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C 1736-1 : 2021
附属書B
(規定)
熱的耐電流試験の温度上昇計算式に用いる電流密度及び始発温度
B.1 耐電流
この附属書は,変流器には,系統の事故などによって突発的な過電流が流れることがあるため,これに
熱的及び機械的に耐えることを検証するために規定する。
a) 熱的耐電流 熱的耐電流は,過電流の全通電時間に発生する熱が全て巻線の温度上昇のために消費さ
れるとして,巻線の電流密度から計算する方法を採用した。
なお,始発温度とは,定格耐電流に相当する電流が流れ始める温度のことで,7.3で規定する温度上
昇を制限するものでなく,耐電流が大きい場合は,実際上,温度上昇は小さいと考えてよい。
定格過電流強度とそれに対応する銅線の電流密度との関係を,表B.1に示す。巻線の電流密度は,
表B.1に規定する値を超えてはならない。
表B.1−定格過電流強度とそれに対応する銅線の電流密度との関係
定格過電流強度 電流密度
A/mm2
耐熱クラスA 耐熱クラスE 耐熱クラスB
40 135 127 166
75 148 144 180
150 156 154 189
300 160 (158) −
注記 括弧内の数字は,JEC-1201に合わせ参考値とする。
耐電流の保証時間を1秒間と規定したが,60 kV以上の送電系統では,系統の保護上,変流器の事
故時の通電時間を1秒間以上必要とする場合もある。また,配電系統では1秒間でも長すぎ,0.25秒
間以下でよい場合もある。
8.3.1 a) 2) に規定する“S1=Stt”の式は,0.25秒間5秒間程度までほぼ成立する。必要とする保
証時間に対応する定格耐電流を設定することが理想であるが,反面,あまり種類が多いと不経済にな
ることも考慮する。
熱的耐電流の始発温度は,耐熱クラスA及び耐熱クラスEは4点,耐熱クラスBは3点を表25に
規定する。保証時間が2秒間,1秒間及び0.5秒間の場合の始発温度と過電流強度曲線との関係を図
B.1に示す。
――――― [JIS C 1736-1 pdf 56] ―――――
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過電流強度
図B.1−始発温度−過電流強度曲線
――――― [JIS C 1736-1 pdf 57] ―――――
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附属書C
(規定)
多回路総合計器用変流器
C.1 一般
この附属書は,電流合成方式における多回路計器と組み合わせて使用する変流器(以下,多回路用変流
器という。)について規定する。
多回路用変流器には,主変流器及び合成変流器があって,この附属書に規定していない技術的要求事項
は,本体による。この多回路用変流器の確度階級は,0.5 W級を基準とする。
C.2 種類及び定格
C.2.1 種類
多回路用変流器の種類は,主変流器及び合成変流器とする。
C.2.2 定格電流
多回路用変流器の定格電流は,定格一次電流によって区分し,表C.1による。
表C.1−定格電流
単位 A
定格一次電流 定格二次電流
主変流器 合成変流器
1 000 5 5
1 500
2 000
3 000
4 000
5 000
注記 合成変流器は,一次側の各回路に5 Aの電流が流れ
たとき,二次側に5 Aの電流が流れる。
C.2.3 定格耐電流
主変流器の定格耐電流は,定格一次電流及び定格過電流によって区分し,表C.2による。
表C.2−定格過電流
定格一次電流 定格過電流
A kA
1000 30
1500 40
2000 50
3000 70
4000 80
5000
C.2.4 最高電圧
主変流器及び合成変流器の最高電圧は,表C.3による。
――――― [JIS C 1736-1 pdf 58] ―――――
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C 1736-1 : 2021
表C.3−最高電圧
単位 kV
種類 最高電圧
主変流器 0.46
合成変流器 0.23
C.2.5 定格負担
主変流器及び合成変流器の定格負担は,表C.4による。
表C.4−定格負担
単位 VA
種類 定格負担
主変流器 15,25,40
合成変流器 10,15
C.3 性能
C.3.1 合成誤差の限度
多回路用変流器は,C.5.2に規定する試験を行い,各相の合成誤差は,各回路の主変流器の二次端子と合
成変流器の一次端子との間に,それぞれ,2 VA及び力率1の負担を接続し,合成変流器の二次端子に定格
負担と定格負担の25 %との間の負担(力率0.8遅れ電流)を接続した状態で,直列に接続したn個(nは
回路数を表す。)の主変流器及び主変流器1個ごとに,定格周波数の表C.5及び表C.6に示す任意の電流を
通電したとき,合成誤差の限度が表C.5及び表C.6の値に適合しなければならない。
表C.5−多回路用変流器の合成誤差の限度(n個の主変流器に通電した場合)
主変流器の定格一次電流に対する百分率一次側負荷力率 合成誤差の限度
% %
5120 1 ±0.5
10120 0.5(遅れ電流) ±1.0
表C.6−多回路用変流器の合成誤差の限度(主変流器1個ごとに通電した場合)
主変流器の定格一次電流に対する百分率一次側負荷力率 合成誤差の限度
% %
5n120 1 ±0.5
10n120 0.5(遅れ電流) ±1.0
C.3.2 電流特性
多回路用変流器は,C.5.3に規定する試験を行い,各回路の主変流器の二次端子と合成変流器の一次端子
との間に,それぞれ,2 VA及び力率1の負担を接続し,合成変流器の二次端子に定格負担(力率0.8遅れ
電流)を接続した状態で,直列に接続したn個(nは回路数を表す。)の主変流器に定格周波数の表C.7に
示す範囲の電流を通電したとき,電流の変化によって生じる各相の合成誤差の変化の限度が,表C.7の値
に適合しなければならない。
――――― [JIS C 1736-1 pdf 59] ―――――
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C 1736-1 : 2021
表C.7−合成誤差の変化の限度
主変流器の定格一次電流に対する百分率一次側負荷力率 合成誤差の変化の限度
% %
5120 1 0.5
10120 0.5(遅れ電流) 0.75
C.3.3 短時間商用周波耐電圧
合成変流器は,C.5.4に規定する試験を行い,乾燥状態で1分間,これに耐えなければならない。
C.3.4 巻線端子間耐電圧
合成変流器は,C.5.5に規定する試験を行い,これによって機械的又は電気的に損傷を受けてはならない。
C.4 構造及び寸法
C.4.1 構造
構造は,次による。
a) 主変流器は,通常,全モールド絶縁方式の貫通形及び分割貫通形でなければならない。分割貫通形の
場合は,分割鉄心面の相互の接触状態を良好に仕上げ,分割鉄心部の取付け機構に封印を施した構造
でなければならない。
b) 合成変流器は,通常,2回路両用及び3回路両用とし,回路数の変更ができないように封印を施した
構造でなければならない。ただし,用途などによって,回路数を2回路専用又は3回路専用としても
よい。
c) 端子記号 合成変流器の端子記号の例は,図C.1に示す。
図C.1−3回路合成変流器の端子記号の例(U相に使用する場合)
C.4.2 寸法
主変流器の定格一次電流に対応する主変流器の貫通窓及び母線の標準寸法,並びに適用変圧器容量は,
表C.8による。
――――― [JIS C 1736-1 pdf 60] ―――――
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JIS C 1736-1:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.220 : 電気学.磁気学.電気的及び磁気的測定 > 17.220.20 : 電気的及び磁気的量の測定