この規格ページの目次
6
C 3803-1977
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
3.20 試験用端子 しけんよう ブッシング内部の絶縁物の品質を管理すtest tap
たんし る目的で,誘電正接及び静電容量を測定す
るために,ブッシング内の導電層の一つに
接続された端子。
3.21 主静電容量 しゅせいで 中心導体又は中心パイプと電圧測定端子main capacitance
んようりょ との間の静電容量。
う
3.22 分圧静電容量 ぶんあつせ 電圧測定端子と接地部との間の静電容量。 tap capacitance
いでんよう
りょう
3.23 全静電容量 ぜんせいで 中心導体又は中心パイプと接地部との間total capacitance
んようりょ の静電容量。
う
4.00 特性
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
4.01 フラッシオーバ距離 ふらっしお がいし電極間のがいし外部の最短距離。flashover distance
ーばきょり
4.02 表面漏れ距離 ひょうめん がいし電極間絶縁物の外表面に沿った最creepage distance
もれきょり 短距離。
4.03 商用周波電圧 しょうよう 周波数が15Hz100Hz,波高率が1.34 power-frequency
しゅうはで 1.48の間にあるような波形をもった交流voltage
んあつ の電圧。
4.04 商用周波電圧による しょうよう 供試品の両電極間に商用周波電圧を加えpower-frequency
フラッシオーバ しゅうはで voltage flashover
たとき,周囲の気体又は液体で絶縁された
んあつによ 間げき又は供試品の表面における全路絶
るふらっし 縁破壊。
おーば
4.05 商用周波乾燥フラッ しょうよう power-frequency dry
空気中において,清浄な乾燥した供試品の
シオーバ電圧 しゅうはか 両電極間に商用周波電圧を加えてフラッflashover voltage
(乾燥フラッシオー んそうふら シオーバを生じるときの電圧の実効値。
バ電圧) っしおーば
でんあつ
かんそうふ
らっしおー
ばでんあつ
4.06 商用周波注水フラッ しょうよう 注水下にある清浄な供試品の両電極間にpower-frequency wet
シオーバ電圧 しゅうはち 商用周波電圧を加えてフラッシオーバをflashover voltage
(注水フラッシオー ゅうすいふ 生じるときの電圧の実効値。
バ電圧) らっしおー
ばでんあつ
ちゅうすい
ふらっしお
ーばでんあ
つ
4.07 商用周波耐電圧 しょうよう power-frequency
供試品の両電極間に規定の時間,規定の商
しゅうはた 用周波電圧を加えて破壊放電を生じないwithstand voltage
いでんあつ 時の電圧の実効値。
――――― [JIS C 3803 pdf 6] ―――――
7
C 3803-1977
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
4.08 商用周波電圧による しょうよう disruptive discharge
電極間にある気体,液体,固体又はそれら
破壊放電 しゅうはで の複合絶縁物がその間に加えられた商用by power-frequency
んあつによ 周波電圧で電気的に全路破壊する現象。voltage
るはかいほ
うでん
4.09 商用周波油中破壌電 しょうよう 絶縁油中に浸した供試品の両電極間に商power-frequency
圧 しゅうはゆ 用周波電圧を加えて貫通したときの電圧puncture voltage
ちゅうはか の実効値。 in oil
いでんあつ
4.10 高周波電圧 こうしゅう 高周波減衰振動の波列をもった電圧。 high frequency voltage
はでんあつ
4.11 高周波電圧によるフ こうしゅう 供試品の両電極間に高周波電圧を加えたhigh frequency voltage
ラッシオーバ はでんあつ とき周囲の気体又は液体で絶縁された間flashover
によるふら げき又は供試品の表面における全路絶縁
っしおーば 破壊。
4.12 標準雷インパルス電 ひょうじゅ 正極性又は負極性,波頭長1
波尾長40standard
impulse
圧 んらいいん の全波電圧。 voltage
ぱるすでん
あつ
4.13 標準開閉インパルス ひょうじゅ
正極性又は負極性,波頭長250 波尾長
standard switching
電圧 んかいへい 2500 電圧。 impulse voltage
いんぱるす
でんあつ
4.14 インパルス電圧によ いんぱるす 供試品の両電極間にインパルス電圧を加impulse voltage
るフラッシオーバ でんあつに flashover
えたとき,周囲の気体又は液体で絶縁され
よるふらっ た間げき又は供試品の表面における全路
しおーば 絶縁破壊。
4.15 インパルス電圧の波 いんぱるす 全波又はさい断波における印加電圧の波crest value of impulse
高値 でんあつの 高値。 voltage
はこうち
4.16 インパルスフラッシ いんぱるす 清浄な乾燥した供試品の両電極間にインimpulse flashover
オーバ電圧 ふらっしお パルス電圧を加えてフラッシオーバを生voltage
ーばでんあ じる印加電圧の波高値。
つ ただし,波頭フラッシオーバの場合はフラ
ッシオーバ時の瞬時値。
4.17 50%インパルスフラ ごじゅうぱ 供試品の両電極間に一定値のインパルス50% impulse flashover
ッシオーバ電圧 ーせんとい 電圧を加えた場合にフラッシオーバ回数voltage
んぱるすふ が電圧印加回数の50%であるときのイン
らっしおー パルスフラッシオーバ電圧。
ばでんあつ
4.18 インパルス耐電圧 いんぱるす 供試品の両電極間に規定のインパルス電Impulse with stand
たいでんあ 圧を規定の回数加えても破壊放電を生じVoltage
つ ないときの電圧の波高値。
4.19 電圧時間曲線 でんあつじ 供試品の両電極間に波頭長及び波尾長をVolt-time curve
(V-t曲線) かんきょく 一定としたインパルス電圧の波高値を変
せん 化させて印加し,フラッシオーバさせたと
ぶい−てい きそのフラッシオーバ電圧とフラッシオ
きょくせん ーバまでの時間との関係を示す曲線。
――――― [JIS C 3803 pdf 7] ―――――
8
C 3803-1977
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
4.20 インパルス電圧によ いんぱるす disruptive discharge
電極間にある気体,液体,固体又はそれら
る破壊放電 でんあつに の複合絶縁物がその間に加えられたインby impulse voltage
よるはかい パルス電圧で電気的に全路破壊する現象。
ほうでん
4.21 耐荷重 たいかじゅ 供試品に規定の機械的荷重を規定の方法withstand load
う により加えて,供試品のいずれの部分にも
電気的又は機械的に異状を生じないとき
の荷重。
4.22 破壊荷重 はかいかじ mechanical failing
供試品に機械的荷重を加えた場合,電気的
ゅう 破壊に関係なく供試品のいずれかの部分 load
が機械的に破壊したときの荷重。
4.23 課電破壊荷重 かでんはか 供試品の両電極間に規定の電圧を加えなelectro-mechanical
いかじゅう がら機械的荷重を加えて供試品のいずれfailing load
の部分が電気的又は機械的に破壊したと
きの荷重。
4.24 ラジオ障害電圧 らじおしょ 部分放電が発生したときに供試物の電極radio influence voltage
(RIV) うがいでん 間を結ぶ回路中に直列にそう入された抵
あつ 抗の端子に発生する高周波雑音電圧。
あーるあい
ぶい
4.25 人工汚損試験 じんこうお artificial pollution test
がいし表面に塩,とのこ(砥の粉)などの
そんしけん 汚損物を人工的に付着湿潤させたときの
フラッシオーバ電圧(叉は耐電圧)と汚損
の程度(普通がいし表面の塩分付着密度,
表面電導度,汚損液の塩分濃度などで表
す)との関係を求める試験。
4.26 冷熱試験 れいねつし がいしを規定温度の熱湯及び冷水へ規定thermal shock test
けん 時間,交互に規定回数繰返し浸し,がいし
の欠陥の有無を検査する試験。
4.27 吸湿試験 きゅうしつ 磁器試験片をフクシン−メチルアルコーporosity test
しけん ル液に浸し,規定時間,規定圧力を加え試
験片に液の浸透により吸湿性の有無を検
査する試験。
4.28 オートクレーブ試験 おーとくれ セメント付けされたがいしを規定の高温autoclave expansion
ーぶしけん 高圧蒸気がまに規定時間入れてがいしのtest
劣化を調べる試験。
4.29 外観検査 がいかんけ がいし絶縁部表面の外観の検査。 visual inspection
んさ
4.30 温度サイクル試験 おんどさい エポキシ樹脂がいし類を規定温度の低温heat cycle test
エポキシ樹脂がいし くるしけん (on epoxy resin
そう及び高温そうへ入れ,規定時間交互に
及びエポキシ樹脂ブ えぽきしじ 規定回数繰返し検査する試験。 insulator or bushing)
ッシング用 ゅしがいし
およびえぽ
きしじゅし
ぶっしんぐ
よう
4.31 耐アーク性試験 たいあーく がいし,ブッシング類の耐アーク性の試power arc test
せいしけん 験。
――――― [JIS C 3803 pdf 8] ―――――
9
C 3803-1977
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
4.32 耐トラッキング性試 たいとらっ エポキシ樹脂がいし類の耐トラッキングtracking test
験 きんぐせい 性の試験。 (on epoxy resin
エポキシ樹脂がいし しけん insulator or bushing)
及びエポキシ樹脂ブ えぽきしじ
ッシング用 ゅしがいし
およびえぽ
きしじゅし
ぶっしんぐ
よう
5.00 その他
番号 用語 読み方 意味 対応英語(参考)
5.01 ボールソケットカッ ball and socket
ボールピン,ソケットキャップ及び割ピン
プリング からなる連結機構。 coupling
5.02 ボールピン ソケットと組み合わせて可とう性のあるball pin
連結を形成するように先端をボール形状
としたピン。
5.03 ソケットキャップ ボールピンと組み合わせて可とう性のあsocket cap
る連結を形成するように,ボールとかん
(嵌)合する空胴を設けたキャップ。
5.04 クレビスタングカッ clevis and tongue
クレビスキャップ,タングピン,コッタ及
プリング び割ピンからなる連結機構。 coupling
5.05 クレビスキャップ クレビス部を一体に成形して構成されたclevis cap
キャップ。
5.06 タングピン コッタが通るように孔をあけたタング形tongue pin
状の端部を有するピン。
備考 アイピンともいう。
5.07 コッタ クレビスとタングを連結するのに用いるCotter
棒状の金属性連結具。
5.08 割ピン わりぴん 金属線材を加工して作った連結部の抜けlocking device
止め装置をいい,ボールソケットカップリ
ング及びコッタに用いられるものがある。
5.09 シールドリング がいし又はブッシングの電位分布を緩和shield ring
するために,高電圧課電部の近くに設けら
れた環状の電極。
5.10 アークホーン フラッシオーバ時のアークによるがいしarcing horn
の損傷を防ぐために,がいし又はがいし連
と並列に設けられたつの状の電極。
5.11 がいしピン insulator pin
ピンがいしを構成し,磁器部を保持する棒
状の金具部分。
――――― [JIS C 3803 pdf 9] ―――――
10
C 3803-1977
電気材料部会 がいし専門委員会 構成表
氏名 所属
(委員会長) 巽 良 知 社団法人電気学会
小 野 真 魚 通商産業省生活産業局
中 村 守 孝 資源エネルギー省公益事業部
中 島 好 忠 横浜国立大学工学部
鶴 見 策 郎 東京理科大学理工学部
西 田 誠 次 工業技術院標準部
瀬 田 泰 助 財団法人電力中央研究所
新 宮 行 太 朝日碍子工業株式会社
大 串 富二男 株式会社香蘭社碍子工場
中 島 一 愛知県陶磁器工業組合
藤 村 哲 夫 日本碍子株式会社技術部
松 岡 志 郎 会津碍子株式会社
三 田 保 三 大トー株式会社佐野工場技術部
加 藤 勲 電磁器協会
佐 藤 紘 一 東京電力株式会社工務部
浦 下 康 中部電力株式会社東京支社
津 田 宏 関西電力株式会社工務部
左 近 一 郎 三菱電機株式会社伊丹製作所開閉機器製作所
村 野 稔 東京芝浦電気株式会社電機技術研究所
宮 内 正 夫 社団法人日本電機工業会
前 川 典 生 日本国有鉄道電気局
椿 博 電気事業連合会
(関係者) 大 森 豊 明 富士電機製造株式会社技術企画部
山 本 稔 電磁器協会
(事務局) 武 笠 二 郎 工業技術院標準部電気規格課
神 長 直 之 工業技術院標準部電気規格課
JIS C 3803:1977の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.29 : 電気工学(用語集)