JIS C 5581:1987 VHS方式12.65mm(0.5in)磁気テープへリカル走査ビデオカセットシステム | ページ 2

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C 5581-1987 (IEC 774-1983)

9. トラックの配置及び寸法

9.1 記録位置

  トラックの配置及び寸法は,付図7及び表IIによる。

9.2 ビデオヘッド切換位置及びビデオ信号オーバラップ

  2個のビデオヘッドの切換位置は,垂直同期信号の前縁から58H前とする。
2個のビデオヘッドの最小オーバラップは,ヘッド切換位置に対し,前後いずれの側も3Hとする。
備考 H : 水平同期信号期間

9.3 ビデオトラックとビデオ信号フィールドとの関係

  ビデオ信号の第1フィールドを記録するトラックは,特に規定しない。ただし,フィールドの区別が可
能なレコーダでは,チャネル1ビデオトラックに第1フィールドを記録する。
第4章 テープ特性

10. ビデオテープの寸法

10.1 磁気テープ厚

  磁気テープの最大厚さは,塗布層を含めて21         騰            源          付録Aによる。

10.2 磁気テープ幅

  磁気テープの幅は,12.65±0.01mmとする。

11. 磁気テープ特性

11.1 磁気テープの種類

  使用する磁気テープの種類は,高密度テープ(例 : コバルト酸化鉄テープ)とする。

11.2 磁性配向

  磁性層は,長手方向に配向する。

11.3 抗磁力

  抗磁力は,約50×103A/mとする。

12. リーダテープ及びトレーラテープ

12.1 自動停止

  リーダテープ及びトレーラテープの光透過率は,50%以上とする。これは,機器の自動停止装置がテー
プの両端で確実に働くために必要である。

12.2 リーダテープ及びトレーラテープの寸法

  リーダテープ及びトレーラテープの長さは,130190mmとする。正確な長さは,使用するハブ寸法に
よって変わるので付録Aを参照のこと。
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リーダテープ及びトレーラテープの厚さは,40 25 m,幅は,12.65±0.03mmとする。

12.3 接合

  リーダテープ及びトレーラテープの磁気テープとの接合及びハブヘの取付けは,いずれも30Nの力に耐
えるものとする。接合ギャップは,0.07mm以下とする。

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C 5581-1987 (IEC 774-1983)
第5章 記録特性

13. 輝度信号のFM記録

13.1 低域フィルタ

  複合ビデオ信号の輝度信号成分は,低域フィルタで分離する。低域フィルタの減衰特性は,色副搬送波
周波数 (fsc) において40dB以上とする。

13.2 プレエンファシス及びクリップ

  輝度信号は,FM変調の前にプレエンファシス及びクリップを行う。低域フィルタなしで測定したプレ
エンファシスネットワークの特性を付図11に示し,クリップレベルは,次に示すとおりとする。シンクチ
ップとピークホワイト間のレベルを100%とする。
%
ホワイトクリップレベル : シンクチップから測定して160105
ダーククリップレベル : シンクチップから測定して−40±10%

13.3 変調特性

  ビデオ信号基準レベルに相当するFM搬送波周波数は,次の表Iに示すとおりとする。
表I FM搬送波周波数
525ライン・60フィールド625ライン・50フィールド
ピークホワイトレベル 4.4±0.1MHz 4.8±0.1MHz
シンクチップレベル 3.4±0.1MHz 3.8±0.1MHz
ピークホワイト,シンクチップ
1.0±0.1MHz 1.0±0.1MHz
間の周波数偏移

13.4 FMフィルタ

  FMフィルタの周波数特性は,付図10のとおりとする。

13.5 記録レベル

  記録電流は,表Iに規定したFM周波数偏移の範囲で最適記録電流となるようにする。
備考 最適記録電流は,再生したときに最大出力を得るのに必要な記録電流値である。

14. NTSC方式色信号の記録

14.1 記録方式

  色信号は,中心周波数が3.58MHzで,−3dB点が±500kHzの帯域フィルタによってNTSC方式カラー
ビデオ信号から分離する。
分離された色信号成分は,低域変換され,その変換後の色副搬送波の周波数は,水平走査周波数の40
倍とする。
この記録過程及び方法を,付図8に示し,14.2で説明する。

14.2 色信号の位相回転

  チャネル1トラックの色信号は,水平同期信号区間ごとに位相を90°進め,チャネル2トラックの色信
号は,水平同期信号区間ごとに位相を90°遅らせる。
移相は,カラーバーストの前で完了する。チャネル1及びチャネル2の定義は,8.の規定による。

14.3 記録レベル

  色信号は,バイアスとして働くFM信号とともに記録する。その記録レベルは,再生レベルが,FMの
最適記録電流による色信号の飽和記録レベルより710dB低くなるように設定する。
備考 色信号の飽和記録レベルは,変換後の色副搬送波の周波数において,記録電流を増加させても

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C 5581-1987 (IEC 774-1983)
再生レベルがそれ以上に増加しなくなった点である。

14.4 カラーバースト振幅倍増器

  カラーバーストの振幅は,記録の前に6±0.5dB増加させる。

15. PAL方式色信号の記録

15.1 記録方式

  色信号は,中心周波数が4.43MHzで,−3dB点が±500kHzの帯域フィルタによってPAL方式カラービ
デオ信号から分離する。
分離された色信号成分は,低域変換され,その変換後の色副搬送波の周波数は,水平走査周波数の40
倍に1.953kHzを加えたもの (626.953kHz) とする。
この記録過程及び方法を,付図8に示し,15.2で説明する。

15.2 色信号の位相回転

  チャネル2トラックの色信号は,水平同期信号区間ごとに位相を90°遅らせ,チャネル1トラックは,
0°のままとする。移相は,カラーバーストの前で完了する。チャネル1及びチャネル2の定義は,8.の規
定による。

15.3 記録レベル

  色信号は,バイアスとして働くFM信号とともに記録する。その記録レベルは,再生レベルが,FMの
最適記録電流による色信号の飽和記録レベルより710dB低くなるように設定する。

16. SECAM方式色信号の記録

16.1 記録方式

  色信号は,中心周波数が4.32MHzで,−3dB点が±800kHzの帯域フィルタによってSECAM方式カラ
ービデオ信号から分離する。
分離された色信号成分は,41に分周して記録する。
この記録過程を付図9に示す。

16.2 記録レベル

  色信号は,バイアスとして働くFM信号とともに記録する。その記録レベルは,再生レベルが,FMの
最適記録電流による色信号の飽和記録レベルより710dB低くなるように設定する。

17. オーディオ信号の記緑

17.1 記録レベル

  記録された基準オーディオ信号レベルは,100nWb/mとする。

17.2 デエンファシス特性

  オーディオ信号の記録再生特性は,IEC Publiation 94-1(94 : 磁気テープ音声記録再生システム,第1
部 : 一般条件と必要事項)の第3章に定義されている下記の時定数を使用する。
t1 : 120
t2 : 3 180

18. コントロール信号の記録

18.1 記録信号

――――― [JIS C 5581 pdf 8] ―――――

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C 5581-1987 (IEC 774-1983)
コントロールパルス信号の記録電流の正方向の立上りを,付図12に示すようにビデオトラックのチャネ
ル1のフィールドの開始と一致させる。

18.2 極性

  コントロールヘッド磁極のビデオドラムに近い側は,コントロール信号パルスが正極性のときにN極に
磁化される。

18.3 記録電流波形

  立上り時間は,200   獎    下とする。

――――― [JIS C 5581 pdf 9] ―――――

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C 5581-1987 (IEC 774-1983)
付図1 ビデオカセットの形状(上面及び側面)
注(1) 上ラベルはり付け部
(2) 誤挿入防止用ガイド溝A
(3) 誤挿入防止用ガイド溝B
(4) 誤消去防止用つめ
(5) テープ使用量表示窓
(6) テープ残量表示窓

――――― [JIS C 5581 pdf 10] ―――――

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JIS C 5581:1987の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60774:1983(IDT)

JIS C 5581:1987の国際規格 ICS 分類一覧