JIS C 1513-3:2021 電気音響―オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)―第3部:定期試験

JIS C 1513-3:2021 規格概要

この規格 C1513-3は、クラス1又はクラス2の仕様に適合するように設計されたオクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタの定期試験の手順について規定。

JISC1513-3 規格全文情報

規格番号
JIS C1513-3 
規格名称
電気音響―オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)―第3部 : 定期試験
規格名称英語訳
Electroacoustics -- Octave-band and 1/N (fractional) -octave-band filters -- Part 3:Periodic tests
制定年月日
2021年5月20日
最新改正日
2021年5月20日
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対応国際規格

ISO

IEC 61260-3:2016(IDT)
国際規格分類

ICS

17.140.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2021-05-20 制定
ページ
JIS C 1513-3:2021 PDF [19]
                                                                C 1513-3 : 2021 (IEC 61260-3 : 2016)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[2]
  •  3 用語及び定義・・・・[2]
  •  4 試験のための供試品・・・・[2]
  •  5 適合性・・・・[3]
  •  6 事前検査・・・・[3]
  •  7 電源・・・・[3]
  •  8 環境条件・・・・[3]
  •  9 備える必要がある機能及び一般要求事項・・・・[4]
  •  9.1 一般事項・・・・[4]
  •  9.2 試験機器・・・・[5]
  •  10 中心周波数における相対減衰量又は実効帯域幅偏差の試験・・・・[5]
  •  10.1 一般事項・・・・[5]
  •  10.2 中心周波数における相対減衰量の試験・・・・[6]
  •  10.3 実効帯域幅偏差の試験・・・・[6]
  •  11 直線動作範囲,測定範囲及びレベルレンジの調整器,並びに過負荷指示器・・・・[6]
  •  12 直線動作範囲の下限値の試験・・・・[7]
  •  13 相対減衰量の測定・・・・[7]
  •  14 文書・・・・[8]
  •  附属書A(参考)正弦波掃引試験に関する不確かさ・・・・[11]
  •  附属書B(参考)指数掃引を用いた実効帯域幅の試験例・・・・[14]
  •  附属書C(参考)1/3オクターブバンドフィルタの試験のための規準化周波数・・・・[16]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 1513-3 pdf 1] ―――――

           C 1513-3 : 2021 (IEC 61260-3 : 2016)

まえがき

  この規格は,産業標準化法第14条第1項の規定に基づき,認定産業標準作成機関である一般財団法人
日本規格協会(JSA)から,産業標準の案を添えて日本産業規格を制定すべきとの申出があり,経済産業
大臣が制定した日本産業規格である。これによって,JIS C 1513:2002及びJIS C 1514:2002は廃止され,
この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実用新案権に関わる確認に
ついて,責任はもたない。
JIS C 1513規格群[電気音響−オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)]は,
次に示す部で構成する。
JIS C 1513-1 第1部 : 仕様
JIS C 1513-2 第2部 : 型式評価試験
JIS C 1513-3 第3部 : 定期試験

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 1513-3 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
C 1513-3 : 2021
(IEC 61260-3 : 2016)

電気音響−オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)−第3部 : 定期試験

Electroacoustics-Octave-band and 1/N (fractional) -octave-band filters- Part 3: Periodic tests

序文

  この規格は,2016年に第1版として発行されたIEC 61260-3を基とし,技術的内容及び構成を変更する
ことなく作成した日本産業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

1 適用範囲

1.1  この規格は,クラス1又はクラス2の仕様に適合するように設計されたオクターブバンド及び1/N
オクターブバンドフィルタの定期試験の手順について規定する。この規格の目的は,全ての試験機関が一
致した方法を用いて,定期試験を行うことである。
1.2 定期試験の目的は,試験が行われた環境条件下で,限定された主要な試験項目について,オクター
ブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタの性能がJIS C 1513-1:2020の適用可能な仕様に適合してい
ることをオクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタの使用者に保証することである。
1.3 この規格は,定期試験に必要な最小限の項目を規定する。
1.4 この規格に規定する定期試験は,次に適用する。
− 製造業者がJIS C 1513-1:2020の仕様に適合する旨を宣言するフィルタ
− 型式評価に責を負う試験機関によって,JIS C 1513-2:2021の試験手順に従って型式評価試験に合格し
たフィルタ。ただし,合格していないフィルタにも適用が可能である。
1.5 定期試験の範囲及び試験項目の数を限定しているため,この規格に規定する全ての試験に合格して
も,型式評価試験に合格することが示されていない場合には,JIS C 1513-1:2020の要求事項に適合してい
ると一般的に結論づけることは不可能である。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 61260-3:2016,Electroacoustics−Octave-band and fractional-octave-band filters−Part 3: Periodic
tests(IDT)
なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こと
を示す。

――――― [JIS C 1513-3 pdf 3] ―――――

           2
C 1513-3 : 2021 (IEC 61260-3 : 2016)

2 引用規格

  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。これらの引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用し
ない。
JIS C 1509-1:2017 電気音響−サウンドレベルメータ(騒音計)−第1部 : 仕様
注記 対応国際規格における引用規格 : IEC 61672-1,Electroacoustics−Sound level meters−Part 1:
Specifications
JIS C 1513-1:2020 電気音響−オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)−第
1部 : 仕様
注記 対応国際規格における引用規格 : IEC 61260-1:2014,Electroacoustics−Octave-band and
fractional-octave-band filters−Part 1: Specifications
JIS C 1513-2:2021 電気音響−オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)−第
2部 : 型式評価試験
注記 対応国際規格における引用規格 : IEC 61260-2:2016,Electroacoustics−Octave-band and
fractional-octave-band filters−Part 2: Pattern evaluation tests
ISO/IEC Guide 98-3:2008,Uncertainty of measurement−Part 3: Guide to the expression of uncertainty in
measurement (GUM:1995)
ISO/IEC Guide 98-4:2012,Uncertainty of measurement−Part 4: Role of measurement uncertainty in
conformity assessment

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 1513-1:2020,ISO/IEC Guide 98-3:2008及びISO/IEC Guide
98-4:2012による。

4 試験のための供試品

4.1 フィルタの定期試験を行うためには,フィルタの形式及び版(バージョン)に対応する取扱説明書
を利用する必要がある。該当する取扱説明書がフィルタとともに提供されなかった場合で,試験機関に保
管する書類として利用できず,フィルタの製造業者又は供給者のインターネットウェブサイト上でも閲覧
できない場合には,定期試験を行わない。
4.2 取扱説明書の出典を定期試験の試験報告書に記載する。
4.3 供試品のフィルタを定期試験のために必要となる全ての附属品とともに提供する。
4.4 フィルタの表記がJIS C 1513-1:2020の規定に適合していない場合又は表記の改変が認められる場合
には,定期試験を行わない。少なくとも製造番号及び形式の表記は,フィルタ本体上又はフィルタを含む
機器で視認が可能でなければならない。
4.5 定期試験を行うために必要なデータを利用する。利用するデータの出典を試験機関の記録として残
す。データには,JIS C 1513-1:2020の箇条7(取扱説明書)に規定する情報の全てを含む。

――――― [JIS C 1513-3 pdf 4] ―――――

                                                                                             3
C 1513-3 : 2021 (IEC 61260-3 : 2016)

5 適合性

5.1  性能仕様に対する適合性は,次の基準を満たす場合に実証される。
a) 設計目標値からの偏差が受容限度値を超えない。
b) 対応する測定の不確かさが,JIS C 1513-1:2020において95 %の包含確率で規定する測定の不確かさの
最大許容値を超えない。
この規格の仕様に対する適合性の評価例を,JIS C 1513-1:2020の附属書C(この規格の仕様に対する適
合性の評価例)に示している。
5.2 定期試験を行う試験機関は,ISO/IEC Guide 98-3:2008の指針に従って,測定の不確かさを求める。
実際の測定の不確かさは,95 %の包含確率を用いて求める。特定の試験における実際の測定の不確かさの
計算は,少なくとも次の不確かさを考慮する。
− 試験を実施するために用いる個々の機器及び装置の校正に起因する不確かさ
− 環境の影響又は補正に起因する不確かさ
− 印加する信号に存在する誤差に起因する不確かさ
− 測定結果の再現性に関連する不確かさ。試験機関が1回だけ測定を行う場合,試験機関は,総合的な
測定の不確かさへの偶然性による寄与を推定することになる。推定は,同種のフィルタ及びパラメー
タに対して過去に行われた数回の測定に基づいて求める。
− 試験中の表示装置の分解能に関する不確かさ。信号レベルを0.1 dBの分解能で指示するディジタル表
示装置の不確かさは,±0.05 dBの一様分布として考慮する。
− 測定データに適用する各補正に関する不確かさ
5.3 試験機関が行う定期試験における実際の測定の不確かさが,該当する測定の不確かさの最大許容値
を超える場合,この規格の仕様への適合性を評価するためにその試験の結果を用いてはならない。

6 事前検査

  測定に先立ち,フィルタが正常に動作することを確認するため,フィルタ及び全ての附属品に対して目
視検査を行う。操作部が適切に動作することを確認する。操作部,表示部及びその他の主要な部位が適切
に動作しない場合には,定期試験を行わない。

7 電源

  全ての試験で,フィルタには推奨する方法又は適切な方法で電源を供給する。一連の試験を実施する前
後に,取扱説明書に記載する方法に従って,供試品のフィルタに供給する電源電圧が,取扱説明書に指定
する動作限界内にあることを確認する。電圧が動作限界を逸脱しており,その原因が部分的に放電してい
る電池の使用又は誤った電圧の商用電源への接続でない場合には,故障と判断し,定期試験を行わない。

8 環境条件

8.1  定期試験は,次の環境条件の範囲内で行う。
a) 周囲温度 : 20 ℃26 ℃

――――― [JIS C 1513-3 pdf 5] ―――――

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JIS C 1513-3:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61260-3:2016(IDT)

JIS C 1513-3:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 1513-3:2021の関連規格と引用規格一覧

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