JIS C 1513-3:2021 電気音響―オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)―第3部:定期試験 | ページ 4

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C 1513-3 : 2021 (IEC 61260-3 : 2016)
附属書B
(参考)
指数掃引を用いた実効帯域幅の試験例
B.1 一般
この附属書では,指数掃引を用いた実効帯域幅の偏差の測定方法の例を示す。
この試験は,周波数範囲が6.3 Hz20 kHzの1/3オクターブバンドフィルタに適用する。
フィルタは,積分平均サウンドレベルメータに含まれており,そのサウンドレベルメータの表示装置は,
平均出力レベルを読み取るために用いる。
B.2 試験例
B.2.1 試験では,性能が検証された信号発生器の試験信号を用いる。信号発生器の出力を,フィルタの入
力端子に結合する。信号発生器の出力を,1 kHzで1 Vの出力となるよう設定する。サウンドレベルメー
タのフィルタを,基準レベルレンジに設定する。サウンドレベルメータの感度を,製造業者が推奨する入
力レベルに対して120 dBと仮定して,指示値を調整する。そのとき,サウンドレベルメータは,1 μVを
基準とした信号レベルをdB(デシベル)で表示する。基準レベルレンジの上限を130 dBと仮定する。掃
引は,上限より3 dB小さいレベル,つまり127 dB(1 μVを基準とした場合)で行う。
B.2.2 信号発生器を,127 dBに対応する振幅で,0.01 Hz1 MHzを掃引するように設定する。これは,8
dec(ディケード)の掃引範囲に相当する。掃引速度は,1 dec当たり2 s以上とする。掃引時間を30 sに設
定する場合,1 dec当たり3.75 sとなる。信号発生器の掃引は,手動で開始してもよい。掃引を開始する前
に,信号発生器は開始周波数として選択した周波数の信号を出力する。掃引を終了した場合,周波数は,
直ちに開始周波数に戻される。周波数が戻るときの過渡状態が平均化時間の一部に含まれている場合,測
定偏差を引き起こす可能性がある。
注記 dec(ディケード)とは,10倍の周波数比を表す単位である。
B.2.3 信号発生器の掃引時間及びサウンドレベルメータの平均時間を共に30 sに設定する。サウンドレ
ベルメータの積分平均を開始した約0.5 s1.5 s後に,掃引を開始する。したがって,掃引が終了する前に,
サウンドレベルメータの平均は終了する。平均が終了したとき,掃引周波数は,398 kHz736 kHzにある
可能性があるが,これは最も高い中心周波数をもつフィルタの上端周波数22.39 kHzよりも十分に高く,
55 dB以上減衰している周波数となる。掃引周波数が開始周波数に戻るときの過渡現象は,この設定にお
いては,平均時間に含まれない。
B.2.4 期待される出力レベルLc(dB)は,JIS C 1513-1:2020の式(17)によって求める。
Tsweeplg( f2 / f1 )
Lc Lin Aref10lg (B.1)
Tavglg( fend / fstart )
ここで, Lin : 127 dB(1 μVを基準)
Aref : 0 dB
注記 lgは,常用対数を表す。

――――― [JIS C 1513-3 pdf 16] ―――――

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C 1513-3 : 2021 (IEC 61260-3 : 2016)
掃引時間と平均化時間との比は,式(B.2)に示す。
Tsweep 30s
1 (B.2)
Tavg 30s
フィルタの上端周波数と下端周波数との比は,1/3オクターブフィルタの場合,式(B.3)に示す。
f2 10 0.05
0.05
1.2589 (B.3)
f1 10
掃引の終了周波数と開始周波数との比は,式(B.4)に示す。
fend 1MHz 8
10 (B.4)
fstart0.01Hz
Lcは,式(B.5)によって求める。
Lc=127−19.03=107.97(dB) (B.5)
B.2.5 B.2.4で求めた,測定した出力レベルとLcとの差は,実効帯域幅偏差とみなす。
B.2.6 最も低い中心周波数をもつ1/3オクターブバンドフィルタは,最も長いインパルス応答をもつ可能
性がある。掃引周波数が,最も低い中心周波数6.3 Hzの場合,平均時間は,6 s7 sで終了する。通常,
このフィルタのインパルス応答の尾部(テール)は,平均時間が終了したときには非常に小さくなる。小
さくない場合には,掃引時間と平均時間との両方を,例えば,100 sに増加するなど,試験方法を変更する
必要がある。この場合,掃引時間と平均時間とは等しいため,B.2.4の計算は有効である。

――――― [JIS C 1513-3 pdf 17] ―――――

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C 1513-3 : 2021 (IEC 61260-3 : 2016)
附属書C
(参考)
1/3オクターブバンドフィルタの試験のための規準化周波数
C.1 一般事項
この附属書は,1/3オクターブバンドフィルタの試験のための規準化周波数の計算例を示す。13.4で規定
する15の試験周波数を求め,受容限度値とともに表C.1に示す。
C.2 計算例
表1によって,例えば,“k=1”とすると,周波数パラメータは,式(C.1)のとおりである。
R1=G1/8=103/80 (C.1)
対応する規準化周波数は,式(C.2)によって求める。
G1/6 1
1 1 1/2
(R1 1) (C.2)
G 1
式(C.2)は,式(C.3)によって求める。
101/201
1 1 3/20
(103/801)1.02667 (C.3)
10 1
対応する規準化周波数の逆数は,式(C.4)によって求める。
1
1 0.97402 (C.4)
1
“k=−7,−6,·,7”に対応する周波数の規準化周波数を,表C.1に受容限度値とともに示す。ヘル
ツ単位の周波数は,規準化周波数に試験に用いるフィルタの中心周波数fmを乗じることによって求める。

――――― [JIS C 1513-3 pdf 18] ―――――

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C 1513-3 : 2021 (IEC 61260-3 : 2016)
表C.1−1/3オクターブバンドフィルタの試験のための規準化周波数及び相対減衰量の受容限度値
指数 規準化周波数 相対減衰量の受容限度値
k Ωk=f/fm dB
クラス1 クラス2
最小値 最大値 最小値 最大値
−7 0.185 46 +70 +∞ +60 +∞
−6 0.327 48 +60 +∞ +54 +∞
−5 0.531 43 +40.5 +∞ +39.5 +∞
−4 0.772 57 +16.6 +∞ +15.6 +∞
−3 0.919 58 −0.4 +1.4 −0.6 +1.7
−2 0.947 19 −0.4 +0.7 −0.6 +0.9
−1 0.974 02 −0.4 +0.5 −0.6 +0.7
0 1.000 00 −0.4 +0.4 −0.6 +0.6
1 1.026 67 −0.4 +0.5 −0.6 +0.7
2 1.055 75 −0.4 +0.7 −0.6 +0.9
3 1.087 46 −0.4 +1.4 −0.6 +1.7
4 1.294 37 +16.6 +∞ +15.6 +∞
5 1.881 73 +40.5 +∞ +39.5 +∞
6 3.053 65 +60 +∞ +54 +∞
7 5.391 95 +70 +∞ +60 +∞
参考文献
[1] BORK, I., Exponential sweep check using Hilbert-Transform, Acta Acustica united with Acustica, 2014, vol.
100, p. 659-666.

JIS C 1513-3:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61260-3:2016(IDT)

JIS C 1513-3:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 1513-3:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称