[部品,構成部品,ソフトウ
予備品リスト (spareparts list)
ェア,共用部品(例えば,ねじ,ボルト)など],及び適宜,参照文書を規定するリスト。
2.2.5 システム,設備,装置又は構成部品の据付け条件,
据付け仕様書 (installation-specific documents)
及びその供給,引渡し,積みおろし,組立及び試験に関する指示又は情報を提供する文書。
2.2.6 組合せ試験仕様書 (commissioning-specific documents) システム,設備,装置又は構成部品の展
開及び適正な機能を達成するために行う事前調整,シミュレーションモード,推奨設定値を指定し,説明
する指示又は情報を提供する文書。

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2.2.7 操作仕様書 (operation-specific documents) システム,設備,装置又は構成部品の操作に関する
指示又は情報を提供する文書。
2.2.8 保守仕様書 (maintenance-specific documents) システム,設備,装置又は構成部品の保守の手順
に関する,例えば,保守サービスマニュアルのような指示又は情報を提供する文書。
2.2.9 システム,設備,装
信頼性及び保全性仕様書 (reliability-and maintainability-specific documents)
置又は構成部品の信頼性及び保全性についての情報を提供する文書。
2.2.10 他の文書 (other documents) ハンドブック,ガイド,カタログ,図面及び文書リストといった他
の文書が必要な場合もある。
図1 情報の形式,表記,様式 : データ媒体の形式及び文書の分類の相互関係

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No. 一体表示 説明 注釈
1 リレー 半分割表示(図3)又は
分割表示(図6)にみら
れる。
2 押しボタンスイッチ
3 手動又は電動操作の遮断器
で,引外し自由の機構,引外
しコイル,過電流,過負荷開
放をもつ。
4 三巻線の変圧器 分割表示にみられる(図
6)。
5 光結合デバイス
6 4連2入力のマルチプレクサ
繰返し表示にみられる
(図8,図84及び図
85)。
図2 一体表示の記号例

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JIS C 1082-1:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61082-1:1991(MOD)
  • IEC 61082-1:1991/AMENDMENT 1:1995(MOD)
  • IEC 61082-1:1991/AMENDMENT 2:1996(MOD)

JIS C 1082-1:1999の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 1082-1:1999の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC1082-2:1999
電気技術文書―第2部:機能図