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C 4034-1 : 1999 (IEC 60034 : 1996)
るため,高調波同期トルクは電動機の加速を妨げるものではなく,この定義から除外する。
2.15 最大トルク(交流電動機の) [breakdown torque (of an a.c. motor) ]
定格電圧及び定格周波数のもとで,運転中の電動機が軸端において発生し得る定常トルクの最大値。
この定義は,回転速度の増加とともにトルクが連続的に減少するような非同期電動機には適用しない。
2.16 脱出トルク(同期電動機の) [pull-out torque (of a synchronous motor) ]
定格電圧,定格周波数及び定格負荷状態における界磁電流のもとで,運転中の同期電動機が同期速度に
おいて発生し得るトルクの最大値。
2.17 冷却 (cooling)
回転機の発生損失による熱を一次冷媒に伝える過程。一次冷媒は連続的に新たな冷媒を供給するか,又
は熱交換器の二次冷媒によって冷却する [IEV 411-44-01]。
2.18 冷媒 (coolant)
回転機に発生した熱を取り去る液体又は気体の媒体 [IEV 411-44-02]。
2.19 一次冷媒 (primary coolant)
冷媒のうち,回転機の発熱部分に接触し,そこから熱を取り去る液体又は気体の媒体 [IEV 411-44-03]。
2.20 二次冷媒 (secondary coolant)
熱交換器又は回転機の外表面によって一次冷媒から熱を取り去る液体若しくは気体の媒体 [IEV
411-44-03]。
2.21 直接冷却(内部冷却)巻線1) direct cooled (inner cooled) inding) ]
中空導体,チューブ,ダクト又はチャンネルを用い,それに流れる冷媒によって主絶縁内部の導体を直
接冷却する巻線 [IEV 411-44-08]。
2.22 間接冷却巻線1) (indirect cooled winding)
直接冷却巻線以外の巻線 [IEV 411-44-09]。
2.23 補助絶縁 (supplementary insulation)
主絶縁が破壊した場合,感電を確実に防止するため,主絶縁に加えて適用される独立した絶縁物。
2.24 慣性モーメント (moment of inertia)
質量要素と回転軸からの半径方向距離の二乗を乗じた値の総和。
2.25 熱的平衡状態 (thermal equilibrium)
回転機の数箇所の温度上昇が1時間当たり2Kを超える変化をしなくなった状態 [IEV 411-51-08]。
2.26 等価熱時定数 (thermal equivalent time constant)
電流がステップ状に変化した場合の巻線温度上昇の時定数。構成物個々の時定数とは異なる。
2.27 密封巻線 (encapsulated winding)
成形絶縁物によって,完全に密封又は密閉された巻線 [IEV 411-39-06]。
2.28 静止電力変換器から直流機電機子に供給される直流電流の定格波形率 (rated form factor of direct
current supplied to a d.c. motor armature from a static power converter)
定格状態における許容最大電流Irms, maxNと平均値IavN(1周期について積分した平均値)との比。
Irms, maxN
Kfn
IavN
2.29 電流脈動率 (current ripple factor)
注1) 直接冷却,間接冷却の記載がない場合は,間接冷却を指す。
――――― [JIS C 4034-1 pdf 6] ―――――
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脈動電流の最大値Imaxと最小値Iminの差と,平均値Iav(一周期について積分した平均値)の2倍との比。
Imax Imin
qi
2Iav
備考 電流脈動が小さい場合,脈動率は次の式によって近似値を求めることができる。
Imax Imin
qi
Imax Imin
この式はqiの計算結果が0.4以下であれば,近似値として使用できる。
3. 使用
3.1 使用
使用は,購入者が指定する。購入者は,次のいずれかによって使用を記述する。
a) 負荷が変動しない場合,又は負荷が既知の方法で変動する場合,数値で記述する。
b) 変数値の時間的変化を記述する。
c) 予想使用状態と同程度な使用形式S1からS10のいずれかを選択する。
使用形式は,3.2に規定する適切な記号によって指定し,その後に負荷の値を付記する。
負荷時間率の式は,該当する使用形式図に示す。
通常,購入者は,電動機の慣性モーメント (JM) 又は相対的熱寿命の期待値 (TL) を設定することはで
きない。附属書A参照。これらの値は,製造業者が設定する。
購入者が使用を明示できない場合は,製造業者は使用形式S1(連続使用状態)が適用されるものと想定
する。
3.2 使用の形式
使用形式S1からS10は,主として電動機に適用するが,一部は,例えば,S1,S2及びS10は発電機に
も適用できる。
3.2.1 使用形式S1−連続使用
一定な負荷で,回転機が熱平衡に達する時間以上に継続運転する使用をいう。図1参照。記号はS1。
3.2.2 使用形式S2−短時間使用
一定な負荷で,回転機が熱平衡に達しない範囲の指定時間継続運転した後に,回転機を停止し,次の始
動時までに回転機の温度と冷媒温度との差が2K以内までに降下する使用をいう。図2参照。記号はS2で,
その後に負荷継続期間を付記する。
例 S2 60分
3.2.3 使用形式S3−反復使用2)
一定負荷の運転期間及び電圧を印加しない停止期間を一周期としてこれを反復する使用をいう。この場
合,電気制動を含まず,始動条件が温度上昇に与える影響を無視できるものとする。図3参照。記号はS3
で,その後に負荷時間率を付記する。
例 S3 25%
3.2.4 使用形式S4−始動の影響のある反復使用2)
温度上昇に与える影響が無視できない始動期間,実質的に一定な負荷の運転期間及び電圧を印加しない
停止期間とを一周期として,これを反復する使用をいう。この場合,制動条件が温度上昇に与える影響を
注2) 反復使用とは,負荷時に熱的平衡に到達しないことを指す。
――――― [JIS C 4034-1 pdf 7] ―――――
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無視できるものとする。図4参照。記号はS4で,その後に,負荷時間率と駆動軸に対する電動機の慣性
モーメント (JM) 及び負荷の慣性モーメント (Jext) を付記する。
例 S4 25% JM=0.15kg・m2 Jext=0.7kg・m2
3.2.5 使用形式S5−電気制動を含む反復使用2)
温度上昇に与える影響が無視できない始動期間,実質的に一定な負荷の運転期間,温度上昇に与える影
響が無視できない電気制動期間及び電圧を印加しない停止期間とを一周期として,これを反復する使用を
いう。記号はS5で,その後に負荷時間率と駆動軸に対する電動機の慣性モーメント (JM) 及び負荷の慣性
モーメント (Jext) を付記する。
例 S5 25% JM=0.15kg・m2 Jext=0.7kg・m2
3.2.6 使用形式S6−反復負荷連続使用2)
一定な負荷の運転期間及び無負荷運転期間を一周期として,これを反復する使用をいう。停止及び電源
切断状態の期間はない。図6参照。この場合,始動及び制動条件が温度上昇に与える影響は無視できるも
のとする。
記号はS6で,その後に負荷時間率を付記する。
例 S6 40%
3.2.7 使用形式S7−電気制動を含む反復連続使用2)
温度上昇に与える影響が無視できない始動期間,一定な負荷の運転時間,温度上昇に与える影響が無視
できない電気制動期間を一周期として,これを反復する使用をいう。
この場合,電圧を印加しない期間及び停止期間がないものとする。図7参照。記号はS7で,その後に
負荷時間率と駆動軸に対する電動機の慣性モーメント (JM) 及び負荷の慣性モーメント (Jext) を付記する。
例 S7 JM=0.4kg・m2 Jext=7.5kg・m2
3.2.8 使用形式S8−変速度反復負荷連続使用2)
二つ以上の異なった回転速度に,それぞれ対応する一定な負荷(例えば,誘導電動機の場合には,極数
の切換えによって生じる。)の運転期間を一周期として,これを反復する使用をいう。
この場合,電圧を印加しない期間及び停止期間がないものとする。図8参照。記号はS8で,その後に
駆動軸に対する電動機の慣性モーメント (JM) 及び負荷の慣性モーメント (Jext) と負荷と速度と各速度に
おける負荷時間率を付記する。
例 S8 JM=0.5kg・m2 Jext=6kg・m2 16kW 740min−1 30%
40kW 1 460min−1 30%
25kW 980min−1 40%
3.2.9 使用形式S9−不規則な負荷及び速度変化を伴う使用
通常,負荷及び速度が許容使用範囲内で不規則に変化する使用をいい,基準負荷をはるかに超える過負
荷がしばしば生じる場合を含む。図9参照。記号はS9である。
この場合,適切な基準負荷値(図9の“Pref”)は,使用形式S1に基づいた一定負荷で,過負荷を考慮し
て決める。
3.2.10 使用形式S10−多段階一定負荷使用
四つ以下の異なるレベルの負荷値(又は同等の負荷)からなる使用状態であり,各負荷は回転機が熱平
衡に到達できる十分な期間だけ維持される。図10参照。使用サイクル内の最小負荷は値がゼロ(無負荷又
は停止及び電源切断状態)でもよい。
記号はS10であり,その後にそれぞれの負荷の基準負荷に対する割合p (p.u.) と一周期に対するそれぞ
――――― [JIS C 4034-1 pdf 8] ―――――
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れの運転期間の割合△t (p.u.) をp/△tで順番に付記し,更に絶縁の相対熱寿命に関するTLのp.u.値を付記
する。熱寿命期待値の基準値は連続使用の定格における,すなわち,使用形式S1に基づく温度上昇の許
容限度における熱寿命期待値である。停止及び電源切断状態における期間に対しては,負荷の文字rで示
す。
例 S10 p/△t=1.1/0.4, 1/0.3, 0.9/0.2, r/0.1 TL=0.6
TLの値は0.05の整数倍まで丸める。このパラメータの意味については,附属書A参照。
この使用形式の場合,適切に選択した使用形式S1に基づく負荷を基準負荷(図10の“Pref”)とする。
備考 通常,負荷の離散値は,ある期間の積分に基づく等価負荷である。各負荷サイクルを全く同一
にする必要はなく,1サイクル内の各負荷を熱平衡に到達するのに十分な期間だけ維持するこ
と,及び同一の相対熱寿命を与えるため,各負荷サイクルを積分できることだけが必要となる。
図1 連続使用−S1
――――― [JIS C 4034-1 pdf 9] ―――――
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図2 短時間使用−S2
――――― [JIS C 4034-1 pdf 10] ―――――
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JIS C 4034-1:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60034-1:1996(NEQ)
- IEC 60034-1:1996/AMENDMENT 1:1997(NEQ)
JIS C 4034-1:1999の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 4034-1:1999の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0364-4-41:1997
- 建築電気設備 第4部:安全保護 第41章:感電保護
- JISC0366:1997
- 建築電気設備の電圧バンド
- JISC4003:2010
- 電気絶縁―熱的耐久性評価及び呼び方
- JISC4034-5:1999
- 回転電気機械―第5部:外被構造による保護方式の分類
- JISC4034-6:1999
- 回転電気機械―第6部:冷却方式による分類