JIS C 3667:2021 定格電圧1kV~30kVの押出絶縁電力ケーブル及びその附属品―定格電圧0.6/1kVのケーブル | ページ 9

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C 3667 : 2021
附属書C
(規定)
硬質エチレンプロピレンゴム(HEPR)絶縁体の硬度測定
C.1 試験片
試験片は,被覆の付いた完成品ケーブルの試料から採取し,測定に供する硬質エチレンプロピレンゴム
(HEPR)絶縁体以外の全ての外側被覆を慎重に取り除く。代替としては,絶縁加工後の線心を試料として
使用してもよい。
C.2 試験手順
試験は,次の例外を除き,JIS K 6253-2:2012による。
C.2.1 大きい曲率半径の表面
試験装置は,JIS K 6253-2:2012によって,硬質エチレンプロピレンゴム(HEPR)絶縁体に確実に載せら
れるように構成されたもので,押し針と加圧部が,この絶縁体表面と垂直に接することができなければな
らない。
これは,次のいずれかの方法によって行う。
a) 装置は,自在継手の可動台座に合っており,円弧表面に沿わせることが可能でなければならない。
b) 装置の台座は,表面の円弧に合わせて間隔をあけた,二つの平行棒AとA′とにぴったりと合わせる
ことが可能でなければならない(図C.1参照)。
以上の方法は,20 mm以下の曲率半径の表面の場合に用いる。
試験する硬質エチレンプロピレンゴム(HEPR)絶縁体厚さが4 mm以下の場合は,JIS K 6253-2:2012の
方法に規定されているごく小さい試験片用の装置を用いる。
C.2.2 小さい曲率半径の表面
C.2.1に規定する手順を採用するには小さすぎる曲率半径の表面については,加圧部に力が加ったとき,
硬質エチレンプロピレンゴム(HEPR)絶縁体自身の動きが最小となるように,試験片は試験装置と同じし
っかりした固定台の上で支持されるので,加圧部が試験片の軸上に垂直となる。
手順は,次のいずれかの方法による。
a) 金属製ジグの溝又は谷の部分で試験片を支える[図C.2のa)参照]。
b) ブロックで,試験片の導体の両端を支える[図C.2のb)参照]。
以上のような方法で測定する最小曲率半径は,4 mm以上とする。
さらに,小径の場合には,JIS K 6253-2:2012の方法に規定されている薄く小さい試験片用の装置を用い
る。

――――― [JIS C 3667 pdf 41] ―――――

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C 3667 : 2021
C.2.3 試験条件と試験温度
試料は,製造(加硫)後から試験までの間,常温で16時間以上放置する。
試験は,周囲温度20 ℃±2 ℃で行い,試験片は試験開始前から3時間以上この温度に保持する。
C.2.4 測定の回数
l回の測定は,試験片の異なる3か所又は5か所について行う。
測定結果の中央値を試料の硬さとして,直近の整数にして国際ゴム硬さ単位(IRHD)の符号を付けて表
す。
試験機
試験機の台
試験片
平行な二つの円柱
図C.1−大きい曲率半径の表面での試験

――――― [JIS C 3667 pdf 42] ―――――

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C 3667 : 2021
試験機
試験片
試験片
Vブロック
a) 溝形台座 b) ブロック台座
図C.2−小さい曲率半径の表面での試験
参考文献
[1] JIS C 3660-100:2019 電気·光ファイバケーブル−非金属材料の試験方法−第100部 : 一般事項
[2] JIS C 3662-1 定格電圧450/750 V以下の塩化ビニル絶縁ケーブル−第1部 : 通則
[3] JIS C 3663-1 定格電圧450/750 V以下のゴム絶縁ケーブル−第1部 : 通則
[4] IEC 60038:1983,IEC standard voltages
[5] IEC 60724:2000,Short-circuit temperature limits of electric cables with rated voltages of 1 kV (Um=1.2 kV)
and 3 kV (Um=3.6 kV)

――――― [JIS C 3667 pdf 43] ―――――

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C 3667 : 2021
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS C 3667 IEC 60502-1:2004+AMD1:2009,(MOD)
a) ISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) ISと対応国際規格との技術的差異の e) ISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
  •  1 適用範囲・・・・[1]
           削除      電気設備の技術基準の解釈において,IEC我が国固有の配電事情の
ため,IECへは提案しな
電線を用いる工事は,低圧電気設備だけに
い。
認められており,混乱するおそれがあるた
め,1.8/3 kV (Um=3.6 kV) のケーブルの規
定を削除した。
4 電圧及び 4 削除 箇条1に同じ。 箇条1に同じ。
材料
4.1 定格電 4.1 追加 技術的内容を変更する修
規格利用者の利便性を考慮して,定格電圧
圧 に関する補足説明をJIS C 3662-1及びJIS正ではないため,IECへ
C 3663-1を参考に追加した。 は提案しない。

6 絶縁体

   6           削除      箇条1と同じ理由によって,対応国際規格箇条1に同じ。
の表5表7に規定の3 kVケーブルに関す
る規定を削除した。
7 多心ケー 7 追加 技術的内容を変更する修
より合わせ上に巻くテープの規定が明確で
ブルのより 正ではないため,IECへ
ないため,多心ケーブルのより合わせ上に
合わせ,内部 施すバインダの規定を追加した。 は提案しない。
カバリング,
介在物及び
線心の識別
7.2 定格電 7.2 削除 ケーブルの定格電圧としては,0.6/1 kVであ
技術的内容を変更する修
圧0.6/1 kV 正ではないため,IECへ
り,1.2 kVは最高系統電圧を意味している。
ケーブル は提案しない。
これは,4.1において明確であるが,このケ
ーブルがこの規格を離れて使用される場
合,“定格電圧0.6/1 kVケーブル”の方が使
用電圧に対する誤解を与えないと考え,こ
の項においては,あえて“(1.2)”を削除し
た。
7.2 変更 箇条1に同じ。
金属層をもつケーブル及び金属層をもたな
いケーブルの選択に関しての機械的損傷な
どに対する我が国の規定及び設置要求事項
はないため,これらのケーブルの選択に対
する“国内規定による”を“考慮することが
望ましい”に変更した。
7.3 定格電 7.3 削除 箇条1に同じ。 箇条1に同じ。
圧1.8/3 (3.6)
kVケーブル
7.4 線心の − 追加 箇条1に同じ。
電気設備の技術基準の解釈に基づき,我が
識別 国では,安全性の観点から,線心の識別が必
要であり,最低限の識別に関する規定を追
加した。

――――― [JIS C 3667 pdf 44] ―――――

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C 3667 : 2021
a) ISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) ISと対応国際規格との技術的差異の e) ISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
7.5 接地線 − 追加 箇条1に同じ。
電気設備の技術基準の解釈に基づき,我が
国では,接地線に用いる場合の追加要求が
あるため,追加した。
8 単心及び 8 削除 箇条1に同じ。
対応国際規格において,金属層については,
多心ケーブ 各国の法令などと組み合わせて安全性を確
ルの金属層 保することが前提の規定になっているが,
我が国においては電気設備技術基準の解釈
に規定されており,要求が異なるため,混乱
するおそれがある。このため,IEC規格の
規定を採用しても最終的な安全性が確保で
きないと判断し,関連項目を削除した。
9.1 金属遮 9.1 削除 箇条1に同じ。
我が国においては,電気設備技術基準の解
蔽の構造 釈に規定されており,要求が異なるため,コ
ンセントリック導体などの規定を一部削除
した。
10 コンセン 10 削除 箇条1に同じ。
対応国際規格では,コンセントリック導体
トリック導 の要求事項として,“コンセントリック導体
体 の寸法,物理的特性及び電気的特性は,各国
の法令及び/又は規格による。”となってい
るが,我が国においては具体的規定がない
ため,採用しなかった。
11 金属シー 11 削除 箇条1に同じ。
対応国際規格では,金属シースが規定され
ス ているが,我が国においては電気設備技術
基準の解釈に規定されており,規定値が異
なる。今回,布設条件の相違による安全性の
確認が取れていないため,誤用防止を考慮
し採用しなかった。
12 金属がい 12 削除 箇条11に同じ。 箇条1に同じ。

14.3 衝撃試 14.3 削除 箇条1と同じ理由によって,3 kVケーブル箇条1に同じ。
験電圧の波 に対して適用する衝撃波試験の条件を削除
形 した。
15.3.2 15.3.2 変更 箇条1に同じ。
金属層の分類を削除したため,金属層を遮
15.3.3 15.3.3 蔽に変更した。
耐電圧試験
手順
15.3.4 試験 15.3.4 削除 箇条1と同じ理由によって,対応国際規格箇条1に同じ。
電圧 の表11に規定の3 kVケーブルに関する規
定を削除した。
16.1 抜取試 16.1 変更 箇条1に同じ。
16.6と16.7を削除したため,“16.516.8”
験一般 を“16.5及び16.8”に変更した。
16.6 鉛シー 16.6 削除 箇条1に同じ。
対応国際規格では,鉛シースが規定されて
ス厚さの測 いるが,我が国においては,電気設備技術基
定 準の解釈に規定されており,規定値が異な
る。今回,布設条件の相違による安全性の確
認が取れていないため,誤用防止を考慮し
採用しなかった。

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JIS C 3667:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60502-1:2004(MOD)
  • IEC 60502-1:2004/AMENDMENT 1:2009(MOD)

JIS C 3667:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 3667:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称