JIS C 5925-1:2016 光伝送用WDMデバイス―第1部:通則 | ページ 7

                                                                                             29
C 5925-1 : 2016
ストレインリリーフブーツ 溶融延伸形光カプラ
ジャケット付ファイバ
金属体 基盤(SQ) 接着剤
図E.2−溶融延伸形光カプラの構造の例
E.2 溶融延伸形WDMデバイスの典型的な特性
バーポート(PIN⇒POUT1)及びクロスポート(PIN⇒POUT2)について,一般的な透過率の波長依存性を図
E.3に示す。
・PIN⇒POUT1・PIN⇒POUT2
100
90
80
70
結合率(%)
60
50
40
30
20
10
0
750 950 1 150 1 350 1 550 1 750
波長(nm)
図E.3−溶融延伸形WDMデバイスの特性例

――――― [JIS C 5925-1 pdf 31] ―――――

30
C 5925-1 : 2016
附属書F
(参考)
アレイ導波路回折格子(AWGs)の技術例
F.1 概要
アレイ導波路回折格子は,平面光導波路技術を用いた光分散素子であって,一つのチップ上に二つのス
ラブ導波路及び入出力の導波路を集積した構造をしている。集積チップは,分光器のような機能をもち,
DWDM透過系では光合分波器として用いる。
AWGの基本構成を図F.1に示す。入力光は,最初のスラブ光導波路で回折し,異なった長さをもったチ
ャネル導波路のアレイに入り,そしてアレイ内で波長に依存した位相シフトを入力光に与える。アレイを
伝搬後,光は凹面ミラーのように他方のスラブ導波路の出力端子に集光する。集光位置は,位相シフト及
び入力光の波長によって変わる。結果として,波長多重した入力光を,分光し,それぞれの出力端子に出
射する。多くの場合,伝搬損失が低いこと,又はシングルモードファイバに効率よく結合できるという理
由で,AWGのチップは,シリコン基板上に石英ガラスが堆積した構造になっている。
スラブ導波路
入力導波路
出力導波路
図F.1−AWGの基本構成
F.2 AWGの特性例
100 GHz間隔,40 ch DWDMシステム用に設計したAWG波長合分波器の透過光スペクトルの例を図F.2
に示す。どのスペクトラム形状も透過波長のピークの近くでガウス分布をもつ。入力側のスラブ導波路の
前に,放物線状の入力導波路開口,又はマッハ・ツェンダー干渉系を導入することで平たん(坦)な非ガ
ウス分布のスペクトラムを得ることができる。

――――― [JIS C 5925-1 pdf 32] ―――――

                                                                                             31
C 5925-1 : 2016
40
35
30
25
B)
光損失(d
20
15
10
5
0
1 570 1 580 1 590 1 600
波長(nm)
図F.2−AWGの特性例

――――― [JIS C 5925-1 pdf 33] ―――――

32
C 5925-1 : 2016
附属書G
(参考)
ファイバブラッググレーティング(FBG)フィルタの技術例
G.1 概要
ファイバブラッググレーティング(FBG)は,特定の波長を反射し,その他の波長を透過する。図G.1
に示すように,特定波長の反射光を得るために光サーキュレータを用いる。
入力 光サーキュレータ 透過
FBG
反射
図G.1−ファイバブラッググレーティングフィルタの使用法
図G.2に示すように,FBGは,光ファイバコアの屈折率が,光の伝搬方向に周期的に変化する。そして,
この屈折率の周期的な変化(グレーティング)が,特定の波長に対してはミラーとして作用する。したが
って,FBGは,光フィルタ及び特定の波長の反射器として用いることができる。
図G.2−ファイバブラッググレーティングの機能及び構造
FBGの基本原理は,ブラッグ反射である。屈折率は,光ファイバの伝搬方向に沿ってある長さにわたっ
て周期的変化をもっていると仮定する。反射波長(ブラッグ波長)λBは,次の式で求める。
B
2nΛ
ここに, n : グレーティングの実効屈折率
Λ : 屈折率変化の周期
屈折率の変化による反射波長幅(ΔλB)は,次の式で求める。
δ2n0
B B
π
ここに, δn0 : 屈折率の変化
η : 伝搬光エネルギーのうち,コア中に含まれている伝搬光の割

ブラッグ波長(λB)におけるピーク反射率[PB(λB)]は,次の式で求める。
N δn0
PB (
B) tanh2
n

――――― [JIS C 5925-1 pdf 34] ―――――

                                                                                             33
C 5925-1 : 2016
ここに, N : 周期の数
G.2 FBGフィルタの特性例
FBGフィルタの特性例を,図G.3に示す。
40
35
30
B)
25
光損失(d
20
15
10
5
0
1 540 1 545 1 550 1 555 1 560 1 565
波長(nm)
40
35
30
B)
25
反射損失(d
20
15
10
5
0
1 540 1 545 1 550 1 555 1 560 1 565
波長(nm)
図G.3−FBGフィルタの特性例

――――― [JIS C 5925-1 pdf 35] ―――――

次のページ PDF 36

JIS C 5925-1:2016の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62074-1:2014(MOD)

JIS C 5925-1:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 5925-1:2016の関連規格と引用規格一覧