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C 5914 : 2013
5 外観及び構造
5.1 外観
外観は,目視によって検査したとき,著しいきず,ディグ(くぼみ),欠け,クラック,汚れなどの異常
があってはならない。
5.2 構造
光サーキュレータの構造は,個別規格の規定による。難燃性材料を用いる必要がある場合は,個別規格
に規定する。
6 性能
6.1 光学特性
光学特性は,個別規格の規定による。個別規格の様式例を,附属書JAに示す。
6.2 環境及び耐久性特性
環境及び耐久性に対する性能に関する試験条件は,性能項目ごとに個別規格の規定による。試料数及び
合格判定数,又は検査水準は,必要に応じ,性能項目ごとに個別規格で規定してもよい。個別規格の様式
例を,附属書JAに示す。
7 試験方法
光サーキュレータの試験方法は,JIS C 5901の規定による。
8 表示
光サーキュレータには,次の項目を表示する。ただし,個々の光サーキュレータに表示することが困難
な場合は,包装などに表示してもよい。
a) 形名(製造業者の指定による。)
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年月日若しくは製造ロット番号,又はそれらの略号
d) 伝達端子間を示す矢印又は入出力端子番号の識別を示す表記
9 包装
包装は,輸送中及び保管中に,振動,衝撃などによる製品の破損又は品質の低下がないように行う。
10 安全
光サーキュレータを光伝送システム,装置及びデバイスに用いる場合は,光学部品の端面から人体に影
響を及ぼす光の放射(透過光及び/又は反射光)が生じる可能性がある。したがって,製造業者は,シス
テム設計者,デバイス設計者及び使用者に対して,安全性に関する十分な情報及び確実な使用方法を明示
する。
――――― [JIS C 5914 pdf 6] ―――――
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C 5914 : 2013
附属書A
(参考)
光サーキュレータの技術例
A.1 概要
磁気光学結晶を用いた光サーキュレータは,次の代表的な個別部品で構成される。
磁気光学結晶を用いた3端子非完全循環形光サーキュレータの例を,図A.1に示す。光サーキュレータ
は,ファラデー回転子,偏光子(複屈折性結晶)及び二分の一波長板から成る。端子1からの入力光は,
複屈折性結晶1によって偏光面が直交した二つの直線偏光に分離される。偏光面が直交した二つの直線偏
光は,ファラデー回転子及び光学軸が直交した二つの二分の一波長板1によって,偏光面が同一の二つの
直線偏光に変換される。偏光面が同一の二つの直線偏光は,光学軸が直交した二つの二分の一波長板2及
びファラデー回転子を透過後,複屈折性結晶2によって合成され,端子2から出力する。逆方向の端子2
からの入力光は,複屈折性結晶2によって偏光面が直交した二つの直線偏光に分離される。偏光面が直交
した二つの直線偏光は,ファラデー回転子及び二分の一波長板2によって,偏光面が同一の二つの直線偏
光に変換される。ここでの偏光面が同一の二つの直線偏光の偏光方向は,順方向と逆方向との間で互いに
直交する。偏光面が同一の二つの直線偏光は,偏光面の方向によって中央の複屈折性結晶で変位される。
その結果,逆方向の入力光は,複屈折性結晶1によって合成され,端子3から出力する。
A.2 複屈折性結晶
複屈折性結晶の常光屈折率と異常光屈折率との差によって,光は異なった方向に分離する。
光の伝達方向で偏光面の方向が異なる
・端子1から端子2へ伝搬の場合: 実線
・端子2から端子3へ伝搬の場合: 破線
端子2
偏光面の方向 偏光子
(複屈折性結晶2)
ファラデー回転子
二分の一波長板2
偏光子
端子3
(中央の複屈折性結晶)
二分の一波長板1
端子1 ファラデー回転子
偏光子
(複屈折性結晶1)
図A.1−光サーキュレータの例
――――― [JIS C 5914 pdf 7] ―――――
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C 5914 : 2013
附属書B
(参考)
光サーキュレータの応用例
B.1 概要
光サーキュレータの応用例を,図B.1に示す。
図B.1は,光サーキュレータを用いた光フィルタを示す。この光フィルタは,光サーキュレータ及びフ
ァイバ・ブラッグ・グレーティング(FBG)で構成している。FBGは,特定の波長の光を反射し,その他
の波長の光を透過する。光サーキュレータは,FBGで反射された特定の波長を選択して取り出すために用
いる。
光サーキュレータ
FBG
入力 (反射) (透過) 出力
(反射) 出力
図B.1−光サーキュレータの応用例
――――― [JIS C 5914 pdf 8] ―――――
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C 5914 : 2013
附属書JA
(参考)
シングルモード光ファイバピッグテール形光サーキュレータの
個別規格の様式例
シングルモード光ファイバピッグテール形3端子非完全循環形光サーキュレータの個別規格の様式例を,
次に示す。
a) 適用範囲
b) 引用規格
c) 構造
d) 試験成績書
e) 定格 定格の規定項目は,表JA.1による。
表JA.1−定格の規定項目
項目 記号 条件 最大定格値 単位
使用温度範囲 Ta − − + ℃
保存温度範囲 Tstg − − + ℃
使用波長範囲 λband − nm
最大入射光パワー Pmax − dBm
f) 光学特性 光学特性の試験は,表JA.2による。
表JA.2−シングルモード光ファイバピッグテール形3端子非完全循環形光サーキュレータの光学特性
項目 記号 最小値 標準値 最大値 単位 試験方法 試験条件
挿入損失 ILij dB
ILjk dB
アイソレーション ISOji dB
ISOkj dB
ディレクティビティ DIRik dB
DIRki dB
反射減衰量 RLi dB
RLj dB
RLk dB
偏光依存性損失 PDLij dB
PDLjk dB
偏波モード分散 PMDij ps
PMDjk ps
光パワー損傷しきい Pma dBm
値
g) 環境及び耐久性特性 環境及び耐久性特性の試験は,表JA.3による。
――――― [JIS C 5914 pdf 9] ―――――
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C 5914 : 2013
表JA.3−シングルモード光ファイバピッグテール形3端子非完全循環形光サーキュレータの
環境及び耐久性特性
項目 試験方法 試験条件 要求性能
耐寒性
耐熱性
耐湿性(定常状態)
温度サイクル
耐振性
光ファイバクランプ強
度(軸方向引張り)
耐衝撃性
コネクタの横荷重
ストレインリリーフ強
度
――――― [JIS C 5914 pdf 10] ―――――
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JIS C 5914:2013の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62077:2010(MOD)
JIS C 5914:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.180 : 光ファイバ通信 > 33.180.20 : 光ファイバ接続装備
JIS C 5914:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC5900:2019
- 光伝送用受動部品通則
- JISC5901:2001
- 光伝送用受動部品試験方法
- JISC5970:2015
- F01形単心光ファイバコネクタ(FCコネクタ)
- JISC5973:2014
- F04形光ファイバコネクタ(SCコネクタ)