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C 3662-2 : 2009 (IEC 60227-2 : 1997,Amd.1 : 2003)
ついて行う。
試料は,前もって規定の温度まで加熱した水に浸すが,試料の各端末の約25 cmの長さの部分は,水に
浸らないようにする。
試料の長さ,水温及び浸せき時間は,JIS C 3662-1の表3による。
80500 Vの間の直流電圧を,浸せき後,導体と水との間に印加する。
絶縁抵抗は,電圧印加1分後に測定し,その値を1 km当たりの値に換算する。
換算された絶縁抵抗値は,いずれも個別規格(JIS C 3662-3,JIS C 3662-4など)に規定された絶縁抵抗
値を下回ってはならない。
個別規格(JIS C 3662-3,JIS C 3662-4など)に規定された絶縁抵抗値は,体積抵抗率1×108 (攀
づいている。
絶縁抵抗は,次の式によって計算する。
R .0036 7 log10 dD
ここに, R : 絶縁抵抗 (M 攀
D : 絶縁体の公称外径 (mm)
d : 導体の外径 (mm)。金糸コードの場合は絶縁体の公称内径
3 完成品可とうケーブルの機械的強度試験
3.1 可とう性試験
3.1.1 総則
要求事項は,JIS C 3662-1の5.6.3.1による。
この試験は,金糸コード,固定配線用可とう導体の単心ケーブル,及び公称断面積が2.5 mm2を超える
線心をもつ可とう導体の多心ケーブルには適用しない。
3.1.2 装置
試験は,図1に示す装置によって行う。この装置は,移動台C,移動台を動かす装置及び試料を通す4
個のプーリによって構成する。移動台Cは,同一外径のプーリA及びBを支持する。装置の両端に固定
した2個のプーリは,プーリA及びBとは直径が異なってもよいが,4個のプーリは,プーリ間で試料が
水平になるように配置する。移動台は,約0.33 m/sの一定速度で1 mの距離にわたって移動したのち左右
に反転する。
プーリは,金属製で丸形ケーブルについては半円形の溝を,平形ケーブルについては平形の溝をもつ構
造とする。押さえ金具Dは,移動台が動く方向と逆方向のおもりによって常に張力が加わるように固定す
る。この場合,一方の押さえ金具が支持台に接しているとき,他方の押さえ金具と支持台との間隔は,最
大5 cmとする。
移動装置は,滑らかに動作し,反転するときに衝撃が加わらない構造とする。
3.1.3 試料の準備
約5 mの可とうケーブルの試料は,図1に示すように,両端におもりを付けてプーリを通して取り付け
る。このおもりの質量並びにプーリA及びBの直径は,表1による。
――――― [JIS C 3662-2 pdf 6] ―――――
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C 3662-2 : 2009 (IEC 60227-2 : 1997,Amd.1 : 2003)
表1−おもりの質量及びプーリの直径
可とうケーブルの種類 線心数b) 導体公称断面積 おもりの質量 プーリの直径a)
mm2 kg mm
シースなし平形コード 2 0.5 0.5 60
0.75 1.0 60
ライトビニルシースケーブル 2 0.5 0.5 60
0.75 1.0 80
オーディナリービニルシース 1 1.0 80
ケーブル 1.5 1.0 80
2.5 1.5 120
3 0.5 0.5 80
0.75 1.0 80
1 1.0 80
1.5 1.0 80
2.5 1.5 120
4 0.5 0.5 80
0.75 1.0 80
1 1.0 80
1.5 1.5 120
2.5 1.5 120
5 0.5 1.0 80
0.75 1.0 80
1 1.0 120
1.5 1.5 120
2.5 2.0 120
オーディナリービニルシース 6 0.5 1.0 120
ケーブル 0.75 1.5 120
1 1.5 120
1.5 2.0 120
2.5 3.5 160
7 0.5 1.0 120
0.75 1.5 120
1 1.5 120
1.5 2.0 160
2.5 3.5 160
12 0.5 1.5 120
0.75 2.0 160
1 3.0 160
1.5 4.0 160
2.5 7.0 200
18 0.5 2.0 160
0.75 3.0 160
1 4.0 160
1.5 6.0 200
2.5 7.5 200
注a) 直径は,溝の一番深い箇所を測定する。
b) 線心数718の間のケーブルで,この表に規定していないものは,推奨しないケーブルの種類であ
る。これらのケーブルの試験は,同じ導体公称断面積で,かつ,直近上位に位置する表1の線心数
のときのおもりの質量及びプーリの直径を適用して試験を行うことができる。
――――― [JIS C 3662-2 pdf 7] ―――――
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C 3662-2 : 2009 (IEC 60227-2 : 1997,Amd.1 : 2003)
A,B : プーリ C : 移動台 D : 押さえ金具
図1−可とう性試験装置
3.1.4 線心への通電
電流負荷の場合,低電圧又は約230/400 Vの電圧を使用する。
可とう性試験中は,試料ケーブルに次に示す電流を通電する。
+10
− 2心及び3心ケーブル : すべての線心に1 A/mm20 %の電流を通電する。
+10
− 4心及び5心ケーブル : 3線心に1 A/mm2 %の電流を通電するか,又はすべての線心に
0 /3 n
+10
A/mm20 %の電流を通電する。ここに,nは線心数を示す。
5心を超える線心には,通電しない。通電しない線心には,信号電流を流す。
3.1.5 線心間の電圧
2心ケーブルの導体間については,交流約230 Vを通電する。3心以上のすべてのケーブルについては,
3心の導体間に3相交流で約400 Vを通電し,他の線心は中性線に接続する。約400 Vの電圧を通電する
線心は,隣接した3線心とする。2層構造のものは,最外層の線心を使用する。この条件は,低電圧電流
負荷システムを使用した場合にも適用する。
3.1.6 不具合の検知(可とう性試験装置の構造)
可とう性試験装置は,可とう性試験中に次のいずれかのことが起きた場合,検知し停止する構造とする。
− 電流の遮断
− 導体間の短絡
− 試料と試験装置のプーリとの間の短絡
3.2 曲げ試験
要求事項は,JIS C 3662-1の5.6.3.2による。
適切な長さのコードの試料を図2に示す装置に取り付け,0.5 kgの荷重を加える。導体には,約0.1 Aの
電流を通電する。
試料を導体の軸面と垂直方向に左右90度曲げる。
180度の曲げを1回とし,屈曲は60回/minで行う。
試料が試験に不合格になった場合は,更に2本の試料について試験を行い,そのいずれも合格しなけれ
ばならない。
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C 3662-2 : 2009 (IEC 60227-2 : 1997,Amd.1 : 2003)
単位 mm
図2−曲げ試験装置
3.3 引張衝撃強度試験
要求事項は,JIS C 3662-1の5.6.3.3による。
適切な長さのコードの試料の一端を硬い支持物に固定し,固定端から0.5 m下に0.5 kgのおもりを取り
付ける。導体には,約0.1 Aの電流を通電する。おもりを固定端まで持ち上げ落下させ,これを5回繰り
返す。
3.4 線心の分離試験
要求事項は,JIS C 3662-1の5.6.3.4による。
この試験は,シースなし平形コードについて行う。
短尺試料については,線心間の絶縁体に切れ目を入れ,線心を5 mm/sの速度で分離するのに必要な力を
引張試験機で測定する。
――――― [JIS C 3662-2 pdf 9] ―――――
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C 3662-2 : 2009 (IEC 60227-2 : 1997,Amd.1 : 2003)
3.5 静的可とう性試験
要求事項は,JIS C 3662の各個別規格による。
この試験は,公称断面積2.5 mm2以下のケーブルについて行う。
試験前,ケーブルを20±5 ℃の温度で24時間垂直状態に保持する。
長さ3±0.05 mの試料を図3に示すような装置で試験を行う。二つの押さえ金具A及びBは,試験装置
の底面から1.5 m以上の高さに設置する。
押さえ金具Aは固定し,押さえ金具Bは押さえ金具Aと同じ高さで水平に動くことができる。
試料の両端は,一端を押さえ金具Aに固定し,他端を押さえ金具Aから0.20 m離れた移動可能な押さ
え金具Bに固定し,試験中は垂直に保つ。ケーブルは,おおよそ図3の点線で示す形になる。
移動可能な押さえ金具Bは,金具を通る二つの垂直線とケーブルの外側の線の接線とで完全に囲まれた
図3の実線で示すU字形のループを形成するまで,固定した金具Aから遠ざける。この試験は,1回目の
試験の後,ケーブルを180度回転させ,2回目の試験を行う。
二つの垂直線間で測定したl'の1回目と2回目との値の平均を試験結果とする。
試験結果が要求事項に適合しない場合は,試料をケーブル最小外径の約20倍の外径の巻枠に2回巻付
け・巻戻しの前処理を行う。1回巻き付けた後,試料を180°回転させる。この前処理後の試料で前記の試
験を行い,要求事項を満足しなければならない。
3.6 エレベータケーブルの中心補強線の引張強さ
要求事項は,JIS C 3662の各個別規格による。
長さ1 mの完成品の試料に荷重を加える。
試料の両端約0.20 mの被覆及び線心をすべて除去し,中心補強索を含む中心補強線にケーブル300 mの
質量に相当する張力を1分間加える。
つり下げおもり,又は一定荷重を加えることができる適切な引張試験機を使用してもよい。
――――― [JIS C 3662-2 pdf 10] ―――――
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