JIS C 5962:2018 光ファイバコネクタ通則 | ページ 2

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注記 従来“マスタ光コネクタ”と呼ばれていた。
3.2.10
基準プラグ(reference plug)
光コネクタの光学特性を測定する場合に基準とする光コネクタプラグ。
注記 従来“マスタプラグ”と呼ばれていた。
3.2.11
基準アダプタ(reference adaptor)
光コネクタの光学特性を測定する場合に基準とする光アダプタ。
注記 従来“マスタアダプタ”と呼ばれていた。

3.3 光ファイバコードの名称

3.3.1
光接続コード(optical fiber patchcord, jumper)
両端又は片端に取り付けられている光コネクタによって,他の光ファイバコード又は光デバイスと接続
が可能な光ファイバコード。光ファイバコードの両端に光コネクタが付いているものをジャンパ又はパッ
チコードともいう。
3.3.2
光ファイバピッグテール(optical fiber pigtail)
片端にだけ光コネクタが取り付けられており,他の片端には光コネクタが取り付けられていない光ファ
イバコード。

3.4 パラメータ及び寸法

3.4.1
機械的基準面(mechanical reference plane, mechanical datum plane)
光ファイバ中心軸に対して垂直であり,かん合する二つの光コネクタの位置関係の基準となる平面。
注記 正常に二つの光コネクタがかん合したとき,それぞれの光コネクタがもつ機械的基準面は一致
する。
3.4.2
光学的基準面(optical reference plane, optical datum plane)
光ファイバ中心軸に対して垂直であり,光学的基準点を通る平面。
3.4.3
光学的基準点(optical datum target)
光ファイバのコア中心又は光導波路の中心が位置する互換寸法における理論上の基準点。
注記 JIS C 5965-1の3.16も参照するとよい。
3.4.4
ガイドキー(guide key)
光コネクタプラグを光アダプタ,光レセプタクル又は光ソケットにかん合するときに,かん合する方向
及び位置関係を制限する機能をもつ凸形状部品又は部位。
3.4.5
ガイドキー溝(keyway)
光コネクタプラグを光アダプタ,光レセプタクル又は光ソケットにかん合するときに,かん合する方向
及び位置関係を制限する機能をもつ凹形状部品又は部位。

――――― [JIS C 5962 pdf 6] ―――――

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3.5 接続及び締結方法

3.5.1
バットジョイント(butting optical coupling)
光ファイバ端面同士を互いに接触させる接続。
3.5.2
非バットジョイント(non-butting optical coupling)
光ファイバ端面同士を互いに接触させない接続。
3.5.3
PC接続[PC (Physical Contact) onnection]
光ファイバのコアを密着させ,フレネル反射を少なくするような接続。
3.5.4
拡大ビーム接続(expanded beam optical coupling)
レンズを用いた接続。
3.5.5
直角PC端面(PC endface)
光ファイバの中心軸に対して直角であり,PC接続が可能なフェルール又は光ファイバの端面。
3.5.6
斜めPC端面(angled PC endface)
光ファイバの中心軸に対して直角でなく斜めであり,PC接続が可能なフェルール又は光ファイバの端面。
注記1 一般に光ファイバの中心軸に垂直な平面に対して8度傾斜している。
注記2 angled PCは,APCとも呼ばれる。
3.5.7
プラグ−アダプタ−プラグ組合せ(plug-adaptor-plug configuration)
プラグとアダプタとの間で機械的結合を行う,アダプタを介して二つのプラグがかん合する組合せ。
3.5.8
プラグ−レセプタクル組合せ(plug-receptacle configuration)
プラグとレセプタクルとがかん合する組合せ。
3.5.9
プラグ−ソケット組合せ(plug-socket configuration)
プラグとソケットとの間で機械的結合を行う,プラグとソケットとがかん合する組合せ。
3.5.10
プッシュプル締結方式(push pull coupling mechanism)
光コネクタプラグを光アダプタ又は光レセプタクルに挿入する動作だけによって,光アダプタ又は光レ
セプタクルと光コネクタプラグとが結合でき,ロックを解除して光コネクタプラグを引くことによって,
光アダプタ又は光レセプタクルから光コネクタプラグを離脱できる方式。
3.5.11
ねじ締結方式(screw coupling mechanism)
光コネクタプラグを光アダプタ又は光レセプタクルに挿入し,光コネクタプラグの接続ナットに形成し
ためねじと,光アダプタ又は光レセプタクルに形成したおねじとをはめ合わせてねじを締め付けることに
よって結合でき,ねじを緩めることによって結合を解除し,光アダプタ又は光レセプタクルから光コネク

――――― [JIS C 5962 pdf 7] ―――――

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タプラグを離脱できる方式。
3.5.12
バヨネット締結方式(bayonet coupling mechanism)
光コネクタプラグを光アダプタ又は光レセプタクルに挿入し,光コネクタプラグに付いている接続スリ
ーブをある限られた角度範囲で回転させることによって光アダプタ又は光レセプタクルと光コネクタプラ
グとが結合でき,接続スリーブを逆に回転させて結合を解除し,光コネクタプラグを離脱できる方式。
3.5.13
プラグイン締結方式(plug-in coupling mechanism)
プリント配線板ハウジングを取り付けたプリント配線板などを,シャーシなどに収容したバックプレー
ンハウジングを取り付けたバックプレーンなどに挿入することによって,光コネクタの接続を行うことが
でき,プリント配線板などを引くことによって,切り離すことができる方式。
3.5.14
クランプスプリング締結方式(clamp spring coupling mechanism)
対向する二つのフェルール同士又はプラグ同士をクランプスプリングを用いて結合する方式。
3.5.15
基準接続(reference connection)
基準アダプタの両側に,基準プラグを接続した状態。光学的特性測定時の基準を得るために用いる。

4 分類

  光コネクタの分類例を,表1に示す。
表1−光コネクタの分類例
項目 分類例
光コネクタ種類 SC形,LC形など
形態 プラグ,アダプタ,光接続コードなど
適合する光ファイバの数 単心,2心,12心など
適合光ファイバ素線種類 SSMA形,SSMA・U形など
適合光ファイバコード外径 シース外径2 mm,心線外径0.9 mmなど
光ファイバ接続方法 PC接続,拡大ビーム接続など
光ファイバ素線固定方法 接着固定,かしめ固定など
光ファイバコード固定方法 接着固定,かしめ固定など
光ファイバ整列方法 割りスリーブ整列,ガイドピン整列など
光ファイバコネクタの形名 形名の構成,記号など附属書JAによる
光ファイバコード付き光コネクタの形名の構成,記号,適用光ファイバコードの長さなど附属書JBによる
形名及び寸法
注記 各項目は一例を示す。必要に応じて項目を追加,削除してもよい。

5 性能

  光コネクタの性能要求事項は,個別規格又はIEC 61753規格群に規定する。個別規格は7.2を参照。

6 基本試験及び測定手順

  光コネクタの基本試験及び測定手順は,JIS C 61300規格群及びIEC 61300規格群に規定する。試験の種

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類,試験項目及び測定項目は,附属書JCによる。基準コネクタが必要な試験及び測定では,適切な基準
コネクタを用いる。基準コネクタは,附属書JD又は附属書JEによる。

7 規格体系

7.1 規格の関係性

  現行JISの体系について整理したものを図1に示す。
個別規格
C 5970 C 5988
かん合標準
JIS C 5964規格群
性能標準
IEC 61753規格群 対応するIEC規
JIS制定予定a) 格があるJIS
個別規格に引用
光学互換標準 される
JIS C 5965規格群
基本試験及び測定手順
JIS C 61300規格群
注a) EC 61753規格群に対応した規格を制定する予定である。
図1−IEC規格と整合化したJISの体系の概念図

7.2 個別規格

  個別規格は,光コネクタの構造,形状,寸法及び性能について規定する。ただし,かん合に関わる寸法
は,かん合標準の規格群(JIS C 5964規格群)による。光学互換に関わる寸法で,光学互換標準の規格群
(JIS C 5965規格群)と重複する場合は,個別規格を優先する。また,性能に関わる規定で,性能標準の
規格群(IEC 61753規格群)と重複する場合は,個別規格を優先する。
例 個別規格の例
− JIS C 5970 F01形単心光ファイバコネクタ(FCコネクタ)
− JIS C 5988 F19形光ファイバコネクタ(MT-RJコネクタ)

7.3 かん合標準

  かん合標準は,光コネクタ及び他の光部品とのかん合及び離脱のために必須な寸法を定義する。光学性
能は,光学互換標準の要求事項に適合することによって保証し,かん合標準では規定しない。

7.4 性能標準

  性能標準は,種々の基本試験及び測定手順の中から一連の組合せを定義し,試験の厳しさ,及び合格又
は不合格の規準を規定する。

――――― [JIS C 5962 pdf 9] ―――――

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7.5 光学互換標準

  光学互換標準は,2本の光ファイバを接続する状態での光学的性能を満たすための物理的及び機械的要
求事項である。光学互換標準は,接続状態における光学的接続部の挿入損失及び反射減衰量に対して,機
能的に重要な形状パラメータから構成されている。光学互換標準は,光学的基準点に対する光ファイバコ
アの位置,並びに重要なパラメータである軸ずれ量,端面間の距離,端面角度及び加工変質層の状態を定
義する。また,適切な試験方法を規定する。
光学的特性を決定する基本的な性能パラメータは,挿入損失及び反射減衰量である。
注記 JIS C 5965-1の3.14も参照するとよい。

8 外観及び構造

8.1 外観

  外観は,製品仕様の要求を満足し,目視で検査したとき,著しいきず,汚れなどの異常があってはなら
ない。

8.2 構造,形状及び寸法

  構造,形状及び寸法は,次の事項を個別規格に規定する。
a) 結合部寸法
b) 外形寸法
c) 光コネクタ取付部寸法

8.3 材料

  材料は,次の事項及び製品仕様の要求事項を満足しなければならない。
a) 耐食性 光コネクタに使用する全ての材料は,耐食性を満足するのが望ましい。
b) 難燃性材料 難燃性材料を用いる必要がある場合は,製品仕様に記載する。

9 表示

  光コネクタには見やすい箇所に,製品仕様で要求がある場合,次の事項を表示する。ただし,個々の光
コネクタに表示することが困難な場合は,包装に表示してもよい。
a) 型番(製造業者の指定による。)
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年月若しくは製造ロット番号,又はそれらの略号

10 包装

  製品仕様などで必要とされる場合,こん(梱)包に取扱説明書を含める。

11 安全

  光ファイバ通信システム及び機器に用いる光コネクタは,蓋のない又は終端していない状態の,出力ポ
ート又は光ファイバの端面から光を出射する可能性がある。光コネクタの製造業者は,システム設計者及
び光コネクタの使用者に対して危険性に関する十分な情報及び確実な使用方法を明示する。
注記 JIS C 6802を参照。

――――― [JIS C 5962 pdf 10] ―――――

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JIS C 5962:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60874-1:2011(MOD)
  • IEC 61274-1:2011(MOD)

JIS C 5962:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 5962:2018の関連規格と引用規格一覧