この規格ページの目次
4
C 60068-2-18 : 2021 (IEC 60068-2-18 : 2017)
5.2 方法Ra 1 : 人工降雨法
5.2.1 試験の概要
供試品は,適切な支持台(固定具又はベースサポート)に取り付け,自然の雨を模擬した滴下水にさら
す。
試験装置に対する基本的な要求事項は,次による。
− 水滴発生ノズル(C.2.1及び図C.1参照)
− 供試品の固定 供試品の固定は,製品の実使用時に適用されている取付構造を可能な限り模擬する。
例えば,壁面取付形装置に対しては,壁面の固定を模擬する。
− 供試品の支持台 支持台の底面積は,供試品の底面積よりも小さくする。支持台は,回転速度が毎分
1回転で,偏心度(回転支持台の軸と供試品の軸との間の距離)が約100 mmの回転支持台,又は回転
しない支持台とする。支持台は,供試品を通常の動作位置に保持することが可能で,また,必要に応
じて垂直面から最大90°傾ける。
− 水供給装置 試験に用いる水は,新鮮な水道水とする。ノズルの詰まりを防ぐため,ろ過し,必要に
応じて軟水化する。水質の詳細を,附属書Aに示す。試験期間中の水温は,供試品温度から±5 Kの
温度とする。水温が供試品温度よりも5 Kを超えて低くなる場合には,供試品の内外に圧力差が生じ
ないようにする。
5.2.2 厳しさ
厳しさは,降雨強度(及び換算水滴寸法の分布),時間及び供試品の傾き角度で表し,製品規格に規定す
る。その値は,次の数値から選ぶが,より長時間の厳しさを,製品規格に規定してもよい。風速は試験の
パラメータではないため,風を伴う雨は,この試験では模擬しない。
− 降雨強度(単位 mm/h) 括弧内は換算水滴寸法の分布(単位 mm)
10±5(D50=1.9±0.2),100±20(D50=2.9±0.3),400±50(D50=3.8±0.4)
− 時間(単位 min)
10,30,60,120
− 傾き角度α(単位 °)
0,15,30,60,90
5.2.3 前処理
製品規格に規定がある場合には,供試品及び封止の前処理を行う。
5.2.4 初期測定
製品規格の規定に従って供試品の外観検査,寸法測定,電気的測定及び機械的点検を行う。試験結果に
影響するような供試品の全ての特性,例えば,表面処理,容器,覆い又は封止が製品規格の規定に従って
いることを確認する。
5.2.5 試験
供試品は,次のいずれかの方法で支持台に取り付ける。
− 製品規格の規定に従って,通常の動作位置にする。
――――― [JIS C 60068-2-18 pdf 6] ―――――
5
C 60068-2-18 : 2021 (IEC 60068-2-18 : 2017)
− 通常の動作位置から傾け,傾けた軸に垂直な平面で供試品を回転させるようにする。回転は,回転支
持台を回転させることによって,又は試験中,一定時間ごとに供試品の位置を変えることによって達
成してもよい。しゅう動接触子の使用を避けるために,供試品を270°の円弧内で往復振動させても
よい。
製品規格には,一つ以上の傾き角度,水滴環境にさらされる一つ以上の表面,及びそれぞれの位置での
暴露時間を規定し,供試品を連続的に回転させるか,又は270°で往復運動させるかを規定する(図2参
照)。
供試品は,5.2.2に従って製品規格に規定する厳しさの人工降雨にさらす。
製品規格には,試験中に供試品を動作させるか,また,中間測定を行うかを規定する。
通電状態で供試品を試験する場合には,適切な安全対策を講じる。
5.2.6 後処理
製品規格に規定がない場合,供試品を拭き取り又は室温の低速の風を当て,完全に乾燥させる。
図2−試験Ra,角度及び回転軸の定義
5.2.7 最終測定
製品規格の規定に従って供試品に水の浸入があるかを調べ,外観検査,寸法測定,電気的測定及び機械
的点検を行う。
浸入した水の量は,可能な限り定量化して記録する。
5.2.8 製品規格に規定する事項
製品規格に,方法Ra 1の試験を規定する場合には,必要に応じて,次の事項を規定し,かつ,各事項に
――――― [JIS C 60068-2-18 pdf 7] ―――――
6
C 60068-2-18 : 2021 (IEC 60068-2-18 : 2017)
関する情報を記載する。特に,アスタリスク(*)付きの事項は常に必要であるため,特別の注意を払う。
a) 厳しさ* (5.2.2参照)
b) 前処理 (5.2.3参照)
c) 初期測定* (5.2.4参照)
d) 供試品の取付け* (5.2.5参照)
e) 試験中の供試品位置又は移動範囲* (5.2.5参照)
f) 試験中の供試品の状態* (5.2.5参照)
g) 中間測定 (5.2.5参照)
h) 後処理 (5.2.6参照)
i) 最終測定* (5.2.7参照)
5.3 方法Ra 2 : 滴下箱法
5.3.1 試験の概要
供試品は,滴下箱の下に置かれた適切な支持台に取り付ける。供試品は,結露又は漏水による落下水を
模擬した水滴にさらす。
試験装置に対する基本的な要求事項は,次による。
− 滴下箱 滴下箱の底面積は,供試品の投影面積よりも大きくする。滴下箱の底面積が,供試品の投影
面積よりも小さい場合は,水滴がかかる十分な面積ごとに試験を分割して行ってもよい。供試品の全
ての面積に,規定する時間の水滴をかけるまで試験を継続する。滴下箱は,規定降雨強度の均一な水
滴環境を与える。
ノズルの網目状孔間隔は,20 mm(IPコード試験)又は25 mmとする。滴下箱の底から供試品上部
までの距離は,0.2 m2 mの間で調節可能とする。適切な滴下箱の配置は,C.2.2及び図C.2に規定す
る。
− 供試品の固定 供試品の固定は,製品の実使用時に適用されている取付構造を可能な限り模擬する。
例えば,壁面取付形装置に対しては,壁面の固定を模擬する。
− 供試品の支持台 支持台の底面積は,供試品の底面積よりも小さくする。支持台は,回転速度が毎分
1回転で,偏心度(回転支持台の軸と供試品の軸との間の距離)が約100 mmの回転支持台,又は回転
しない支持台とする。支持台は,供試品を通常の動作位置に保持することが可能で,また,必要に応
じて垂直面から最大45°傾ける。
− 水供給装置 試験に用いる水は,新鮮な水道水とする。ノズルの詰まりを防ぐため,ろ過するか,又
は必要に応じて軟水化してもよい。水質の詳細を,附属書Aに示す。試験期間中の水温は,供試品温
度から±5 Kの温度とする。水温が供試品温度よりも5 Kを超えて低くなる場合には,供試品の内外
に圧力差が生じないようにする。
5.3.2 厳しさ
厳しさは,水滴落下高さ,供試品の傾き角度,時間及び降雨強度で表し,製品規格に規定する。その値
は,次の数値から選ぶ。
− 水滴落下高さh(単位 m) 0.2,2
− 傾き角度α(単位 °) 0,15,30,45
――――― [JIS C 60068-2-18 pdf 8] ―――――
7
C 60068-2-18 : 2021 (IEC 60068-2-18 : 2017)
− 時間(単位 min) 3,10,30,60
注記 時間3分は,傾き角度0°だけに適用している。
− 降雨強度(単位 mm/h) 60300+,180300
+
5.3.3 前処理
製品規格に規定がある場合には,供試品及び封止の前処理を行う。
5.3.4 初期測定
製品規格の規定に従って供試品の外観検査,寸法測定,電気的測定及び機械的点検を行う。試験結果に
影響するような供試品の全ての特性,例えば,表面処理,覆い又は封止が製品規格の規定に従っているこ
とを確認する。
5.3.5 試験
供試品は,滴下箱の下の通常の動作位置に取り付ける。支持台は,回転可能か,又は4方向の規定角度
に傾ける。これらの位置は,二つの互いに直交する面に垂直な面のいずれかの側とする。特別な取付条件
が必要な場合(例えば,壁又は天井)は,製品規格に規定する。
いずれの場合でも,5.3.1の条件及び5.3.2の厳しさで試験する。
支持台に傾けて取り付けた場合,4方向の位置で同じ時間滴下する。
製品規格には,試験中に供試品を動作させるか,また,中間測定を行うかを規定する。通電状態で供試
品を試験する場合には,適切な安全対策を講じる。
5.3.6 後処理
製品規格に規定がない場合,供試品を拭き取り又は室温の低速の風を当て,完全に乾燥させる。
5.3.7 最終測定
製品規格の規定に従って供試品に水の浸入があるかを調べ,外観検査,寸法測定,電気的測定及び機械
的点検を行う。
浸入した水の量は,可能な限り定量化して記録する。
5.3.8 製品規格に規定する事項
製品規格に,方法Ra 2の試験を規定する場合には,必要に応じて,次の事項を規定し,かつ,各事項に
関する情報を記載する。特に,アスタリスク(*)付きの事項は常に必要であるため,特別の注意を払う。
a) 厳しさ* (5.3.2参照)
b) 前処理 (5.3.3参照)
c) 初期測定* (5.3.4参照)
d) 供試品の取付け* (5.3.5参照)
e) 試験中の供試品位置又は移動範囲* (5.3.5参照)
f) 試験中の供試品の状態* (5.3.5参照)
――――― [JIS C 60068-2-18 pdf 9] ―――――
8
C 60068-2-18 : 2021 (IEC 60068-2-18 : 2017)
g) 中間測定 (5.3.5参照)
h) 後処理 (5.3.6参照)
i) 最終測定* (5.3.7参照)
6 試験Rb : 噴射水法
6.1 目的
この試験は,輸送中,保管中又は動作中に,噴射水にさらされる可能性がある製品に適用が可能である。
このような現象の原因として豪雨,横なぐりの雨,スプリンクラー装置,高圧洗浄,車輪からのしぶき及
び押し流したり砕ける高波が考えられる。供試品として,試験する製品が,噴射水の試験中に機能するか,
又は単に耐えるだけかを製品規格に規定することが望ましい。いずれの場合でも,製品規格には,性能上
の許容限度を規定する。
6.2 方法Rb 1 : 揺動管法及びスプレーノズル法
6.2.1 試験の概要
この試験は,例えば,スプリンクラー装置の放水時の噴霧水を模擬する。この試験の指針を,附属書D
に示す。製品規格に従って,図D.1又は図D.3に示す試験装置を用いる。供試品は,適切な支持台に取り
付けて,半円の管又はシャワーから供給される噴射水にさらす。
6.2.2 方法Rb 1.1 : 揺動管法
6.2.2.1 試験装置
試験装置に対する基本的な要求事項は,次による。
− 揺動管 3種類の揺動管を用いる。揺動管は,直径がタイプ1及びタイプ2は0.4 mm,タイプ3は0.8
mmのノズルとし,中心間距離は50 mm,中心点の両側からの角度がタイプ1は60°,タイプ2及び
タイプ3は90°の角度範囲のノズルをもっていなければならない。揺動管は,タイプ1は±60°,タ
イプ2及びタイプ3は±180°の角度が揺動可能となる。
揺動管の最大許容半径は,タイプ1及びタイプ2は1 600 mmとする。タイプ3の揺動管は,半径
が800 mmを超えてはならない。半径は,供試品と揺動管との内側の距離が200 mmを超えないよう
に選択する。
平均水流量が0.07 L/min又は0.6 L/minのときのノズル孔の数と全水流量との関係を,表1に示す。
適切な装置を図D.1に示す。
− 供試品の固定 供試品の固定は,製品の実使用時に適用されている取付構造を可能な限り模擬する。
例えば,壁面取付形装置に対しては,壁面の固定を模擬する。
− 供試品の支持台 支持台は,タイプ1では孔をあけない。タイプ2及びタイプ3では適切な孔をあけ
る。
− 水供給装置 試験に用いる水は,新鮮な水道水とする。ノズルの詰まりを防ぐため,ろ過し,必要に
応じて軟水化する。水質の詳細を,附属書Aに示す。試験期間中の水温は,供試品温度から±5 Kの
温度とする。水温が供試品温度よりも5 Kを超えて低くなる場合には,供試品の内外に圧力差が生じ
ないようにする。
――――― [JIS C 60068-2-18 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS C 60068-2-18:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60068-2-18:2017(IDT)