この規格ページの目次
18
C 5381-31 : 2020 (IEC 61643-31 : 2018)
表4−SPDに対する形式試験の要求事項
試験 試験項目 箇条番号 外部分 薄葉紙 クラス クラス クラス
群 要求性能 試験 離器の 使用 I試験 II試験 III試験
接続a)
1 識別及び表示 6.1.1,6.1.2 7.3 − − A A A
取付け 6.3.1 − − − A A A
端子及び接続 6.3.2,6.3.3 − − − A A A
感電保護 6.2.1 − − − A A A
環境,IPコード 6.4 − − − A A A
漏電電流IPE 6.2.2 7.4.1, − − A A A
7.4.1.2
動作責務試験d) 6.2.4 7.4.2 b)
クラスI,II及びIII試験の動作 − 7.2.3.2, A − A A A
責務試験 7.4.2.3,
7.4.2.4,
7.4.2.6
クラスI試験の追加の責務試験 − 7.4.2.5 A − A − −
熱安定性c) 6.2.5.3 7.4.3.2 A − A A A
空間距離及び沿面距離 − 7.5.1 − − A A A
ボールプレッシャー試験 6.4 − − − A A A
異常加熱及び火災に対する耐 6.4 − − − A A A
熱性
耐トラッキング性 6.4 − − − A A A
2 電圧防護レベルe) 6.2.3
3 絶縁抵抗 6.2.6 − − − A A A
耐電圧 6.2.7 7.4.5 − − A A A
3a 適用する場合
機械的強度 6.3.5 − − − A A A
耐熱性試験 6.2.5.1 7.4.3.1 b) − − A A A
3b c) 適用する場合
4 c) 耐熱性 6.4 − A A A
5 c) SPD故障モード試験 6.2.5.4 7.4.4 A A A A A
6 高温高湿条件下での寿命試験 − 7.6.1 b) − − A A A
7 多極SPDの全放電電流 6.2.9 b) − − − A A A
分離した入出力端子付1ポートSPDに対する追加試験
3b c) 定格負荷電流IL 6.5.1 7.7.1.1 A − A A A
屋外用SPDの追加試験
8 屋外用SPDの環境試験 6.5.2 7.7.2 − − A A A
分離絶縁した回路をもつSPDのための追加試験
3a 分離絶縁回路 6.5.3 7.4.5 − − A A A
A 製造業者が指定する場合に適用
− 適用しない
注a) 外部の分離器の接続は,製造業者が指定した全ての分離器を,形式試験中,SPDに附属して試験しなければ
ならないということを意味している。
b) これらの試験において,表5の合格基準EによるICPV及びIPEの初期測定が必要になる場合がある。
c) この試験群のためには1セット以上の供試品が必要となる。
d) 動作責務試験の間(適用する場合,追加の責務試験を含む)は,1組の別個の試料セットを用いてもよい。
e) IS C 5381-11:2014の関連箇条及び表3を参照。
――――― [JIS C 5381-31 pdf 21] ―――――
19
C 5381-31 : 2020 (IEC 61643-31 : 2018)
表5−形式試験の共通の合格基準
合格 合格基準の内容
基準
A SPDは,熱的安定状態になければならない。SPDに流れる電流又は電力損失が,減少傾向を示す,又は電圧
UCPVを印加した直後から15分間電力損失が減少する場合に,SPDが熱安定状態になったとみなす。電圧UCPV
を印加して試験を行う場合,15分間連続して電圧UCPVを印加する,又は30秒間以内に再度電圧UCPVを印
加する。
B 電圧及び電流の記録並びに目視検査において,破損又はフラッシオーバの痕跡があってはならない。
C 試験中目に見える損傷が発生してはならない。試験後,感電保護に対して機能を損なわないような小さなへ
こみ及びひび割れは,SPDの保護等級(IPコード)が維持できない場合を除いて,この検査では無視できる。
試験後,供試品に目に見える燃焼した形跡があってはならない。
D 試験後の測定制限電圧の値は,Up以下とする。測定制限電圧は,JIS C 5381-11:2014の8.3.3に規定する試験
を実施して決定する。ただし,JIS C 5381-11:2014の8.3.3.1に規定する試験は,クラスI試験の波高値Iimp
又はクラスII試験のInの8/20サージ電流だけで実施する。JIS C 5381-11:2014の8.3.3.3に規定する試験は
UOCだけとする。
E 試験後,過度の漏電電流(ICPV及びIPE)が発生してはならない。SPDは,製造業者が指定するUCPVの電源
システムに接続する。各端子を流れる電流を測定し,1 mAの値を超えてはならない。又は漏電電流(ICPV
及びIPE)は関連する試験群の開始時に決定した初期値と比較して20 %を超える変化をしてはならない。リ
セットできるか又は再装備できる分離器を手動で切断し,適用できる場合,UCPVの2倍又は直流1 500 Vの
いずれか高い電圧で,耐電圧を検査する。フラッシオーバ,内部(破裂)若しくは外部(トラッキング)の
絶縁破壊,又は破壊をもたらす兆候が,試験中に発生してはならない。通常使用以外の別の接続方法がある
場合,全ての接続方法についてこの検査を実施する。
F 製造業者が指定した外部分離器は,試験中動作してはならず,かつ,試験後正常に動作しなければならない。
ここでいう,正常な動作とは,分離器に損傷がなく動作ができることを意味する。動作は,手動(可能な場
合),又は製造業者と試験機関との間で合意した簡単な電気的試験で確認することができる。
G 製造業者が指定した内部分離器又はSPDを短絡する手段は,試験中動作してはならず,かつ,試験後正常
に動作しなければならない。
ここでいう,正常な動作とは,分離器又はSPDを短絡する手段に損傷がなく動作ができることを意味する。
動作は,手動(可能な場合)又は製造業者と試験機関との間で合意した簡単な電気的試験で,確認すること
ができる。
H 分離は,1個以上の内部及び/又は外部分離器を準備する。表示が正しいことを検査する。
I IP20以上の保護構造のSPDは,SPDを通常用途で取り付けている場合,試験前に既に充電部が接触可能な
部品を除き,5 Nの力でテストフィンガ(JIS C 0920:2003参照)が,充電部に接触してはならない。
J 試験中分離(内部又は外部)が起きた場合,対応する保護部品の効果的な分離の明確な証拠がなければなら
ない。
内部分離が起きた場合,供試品を通常状態でUCPVに1分間接続する。試験電源の短絡電流容量は200 mA以
上とする。関連する保護部品を通過する電流は,1 mA以下とする。
関連する保護部品に並列に接続した部品,又はその他接続しているもの(例えば,表示器回路)に流れる電
流は,関連する保護部品に流れる電流によるものでない場合,無視する。
さらに,PE端子を通過する電流は,並列回路及びその他の回路(例えば,表示回路)を含め,1 mA以下と
する。
通常使用で二つ以上の接続方式がある場合,この検査は全ての接続方法に対して行わなければならない。
K この規格では記載なし
L 薄葉紙が発火してはならない。
M 爆発がなく,人又は設備に対し危険があってはならない。
N この規格では記載なし
O この規格では記載なし
P SCFMは,SPDを短絡する手段によって提供しなければならない。表示が正しいことを検査する。
――――― [JIS C 5381-31 pdf 22] ―――――
20
C 5381-31 : 2020 (IEC 61643-31 : 2018)
表5−形式試験の共通の合格基準(続き)
合格 合格基準の内容
基準
Q 試験中に短絡モードが発生した場合,SPDはSPDの定格短絡電流ISCPVを通電できなければならない。これ
を確認するために,SPDが短絡状態に達してから10秒以内に,SPDの定格短絡電流ISCPVを通電できる電源
に接続しなければならない。
SPDの定格短絡電流ISCPVは2時間又は熱平衡(≦2 K/10分間)に達するまで維持する。試験中,SPDのケ
ースの最も高温点における表面温度の上昇は120 Kを超えてはならない。SPDのケースの最も高温点におけ
る表面温度上昇は,SPDの定格短絡電流ISCPVの適用から5分後に80 Kを超えてはならない。
7.2.2 インパルス試験
インパルス試験の仕様は,JIS C 5381-11:2014の8.1.1,8.1.2,8.1.3及び8.1.4に規定するインパルスを用
いる。
注記1 この規格では,2ポートSPDを扱わないため,JIS C 5381-11:2014の8.1.4.1は適用しない。
注記2 この規格では,JIS C 5381-11:2014の8.1.4で要求する交流電源は,直流電源に置き換える。
注記3 この規格では,JIS C 5381-11:2014の8.1.4のISCは,ICWに置き換える。
7.2.3 試験用電源の特性
7.2.3.1 一般的な電源の特性
試験回路は,100 μH以上のインダクタンスをもっていなければならない。
動作責務及び故障モード試験で用いることができる2種類の電源の電流電圧特性を,図1に示す。
電流(A)
電流(A)
P4 P1
Itest Itest
P2
P3 Utest Utest
電圧(V) 電圧(V)
a) 太陽電池の模擬電源 b) 線形の直流電源
図1−電源の電流電圧特性
太陽電池の模擬電源の許容範囲は,図1 a)の点P4−P1−Utestと点Itest−P2−P3とで囲まれる灰色の領域と
規定する。
図1 a)の点P1点P4とUtest及びItestとの関係を次に示す。
・ P1 : (Utest,1.05×Itest)
・ P2 : (0.7×Utest,0.7×Itest)
・ P3 : (0.95×Utest,0)
・ P4 : (0,1.05×Itest)
――――― [JIS C 5381-31 pdf 23] ―――――
21
C 5381-31 : 2020 (IEC 61643-31 : 2018)
この領域は,試験機関とSPD製造業者との間の合意に応じて,更に高い電圧及び電流値としてもよい。
これらは,静的状態及び100 μs以内の過渡状態で確認する。この要求事項に適合することを確認する適
切な試験手順を,附属書Bに示す。
7.2.3.2 動作責務試験のための特定電源の特性
動作責務試験のための特定電源の特性を,表6に示す。SPDのIfに応じて,表6に示すUCPVの電源を試
験に用いる。
表6−動作責務試験のための特定電源の特性
動作責務試験の種類 附属書Aに規定するIf
≦5 A >5 A
7.4.2.3又は7.4.2.6に規定する動作責務試験 DC1又はPV1 PV2
DC2又はPV3
7.4.2.5に規定する追加のクラスI試験の追加責務試験 DC2又はPV3
表6の各特定電源を,次に示す。
DC1 : Ifが流れている間のSPDの端子間で測定した電圧がUCPVの5 %以上を下回らないインピーダンス
をもつ線形の直流電源。
100 %の線形の直流電源。
DC2 : 図1 b)のItestに対応するIPが5 A +
100 %のIPを出力可能な太陽電池の模擬電源。
PV1 : 図1 a)のItestに対応する少なくとも20 A +
PV2 : 図1 a)のItestに対応するISCPV +50
%に等しいIPを出力可能な太陽電池の模擬電源。
100 %のIPを出力可能な太陽電池の模擬電源。
PV3 : 図1 a)のItestに対応する5 A +
7.2.3.3 故障モード試験における特定電源の特性
故障モード試験のための特定電源の特性を,表7に示す。SPDの故障モードに応じて,UCPV/1.2である
表7に示す電源を試験に用いる。
注記 試験電圧の値は,標準動作条件から導き出し,太陽電池システムの通常動作電圧を再現するた
めに,最大回路電圧を軽減係数1.2で除している。
表7−故障モード試験のための特定電源の特性
故障モードの種類 6.1.1.3 g)の6)に規定する起こる可能性がある故障モード
OCFM SCFM
7.4.4に規定するSPDの故障モード試験 DC3 a)又はPV4 PV4
注a) 製造業者との合意がある場合だけ
故障モード試験のための特定電源を,次に示す。
DC3 : 図1 b)のItestに対応する7.4.4に規定するIPを出力可能な線形の直流電源。
PV4 : 図1 a)のItestに対応する7.4.4に規定するIPを出力可能な太陽電池の模擬電源。
7.3 表示の不滅性
この試験は,刻印,モールド及び彫刻による表示を除く全ての表示に適用する。
この試験は,手を使って,水に浸した木綿の布切れで15秒間こすり,その後,ヘキサン(芳香族成分の
体積分率0.1 %以下,カウリブタノール価29,初期沸点約65 ℃,比重0.68)を浸した木綿の布切れで15
秒間表示をこする。
代替え試験として,試薬級の最低濃度85 %の“n−ヘキサン”を用いることが許される。
注記 n−ヘキサンの“n”は,“普通の”又は直鎖炭化水素を表す化学名である。この石油精製品であ
――――― [JIS C 5381-31 pdf 24] ―――――
22
C 5381-31 : 2020 (IEC 61643-31 : 2018)
る“n−ヘキサン”は,多くの場合,アメリカ化学会(ACS,American Chemical Society)認定
の試薬特級ヘキサン(CAS # 110-54-3)として知られている。
この試験後,表示は,容易に読み取れなければならない。
7.4 電気的試験
7.4.1 漏電電流IPE
7.4.1.1 試験手順
測定は,次に示す電源をプラス端子とPE端子との間,及びマイナス端子とPE端子との間に連続的に印
加して行わなければならない。
− UCPVの直流電源
− UCPVに対応するピーク値をもつ50 Hz又は60 Hzの正弦波電圧を供給する交流電源。
PE端子を流れるIPE(交流及び直流)を記録しなければならない。
7.4.1.2 合格基準
漏電電流の最大値は,6.1.1.3のg)の5)に規定する製造業者が指定した値を超えてはならない。
7.4.2 動作責務試験
7.4.2.1 一般
動作責務試験の概要をフローチャートにて,図2に示す。
――――― [JIS C 5381-31 pdf 25] ―――――
次のページ PDF 26
JIS C 5381-31:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61643-31:2018(IDT)
JIS C 5381-31:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.240 : 送電及び配電網 > 29.240.10 : 変電所設備.サージ防止装置
JIS C 5381-31:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称