JIS C 5563:1996 磁気テープ録音再生システム 第2部 キャリブレーションテープ

JIS C 5563:1996 規格概要

この規格 C5563は、業務用及び民生用の磁気テープ録音再生機器の再生性能の調整及び比較評価を行うために使用するキャリブレーションテープについて規定。テープ上の特定のトラック又は全幅に録音された録音テープ及びエンドレステープの双方に適用。

JISC5563 規格全文情報

規格番号
JIS C5563 
規格名称
磁気テープ録音再生システム 第2部 キャリブレーションテープ
規格名称英語訳
Magnetic tape sound recording and reproducing systems Part 2:Calibration tapes
制定年月日
1989年11月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 60094-2:1994(IDT)
国際規格分類

ICS

33.160.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1989-11-01 制定日, 1996-03-01 改正日, 2001-09-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS C 5563:1996 PDF [7]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 5563-1996
(IEC94-2 : 1994)

磁気テープ録音再生システム第2部 キャリブレーションテープ

Magnetic tape sound recording and reproducing systems Part 2 : Calibration tapes

日本工業規格(日本産業規格)としてのまえがき
この規格は,1994年第2版として発行されたIEC 94-2 (Magnetic tape sound recording and reproducing sys-tems.
Part 2 : Calibration tapes) を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規
格である。ただし,附属書B(参考)を追加した。
なお,この規格で下線(点線)を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,業務用及び民生用の磁気テープ録音再生機器の再生性能の調整及び比較評価
を行うために使用するキャリブレーションテープについて規定する。
この規格は,テープ上の特定のトラック又は全幅に録音された録音テープ及びエンドレステープの双方
に適用する。
2. 目的 この規格の目的は,この規格に準拠して作られたテープを用いて測定した録音再生機器の評価
結果を相互に比較できるように,キャリブレーションテープの内容,フォーマット及び許容範囲を規定す
ることにある。
3. 一般的要求事項 各標準キャリブレーションテープは,少なくとも次の区分を含んでいなければなら
ない。
(1) 基準レベル
(2) アジマス
(3) 周波数特性
各区分は,テープのエッジに対して録音角度90゜±1'で録音しなければならない。
使用する周波数は,ISO 266 (Acoustics−Preferred frequencies for measurements) に定める周波数が望まし
く,かつ,1 000Hzに対するすべてのオクターブ周波数を使用しなければならない。追加する場合は,31オ
クターブの周波数を使用すること。さらに,ほかの周波数が必要な場合は,61オクターブの周波数を使用
しなければならない。
各区分にはアナウンスを入れる。
テープの巻頭部分には,キャリブレーションテープの定格テープ速さ,テープ録音に使用した特性,及
び録音製作日付けを入れておく。

――――― [JIS C 5563 pdf 1] ―――――

2
C 5563-1996 (IEC94-2 : 1994)
例 JIS C 5562 (IEC 94-1) に従い,時定数35 した38.1cm/s用キャリブレーションテープで
す。
各区分の初めの部分には,その区分の内容を表すアナウンスを入れる。基準レベル区分では単位トラッ
ク幅当たりの閉回路磁束を,その他の区分では基準レベル区分の閉回路磁束に対する相対値のアナウンス
を入れなければならない。
例 基準レベル区分 : 1 000Hz信号が320nWb/mで録音されています。
アジマス区分 : 1 000Hz信号が−10dBで録音されています。
周波数特性区分 : 1 000Hz信号が−20dBで録音されています。
それぞれのアナウンスは,その区分の信号レベルより低いピークレベルで録音すること。
各テープには説明書を添付すること。それには,関連するJIS番号(IEC規格番号)とキャリブレーシ
ョンテープの製作日付けを明記し,少なくともテープの内容の説明を含んでいること。
4. テープ速さ 38.1cm/s [{15in/s}] 及び19.05cm/s [{71/2in/s}] 用のテープ
4.1 基準レベル区分 基準周波数として,1 000±30Hzの範囲の信号を,単位トラック幅当たりの規定閉
回路磁束が320nWb/mとなるように,かつ,ひずみ率1%以下で録音する。録音時間は30秒以上であるこ
と。市販されるキャリブレーションテープの基準磁束の許容範囲は±5%とする。
4.2 アジマス区分 1 000Hz及び10 000Hzの信号を録音する。
1 000Hz信号を,その単位トラック幅当たりの規定閉回路磁束が,100nWb/mとなるように録音すること。
録音時間は,それぞれ10秒以上及び60秒以上であること。
4.3 周波数特性区分 次に示す信号を,その順番によって録音することが望ましい。
最初の1 000Hz信号を,その単位トラック幅当たりの規定閉回路磁束が,少なくとも32nWb/mとなるよ
うに録音し,これを基準信号とする。各信号の録音時間は,10秒以上であること。周波数の最大偏差は±
3%であること。
1 000Hz, 31.5Hz, 40Hz, 50Hz*, 63Hz, 80Hz*, 100Hz*, 125Hz, 250Hz, 500Hz, 1 000Hz,
2 000Hz, 4 000Hz, 6 300Hz, 8 000Hz, 10 000Hz, 12 500Hz, 14 000Hz*, 16 000Hz, 18 000Hz*,
20 000Hz*, 1 000Hz(*任意)
録音レベルの偏差は,[JIS C 5562(磁気テープ録音再生システムム 第1部 一般条件及び要求事項)]
(IEC 94-1) に示した閉回路磁束応答曲線に対して,10 000Hz以下の信号では±0.5dB, 10 000Hzを超える信
号では±1dBとする。
レベル変動は,再生チャネルごとに適切なトラックで測定したとき,10 000Hz以下の信号では0.5dB以
下,10 000Hzを超える信号では1dB以下であること。
5. テープ速さ9.53cm/s [{33/4in/s}] 用のテープ
5.1 基準レベル区分 基準周波数として,315±10 Hzの範囲の信号を,単位トラック幅当たりの規定閉
回路磁束が250nWb/mとなるようにし,かつ,ひずみ率1%以下で録音する。録音時間は,30秒以上であ
ること。市販されるキャリブレーションテープの基準磁束の許容範囲は±5%とする。
5.2 アジマス区分 315Hz及び10 000Hzの信号を録音する。
315Hzの信号を,その単位トラック幅当たりの規定閉回路磁束が,50nWb/mとなるように録音すること。
録音時間は,それぞれ10秒以上及び60秒以上であること。
5.3 周波数特性区分 次に示す信号を,その順番によって録音することが望ましい。

――――― [JIS C 5563 pdf 2] ―――――

                                                                                              3
C 5563-1996 (IEC94-2 : 1994)
最初の315Hz信号を,その単位トラック幅当たりの規定閉回路磁束が,少なくとも25nWb/mとなるよ
うに録音し,これを基準信号とする。各信号の録音時間は,10秒以上であること。周波数の最大偏差は,
±3%であること。
315Hz, 31.5Hz, 40Hz, 50Hz*, 63Hz, 80Hz*, 100Hz*, 125Hz, 250Hz, 315Hz*, 500Hz,
1 000Hz, 2 000Hz, 4 000Hz, 6 300Hz, 8 000Hz, 10 000Hz, 12 500Hz, 14 000Hz*, 16 000Hz*,
18 000Hz*, 20 000Hz*, 315Hz(*任意)
録音レベルの偏差は,JIS C 5562 (IEC 94-1) に示した閉回路磁束応答曲線に対して,8 000Hz以下の信
号では±0.5dB, 8 000Hzを超える信号では±1dBとする。
レベル変動は,再生チャネルごとに適切なトラックで測定したとき,8 000Hz以下の信号では0.5dB以
下,8 000Hzを超える信号では1dB以下であること。
6. テープ速さ4.76 m/s [{17/8in/s}] 用のテープ
6.1 基準レベル区分 基準周波数として,315±10Hzの範囲の信号を,単位トラック幅当たりの規定閉
回路磁束が250nWb/mとなるようにし,かつ,3%以下のひずみ率で録音する。録音時間は,30秒以上で
あること。市販されるキャリブレーションテープの基準磁束の許容範囲は±5%とする。
6.2 アジマス区分 315Hz及び10 000Hzの信号を録音する。
315Hzの信号を,その単位トラック幅当たりの規定閉回路磁束が,25nWb/mとなるように録音すること。
録音時間は,それぞれ10秒以上及び60秒以上であること。
6.3 周波数特性区分 次に示す信号を,その順番によって録音することが望ましい。
最初の315Hz信号を,その単位トラック幅当たりの規定閉回路磁束が,少なくとも25nWb/mとなるよ
うに録音し,これを基準信号とする。各信号の録音時間は,10秒以上であること。周波数の最大偏差は,
±3%であること。
315Hz, 31.5Hz, 40Hz, 50Hz*, 63Hz, 80Hz*, 100Hz*, 125Hz, 250Hz, 315Hz*, 500Hz,
1 000Hz, 2 000Hz, 4 000Hz, 6 300Hz, 8 000Hz, 10 000Hz, 12 500Hz, 14 000Hz*, 16 000Hz*,
18 000Hz*, 20 000Hz*, 315Hz(*任意)
録音レベルの偏差は,JIS C 5562 (IEC 94-1) に示した閉回路磁束応答曲線に対して,6 300Hz以下の信
号では±0.5dB, 6 300Hzを超えて14 000Hz以下の信号では±1dBとする。
レベル変動は,再生チャネルごとに適切なトラックで測定したとき,6 300Hz以下の信号では0.5dB以
下,6 300Hzを超える信号では1dB以下であること。
引用規格 :
JIS C 5562 磁気テープ録音再生システム 第1部 一般条件及び要求事項
ISO 266 : 1975 Acoustics−Preferred frequencies for measurements
対応国際規格 :
IEC 94-2 : 1994 Magnetic tape recording and reproducing systems.
Part 2 : Calibration tapes
関連規格 IEC 94-1 : 1981 Magnetic tape sound recording and reproducing systems.
Part 1 : General conditions and requirements

――――― [JIS C 5563 pdf 3] ―――――

4
C 5563-1996 (IEC94-2 : 1994)
附属書A(参考)カセット(テープ幅3.81 mm,テープ速さ4.76cm/s)
キャリブレーションテープの供給者リスト
製造業者の異なるキャリブレーションテープは,テープ磁束の基本的測定法の違いや,再生ヘッドの技
術的進歩による性能変化によって,各種の再生機で再生した場合同じ測定結果を得られないことが,この
数年間で明らかになっている。このため,測定法の統一化を図るため様々な意見調整が行われ,IEC 94-1 第
4版−1981年に規定されている録音特性に適合した統一カセットキャリブレーションテープが確立された。
これらの統一測定法に基づいて製造されるキャリブレーションテープは,“IEC (Prague) 1981”の表示で区
別されなければならない。そして,オープンリール及び/又はインカセットの形態で,次の供給者から入
手できる。
1995年6月現在
株式会社エーベックス 〒189 東京都東村山市栄町2-32-13
BASF Magnetics GmbH Kaiser−Wilhelm−Strasse 52, D-67001 Luwigshafen, Postfach 21 01 69, Germany
Guiyang 4th Radio FactoryTong Xin Road, Guiyang Guizhon-province, China
ソニー株式会社 〒141 東京都品川区北品川6-7-35
ティアック株式会社 〒180 東京都武蔵野市中町3-7-3
ドイツ及び日本のIEC国内委員会の承認が得られれば,その供給者は上記リストに加えられる。そのた
めには,両国内委員会は,送付された同じプライマリーキャリブレーションテープについて必要な測定を
行い,結果を照合し,一致した結論に達しなければならない。
また,両国内委員会は,他の国内委員会の求めに応じてこれらの測定の詳細な結果を提供しなければな
らない。

――――― [JIS C 5563 pdf 4] ―――――

                                                                                              5
C 5563-1996 (IEC94-2 : 1994)
附属書B(参考)
リール・ツー・リールキャリブレーションテープとその供給者リスト
IEC 94-2には,リール・ツー・リールキャリブレーションテープの供給者リストは記載されていないが,
現在,市販されているキャリブレーションテープの一覧表及び供給者(製造業者)名を参考までに記載す
る。
それらは,IEC規格のほかに,DIN, NAB, EIA/RIAA, BTS, NAB−Jに基づくものがあり,規格の種類に
よって基準レベル信号の周波数と磁束が異なっている。
附属書表B1 リール・ツー・リールキャリブレーションテープ一覧表
1995年6月現在
テープ時定数 用途 関連規格基準レベル信号 テープ幅 供給者
速さ t1 t2 (呼称)周波数磁束 mm
6.3 12.7 25.4 50.8 BASF MRL TEAC 電波技
cm/s Hz nWb/m 術協会
4.76 120 3 180 商業用テープ IEC 315* 250* ○ ○
315* 250*
9..53 90 3 180 レコード及び (EIA/RIAA) ○ ○ ○ ○
民生用 315* 250* ○ ○
1 000 250 ○ ○ ○ ○
1 000 200 ○ ○ ○ ○
400 185 ○ ○
19.05 70 ∞ 業務用 IEC 1 1 000 514 ○(ステレオ用) ○
(DIN) 1 000*320* ○ ○ ○ ○ ○ ○
1 000*320* ○ ○
400 320 ○ ○
1 000 250 ○ ○ ○ ○ ○
1 000 250 ○ ○
1 000 200 ○ ○ ○ ○ ○
50 3 180 業務用 IEC 2 1 000 355 ○ ○ ○ ○ ○
商業用テープ (NAB) 1 000*320* ○ ○ ○ ○ ○
320*
レコード及び (EIA/RIAA) 1 000* ○ ○
民生用 1 000 250 ○ ○ ○ ○ ○
1 000 200 ○ ○ ○ ○ ○
400 185 ○ ○
50 3 180 放送用(日本) BTS1 000 250 ○ ○
NAB−J 1 000 250 ○ ○ ○
38.1 35 ∞ 業務用 IEC 1 1 000 514 ○(ステレオ用) ○
(DIN) 1 000 355 ○ ○ ○ ○ ○
1 000*320* ○ ○ ○ ○ ○ ○
1 000*320* ○ ○
400 320 ○ ○
1 000 250 ○ ○ ○ ○ ○
1 000 250 ○ ○
1 000 200 ○ ○ ○ ○ ○
50 3 180 業務用 IEC 2 1 000 355 ○ ○ ○ ○ ○
(NAB) 1 000*320* ○ ○ ○ ○ ○
1 000*320* ○ ○
1 000 250 ○ ○ ○ ○ ○

――――― [JIS C 5563 pdf 5] ―――――

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JIS C 5563:1996の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60094-2:1994(IDT)

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JIS C 5563:1996の関連規格と引用規格一覧