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C 5630-19 : 2014 (IEC 62047-19 : 2013)
Gux=−1g (7)
x軸鉛直下向き時のx軸センサの出力Vdx及び加速度Gdxは,式(8)及び式(9)による。
Vdx=bx+Voffx (8)
Gdx=+1g (9)
ここに, bx : x軸センサの重力加速度による成分
Voffx : x軸センサのオフセット成分
g : 地球の重力加速度
このとき,式(6)式(9)よって,x軸センサの感度Sxは,x軸センサ出力の変化とx軸に加わる加速度の
変化との比として,式(10)で求める。
Vdx Vux
Sx
Gdx Gux
(pdf 一覧ページ番号 )
Vdx Vux
2g
また,式(6)及び式(8)によって,x軸センサのオフセット成分Voffxは,式(11)で求める。
Vdx Vux
Voffx (11)
2
5.5.4 測定上の注意事項
DUTは,安定した測定台に固定して測定する。
5.5.5 測定手順
測定手順は,次による。
a) 周囲温度を指定の値に設定する。
b) 指定の電源電圧を印加する。
c) UTをx軸が鉛直上向きとなるように固定し,x軸加速度センサ出力を測定する。
d) UTをx軸が鉛直下向きとなるように固定し,x軸加速度センサ出力を測定する。
e) 式(10)を用いて,x軸の感度を算出する。
f) 式(11)を用いて,x軸のオフセットを算出する。
g) 同様に,y軸及びz軸について測定を繰り返す。
5.5.6 指定条件
測定条件は,次による。
− 周囲温度
− 電源電圧
5.6 磁気センサ部の周波数帯域(アナログ出力)
5.6.1 目的
アナログ出力電子コンパスについて,指定条件の下に交流磁場(alternating magnetic field)に対する出力
の周波数特性を測定する。
5.6.2 測定回路
磁気センサ部の周波数帯域(アナログ出力)の測定回路を,図7に示す。
――――― [JIS C 5630-19 pdf 16] ―――――
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C 5630-19 : 2014 (IEC 62047-19 : 2013)
1 2
10
3 6
4 7
11
5 8
9
1 データ処理用コンピュータ 8 z軸コイル用電源
2 アナログ/デジタルコンバータ 9 DUT用電源
3 x軸コイル用オシレータ 10 3軸ヘルツホルムコイル
4 y軸コイル用オシレータ 11 DUT
5 z軸コイル用オシレータ ⇒ 信号系
6 x軸コイル用電源 → 電源系
7 y軸コイル用電源
図7−周波数測定のブロックダイアグラム
5.6.3 測定原理
一定磁場(constant magnetic field)に対する,オフセット成分を除いた出力電圧をV0,各周波数での出
力電圧をVfnとする。Vfn/V0をその周波数での相対出力とし,dBで表示する。Vfn/V0が−3 dBとなるときの
周波数を周波数帯域とする。
x軸センサの,オフセット成分を除いた出力電圧V0は,式(12)で求める。
Vxp Vxn
V0 (12)
2
ここに, V0 : x軸センサのオフセット成分を除いた出力電圧で単位はボ
ルト(V)である。
Vxp : 一定磁場を磁気センサ部のx軸正方向に印加したときの,磁
気センサ部のx軸センサ出力で,その単位はボルト(V)で
ある。
Vxn : 一定磁場を磁気センサ部のx軸負方向に印加したときの,磁
気センサ部のx軸センサ出力で,その単位はボルト(V)で
ある。
y軸センサ及びz軸センサの,オフセット成分を除いた出力電圧は,同様な測定原理で求める。
5.6.4 測定手順
5.6.4.1 x軸センサの測定手順
x軸センサの測定手順は,次のとおりである。
a) 周囲温度を設定する。
b) UTに電源電圧を印加する。
c) 指定の印加磁界をDUTのx軸正方向に印加する。
d) UTのx軸センサ出力を測定する。
――――― [JIS C 5630-19 pdf 17] ―――――
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C 5630-19 : 2014 (IEC 62047-19 : 2013)
e) 指定の印加磁界をDUTのx軸負方向に印加する。
f) DUTのx軸センサ出力を測定する。
g) 軸センサ出力値から式(12)を用いてV0を求める。
h) 発振器によって,指定の周波数範囲と周波数ステップとから定まる周波数fnの正弦波交流磁場
(sinusoidal magnetic field)を発生させ,x軸センサの出力Vfnを測定する。出力電圧は正弦波の片振幅
(single amplitude)とする。
i) 指定の周波数範囲全てについてVfnを測定する。
j) fn/V0を周波数に対しグラフ表示し,Vfn/V0が−3 dBとなる周波数を求める。
5.6.4.2 y軸センサの測定手順
y軸センサの測定手順は5.6.4.1の規定による。
5.6.4.3 z軸センサの測定手順
z軸センサの測定手順は5.6.4.1の規定による。
5.6.5 指定条件
測定に当たっては,次の項目について測定条件を指定する。
− 測定周波数範囲
− 測定周波数ステップ
− 周囲温度
− 電源電圧
− 印加磁場
5.7 消費電流
5.7.1 目的
磁気センサの動作時の消費電流を指定条件の下に測定する。
5.7.2 測定回路
消費電力の測定回路を,図8に示す。
1
2
3 4
1 データ処理用コンピュータ ⇒ 信号系
2 DUT → 電源系
3 電源
4 電流計
図8−消費電流の測定回路
――――― [JIS C 5630-19 pdf 18] ―――――
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C 5630-19 : 2014 (IEC 62047-19 : 2013)
5.7.3 測定原理
電流計(current detector)の指示値を消費電流とする。
5.7.4 測定上の注意事項
DUTに複数の動作モード(operation modes)が設定されている場合は,それぞれのモードごとに測定す
る。
5.7.5 測定手順
測定手順は,次による。
a) 周囲温度を指定値に設定する。
b) 指定の電源電圧を印加する。
c) Cからの入力によって消費電流を測定したい動作モードを選び,DUTを動作させる。
d) 電流計により消費電流を測定する。
5.7.6 指定条件
測定条件は,次による。
− 周囲温度
− 電源電圧
− 動作モード
――――― [JIS C 5630-19 pdf 19] ―――――
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C 5630-19 : 2014 (IEC 62047-19 : 2013)
附属書A
(参考)
定格特性に関する考察
方位角の定義は,真北(地球の自転軸上の北 : 地図上の北)の方向を0度として,そこから水平面内で
回転した角度,真北方位であると理解するのが一般的である。
一方,電子コンパスだけでなく旧来の方位磁針など地磁気を測定対象とするものは,全て地磁気(環境
磁場)水平成分の方向を0度として,そこから水平面内で回転した角度,磁北方位を測定していることに
注意しなくてはならない。
ここで地磁気は,基本的に磁北(北磁極)を指し示し,真北と磁北とが異なるために,真北方位と磁北
方位との間に偏角という差異が存在する。
すなわち,電子コンパスの出力から一旦,磁北方位を計算し,これに偏角分を補正して真北方位を計算
する偏角補正が必須である。
したがって,例えば,理想的な電子コンパスであっても,その方位角精度は,測定する場所における偏
角の大きさがどの程度正確であるかに依存する。つまり,与えられる偏角の精度に依存することとなり,
電子コンパス自身で,一般ユーザが期待する真北方位における方位角精度の規定は,原理的に不可能であ
る。
また仮に,電子コンパスが独自に磁北方位における方位角精度を定義したとしても,この精度は,携帯
機器内部に実装される磁性体部品及び磁石部品から電子コンパスが受ける漏えい(洩)磁場の大きさに依
存する。 つまり,この場合においても方位角精度は,上記漏えい(洩)磁場によるオフセットを,携帯機
器全体として,どの程度正確に補正できるかというデータ処理精度に依存することとなり,電子コンパス
自身(デバイス : ハードウエア自身)で,上記方位角精度を規定することは無意味であり,一般ユーザに
誤解を与える可能性が高い。
以上の理由によって,電子コンパスの方位角精度を,特性項目として規定する意味は乏しい。
以上の考察の結果,この規格では,センサ部の特性及びDC特性を特性項目として規定する。
――――― [JIS C 5630-19 pdf 20] ―――――
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JIS C 5630-19:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62047-19:2013(IDT)
JIS C 5630-19:2014の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 5630-19:2014の関連規格と引用規格一覧
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