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ステップ応答は,通常,ステップ入力に対する出力の過渡的な変化を連続的にとらえ,必要に応じ
て,上記の(a)(e)をもって表示する(図2参照)。
なお,図2の例において“最終値の ( ) %”の ( ) 内の値は2であり,応答時間を決める“最終
値に対し ( ) %”の ( ) 内の値は90である。図はいずれも“ステップ入力0100%”の例であるが,
整定時間と応答時間を求める変動中の出力の終点は,ステップ入力幅と関係なく出カスパンの百分率
を尺度として表す。
図2 ステップ応答の例
(8) 周波数応答 :
(a) 相対ゲインが0.7になる周波数 ( ) z
(b) 位相遅れが45°になる周波数 ( ) z
(c) 相対ゲインが最大になる周波数 ( ) z
(d) 相対ゲインが最大になる出力の位相角 ()°
周波数応答は,周波数をパラメータとして定振幅の正弦波入力に対する出力の振幅を連続的にとら
え,必要に応じて,上記(a)(d)をもって表示する(図3周波数応答の例参照)。
――――― [JIS C 1803 pdf 6] ―――――
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図3 周波数応答の例
(9) ドリフト : ± ( ) %/ ( ) ドリフトは,長時間入力を一定値に保持したときに生じる出力の変化を
いい,所定の経過時間内に生じる出力の最大変化量で表示する。通常,試験においては出力を長時間
連続記録する。その間,基準動作条件を維持することが困難な場合は,正常動作条件内に維持するも
のとする。
(10) ウォームアップ時間 : ( ) in 出力の値によってウォームアップ時間が異なる場合は出力の値を
( ) 付きで示す。
( ) in[出力 ( ) %]
(11) 消費電力 :
( ) [ ( ) DC]
( ) A [ ( ) AC, ( ) z]
( ) [ ( ) AC, ( ) z]
消費電力は,通常,最大消費電力を表示するものとし,[ ] 内には消費電力を規定する条件を示す。
なお, ( ) ACは交流実効値を意味する。
(12) 絶縁抵抗 :
() M 圀 ) DC]
( ) ) DC, ( ) − ( ) 間]
[ ] 内には絶縁抵抗を規定する電圧とともに,必要に応じて,対象部位を明記する。
なお,絶縁抵抗は特に温度と湿度の影響を受けやすいので,基準動作条件以外の温度及び湿度で規
定する場合は,温度と湿度についての条件を次の例のように明記する。
――――― [JIS C 1803 pdf 7] ―――――
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例 50M 500V DC,35℃,70%RH,入力端子−出力端子間)
(13) 耐電圧 :
( ) V, ( ) z, ( ) in
( ) V, ( ) z, ( ) in[ ( ) − ( ) 間]
耐電圧は,通常,商用電源周波数の交流実効値電圧で表示する。
交流電圧の実効値であることを明確にするために,次の具体例のように ( ) V AC又は ( ) V
rmsと記す場合がある。
また,必要に応じて,( ) 内に対象部位を表示する。
0.5kV AC, 50Hz, 1min(入力端子−接地端子間)
1kV rms, 50Hz, 1min(出力端子−接地端子間)
なお,附帯条件として試験装置の遮断電流を明らかにする必要がある場合は,次の例のように表示
する。
例 0.5 kV AC, 50 Hz, 1 min(遮断電流0.5 mA)
(14) 空気消費量 : ( ) 3/h[供給圧 ( ) Pa] 出力の値によって空気消費量に差がある場合は,[ ]
内に出力の値を明記する。
( ) 3/h[供給圧 ( ) Pa,出力 ( ) %]
5.3 影響変動の表示
5.3.1 一般事項 一般事項は,次による。
(1) 影響変動の各項目は,一つの外部影響量だけが正常動作条件の範囲内で変化したときに生じる出力の
最大変化量で表示する。ただし,他の外部影響量は基準動作条件に保持されているものとする。
2種以上の外部影響量による複合影響を表示する必要がある場合は,それらの条件を明示する。
(2) 影響変動は,原則として“レンジの下限値”の変化量と“スパン”の変化量とによって表示し,とも
に出力スパンの百分率又は測定値に単位(℃,Paなど)を付けて表す。
一般に,レンジの下限値の変化を“ゼロシフト”,スパンの変化量を“スパンシフト”といい,外部
影響量の種類ごとに次の例のように表示する。
なお,影響変動の“変動”は,通常,省略される。
例 温度の影響 ゼロシフト ±0.01%/℃
スパンシフト ±0.02%/℃
出力レンジの中間の値におけるシフトがゼロシフト又はスパンシフトを超える場合には,“最大シ
フト”として,そのシフトが測定された出力レンジの値とともに次の例のように付記する。
例 ゼロシフト ±0.02%/℃
スパンシフト ±0.01%/℃
最大シフト ±0.03%/℃(出力75%)
また,正常動作条件としての外部影響量の変化範囲は,必要に応じて,影響変動の値の後に ( )
を付けて次の例のように表示する。
例 温度の影響 ±0.01%/℃ (−30+80℃)
なお,ゼロシフトとスパンシフトは同一の表示であるため,以下の影響変動の表示法では区別を省
略する。
5.3.2 影響変動の表示法 影響変動の表示法は,次による。
(1) 温度の影響 :
――――― [JIS C 1803 pdf 8] ―――――
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± ( ) %/℃ [( ) ( ) ℃]
± ( ) %/± ( ) ℃[(基準温度)+ ( ) ℃,− ( ) ℃]
例としては,次のように表示する。
例1. ±0.01%/℃ (540℃)
例2. ±0.05%/±18℃ (23+18℃,−18℃)
(2) 湿度の影響 :
± ( ) %/%RH [( ) ( ) %RH]
± ( ) %/± ( ) %RH[(基準湿度)+ ( ) %RH, − ( ) %RH]
備考 “自然環境条件”としての湿度は,温度と密接に関係している。例えば,正常動作条件が屋外
のある温度・湿度クラスの場合,個々にみれば湿度範囲595%RH,温度範囲540℃であっ
ても,湿度5 %RHにおける温度の下限値は25℃,湿度95%RHにおける温度の上限値は30℃
となるので,湿度を基準にした場合の“現実の使用環境条件”は次のようにする。
5%RH (2540℃) 95%RH (530℃)
したがって,この場合の湿度を基準とした温度との複合影響は,次のように表示される。
±0.5%/5%RH (25℃) 95%RH (30℃)
(3) 電源電圧の影響 :
± ( ) %/V [( ) ( ) ]
± ( ) %/± ( ) [(基準電圧)+ ( ) ,− ( ) ]
± ( ) %/± ( ) %[基準電圧)+ ( ) %,− ( ) %]
(4) 電源周波数の影響 :
± ( ) %/Hz [( ) ( ) z]
± ( ) %/± ( ) z[(基準周波数)+ ( ) z,− ( ) z]
± ( ) %/± ( ) z[(基準周波数)+ ( ) %,− ( ) %]
(5) 電源ひずみ率の影響 : ± ( ) %/(電源ひずみ率の値)% 電源ひずみ率の影響は,交流電源電圧の波
形が正弦波から崩れることによって生じる出力の変化をもって表示する。
備考 電源ひずみ率は,“電源電圧の実効値とその中に含まれる高調波群の実効値の比”として定義さ
れている。
(6) 電源瞬断の影響 : ± ( ) % ( ) s 電源瞬断の影響は,電源が短時間切れることによって生じる出
力の過渡的変化をもって表示する。出力の過渡的変化は,変化量の正又は負の最大値と変化の持続時
間(出力の変化が定常値の99%に達するまでの時間)で表示する。
なお,出力の値によって影響変動に差異が存在する場合は,次の例のように出力の値を表示する。
例 −1.0%(瞬断時間20ms,出力50%)
また,出力に定常的な変化を生じる場合には,次のように付記する。
過渡変化 −1.0% (瞬断時間 20ms)
定常変化 +0.2%
備考1. 電源瞬断の影響は,バックアップ電源への切換えを考慮したものである。
2. 試験に当たっては,通常,入力を50%に保持し,被試験機器の出力と電源入力を2チャネル
記録計によって同時記録する。
交流電源の場合は,電圧がゼロになる瞬間(正弦波の位相がゼロになる“クロスオーバー
ポイント”)において電源をスイッチングし,3回の瞬断試験を行う。電源切換え時の位相制
――――― [JIS C 1803 pdf 9] ―――――
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御が不可能な場合は,ランダムに少なくとも10回の瞬断試験を行う。いずれの場合も,各瞬
断試験の間隔は瞬断時間の10倍以上とする。
(7) 供給空気圧の影響 :
± ( ) %/± ( ) Pa [( ) ( ) Pa]
± ( ) %/± ( ) Pa[(基準供給圧)+ ( ) Pa,− ( ) Pa]
なお,出力の値によって影響変動に差がある場合は,次の例のように出力の値を明記する。
例 ±0.5%/±10kPa(140+10kPa,−10kPa,出力100%)
(8) 振動の影響 :
± ( ) %[振幅 ( ) m,周波数 ( ) ( ) z]
± ( ) %[加速度 ( ) /s2,周波数 ( ) ( ) z]
正常動作条件における振動は,通常,一定の振幅(全振幅の21)と周波数範囲,又は一定の加速度
と周波数範囲によって規定されるが,定の振幅と一定の加速度の範囲をもって規定する場合もある。
そのような場合には,次のように表示する。
(振幅0.75mm,周波数29Hz,加速度2m/s2,周波数960Hz)
一般に,振動の影響は加振方向によって異なるので,必要に応じて,次の例のように加振方向も表
示する。
例 ±0.5%(加速度2m/s2,周波数960Hz,x軸方向)
通常,左右,前後,上下の3方向をそれぞれx軸,y軸,z軸とする。
(9) 衝撃の影響 :
± ( ) %[自由落下 ( ) m]
± ( ) %[加速度 ( ) /s2,衝撃時間 ( ) s]
自由落下による場合は,コンクリートの床,又は十分大きな質量をもつ金属板の上へ被試験機器を
所定の高さ (25100mm) から落下させる。原則として衝撃は非通電状態で加える。
備考 被試験機器が比較的大きな重量物の場合は,被試験機器の底面(一般に四角形)の一辺を軸と
して反対側の辺を床から所定の高さ (25100mm) に持ち上げるか,又は角度にして30°傾け
た位置からの自由落下による衝撃を加える。試験としては,各辺を軸にしてそれぞれ1回の衝
撃を加える。
衝撃を加速度と衝撃時間(持続時間)によって規定する場合は,必要に応じて,衝撃を加える方向
として左右,前後,上下(x軸,y軸,z軸)を明記する。その例を,次に示す。
例1. ± 0.5%(加速度20m/s2,衝撃時間10ms,x,y,z軸)
例2. ± 0.3%(加速度40m/s2,衝撃時間10ms,x,y軸)
例3. ± 0.2%(加速度40m/s2,衝撃時間10ms,z軸)
備考 衝撃試験機は,通常,正弦波の半サイクルに相当する衝撃(加速度)を発生する。
(10) 取付角度の影響 : ±( )% [±( )°] 取付角度は,通常,前後・左右の2方向について水平面
からの傾きが規定されるので,方向によって影響変動が異なる場合は次の例のように表示する。
例 ± 0.3%(前後±30°),± 0.5%(左右±30°)
備考 取付角度は,設置角度,据付角度などともいう。
(11) 過大入力の影響 : ±( )%[入力スパンの ( ) 倍の入力 ( ) ] 過大入力による影響変動は,あ
る大きさの過大入力が一定時間加えられたことによって生じる定常的な出力の変化として表示する。
備考 通常の試験においては,許容過大入力を1分間加えた後,入力をレンジの下限値に戻す。その
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JIS C 1803:1995の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.040 : 産業オートメーションシステム > 25.040.40 : 工業計測及び制御
JIS C 1803:1995の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0155:1997
- 工業プロセス計測制御用語及び定義
- JISC1002:1975
- 電子測定器用語
- JISC1804:1995
- 工業プロセス計測制御機器の使用環境条件
- JISZ8103:2019
- 計測用語