JIS C 3411:2018 船用電気設備―船及びオフショア用の電力,制御及び計装ケーブルの一般構造及び試験方法 | ページ 8

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C 3411 : 2018 (IEC 60092-350 : 2014)
附属書D
(規定)
円形銅導体ケーブルの外径の下限値及び上限値の計算
D.1 一般
この附属書は,円形銅導体ケーブルの外径の下限値及び上限値の計算方法について規定する。
D.2 外径の下限値
外径の下限値は,次による。
a) 表D.1から,導体外径の下限値を得る。
b) 線心の公称外径は,a)で得た値に,絶縁体及び個々の線心の他の被覆物厚さの規定平均値の2倍を加
えて計算する。
c) 線心のより合せ公称外径は,b)で得た値に表A.3から得られるより合せ係数kを乗じて計算する。
d) 完成ケーブルの公称外径D0は,c)で得た値に,シース(又は多層のシース)及び該当する場合は線心
より合せ上の他の被覆物(D.4参照)の厚さの規定平均値の2倍を加えて計算する。
e) 外径の下限値Dminは,D0に0.97を乗じて,その得られた値を次のように丸める。
− 0.97 D0≦5 mmの場合,0.1跳びに切り捨てる。
− 5 mm<0.97 D0≦10 mmの場合,0.2跳びに切り捨てる。
− 0.97 D0>10 mmの場合,0.5跳びに切り捨てる。
例 0.97 D0=4.33の場合,Dmin=4.3
0.97 D0=7.33の場合,Dmin=7.2
0.97 D0=11.33の場合,Dmin=11.0
0.97 D0=11.83の場合,Dmin=11.5
D.3 外径の上限値
外径の上限値は,次による。
a) 表D.1から,導体外径の上限値を得る。
b) 線心の公称外径は,a)で得た値に,当該ケーブルに規定する導体上に被覆する絶縁体及び全ての被覆
物(規定したもの及び任意の両方)の規定平均厚さの2倍を加えて計算する。
c) 線心のより合せ公称外径は,b)で得た値に表A.3から得られるより合せ係数kを乗じて計算する。
d) 完成ケーブルの公称外径D1は,c)で得た値に,当該ケーブルに規定するシース(又は多層のシース)
及び該当する場合は線心より合せ上の他の被覆物(規定したもの及び任意の両方)の厚さの規定平均
値の2倍を加えて計算する(D.4参照)。
e) 外径の上限値Dmaxは,次のとおり小数第2位まで計算する。
Dmax=1.05D1+X
ここに, 単心ケーブルでD1≦5 mmの場合,X=0.3 mm
単心ケーブルでD1>5 mmの場合,及び
多心ケーブルでD1≦5 mmの場合,X=0.4 mm
多心ケーブルでD1>5 mmの場合,X=0.5 mm

――――― [JIS C 3411 pdf 36] ―――――

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C 3411 : 2018 (IEC 60092-350 : 2014)
Dmaxは,Dminと同様の方法[D.2 e)参照]で,最も近い低めの値の代わりに最も近い高めの値に丸める。
例 1.05D1+X= 4.84の場合,Dmax=4.9
1.05D1+X= 9.23の場合,Dmax=9.4
1.05D1+X=12.11の場合,Dmax=12.5
1.05D1+X=12.62の場合,Dmax=13.0
D.4 絶縁体及びシース以外の規定した,又は任意の被覆物厚さ
導体と絶縁体との間のセパレータ 0.08 mm
各線心上の保護テープ,繊維編組 0.15 mm
シースの2層間のセパレータ 0.15 mm
外部繊維編組 0.3 mm
金属編組 2.5×素線径(mm)
表D.1−固定配線ケーブルの円形銅導体の下限値及び上限値
公称断面積 クラス2 クラス5
導体外径 導体外径
下限値 上限値 下限値 上限値
mm2 mm mm mm mm
0.5 0.85 0.95 0.85 0.95
0.75 1.10 1.25 1.00 1.10
1 1.15 1.35 1.15 1.35
1.5 1.45 1.65 1.45 1.65
2.5 1.86 2.10 1.86 2.10
4 2.35 2.63 2.35 2.63
6 2.89 3.22 2.95 3.25
10 3.75 4.18 4.00 4.50
16 4.72 5.26 5.00 5.60
25 5.95 6.62 6.20 6.90
35 7.00 7.80 7.60 8.50
50 8.15 9.08 9.20 10.2
70 9.79 10.9 10.6 12.1
95 11.5 12.9 12.5 14.0
120 13.0 14.4 13.9 15.5
150 14.4 15.9 15.5 17.3
185 16.1 17.9 17.2 19.2
240 18.5 20.3 19.8 22.0
300 20.7 22.7 22.0 24.5
400 23.8 26.1 27.8 31.0
500 26.7 29.2 31.4 35.0
630 31.0 34.0 35.0 39.0

――――― [JIS C 3411 pdf 37] ―――――

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C 3411 : 2018 (IEC 60092-350 : 2014)
附属書E
(規定)
低温での低温屈曲試験及び衝撃試験
E.1 規定した低温での低温屈曲試験
E.1.1 方法1
E.1.1.1 装置
装置は,要求試験温度を保持できる低温槽を含み,その中で規定のマンドレルに試料を巻くのに十分な
大きさでなければならない。
E.1.1.2 手順
試験のための各ケーブルは,適切な長さの二つの試料を採取する。直線の試料及び該当するマンドレル
(表E.1参照)を調整した低温槽に置き,4時間保持する。試料は,低温槽内において,1530秒の間に
規定回数の巻付けを終了するようマンドレルの周りに巻き付ける。試料に対する張力を規定していない場
合,試料がマンドレル周囲に確実に接触するために必要な張力でなければならない。マンドレル回転が遠
隔操作でない場合,低温試験を行うときには,試料及びマンドレルは,防寒手袋を用いて取り扱う。
試料を低温槽から取り出さなければならない場合(取扱いが困難な場合),巻付けは,可能な限り早く開
始し,取出し後30秒以内に完了しなければならない。
表E.1−低温屈曲試験の詳細
ケーブルタイプ 試料外径(d) マンドレル径(dの倍数) 巻付け回数
単心 0 20 40 多心,対ケーブル − 8 0.5(180°曲げ)
E.1.2 方法2
E.1.2.1 装置
E.1.1.1参照。
E.1.2.2 手順
試験のための各ケーブルは,適切な長さの二つの試料を採取する。直線の試料及び完成ケーブルの仕上
外径の10倍のマンドレルを調整した低温槽に入れ,製品規格に規定する時間保持する。試料は,低温槽内
で,マンドレルに1回巻き,伸ばし,反対方向に巻き,伸ばし,1回反対方向に巻き,伸ばす。マンドレ
ルへの巻付けは,ゆっくりと一定速度で,加える張力は,試料がマンドレル周囲に十分接触するものでな
ければならない。
E.1.3 評価及び要求事項
絶縁体及びシースの二つの試料は,割れ又は破壊があってはならない。
屈曲操作に続き,その下にある構成物を調査するのに必要な場所を解体する。その構成物の割れ又は破
壊があってはならない。
ラッカー,塗料又はアスファルトコンパウンドの割れ,がれ及び類似のものについては,評価を特別
に要求しない場合,無視してもよい。

――――― [JIS C 3411 pdf 38] ―――――

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C 3411 : 2018 (IEC 60092-350 : 2014)
E.2 規定した低温での衝撃試験
E.2.1 装置
装置は,電線又はケーブル試料に衝撃を加える器具,試料を規定温度に保つことが可能な低温槽及び断
面が50 mm×100 mmの短い長さの木材をもち,更に次の仕様による。
a) 衝撃装置は,おもりが落下するための溝をもつ二つの垂直に組まれた直立材からなる。おもりは,質
量1.36 kgで,試験試料を打ち付ける円筒状の鉄の頭をもつ。頭は,直径28.5 mmで,僅かな丸いエ
ッジのある直径25 mmの平らな打ち付ける表面をもつ。装置は,おもりを規定した高さから解除でき
るロック機構をもつ。
b) この低温槽は,固定した柱を備え付け,柱の先端には,試験試料に衝撃を加える断面が50 mm×100 mm
の短い長さの木材を取り付ける。
表面が平滑なスプルース材は,試料を保持するのに効果的な材料であることを確認し,現在,試験に用
いることを認めている。ただし,疑義が生じた場合には木材支持具とする。
E.2.2 手順
試験する電線又はケーブルで0.13 mの直線状のもの10試料を低温槽に置き,規定温度に冷却する。こ
の低温槽は,その後,この温度に4時間保持する。その温度条件に達した後,直ちに,各試料を順次,低
温槽内にある固定柱の先端にある木片上に木目に沿って固定する。平形ケーブルの場合には,長径軸がそ
の表面に接するようにする。試料を,自由落下の衝撃試験に供し,その落下高さは,試料の先端からおも
りの下面までの間で915 mmとする。試料が確実に衝撃を受けるよう注意する。
周囲温度で15秒以内に衝撃試験を行う場合は,試料を槽から取り出してもよい。疑義が生じた場合,衝
撃試験は槽の中で実施しなければならない。
E.2.3 評価及び要求事項
シース及び絶縁体は衝撃試験において,10試料中少なくとも8試料は,割れ又は破壊があってはならな
い。
参考文献 IEC 60050-461:2008,International Electrotechnical Vocabulary−Part 461: Electric cables
IEC 60092-354,Electrical installations in ships−Part 354: Single- and three-core power cables with
extruded solid insulation for rated voltages 6 kV (Um = 7,2 kV) p to 30 kV (Um = 36 kV)
JIS C 3662(規格群) 定格電圧450/750 V以下の塩化ビニル絶縁ケーブル
注記 原国際規格では,IEC 60227 (all parts),Polyvinyl chloride insulated cables of rated voltages
up to and including 450/750 Vを記載している。
JIS C 3663(規格群) 定格電圧450/750 V以下のゴム絶縁ケーブル
注記 原国際規格では,IEC 60245 (all parts),Rubber insulated cables−Rated voltages up to and
including 450/750 Vを記載している。
IEC 60502-2:2005,Power cables with extruded insulation and their accessories for rated voltages from
1 kV (Um = 1,2 kV) p to 30 kV (Um = 36 kV)−Part 2: Cables for rated voltages from 6 kV (Um =
7,2 kV) p to 30 kV (Um = 36 kV)
IEC 62230:2006,Electric cables−Spark-test method

JIS C 3411:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60092-350:2014(IDT)

JIS C 3411:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 3411:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称